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天下人の章 第一幕

泡影照らし浮世の風流


将軍の独居浄土
冒険もこれで一段落ついた。あなたとパイモンは千手百目神像を訪ねることにした…
トーマ、九条鎌治と会話する
トーマ:
もし雷の件について、天領奉行の力を借りることができなければ、非常に危険な状況に陥る可能性もある。
九条鎌治:
これは何も我々の本心じゃない。ただ今は人手が本当に足りないんだ、理解してくれ。
一平:
そうですよ、だからこそ話し合いが必要なんです。
パイモン:
おーい、トーマ!なにかあったのか?
トーマ:
君たちか、ちょうど君たちが稲妻に残した影響について話していたんだ。
九条鎌治:
やあ、以前は柊さんの手紙を送り届けてくれてありがとう。
一平:
お二方のご友人でしたか。僕は九条家の次男である鎌治様の付き人です、一平って呼んでください!
旅人:
何か困りごと?
トーマ:
ああ。これまでの三奉行の仕事は、将軍様のために情報を集め、指示された任務を執行することだった。
トーマ:
だけど近ごろ、将軍様が静養を告げられ、誰にも会わないようにしているんだ…つまり、もうオレたちの代わりに物事の判断をしてくれる人がいないってわけさ。
トーマ:
将軍様に心の整理をする時間が必要なのは、もちろん理解している。だけど時期を同じくして、稲妻外海で雷が荒れ狂い始めたのも事実なんだ。
旅人:
あれは鎖国意志の表れって聞いたけど。
トーマ:
その通り。長きに渡り、雷の規模や形態に変化が起きたことは一度もなかった。けど現在、それらが稲妻の島々に近づきつつあるみたいなんだ。
パイモン:
えっ!?それって将軍に今、稲妻を滅ぼそうとしてる意思があるってことか?それともオイラたちに復讐を?
パイモン:
そうだぞ。それに、オイラたちに復讐したかったら、普通の雷でも全然十分だし…
パイモン:
——ってそれも怖いって!
トーマ:
ハハハッ、そこは安心してくれ。オレたちが心配しているのは将軍様なんだ。今まで、あのお方の意志が揺らいだことなんて見たことなかったからね。
九条鎌治:
それに、璃月の神が近頃去ったことを思うと、どうも良い兆しには思えない。
九条鎌治:
雷が荒れ狂うのは、将軍様の体に何か起きたからだと考える人も多い。誰にも会わないのは、悪い影響を拡大させないためだとかなんとか。
トーマ:
だから、変な噂が広がる前に、お嬢に頼まれて天領奉行と対策を練っていたところなんだ。もし混乱が起きた時に対処できるようにね。
九条鎌治:
しかし、そうは言っても天領奉行の内部は今、非常に不安定な状態なんだ。他の家門に対して「九条家」の制御が効かなくなってる。
パイモン:
どうして、そんなことになったんだ?
九条鎌治:
九条家がファデュイと結託し、稲妻を破滅に追い込んでしまった。今は将軍様の裁きを待っている最中だ。
九条鎌治:
ただ将軍様からの命が下されていないだけで、天領奉行の人間が交代することは皆が分かりきったこと。
トーマ:
簡単に言えば、配下はもう命令を聞いてくれないのに、仕事は同じようにやらなきゃいけないってことだね。
一平:
孝行様の体がまだお元気であれば、何か方法もあったのではと思いますが…今は…
九条鎌治:
あの時、真相を見抜けず、父を止めることもできなかった。そして父の代わりに当主の仕事をやってる今もなお、内乱を鎮めることができていない。全部、僕の力不足のせいだ。
一平:
そんなことおっしゃらずに、鎌治様、元気を出してください。少なくとも若旦那が戻ってくるまで耐えなければいけません…今の九条家にはもう、些末な変化にさえ対応する力がないんですから…
九条鎌治:
ああ、それもそうだな。兄さんもいま切羽詰まってる状態だ、迷惑はかけられない。
九条鎌治:
それじゃ、トーマ、先ほどのことはまた後日話そう。僕は今から「鷹司家」の当主、鷹司進に会いに行ってくる。今この状況を統括できる人物は彼くらいだろう。
トーマ:
ああ、分かった。今後のためにも、早く天領奉行内部のことを解決しておいてくれ。
一平:
では僕もお供します、鎌治様!
九条鎌治:
いや、僕一人でいい。
一平:
えっ、そうですか…ではお気をつけて、いってらっしゃいませ!
パイモン:
でも、雷のことも天領奉行のことも、元はと言えばぜんぶ将軍が急に静養を始めたことが原因なんだよな?
パイモン:
このまま話を進めても、びくびくするだけで解決しないと思うぞ…
旅人:
じゃあ、彼女に出てきてもらうのは?
一平:
え?そんなことできるんですか!?
パイモン:
わからない。でも試してみる価値はあると思うぞ。出てきてくれるかは、将軍の気分次第だけど…
トーマ:
なんとか糸口が見つかったみたいだね。じゃあ、君たちにお願いしてもいいかな?
トーマ:
みんな将軍様のことを心配しているんだ。もしあのお方に会えれば、要らぬ噂も自然と消え去ることだろう。
旅人:
やってみる。
トーマ:
ありがとう、여행자。また君に借りができたね。
パイモン:
こんな状況で将軍に会えるかもしれない人って、あいつしかいないよな?
パイモン:
じゃあさっそく、鳴神大社に行こう!
八重神子と会話する
八重神子:
よもや休憩時に、神社の貴賓を迎えるとはな。ふふっ、妾に会いに来てくれたのか?
八重神子:
ふん、口は達者じゃが、目は嘘をつくのが苦手なようじゃ。何か用事があって妾を訪ねたんじゃろ。
八重神子:
まあじゃが、その返答は少なくとも、妾をいい気分にさせたことは確かじゃ。
八重神子:
言ってみるがいい、何を聞きたいんじゃ?
パイモン:
最近、将軍が静養を取ってるって聞いたんだ。それで、稲妻外海の雷が不安定な状態になってるらしい。
パイモン:
噂によると、雷は将軍の意志と関係があるから、みんな将軍の具合が悪いんじゃないかって思ってるみたいだぞ。
旅人:
天領奉行の事務には彼女の決定が必要。
八重神子:
はぁ…
八重神子:
まあ、汝らになら隠す必要はないじゃろう。
八重神子:
将軍様はあの戦いの後、心がこじれて、人が変わってしまったんじゃ。
パイモン:
えっ——!?
八重神子:
将軍様の力は日々衰えておる、汝があのとき強く打ちすぎたせいじゃな。
八重神子:
あやつにとって敗北は何よりも重い一撃、それにこの前妾が会いに行った時、うっかり三色団子と娯楽小説を忘れてしまってな。
八重神子:
ああ、妾の旧友よ、甘味を食べながら娯楽小説を読むことができず、心が乱れて泣き喚いてしまうとは。しくしく、かわいそうに…
パイモン:
そんなことで泣きわめく神がいるか!
八重神子:
ふん、仕方ないじゃろ。妾からすれば、汝らの「心配」は妾の嘘と同じように無意味なもののように聞こえる。
八重神子:
あれは永遠を求める影じゃぞ、凡人の命などあやつからすれば須臾にすぎぬ。凡人に安否を心配されてどうしろと言うのじゃ?
パイモン:
てことは、無事なんだな?
八重神子:
詳しい状況は妾も知らぬ。静養したいと言っておったし、妾もこれといった用がなかったゆえ、自分から面倒に巻き込まれに行く必要もなかったしのう。
八重神子:
じゃが、雷の件は妾も耳にしておる。「あやつの意志に変化が起きた」という点については、些か有り得ないことでもないじゃろうな。
八重神子:
静養中に会えるのは、稲妻でも妾だけじゃ。
八重神子:
じゃが、なぜ妾が汝らの手助けをせねばならぬのじゃ?浮世のすべてをとっくに見飽きた妾の心を、いったい何で動かそうと?
八重神子:
はははっ、その答え、気に入ったぞ。
八重神子:
これは通行証じゃ。門番の奥詰衆に見せれば、中に通してもらえるじゃろう。
パイモン:
ありがとう!神子!
八重神子:
さっきの質問は冗談じゃったが、あのように答えたからにはしっかりとやってもらうぞ。
八重神子:
そうじゃ、通行証も後で妾に返すんじゃぞ。
将軍に会う
八重神子:
あやつはいつも一人でおる。見に行くのも悪くないじゃろう。
八重神子:
「永遠」を揺るがすことのできる汝は、あやつの「可能性」でもあるな。
門前の毅と会話する
毅:
将軍様は現在静養中です、誰も会うことはできません。
パイモン:
オイラたち、神子からもらった通行証があるんだ。
毅:
ご冗談を。今まで宮司様が他の方に通行証を渡したことはありません。それが例え、あなたたちのように名高い旅人であろうとも。
毅:
将軍様はそんな八重宮司様を信頼しているからこそ、この通行証に効力を…
毅:
って、えっ…これは、本物!?
毅:
分かりました。将軍様の命に従い、あなた方を止めるわけにはいきません。
毅:
失礼しました、どうぞ中へ。しかし静養中の将軍様に対して、くれぐれも失礼のないよう、お気を付けください。
毅:
まさか、将軍様の身に何かあったという噂は、本当だったのか?
毅:
いえ、なんでもありません。どうぞお入りください。
天守閣に入って将軍に会う
天守閣で、将軍は漫ろ歩きしている…
パイモン:
なんかうろうろ歩いてるぞ。落ち着かない様子だな?
雷電将軍:
あなたたち、どうやって入ってきたのですか?
雷電将軍:
無断でこの地に入る者は、直ちに排除します。
パイモン:
待て、オイラたちだ!なんでまた敵を見るかのような感じになってるんだよ!
パイモン:
もう仲直りしただろ。ここに入ったのも正当な手段を使ってだぞ!
雷電将軍:
いけません、武力行使は、禁則事項でした。
雷電将軍:
とにかく、お帰りを。私の静養を邪魔しないでください。
雷電将軍:
知る必要はありません。これが私の静養時の状態です。
パイモン:
うぅ、여행자、なんかちょっと変じゃないか?
雷電将軍:
この身に休息は必要ありません。しかし私はあくまでも「内なる者」の協力者、静養が彼女の意志であるなら、その願いに従うまでです。
パイモン:
てことは、「静養」は中の影が干渉してるんだな…
パイモン:
でも、なんでだろう?たとえ将軍が外で活動してても、「一心浄土」には影響しないはずだろ。
パイモン:
あんなに大きな庭園もあるんだし、静養にぴったりな環境じゃないか。
雷電将軍:
彼女の願いです。それ以外言うことはありません。
雷電将軍:
今の私が外へ行っても、何もやることはありません。
雷電将軍:
事務を処理しないのも、それをすることができないからです。
パイモン:
ん?どういうことだ?
雷電将軍:
…
雷電将軍:
すべて禁則事項です。はぁ、もう私に話しかけないでください。
パイモン:
どうしよう、여행자、まったく会話が進まない。
影:
あなたたちでしたか、お久しぶりです。
影:
将軍はいま都合が悪いので、私に会いたければ直接中へ来てください。
遠くにいる影と会話する
パイモン:
急にオイラたちを中に引き入れるなよ…びっくりしたぞ…
影:
あら、何を慌てているのですか。
パイモン:
外の将軍は壊れちゃったのか?修理しないとだめなんじゃないか?
影:
その心配は必要ありません、あれは私の意志です。将軍のほとんどの機能は、私が一時的に停止しました。
影:
今の将軍は事務も処理できず、「私」として振る舞うこともできません。ですのでいっそのこと「静養」を皆に告げたのです。
影:
言ったはずです。稲妻の「永遠」について、もう一度よく考える必要があると。それには時間が必要になります。
影:
そして私が考えを終えるまでの間、基となる規則に則って動く将軍が間違いを起こしてはなりません。
パイモン:
将軍にスイッチみたいなものはないのか?
影:
ありません。創造した時は停止することを考慮していませんでしたので。
影:
それに当時の私は、未来の私が将軍の運行規則を変える可能性があると考えた上に、そのようなことは「永遠」にふさわしくないと思ったのです。
旅人:
自分にも厳しいんだね…
影:
そのため、予期せぬ事態に対する保険として、将軍は規則修正に対して非常に完璧な防御機能を備えています。
影:
私にとって、人形の規則を直接変えるよりも、「永遠」の形についての考えが終わるまで、いくつかの機能を一時的に停止する方が効率的なんです。
パイモン:
そういうことか。じゃあ、稲妻外海の雷が荒れ狂ってるのは、将軍の機能がいくつか停止したからなんだな。
影:
雷が荒れ狂う?それは初耳ですね。
パイモン:
えっ?知らなかったのか?実は…
あなたとパイモンは外海の嵐と天領奉行の混乱を影に話した。
影:
なるほど。外界の雷がそのようなことに…
パイモン:
厄介な状況なのか…?
影:
操作の手違いで、そういうこともあるんです。あとで私が将軍を調整すれば問題ありません。
影:
そんな目で見ないでください。こういった操作は今までにやったことがないんです。将軍の構造は複雑なもので、調整をするだけでも問題が出てくるものなんです。
影:
これは言い訳ではありませんよ。ええ、事実を言っているだけです。
パイモン:
大丈夫、気にするな。解決できればそれでいいんだ。
旅人:
「永遠」について考えに進展はあった?
影:
いえ、進むべき方向は見つけたのですが、未だに矛盾が存在しています。
影:
しかし、それほど急ぐ必要はありません。慎重さを欠いて、結論を急いてしまっては本末転倒ですので。
影:
え?
パイモン:
みんな将軍の元気な姿を見れば、外で噂されてる憶測とかもなくなると思うぞ!
パイモン:
それに場所を変えて気分転換すれば、新しい考えが思いつくかもしれない!
影:
私に、この「一心浄土」を離れろと?
影:
確かに、そうですね。今の将軍は私の代わりに事務を行えないので。
影:
わかりました。外に行ってみましょう。
影:
気分転換に行くのですから、私のことは「影」と呼んでくれて構いませんよ。堅苦しい呼び方はあまり好きではないので。
パイモン:
えっ?でも、オイラたちの目の前にいるのは影の意識だろ?意識はここから離れられるのか?
影:
もちろん方法はあります。自分で自分を監禁するようなまねはしません。
パイモン:
おう、じゃあもう心配はいらないな!これからはオイラたちがおまえのガイドだ!
影:
ガイド?なんですかそれは?
パイモン:
今の稲妻で、なにが美味しくてなにが面白いか、オイラたちが紹介してやるってことだ!よし、じゃあ出発!

浮世の風流を巡る
何かの理由で将軍が行動できない時、あなたは意外にも影を「一心浄土」から呼び出すことに成功した。気分転換のために、影を城内の散策に連れて行こう。
影と会話する
影:
ここが今の市場ですか?記憶にあったものとは、大分かけ離れていますね。
影:
町の店も、商売をしている人も、あの当時とはまったく違います。
小倉澪:
しょ、将軍様!?
梨絵:
どうして将軍様がここに?
御輿源一郎:
将軍様は病気じゃ?どうして急に…
影:
どうやら、ここの人たちを驚かせてしまったようです。
パイモン:
将軍様が急に現れたら、驚くのも無理はないな。
影:
町の見回りは天領奉行の仕事となります。将軍が処理すべき情報や下すべき指示はとても多いため、自ら出向く時間がないのです。
影:
それに将軍は休息がいりませんので、暇つぶしや気分転換をする必要もありません。
パイモン:
なあ、どうする?一旦ここを離れて、騒ぎが収まった頃にこっそり戻ってくるか?
影:
どうしてですか?私は何も面倒を起こしに来たわけではありません、気にする必要はありませんよ。
パイモン:
心配してるのは、ここにいる一般の人たちの方なんだけど…
パイモン:
まあいっか。そういうのも、おまえらしいもんな。
影の散策に同行する
影:
空気に懐かしい匂いが漂ってますね。足元にもしっかりとした感触が…
影:
気分転換とは言いましたが、どのようなところに行けばいいのでしょう?
パイモン:
まずは城内で一番賑やかなところに行こう!
影:
今も民たちは、交渉にモラを使っているんですよね?
パイモン:
おう、これは今も昔と同じだ。キラキラしてて魅了されるよな!
パイモン:
って待てよ、まさか影もモラがないってことはないよな?
影:
もちろん持っていませんよ、「一心浄土」では需要がありませんので。何か品物が必要な場合は、奉行衆に送ってもらえばいいのですから。
影:
…しかし、どうして私「も」なんでしょう?
影:
皆さん規律正しく過ごしているようで。あなたの言った「賑やか」がまったく感じられません。
パイモン:
将軍様の前で賑やかになれないよな…
影:
おや?ここの屋台は、何を売っているのでしょうか?
影:
見たことのない物ですね。
智樹と会話する
智樹:
しょ、将軍様、これは失礼いたしました…
影:
いいえ、そうかしこまらず。本日は気分転換に来ましたので、少し見るだけです。
影:
あなたの売っている物を、私に教えていただけますか?
智樹:
もちろんです!僕がここで売っているのは食べ物です。タコ焼き、団子、それと…えっと、牛乳とか。
パイモン:
ん?その中に牛乳が混じってるなんて、なんか変だな…
智樹:
あなたの感じ取った「変」は、僕がわざと付けた特色なんです。
智樹:
城には悠久の歴史を持つ老舗がたくさんあって、僕が何を売ろうとそれらにはかないません。
智樹:
ですので僕は、目新しい組み合わせを作り、お客さんに新鮮な体験をしてもらおうと決めたんです。
智樹:
例えば、僕が最近開発した「団子牛乳」。団子を練りつぶして、牛乳によく溶け込ませたものです。
智樹:
味もさることながら、まったく新しい奇妙な食感も楽しめますよ。
影:
団子に牛乳…うーん、聞いたことがありませんね…どうして、このようなものを考えたのですか?
智樹:
あっ、申し訳ございません将軍様。決して「永遠」に意見があるわけではありません!
影:
かしこまらないでと言ったはずです。そんなに恐れおののく必要はないんですよ。私の追い求める永遠が、団子と牛乳によって揺るがされるものではないでしょう?
智樹:
(あれ?なんだか…噂に聞いた将軍様と少し違うような?)
智樹:
実は、僕も思いついたのは偶然でした。ある日、友達がお客さんのおもてなしをする際、団子を作りすぎてしまったらしく、食べきれないからと僕にくれたんです。
智樹:
しかし、僕にとってもその量は多く…で、ちょうどその時、僕の店でも牛乳が売れ残っていることに気づきました。そして、団子も牛乳も日持ちしない状況だったのです。
智樹:
そこで試しに二つの物を混ぜてみたところ、ちょうどいい塩梅で混ぜることで意外にも美味しいことがわかりまして。
影:
偶然からなるもの。ふふっ、面白いですね。私にも一杯いただけますか?
智樹:
将軍様にご興味を持っていただけるなんて!はい、もちろんです!あなた方も一杯どうぞ!
影:
甘くて美味しいです。それともっちりとした食感も、不思議な飲み心地ですね。
パイモン:
そうだな、飲み物を飲んでるのに、なんか食べてる感じだ。
影:
おかゆ…みたいな…?まったく同じとは言えませんが…
影:
どうであれ、好みの味です。
智樹:
ありがとうございます!
影:
こんなに美味しい「団子牛乳」、さぞ売れ行きもいいのでしょう?
智樹:
いえ、その…実は、売り上げは全然。
影:
えっ、良くないんですか?どうして?
智樹:
その…実際に飲んでくれた人の評価は結構いいんですが、ほとんどの人がこの組み合わせをおかしいと思っているようで…口にすらしてくれないのです…
智樹:
あっ、別に将軍様の感覚がおかしいということではないです!お気を悪くしないでください!
影:
そうでしたか、それなら簡単です。社奉行の人に何百杯か購入してもらい、一人一人に配ってもらえばいいでしょう。
智樹:
いえいえいえ、将軍様、それはいくらなんでもやりすぎかと!
影:
やりすぎですか?皆さんにも試してもらいたいと思っただけですが…「団子牛乳」を飲んだことがないというのは、非常にもったいないことかと。
智樹:
それは…
影:
至極当然なことです。人間はみな甘いものが好きだと聞きました。私が甘味を食べることもおかしなことではないでしょう。神子もそう言っていました。
影:
はぁ——やはり甘味は気分を良くしてくれますね。一人で考え込んでいた時よりだいぶ気分がよくなりました。
影:
そういえば、以前神子が言っていたのですが、「八重堂」を立ち上げて…娯楽小説を売っているとかなんとか。
影:
それでいつも私に自慢していたのですが、私にはそれがどんなものなのかすら分かりません。ちょうどいい機会ですので、私をそこへ連れていってくれませんか?
パイモン:
いいぞ、色んなものを見てみよう。
黒田と会話する
黒田:
しょ、将軍様!?
黒田:
将軍様直々に八重堂にいらっしゃるなんて、何か重大な伝達事項でも?
影:
いえ、そんなにかしこまらず。ただ見に来ただけです。
黒田:
申し訳ございません、なんのことかさっぱり…管理方面のことでしょうか、それとも出版規範、もしくは…消防問題など?
パイモン:
将軍はただ単に本が読みたいだけなんだ。
黒田:
将軍様が…娯楽小説を?
影:
ええ、何かおすすめの本はありますか?
黒田:
「八重堂」の小説は主に一般向けで、内容も奇天烈な物が多く、将軍様の趣味に合うかどうか…
影:
あくまでも試みですので、同じものばかりでは意味がありません。安心してください、文字で書かれた物語である限り、理解できないということはありませんよ。
黒田:
それはそうですが…
パイモン:
大丈夫だ、理解できなくても、オイラたちが将軍に説明してやるぞ!
黒田:
分かりました。では、最近の話題作が置かれている、あちらの本棚までどうぞ。
黒田:
中には「この小説はすごい!」の受賞作品もあります。つい最近その作品をまとめて売り始めたんですよ。
黒田:
まあそこまで深く考えず、楽しんでいってください。
影:
わかりました、では行きましょう。
影と会話する
影:
うぅ…どういうことでしょう?私が甘く見ていたのでしょうか…?
影:
本に書かれた文字や単語は分かるのに、繋げて読むと意味が理解できません…
影:
例えばこの、『転生ヒルチャール、夕暮れの実を食べ続けたら最強になった件について』…
影:
名前が長いですね…
影:
ヒルチャールは本当に夕暮れの実を食べて強くなれるのでしょうか?少なくともお肉を食べる必要があるはず…
パイモン:
これはこの本の設定だぞ。
影:
「設定」とは?
影:
「設定」は何に使われるのですか?事実を欠いた物語に信憑性はあるのでしょうか?
影:
それに、ヒルチャールは物語を書く能力がないはず。作者がヒルチャールの生活を記録しているのでしょうか?
パイモン:
なんで黒田があんなことを前もって言ったのか、わかったような気がする…
パイモン:
こうしよう、オイラたち二人がわかりやすい小説を選んで、おまえに聞かせてやるよ。
影:
わかりました。私は色々な本を読んできたつもりでしたが、このような物語を読むと、何に注目すればいいのかすら、わからなくなってしまいますね…
影:
ですが期待はしています。神子らしさが伝わってくる、きっと面白いものだと思いますから。
パイモン:
じゃあ、オイラたちに任せろ!ちょっと待っててくれよな!
パイモン:
結構難しいと思うけど、とりあえず見てみよう。
適した娯楽小説を1冊選ぶ
璃月の武侠物語を読む…:
(書名『浮世でぶらぶら、いい小説を書いていく』)
璃月の武侠物語を読む…:
(この小説は璃月で起きた武侠物語について書かれたもの。各流派の間で繰り広げられる戦いに視点が置かれている。)
璃月の武侠物語を読む…:
(主人公の夢は争いとは無関係の娯楽小説作家だったが、その類まれなる身体能力により、戦いに巻き込まれてしまう。)
璃月の武侠物語を読む…:
(物語の見どころは、なんの流派にも入っていない主人公が、その強さからいつもどこかの流派の強者だと勘違いされるところ。)
璃月の武侠物語を読む…:
(主人公を敵視する様々な強者がいつも騒ぎを起こしに来るが、主人公が小説家になるという初心を忘れることはなかった…)
パイモン:
変なやつだな。どうして娯楽小説作家にこだわるんだ?
パイモン:
そんなに凄いんなら、武の道で楽々一位になれるだろ。
パイモン:
それもそうだな。願いを最後まで貫ける人なら、影の心にも響くはずだよな?
適した娯楽小説を1冊選ぶ
日常の恋愛物語を読む…:
(書名『俺の青春ラブコメがカオスな件について』)
日常の恋愛物語を読む…:
(この小説は、平凡な男主人公と、7人の美少女たちの恋愛物語について書かれたもの。)
日常の恋愛物語を読む…:
(時間と共に物語が進み、主人公の日常生活や、その中にある様々なドラマを描いている。)
日常の恋愛物語を読む…:
(作者の文章力も高く、読んでいて引き込まれる。一人一人のキャラの魅力も余すことなく表現されている。)
日常の恋愛物語を読む…:
(しかし、物語は幼馴染が主人公に告白する肝心なところで終わっている…)
パイモン:
そんなのありかよ!
パイモン:
ちょっと見ただけだけど、この女の子は小さい頃から主人公のことが好きで、自分のすべてを捧げてたみたいだぞ。
パイモン:
そうだな!彼女の思いが無駄になったらダメだ!
パイモン:
物語は結構面白そうだけど、影はこういう…一般人の恋愛は理解できるかな?
適した娯楽小説を1冊選ぶ
転生系冒険物語を読む…:
(書名『雷電将軍に転生したら、天下無敵になった』)
転生系冒険物語を読む…:
(この小説は、雷櫻の木の下で雷に打たれた主人公が、再び目を覚ますと雷電将軍になっていた物語について書かれたもの。)
転生系冒険物語を読む…:
(主人公は元々いじめられっ子であり、何をやっても上手くいかなかった。しかし雷電将軍になった後、果てのない武力と権力を手に入れることになる。)
転生系冒険物語を読む…:
(物語の見どころは、読んだ後の爽快感にある。劣等感まみれで内気な性格の主人公が成長を遂げる姿も実に見どころだ。)
転生系冒険物語を読む…:
(しかしすでに雷電将軍になってしまった今、この後の物語はどう展開するのだろう…)
パイモン:
こんな題材まであるのか。どうりで黒田が怖がってたわけだ。
パイモン:
この物語は影に聞かせない方がいいと思うぞ。作者が責任を問われるかもしれない。
パイモン:
もし誰かがオイラになって、オイラがやらないようなことをたくさんやったら、なんか変な感じがしちゃうだろ!
影のために本の内容を解説する
パイモン:
やっと読み終わったな。頑張って影に聞かせてやろう。
影:
その顔からして、いい物語に出会えたみたいですね。
影:
今の璃月に暮らす者の心は、こんなにも複雑なのですか?
影:
それに対して、主人公は自らの才能を直視したくないようですが、稀に見る正義感の持ち主でもありますね。
影:
今はどこにいるのでしょう?稲妻へ来るつもりはありますでしょうか?ぜひ奉行衆に彼を招いてもらい、彼と一勝負してみたいものです。
パイモン:
これは架空の人物だから、現実には存在しないぞ…
パイモン:
それよりも注目すべきなのは悪役の方だろ。ああいう悪どいやり方をしたやつらに対してなにも思わないのか?
影:
悪役?あの愚かな人たちのことですね。悪者であれば、最後に裁きを受けるのも自業自得でしょう。
パイモン:
どうやら影は脇役に全然興味ないみたいだな。
パイモン:
影は「八重堂」の娯楽小説に対して、なにか感想はあるか?
パイモン:
オイラたちの選んだ物語はどうだった?好みに合うものだったか?
影:
具体的な内容よりも、物語から感じ取れたのは、時間が稲妻に残した痕跡です。
影:
私が「一心浄土」に長く居座ると決めた頃は、まだ「八重堂」というものはありませんでした。ましてや、このような物語の存在も。
影:
将軍は私の意志に従い、永遠の国を作ろうと最善を尽くしました。この国に変化が起きるはずがないのです。
影:
ですが今、食べ物も物語も、すでにだいぶ違ったものになっています…
影:
「その考えには同意できません」…もし私たちがまだ「一心浄土」にいれば、きっとそう答えていたでしょう。
影:
しかし、事実が目の前にある今、その現状に異を唱えるわけにはいきません。
パイモン:
おまえに新しい考えを持ってもらおうって考えたからこそ、外に誘ったんだ。
パイモン:
記憶とは違うものみたいだけど、みんな今の生活を楽しんでる。これはきっと間違いじゃないはずだろ?
影:
ええ、その通りですね。私は変化の一切に慎重な態度でいましたが、永遠を追い求めたいと思ったのは決して、人類の進歩を止めようとしたからではありません。
影:
あなたたちの誘いを受けて本当に良かったです。こうして外に出られて、たくさんの収穫を得られました。
影:
それはあなたがこういうことに慣れているからですよ。私にとって、今回の旅は相当価値のあるものでした。
影:
たくさんのことを拝見し、たくさんのことを考えられました…いくら褒め称えても、いくら振り返っても足りないほどです。
旅人:
じゃあ、記念撮影する?
パイモン:
そうだな。影が楽しめたのなら、記念となるものを残した方がいいもんな!
影:
「撮影」…いったいどうしてそう…私が聞いたことのない言葉ばかりが現れるのでしょう。
パイモン:
大丈夫だ、オイラたちについてきてくれ。景色のいい場所に行けば、オイラたちがなにをしたいのかきっとわかるぞ。

恒常質料
あなたの案内により、影は斬新なものをたくさん目にして、楽しそうにしている。このゆったりとした時間を写真に収めることにした。
適した撮影ポーズを勧める
影:
その、今から何をするのですか?
パイモン:
おまえのために写真を残すんだ。具体的な操作はオイラたちに任せろ。おまえはそこに立って、ポーズをとるだけでいいぞ。
パイモン:
簡単に言うと、写真は今この瞬間のおまえを記録することができるんだ。なにかの記念に残すにはぴったりだぞ。
影:
ポーズをとるとはどういうことでしょう?
旅人:
姿を記録することだよ。
影:
なるほど。つまり、あなたたちに向かって、見栄えのある格好を取ればいいのですね?
影:
よく考えると、なんだか恥ずかしいですね…
影:
どうすればいいのでしょうか?何か私に案をください。見栄えするものがいいですが、大げさすぎるのは避けていただけると。でないと、恥ずかしくて仕方ありません。
影:
こ…こうでしょうか。
影:
はい、ではお願いします。
パイモン:
いい角度を決めて、影を記録しようぜ。
写真を影に見せる
パイモン:
撮れたぞ。ほら、これがさっきおまえのために撮った写真だ。
影:
これは…不思議ですね。法術の一種でしょうか?この中に…もう一人の私を複製したのですか?
影:
しかし、動かないみたいですね。話もできないようです…
影:
先ほどまで、体がこわばっていてあまり良く撮れていないと思っていましたが、いま見てみると想像よりもだいぶ自然な感じで撮れているように思えてきました。
影:
まったく同じ姿勢で、そして背後の風景も…いったいどういう仕組みなのでしょう。
パイモン:
それがこいつの凄いところなんだ。
影:
少々お待ちを、まだ原理を理解することができていません。もう少し説明を…
影:
つまり、この中にいるのは私ではない?
影:
私ではないのなら、どうして私とまったく同じ姿なのでしょう。そしてもし私であるなら、今の私とはいったいなんなのでしょうか?
パイモン:
これは…オイラの回答能力を超える質問だ…おまえにバトンタッチ!
旅人:
将軍と影の違いと同じ感じ。
パイモン:
そうだぞ。おまえは将軍を自分のことだと思ってるのか?
影:
もちろんです。今まで稲妻の管理を他の人に任せようと思ったことはありません。
パイモン:
じゃあ、今のおまえはなんなんだ?
影:
それを言うなら、私は私です。疑いの余地もないことでしょう。
旅人:
「影」の存在が一つとは限らない。
影:
「私」の存在…
影:
なんだかわかってきたような気がします。
影:
私は私であり、一人しかいませんが、無数の形で存在することができるのですね。どのような形で存在するのかは、あまり重要なことではないようです。
影:
例えば将軍は、私の存在する形の一種であり、彼女が私であるかどうかという問題は、決して彼女の体にある部品によって決まることではありません。
パイモン:
そういうことなら、この写真もおまえの存在する形の一種だな。
影:
ええ、「永遠」を追い求める私でさえも、存在の形が変わり続けていたのですね…
影:
そうであれば、いったいどうして稲妻に、そして稲妻で生きる一人一人の方に、不変を要求できるというのでしょう?
影:
今回あなたたちとの旅で見たものは、すべて私の認識外にあるものでした。
影:
はぁ、お恥ずかしい一面を見られてしまいましたね。あなたたちには分からないと思いますが、これらは私の認識に大きな衝撃を与えたのですよ。
影:
もし今回見聞きしたもので定義するのなら、今の稲妻は私の印象とは大きくかけ離れたものになっています。
影:
ですが、決してそのような理由で、今の稲妻が稲妻ではないと否定してはなりません。
旅人:
そうだね。
影:
目狩り令、千手百目神像、これらはすべて「永遠」に追い求めるために生まれたもの。もし私自身が「永遠」に近づいていたら、このようなことは起きなかったでしょう。
影:
はぁ…
影:
私は…すべてをきつく縛り付け過ぎていたのでしょうか。
パイモン:
どうやらわかったみたいだな!
パイモン:
今回のオイラのガイド、すごく価値のあるものになったみたいだ!
遠くから叫び声がした。
一平:
鎌治様、鎌治様!
パイモン:
ん?なんか下が騒がしいな?
パイモン:
一平みたいだ、どうしたんだろう?
影:
天領奉行の人ですか?
パイモン:
そうみたいだ、なにがあったか聞きに行ってみよう。
焦っている一平と会話する
パイモン:
一平、なにかあったのか?
一平:
あ…あなたたちでしたか。僕は…
一平:
って、ええっ!?しょ、将軍様!?
一平:
九条鎌治坊ちゃんに会いにいらしたのでしょうか…?申し訳ございません、鎌治様はまだおかえりになっていません。もし良ければ、私めが代わりに言付かりましょうか?
影:
そうかしこまらず。ここへ来たのは要件があったからではなく、あなたの慌てた声が聞こえたからです。
旅人:
鎌治さんを探してるの?
一平:
はい。実は、鎌治様が交渉に行ったきり帰ってこず、何かあったのではないかと心配しているんです。
一平:
鎌治様は普段、外でぶらぶらしたまま帰ってこないことがしばしばありますので、たぶんどこかで迷っているのかもしれません。
一平:
ですが、なぜか今日に限って、凄く不安に感じるんです。
影:
九条鎌治、聞いた感じでは九条家の子息のようですね。
一平:
はい、申し訳ございません。当主は病を抱え、若旦那は長年不在、現在九条家は九条鎌治が九条家の名代となっております。
影:
天領奉行が混乱に陥っていることは私も噂に聞きました。そのことが九条鎌治と関係があるのですか?
一平:
申し訳ございません、将軍様。それも九条家の失態です。
一平:
九条家の名誉が大きく傷つき、勢力が衰退し、将軍様は…えっと、天領奉行の今後の取り決めを、将軍様も決めていませんでしたので…
一平:
ですので鎌治様は、「鷹司家」にこの状況を仕切ってもらおうと交渉に行ったのです…
パイモン:
だったら奉行所で交渉してるはずだ。どうして、こんなところで探してるんだ?
一平:
あっ、いえ。今回の会合場所は特別なところでして、僕も戸惑っていたところなんです。それに重鎮同士の会合となると、僕も詳細が聞きづらくて…
一平:
場所は鳴神大社近くにある山の上で、そこに「鷹司家」が所有する特別な拠点があるそうです。
影:
「鷹司」…聞き覚えのある名です。長きに渡り、九条家の補佐を務めていたはずですが。
一平:
はい、そうなんです。だからこそ、鎌治様は交渉に行きました。しかし、いくら話す内容があるにしても、時間がかかりすぎています。
一平:
城内をくまなく探したんですが、まだ帰ってきてないとなると…
一平:
そうですね、僕もその可能性を考えました。ですが僕の身分では、「鷹司家」に入ることはできません。
旅人:
{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYFIRST|INFO_FEMALE_PRONOUN_GIRLFIRST]}たちが代わりに見に行ってあげようか。
一平:
いえ、僕の考えすぎの可能性もあります。もし交渉の邪魔になってしまったら、それこそどう許しを請えば…
一平:
僕は鎌治様の付き人ですが、幼い頃から一緒に成長してきた仲でもあるんです。僕はただ…彼に何か起きたのではないかと心配で。
一平:
僕はあの方のように賢くはないので、手助けはほとんどできません。しかし、自分の失態で鎌治様を危険にさらしたくはないんです。
パイモン:
うーん、将軍様は如何お考えで?
影:
直接出向いてみましょう。
影:
私の身分であれば、交渉の邪魔をしてもあなたに影響はないはずです。
影:
それに元はと言えば、私が早急な決断を出せなかったのが原因、このことは私が解決すべきです。
一平:
ありがとうございます!将軍様直々に出向いていただけるなんて!僕も他の場所を探しに行ってみます!
一平:
では、その会合場所を記しておきますね。上手くいくことを祈ってます!

そして世の声に耳を傾ける
一平によると、九条鎌治は鷹司家の主家に会いに行ったきりで、まだ帰ってこない。影は自ら天領奉行内の問題を解決するよう取り掛かった。そして、あなたと影は共に野外に位置する鷹司家の秘密基地へと向かった…
影と会話する
パイモン:
うわっ、こんな見つかりにくい場所にあったのか!
影:
一般的には、山奥にこのような建物を建てる理由はないはずですが。
影:
この地に属さない気配を感じました、危険な気配です。
パイモン:
えっ?
影:
用心して進みましょう。あの九条家の子息、すでに危険な目に遭っているかもしれません。
九条鎌治、鷹司進と会話する
鷹司進:
将軍様!
九条鎌治:
将軍様がどうして…
影:
今の状況を私に話してください、鷹司家の跡取り。
鷹司進:
私たちはただ、近ごろ天領奉行で起きた事について話し合いをしていただけです。将軍様がお気になさる必要はございません…
影:
そのためだけに、このような人里離れた場所で、浪人と海乱鬼を見張りに置いていたのですか?
鷹司進:
それは近頃の混乱のせいで、安全面の問題を考慮し…
影:
黙りなさい。
影:
九条家の子息、説明を。
九条鎌治:
はい。元々交渉が目的で来たのですが、彼らが欲したのは九条家が罪を認めることを記した書面でした。
影:
罪を認める?
九条鎌治:
はい、九条家が目狩り令で犯した諸々の罪や、近ごろ起きた様々な失態など…
鷹司進:
事実を述べているだけで、決して捏造ではありません。
九条鎌治:
確かに捏造ではないでしょう。しかし、その中には鷹司家の功績が多々記されてありました。鷹司家は危機に陥っても混乱することなく、必死に形勢を変えようとしたと…
九条鎌治:
しかし、それらはすべて身も蓋もないことです。
鷹司進:
何を言う。き、貴様…急に態度を変えおって、話が違う!
九条鎌治:
事実を述べたまで。判断は将軍様が下してくれるでしょう。鷹司家は、自らの印象を良くしようと操作し、九条家に取って代わろうとしているだけに過ぎません!
九条鎌治:
そうでなければ、どうしてさきの書面にありもしない功績を強調して書いたのでしょう。そして、このように軟禁する形で僕に署名を強制させるのでしょう?
鷹司進:
何を言ってる!誰が貴様なんかを軟禁していると言うんだ!これは交渉だ!これじゃさっきとまったく話が違うじゃないか!
影:
状況は概ね理解しました。
鷹司進:
この若造の戯言に耳を傾けないでください。将軍様も知っての通り、九条家は以前大きな過ちを犯しました。彼らの話は一言も信じてはなりません!
影:
ふん、あなたたちの論争に興味はありません。しかし鷹司家の跡取り、あなたは天領奉行の地位を得たいと思っている、間違いないですね。
鷹司進:
えっと、それは…はい、将軍様のためにすべてを捧げる、これは天領奉行衆にいるすべての者が永遠に追い求めることです。
影:
そうであれば、わざわざこんなことをする必要はありません。天領奉行を任命するのは私です。決闘で私に勝った者に、新たな天領奉行の座を与えましょう。
鷹司進:
なっ…将軍様と決闘?
影:
初代天領奉行は、己が手に握った刀を用いて彼の意志を私に証明しました。それがあったからこそ、今の九条家まで受け継がれてきたのです。
影:
私に新たな名を認めさせようとするならば、当然、それ相応の試練を受ける必要があります。
鷹司進:
そんな…
影:
まさか、剣術の心得がないとでも?それとも、歳を取って自信を失くしているのですか?
影:
私のためと口にしておきながら、私の刀と相対するのが恐いと?
鷹司進:
ぐっ…
影:
そうですか。ではあなたたちは?鷹司でもなんでも、私に勝てれば新たな天領奉行と認めましょう。
家臣たち:
……
影:
私の前に立つ勇気のある者は、一人もいないのですか?
影:
……
九条鎌治:
ぼ…
九条鎌治:
僕に挑戦させてください、将軍様!
パイモン:
えっ!?
影:
九条家の子息。残念ながら、あなたが私に勝っても、九条家の犯した過ちが帳消しになることはありません。
九条鎌治:
いえ、勝算があるとは思っていません。それに、当主があんな過ちを犯してしまったんです。九条家が天領奉行を受け継いでいくのも、終わって当然だと僕は思います…
九条鎌治:
目狩り令を執行していた時、僕は父の考え方に疑問を抱いていました。自分のしていることが間違っていることも自覚していたんです。
九条鎌治:
しかし、どんなに疑いや反省を繰り返しても、たとえすべてを理解していても、行動には移せませんでした。ましてや誰かを救うこともしませんでした。
九条鎌治:
今の九条家の没落は、そんな僕への罰なのでしょう。僕は何もできなかったんじゃなく、何もしなかったんです。
影:
少々残酷ですが、あなたの力では、どちらにしても何もできませんでしたよ。
九条鎌治:
はい、僕の力は微々たるものです。父は話を聞いてくれず、兄も僕を手伝えない、一平に叱られることもしばしばありました。ずっと、ずっとそうだったんです…!
九条鎌治:
しかし少なくとも今は、九条家が最後を迎えようとしている時である今は、僕が九条家の名代なんです!よって、父と同じ責務を果たします!
九条鎌治:
将軍様の言った通り、僕の祖先は刀で自身の意志を証明しました。
九条鎌治:
では、僕にも、この九条鎌治にも、同じ形で終わらせてください!
九条鎌治:
これが僕に残された…「何かできる」最後の機会なんです!
影:
明らかに、意味のないことです。
影:
しかし、受け入れましょう。かかってきなさい。
二人の決闘を見届ける
試合で、九条鎌治は体力の限界まで何度も倒れては立ち上がった。意識を失う直前ですら、彼は諦めることなく、遠くに落ちた刀の柄を全力で握ろうとし、再び挑戦しようとした…
影の決断を聞いてあげる
影:
九条鎌治は傷を負いました。鷹司の跡取り、面倒を見てやってください。
影:
挑戦する勇気がなくとも、このような雑務はこなせるでしょう。
鷹司進:
はっ、返す言葉もございません、誠に…申し訳ございません…
影:
今の九条家では大局に耐えることはできないでしょう。このことは以前から聞いていました。元々天領奉行の後継者を探すのは確かに急を要すること…
影:
しかしこの決闘を経て、九条家への処置はしばらく保留することにしました。
影:
これから、鷹司家は以前と同じように、九条家に助力していってください。
鷹司進:
将軍様の仰せのままに、忠誠を誓います。
影:
もしあなたたちがまだ、ファデュイのやり方に従い、誤った情報で私に間違った判断をさせようと考えていたら。
影:
私は今日と同じように、再び出向くでしょう。その時は、私の刀に容赦はないことを肝に銘じておきなさい。
鷹司進:
はっ、感謝いたします、将軍様!
影:
もう結構です。その他の調査は奥詰衆に任せます。
影:
あなたたちは私と共に来てください。静かな場所へ行き、話したいことがあります。
雷電影と会話する
パイモン:
影が物事を処理する時、やっぱり将軍って感じがして、威厳たっぷりだったな。
影:
そうですか?自分では結構、融通が利くようになったと思いますが、将軍であればきっと…容赦なく九条鎌治を斬っていたでしょう。
影:
彼はあのようになる覚悟ができていました。あの目を見ればわかります。
影:
九条家には栄光から衰退へと、確かに想像を絶するほど大きな変化が起きました。九条鎌治は優秀な後継者ではありませんでしたが…
影:
彼はそんな巨大な変化の中、私に変わらないものを見せてくれました。
影:
これはあなたたちのおかげでもあります。町の散歩、あなたたちがくれた写真、それらを見たからこそ、このことに気づけたのです。
パイモン:
これからの九条家はどうなるんだ?まだ天領奉行を引き続きやれるのか?
影:
それはやはり不可能でしょう。あの後継者に光るものがあるとはいえ、犯した過ちをかき消すことはできません。
影:
しかし…もう少し時間を与えましょう。何せ過ちを犯したのは彼らだけではないのですから。
影:
将軍は間違いを犯さない、犯してはいけないもの。しかし「影」として、彼らにはお詫びの気持ちを伝えたいと思います。
影:
これからの日々、考えるべきことがたくさんあるでしょう。しかし少なくとも今は、進むべき道を見つけられたような気がします。
旅人:
じゃあ、影が稲妻を管理するの?
影:
それはやはり将軍に任せるでしょう。最も永遠を脅かすのは、時間がもたらす「摩耗」ですから。
影:
将軍には自己保護の機能があると言いましたよね。それは私が時間と共に変化してしまうことを予測したからなのです。
影:
ですがまとまった考えについては、どんなに困難でもやり遂げようと思います。
影:
んっ…ふぅ…
影:
確かにこの一時は、記念しておく価値のあるものですね。
パイモン:
そうだな、天領奉行のことも解決したし、城内の人も健康な将軍の姿が見れた、これで悪い噂とかも自然に消えるはずだ。
パイモン:
もし外を回るのが気に入ったのなら、またおまえを誘いに来るよ!
影:
いいえ、結構です。これは私の生活の一部ではありませんので。
影:
それに、私に付き添いが必要みたいに言わないでください。
影:
では、私は帰る準備をします。
影:
静養はまだしばらく続きますが、あまり長くはならないでしょう。あまり重要でないことは、あなたたち人間に任せるとします。
パイモン:
おう、じゃあまた今度な!
影は離れた。
パイモン:
色々予想外のこともたくさん起きたけど、最後は結構順調にいったな。
パイモン:
あとは、通行証を神子に返すだけだ。
八重神子と会話する
パイモン:
神子、帰ったぞ。うまくいったぜ!
八重神子:
ほう、ならば汝らの物語をしかと妾に話してもらおうか。
これまでに起きたことを八重神子に話した。
八重神子:
ふふっ、実に面白い。堂々たる将軍様が、田舎から来た素朴な娘のように城内で買い物をするとは。
八重神子:
この目で見られなかったのが、誠に惜しまれる。
八重神子:
いいんじゃ、あやつはそのようなこと気にせぬ、決してな。
八重神子:
じゃが、汝らの話によれば、あやつは「永遠」の在り方について少しだけ触れることができたようじゃな?
八重神子:
それが一番重要な収穫じゃ。実を言うと、汝らに通行証を渡した時は、ここまでの進展があるとは思わなかった。
パイモン:
おう、もうすべてが止まることを強制することはないみたいだぞ。
八重神子:
良く言えば、神の独り善がりな思い。悪く言えば、「俗世の七執政」でさえ、より強大な存在を前にした時、成す術のないこともあるということじゃ。
八重神子:
ふふ、自分で考えろ。
八重神子:
とにかく、話を聞くと今回の旅は愉快なものであったみたいじゃな。影のそれほど堅苦しくない一面も見られたはずじゃ。
八重神子:
今度またあやつに会いたい時は、妾に通行証を借りに来るといい。口では言わぬが、実は結構な寂しがり屋なんじゃ。
パイモン:
えっ?でも付き添いはいらないって…
八重神子:
あやつは神じゃ。神に付き添いが必要なわけではなく、「付き添い」が贅沢すぎるんじゃ。
八重神子:
じゃが汝は、この世界に属さぬ者。もしかすれば、それが最良の選択となるじゃろう。
一段落したが、あなたはまだこれまでの面白いことを神子と話したい…
八重神子:
どうした、何か話したいことでもあるのか?
旅人:
「団子牛乳」について…
八重神子:
あやつはきっとその飲み物を大層気に入ったんじゃろうな。心の中では大喜びじゃ。
八重神子:
きっと「早く、この屋台を『一心浄土』でも開店してください!」と思っていることじゃろう。
旅人:
「雷電将軍」について…
八重神子:
あの人形のことじゃな。人形の規則を修正することは非常に手を焼くことであると、妾も聞いたことがあるぞ。
八重神子:
それはきっと、あやつにとって前代未聞と言えるほど大変なことなのじゃろう。想像してみるといい、あの賢い影ですら難しいと感じる事を…
八重神子:
「無想の一太刀」でさえも解決できぬことじゃ。
旅人:
「娯楽小説」について…
八重神子:
転生して雷電将軍になる、面白い考えではないか?娯楽小説は面白ければなんでもいいんじゃ。
八重神子:
じゃがあやつにとって、なんというか、少し先進的がすぎたな。
八重神子:
ふむ、今度は「転生して八重宮司になる」という題材で募集してみるというのはどうじゃ?
旅人:
なんでもない。