武器

実りの鉤鉈

実りの鉤鉈

落下攻撃の会心率+16%。落下攻撃が敵に命中した後、通常攻撃、重撃、落下攻撃ダメージ+16%、継続時間10秒。

かつて、ナタで最高の品質を誇ったフレイムグレネードの実を採るために、懸木の民の戦士ブルキナが英雄テノッチの助けを借りて特別に作った武器。

Story

コアテペック山の麓、岩の隙間に根を張る母樹は、元々別の場所にあった。 語り部の話によれば、その場所は火山よりも高く、雲の上にも届くほど高い山の麓だったという。 とある若い伝達使がいた。彼は山の反対側に住む竜に、愚鈍そうな動きだと嘲笑されて腹を立てていた。 そこで誓いを立てた。最も高い山の頂へ行き、母樹に実るフレイムグレネードの実を採ってくると。 ユムカ竜の中で最も俊敏な山の王に、自分の実力を見せつけるのだ、と。 しかし、ただ願うだけで成し遂げられるような偉業など、この世には存在しない。 ブルキナという名の英雄は、高山の岩々を素手で登ることができても、 山頂で旋回するクク竜の妨害には敵わなかった。 木の下を堅く守り、果実が実るのを待ち望んでいる多くの獣たちの妨害については言うまでもない。 果実が熟れる時期が迫っているにもかかわらず、ブルキナは枝に近づくことさえできていなかった。 しかし若き英雄は焦ることなく、何か考えついたのか、すぐに立ち去った。 彼はクク竜と共に暮らす部族を訪れ、竜の世話を始めた。 日々の観察を通して、クク竜たちの身体と動きを理解していった。 そしてさらに火山の麓に住む山の民たちに倣って、巨大な石で己の体を鍛えた。 謎煙の中で礼拝を行う大祭司には教えを乞い、より鋭い感知力と意識を会得した。 同じ場所を訪れていたテノッチは、あまりに乱れた友の髪を見て、恐る恐る尋ねた。 しかし、ブルキナの目的を知ると笑みを浮かべて共に行動することを申し出た。 だが、懸木の民の英雄は友の好意を拒んだ。これが修行であると分かっていたからだ。 「成果」を得るために「代価」が必要だ。友人の善意は、 無償ではないかもしれない。いつかは必ず返さなければならないことに薄々感づいていた。 テノッチは友人の決意に気づき、二度と先ほどのような申し出はしなかった。 ただ、自分もわずかばかり、この冒険の力になれるとだけ… 果実が熟したある日、若き伝達使は友と作った武器を背負って、 素早く崖を駆け巡った。その速さは平地を駆けるよう、あるいはそれ以上だったという。 クク竜による妨害も早々に見切った。そのせいでクク竜は動きを乱されることになった。 彼は手にある鉤鉈を振り回し、獣たちの攻撃を躱し、受け流した。 母樹に実ったフレイムグレネードの実に、長いカギ縄を使えば手が届くくらいの所まで来ていた。 だが、英雄は成功を前にして油断した。山頂の強風が彼をよろめかせたのだ。 今にも高所から落ちそうになった時、彼は思った。きっと俺は落ちて、腕に抱えている実と共に汚い泥のようになるだろう、と… その時、緑色の影が木陰から現れた。 長い舌で口から繊維を弾き出し、絡めとった英雄を生者の崖の端に連れて行った。死の淵から救い出したのだ。 以前彼と戦ったあのユムカ竜がずっと陰から見守っていたのだった。 危ない目に遭った英雄に救いの手を差し伸べて、夜神の呼びかけから救い出した。 ブルキナは命を救ってくれた竜にフレイムグレネードの実を捧げ、その強さを認めてもらった。 これが、廻焔の英雄と山の王「コンガマトー」が仲間になった顛末である。 その後、懸木の民の英傑たちが力を合わせて、フレイムグレネードの母樹を山の麓に移植することとなった。 英雄と山の王を記念して、最上級のフレイムグレネードの実は「山の王」の名を冠するようになったのである。