arrow_back 原神 クエスト
雪鶴の章 第一幕

鶴と白兎はかく語りき


個人の依頼
神里綾華は伝えたいことがあるらしい、木漏茶屋で彼女と話してみよう。
神里綾華と会話する
パイモン:
うぅ、これからどうしよう…なにか計画とかないのか?
神里綾華:
旅人さん、パイモンさん、お待ちください。
パイモン:
あれ?綾華?
旅人:
どうしたの?
神里綾華:
一つ頼みたいことがあるのですが。
神里綾華:
ご心配なさらずに。今回の依頼は社奉行や神里家とは関係ございません。私個人のお願いです。
パイモン:
個人…ってことは、プライベートなことか?
神里綾華:
はい、私のお母様に関することでございます。
神里綾華:
突然で申し訳ないのですが…このことは貴方にしか頼めません。
旅人:
詳しく教えて。
神里綾華:
先日、古い蔵の中からお母様が残した手記を見つけました。
神里綾華:
そこにはお母様が書き留めた様々な些事が記されていたのですが、その中に私の聞いたことのない人名が、頻繁に出てきていて…とても気になるのです…
パイモン:
お母さんの友達じゃないか?
旅人:
綾華でさえ聞いたことない名前なの?
神里綾華:
はい。両親が亡くなってからすでに何年も経っているとはいえ、関わりがあった人物については私もお兄様も大抵は存じております。
神里綾華:
ですので…この名前も聞いたことのないお方が非常に気になるのです。ぜひお会いしてみたいと思い…
神里綾華:
手記には、相手の名前は「椿」と書かれていました。お母様から高く評価されていて、個性的で遊び心溢れる方だったようです。
パイモン:
聞いた感じ女の人の名前だな。
神里綾華:
はい。その女性に会ってみたいのです。
パイモン:
じゃあ、オイラたちはなにをすればいいんだ?
パイモン:
人探しか?
神里綾華:
いえ、手記には彼女の住所が記されていましたので、直接そちらへ赴けばいいでしょう。旅人さんに依頼したいのは…その…一緒に手土産を用意していただきたく思ったからで…
神里綾華:
それと、先ほど言ったことはどうかご内密にお願いします。
神里綾華:
元々このようなことはお兄様と一緒に対応するべきなのですが、今お兄様はとても忙しく…それに、この地にいる他の者にはこのことに関わらせたくないと思いまして。
旅人:
だから{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYFIRST|INFO_FEMALE_PRONOUN_GIRLFIRST]}みたいな異郷人の力を借りたいと。
神里綾華:
はい。貴方は礼儀作法に詳しく、人を思いやる心を持った優しいお方です。それにとても頼りになりますし、貴方といると安心できます。
パイモン:
おう!手土産の用意なら、オイラたちも手伝えるぞ。報酬はそうだな…美味いもんをごちそうしてくれるだけでいいぜ!
神里綾華:
それはよかったです。元々この機会を利用してお二方と一緒に歩きたいと思っていたのです。よろしければ、一緒に行動しましょう。
パイモン:
もちろん!旅人、いいよな?
旅人:
うん。
神里綾華:
ありがとうございます!では、さっそく出発しましょう。まずは小倉屋へ。
パイモン:
おう、行こう!

織物の願い
あなたとパイモンは、神里綾華と共に「椿」と会うための手土産を準備することにした。
神里綾華と会話する
神里綾華:
おや?これは…
パイモン:
祭りの告知だ。
パイモン:
そういえば、オイラたちまだ稲妻の賑やかで面白い場所に行ったことないぞ!
旅人:
綾華は祭りに行きたいの?
神里綾華:
ち、違います!コホンッ…私はただ…お祭りは稲妻でよく行われているので、私たち社奉行の者はすでにそのような風習に慣れていると言いたかったのです。
神里綾華:
この時期になると、稲妻の民たちはみなお祭りに参加します。それと同時に、治安維持も難しくなり…
神里綾華:
もちろんお祭りは賑やかで楽しいものなのですが、私たちにとっては心配すべきことでもあるのです。
神里綾華:
あっ!仕事ばかりに気がいってしまい、話が逸れてしまいました。すみません…私が行きたかったのはその隣の店舗です。
パイモン:
この看板を見に来たんじゃないのか。じゃあ早く店の中に行ってみようぜ。
小倉澪:
新しいお着物、ちょっと見ていきませんか?
小倉澪:
あら、神里さまに異郷のお客さん方!小倉屋へようこそ。布地と着物のあつらえ、どちらをご所望で?
神里綾華:
こんにちは、こちらに着物の裁断図があるのですが、見ていただけないでしょうか。
パイモン:
おお!裁断図なんか持って来てたのか!
小倉澪:
どれどれ…おや?これは…
神里綾華:
見ての通り、こちらは…
小倉澪:
とても素晴らしい裁断図じゃないですか!
小倉澪:
神里さま、この着物をあつらえたいということでよろしいでしょうか?
神里綾華:
はい、お願いします。
小倉澪:
神里さまがうちに来て着物の注文をするなんて、小倉屋にとってとても光栄なことです。ただ…少々厄介な問題がありまして…
小倉澪:
その着物を作るには、霓裳花で作られた絹が必要なんです。稲妻にある絹の多くは璃月港から輸入された物なんですが、今は…
小倉澪:
神里さまも知っての通り、稲妻はいま鎖国状態にあります。
小倉澪:
正直なところ、服飾界隈も大きな影響を受けています。高級な布地が手に入りづらく、着物のあつらえも長いこと保留にしてきました。
小倉澪:
しかし、お客さんがご自身で布地を持参できるのでしたら、着物を作ることはできますよ。
パイモン:
自分で布を買わないといけないってことか?
神里綾華:
小倉屋ですら手に入らない高級布地…いったいどこであれば買えるのでしょう?
小倉澪:
万国商会に行ってみてはどうですか。彼らは大陸各地に店舗を設けているので、私たちより多くの伝手を持っていますよ。
小倉澪:
価格は少し高いかもしれませんが、このような時代ですので…欲しいものが買えるだけで十分ですよ…
パイモン:
稲妻で服を作るのはこんなに大変なのか…
パイモン:
たしか、万国商会って久利須のところだよな?そういえばオイラたち、もうずいぶん離島には行ってないな。
神里綾華:
ということは…どうやら万国商会へ行ってみる必要があるみたいですね。
神里綾華:
ありがとうございました、布地を買ったあとにまた来ます。
神里綾華:
その前に、少しお願いがあるのですが…
パイモン:
綾華のやつ、コソコソとなんの話をしてるんだ?
小倉澪:
は、はい…わかりました。
神里綾華:
ではよろしくお願いします。
小倉澪:
いえ、そうかしこまらないでください。
小倉澪:
正直、我々小倉屋もすでに長いこと絹を使った着物を作っていません。それにとても綺麗な裁断図ですし…私も皆さんと同じで、とても楽しみなんです!
神里綾華:
ありがとうございます。では、私たちはこれで。
神里綾華:
旅人さん、パイモンさん。万国商会で私たちの運を試してみましょう。
離島の万国商会に行く
神里綾華:
ここが万国商会です。
パイモン:
万国商会…久利須を探すんだったよな?
パイモン:
いないみたいだから、周りを探してみようぜ!
久利須と会話する
パイモン:
あそこ!久利須会長だよな!
神里綾華:
ええ、あの方で間違いないかと。
久利須:
ふむ…いったいどうしましょう…
神里綾華:
久利須さん、どうかなさいましたか?
久利須:
お、おお!あなたは神里家の…綾華さま!
神里綾華:
こんにちは。
久利須:
それに旅人さんも。お久しぶりです、近頃は離島から離れたみたいですね。
旅人:
うん、久しぶり。
久利須:
以前はどうも。あなたのおかげで私たちの商売もまた上手く回り始めました。
パイモン:
あれ、ところで…なんでこんなところでボーっと突っ立ってたんだ?なにかあったのか?
久利須:
それが…はぁ…
久利須:
お恥ずかしながら、万国商会の貨物が浪人に奪われてしまったのです。
神里綾華:
中にあった貨物とはなんだったのですか?
久利須:
高級な絹です。
神里綾華:
……!
久利須:
何年か前に璃月から大量の絹を仕入れ、ずっと倉庫に保管していたのです。
久利須:
近頃、稲妻城にある着物店の絹がそろそろ底を尽きるとの情報を耳にしまして、これを売って商売をしようと思ったのですが、まさかそんな時に…
久利須:
はぁ…あの浪人たち…貨物を奪うとそそくさと森へ逃げていきました。私も被害届を出そうと思ったのですが…
久利須:
あなたも知っての通り、私たち外国の商人はあまりよく思われていません。「勘定奉行」の方々は私たちの話をまったく聞かないどころか、もっと不運に見舞われればいいとさえ思っているでしょう…
神里綾華:
私も個人的に「勘定奉行」のやり方は認めていませんが、それでもここは稲妻です。久利須さん、発言にはご注意ください。
久利須:
あぁ、申し訳ございません。つい愚痴をこぼしてしまいました…
久利須:
今のところ良い案も思い浮かばず、我々商会の人間だけでは貨物を取り戻すことも難しい…
久利須:
はぁ、この損害はきっと運命によって定められた避けようのないものだったのでしょう…
神里綾華:
正式な手続きはできませんが、遺失物の回収を手伝うことはできます。
久利須:
そうですか、やはり…って、え!?
パイモン:
えっ!?
旅人:
本当に大丈夫なの?
神里綾華:
はい。しかし、個人名義でこのことに対処するとはいえ、私の一言一行は多かれ少なかれ社奉行と神里家の印象に関わってくるでしょう。
神里綾華:
そのことだけが少々不安ですので…このことはどうかご内密に。
神里綾華:
それと、人生において困難に直面した時、必ずしも誰かが手を差し伸べてくれるわけではございません。
神里綾華:
貴方の万国商会という立場を鑑みて、私から助言がございます。不必要な損失を避けるためにも、今後はより一層注意を払っておくべきでしょう。
久利須:
はい、必ず!
久利須:
しかし、お手伝いいただけるのはありがたいのですが、これではあなた方に面倒をかけるのでは?
久利須:
万が一、勘定奉行のお方があなたに対して何か良からぬ考えを持っていたら…それにあなたは民衆の間でも高い評判を持つお方、我々のような一般人のために損害を被る必要はありませんよ!
神里綾華:
ご冗談を。
神里綾華:
何を言おうと私は神里家の長女。勘定奉行の方たちに私の行動を言及する資格はございません。
パイモン:
うぉ!なんて気迫感じる発言!これが良家のお嬢様ってやつか?
神里綾華:
久利須さん、貨物が奪われた具体的な時間、場所、そしてその者たちの特徴を教えてください。
久利須:
ありがとうございます!なんとお礼を言ったらよいか。時間は2時間前、場所は…
久利須が強盗事件の経緯を説明した…
神里綾華:
皆さん、私と一緒に現場まで行き、調査をしましょう。
パイモン:
よし、出発っ!
貨物を奪った浪人と会話する
パイモン:
大人しく捕まれ!こそ泥め!
浪人:
はっ!そんな人数で何ができるというんだ?寝言は寝てから言え。
久利須:
何を自信満々にそんなことを…なんてやつらだ…
浪人:
何か間違ったことを言ってるか?じゃあ聞くが、お前は他国から来た商人だよな?
浪人:
万国商会、稲妻の地にみすぼらしく寄生する害虫どもめ!お前らが今まで誰かに助けられ、一度でも守られたことなんてあったか?
神里綾華:
……
浪人:
ははははっ!自分の立場もよく分かってないようだな!
浪人:
この稲妻では、お前たちみたいな無力な商人が狩られるのは当たり前だろ?
久利須:
…おのれ…
浪人:
おい!余所者、一つ交渉と行こうじゃないか。
久利須:
交渉?
浪人:
モラを払ってこれらの布地を買うってのはどうだ?血まみれでここを去るよりはましだろ。
パイモン:
いい加減にしろ!
久利須:
私は…くっ!諦めるしかないのか…
神里綾華:
お待ちください。
神里綾華:
久利須さん、モラを渡す必要はございません。
久利須:
し、しかし…
神里綾華:
私たちの約束を覚えていますか?貴方はこの件を他言しない、私は貴方のためにこの件を解決すると。
久利須:
はい、そうでした。
神里綾華:
では貴方は安全な場所へ避難し、自分の身を守ってください。ここからは…私が約束を果たす番です。
久利須と会話する
パイモン:
これで解決だな。
神里綾華:
ふぅ…
神里綾華:
いえ…とんでもございません。やるべき事をやったまでです。
久利須:
神里さま、旅人さん、おケガはありませんか!?
神里綾華:
大丈夫です、心配なさらず。
神里綾華:
あの浪人たちは逃げていきました、貨物に構う余裕もなかったようです。盗まれた物はすべてここにありますよ。
久利須:
ありがとうございます、ありがとうございます…
神里綾華:
中身が無事かご確認を。
久利須:
…六、八、十…はい、間違いありません。すべて無事です。
パイモン:
よかった!早く絹を買おうぜ!
久利須:
絹を?まさか皆さん、こちらの品が必要だったのですか?
神里綾華:
はい、おっしゃる通り、間違いございません。
パイモン:
誤解するなよ、そのために手伝ったわけじゃないからな!たとえおまえが落としたのがニンジンでもキャベツでも、オイラたちは手助けしたぞ!
パイモン:
逆にオイラたちは運がいいって思ってるくらいだ。もう少し遅れてたら、絹は買えなかったかもしれないからな…
久利須:
皆さん…本当になんとお礼を申せばいいのか…
久利須:
皆さん絹が必要なんですよね?今すぐ一巻き用意します!
神里綾華:
ありがとうございます、いくらでしょうか?
久利須:
あなたは私の恩人です、モラは取りません!差し上げます。
神里綾華:
いえ、定められた額をしっかりとお支払いします。
神里綾華:
商売に苦労はつきものです。パイモンさんが言ったように、私が貴方を助けたのは利用するためではございません。この絹は通常の価格で私に販売してください。
神里綾華:
気を遣うことはございません。本日、この森では何も起きませんでした、そうでしょう?
旅人:
うん、散歩しに来ただけ。
久利須:
皆さん…感謝の言葉もありません。本当にありがとうございます!このご恩は決して忘れません。
久利須:
私はこれから荷物を商会へ運ばなくてはなりません、お先に失礼します。今後なにか必要があれば、この万国商会の久利須に何なりとお申し付けください!
神里綾華:
はい、絹をお売りいただきありがとうございました。久利須さん。
パイモン:
じゃあな——!もう奪われないように気をつけろよ~!
綾華が布を買った後、久利須が再び礼を言って、みんなに別れを告げた…
神里綾華:
旅人さん、お手伝いありがとうございました。
パイモン:
でも、あの浪人たちおまえを知らなかったみたいだな。アイツら、神里家のお嬢様に会えるような身分じゃなかったってことか?
神里綾華:
そうかもしれません。私にとっては良いことです。本日の出来事を多くの人に知られるわけにはいきませんので。
パイモン:
へへっ、おまえみたいな大物が久利須を助けるなんて、人がよすぎるぞ。
神里綾華:
その…そんなに褒めないでください。私はただ誰にでもできることをしたまでです。
神里綾華:
私の立場上、彼の手助けをするのは確かにあまり適切ではないのかもしれません。しかし今回のことは、身分や階級などとは関係なく…私自身の意志で、困っている一般人の方を助けたまでのこと。
神里綾華:
なぜなら私は、心の奥底では民が困難に遭う世の中を「正しい」とは思っていませんので…
神里綾華:
あっ!申し訳ございません。このような無駄話を。
旅人:
大丈夫。
神里綾華:
小倉屋へ戻りましょう。苦労して手に入れた絹を店主に渡さなければ。
パイモン:
ああ、そうだな!
「小倉屋」に戻る
パイモン:
店主、戻ったぞ!
小倉澪:
皆さん、おかえりなさい!
小倉澪:
どうでしたか?万国商会に在庫はありました?
神里綾華:
はい、手に入れました。
神里綾華:
これを。
小倉澪:
よかったです!うーん、絹以外の材料は店にあったはずだから…
小倉澪:
材料の確認をしてきます。すぐ終わりますので、皆さんはここで少々お待ちを。
パイモン:
絶対あるよな!
神里綾華:
もうこれ以上、足りないものがなければいいのですが。
神里綾華:
そういえば、旅人さん。実はかねてより貴方にも新しいお着物を用意したいと思っていたのです。
神里綾華:
しかし…貴方が稲妻の服装に慣れることができるどうか…
旅人:
ありがとう、でもこのままで大丈夫。
神里綾華:
えっ?そうですか?
神里綾華:
そうでしたか…
神里綾華:
やはり、優秀な旅人さんは自分なりの規則と服へのこだわりをお持ちなのですね。
パイモン:
外にいる以上、仕方がないこともあるんだ。
パイモン:
でも、オイラは稲妻の着物を試してみたいぞ!
旅人:
そんなに小さいサイズはないと思う。
パイモン:
なんだよ!作ろうと思えば作れるだろ!
神里綾華:
ふふ、貴方がたの掛け合いは、本当にお可愛いですね…コホン!わ、私はただ、パイモンさんが欲しいと言うのなら、他の方に頼んで服を作れると言いたかっただけです。
神里綾華:
そうですか…分かりました。旅人さんの言う通りにしましょう。
神里綾華:
そういえば、他の国の方は普段どのような服を着ているのでしょう?
パイモン:
そうそう、色んなやつがいるぞ!
パイモン:
フードを被ってたり、顔の半分をお面で隠してたり、孔雀のような格好をしてたり、お腹をちょっと出してたり、ぴちぴちな服を着てたり…みんな自由なんだ。ダメなことなんてない、ないとすればそれは想像力の方だな!
神里綾華:
そうなのですか?決まりもなく、すべてお好みで?
神里綾華:
それは、いいですね…なぜだか分かりませんが、少し憧れが…
パイモン:
おまえもそんな変な服が着たいのか?
神里綾華:
い、いえそんな!私はただ…思いのままに振舞える方々を尊敬しているだけです。
神里綾華:
七国を渡り歩き、人々の生活を見てみたいですね。
小倉澪:
お待たせしました、確認が終わりました!
神里綾華:
お疲れ様です。何か足りないものはございましたか?
小倉澪:
いえ、材料はすべて揃いました!大きさは…裁断図の通りになさいますか?
神里綾華:
はい。
小倉澪:
わかりました。すぐに手配します。価格は…これで!
神里綾華:
はい、ではこちらを。もし可能でしたら、なるべくお早めにお願いできますでしょうか。
小倉澪:
近頃はちょうど他に急ぎの注文がなかったので、今すぐ製作に取りかかれます。ただ、衣服の製作には時間がかかりますので、しばらく経ってからここへ受け取りに来てください。
小倉澪:
それまで、どこかでご休憩なされてはどうでしょう。
パイモン:
オイラもちょうどそう思ってたところだ。他のところに行ってみようぜ!
神里綾華:
はい、それでしたら良い考えがございます。
神里綾華:
このあとは、旅人さんとパイモンさんを連れてお食事に行きたいのですがいかがでしょう。
パイモン:
おぉおおっ!ご飯だ~!
旅人:
ちょうどお腹が空いてきた。
神里綾華:
ふふ、場所はきちんと厳選してあります——「木南料亭」です。
神里綾華:
高級すぎてかしこまってしまう料亭より、親しみやすい木南料亭の方が本日の旅程に合うと考えました。
神里綾華:
では、さっそく向かいましょう。
パイモン:
おう、今からもう待ちきれないぜ!

異郷の料理
衣服が製作されている間、神里綾華はあなたとパイモンを「木南料亭」へ誘った。
木南杏奈と会話する
パイモン:
この店か?通りに面した開放的な店だな、確かに親しみやすそうだぜ。
木南杏奈:
いらっしゃいませ!
神里綾華:
木南さん、こんにちは。
木南杏奈:
あっ、神里さま、時間ぴったりですね!予約してた時間通りです。
神里綾華:
はい。
神里綾華:
注文内容は以前予約した通りに。それと、事前に言っておいたことも…お願いします。
木南杏奈:
はい、わかりました。もうすべて準備してあります。
木南杏奈:
旅人とそこの小さいお客さんはこちらへどうぞ。私は料理の準備をしてくるから。
神里綾華:
旅人さん、パイモンさん、どうぞお掛けください。私は少々席を外します、すぐに戻りますので。
神里綾華:
い、いえ…そういうことではございません。
神里綾華:
いくつか些細なことを処理し終えたらすぐに戻ります。
パイモン:
行っちゃったな…なんか急いでたみたいだけど…
木南杏奈:
お二人は神里さまのお友達なんだよね?
木南杏奈:
ふふ、私のお店の料理は庶民的なものばっかりで、高級とは言い難いけど…味には自信があるよ!気に入ってくれると嬉しいな。
木南杏奈:
お店ももう長いことやってるから、神里家の方とも交流が深いの。
木南杏奈:
神里家の兄妹は二人とも私の店の味が好きで、昔はよく人に頼んでうちの料理をお持ち帰りしてたんだ。
木南杏奈:
でもまさか、神里さまが自分で店に来るなんてね。それにお友達も連れて。あの方がお友達をご飯に誘うところなんて初めて見たよ!
パイモン:
初めてなのか!オイラたち誇っていいよな!
木南杏奈:
そうなの…こう言ったらあれだから、あなたたちだけに言うけど…私の知る限り、神里さまってお友達があまりいないみたい。
旅人:
すごく意外…
パイモン:
どうしてだ?人もいいし、礼儀正しいし、みんなから好かれてるはずだろ?
木南杏奈:
私もそう思ってたんだけど、対人関係ってそうもいかないみたい。
木南杏奈:
神里さまは容姿端麗で高貴な身分、それに優雅な振る舞いからまるで高嶺の花だって近所の人たちはみんなそう言ってるの。
木南杏奈:
完璧すぎるのは、逆に距離感を生むのかもね。普通の家の子はあの方に話しかける勇気すらないもの。
木南杏奈:
あんなにいい子なのに、友達ができないなんて…
パイモン:
そうだったのか…
木南杏奈:
交流は少なくとも、私はもう長いこと神里さまのことを知ってるからね。あの方が若くして色々な責任を背負ってることは本当に尊敬するよ。
木南杏奈:
だから、今日は神里さまがお友達を連れて来たのを見て、私もすっごく嬉しいんだ!
木南杏奈:
たくさん食べてね!よかったら、あの方ともっとお話をしてあげて。
木南杏奈:
私たちここ一帯に住む人たちからのお願いだと思ってさ、頼んだよ!
???:
あっ…!
パイモン:
ん?綾華の声?
神里綾華:
すみません、旅人さん…えっと、その…
神里綾華:
私と一緒にこちらへ来てくれませんか。頼みたいことが…ございます。
大きな音が出た場所に行った…
神里綾華:
すみません!急に呼び出してしまって。実は、その…私が先ほど作った料理が失敗してしまい…
パイモン:
あの音は鍋が吹っ飛んだ音だったのか…
神里綾華:
見ての通り、この家は料亭の隣にある店主の私邸です。
神里綾華:
この庭も私有地で、ある特別な料理を作るため道具と食材の用意を店主に手伝ってもらったのですが…
旅人:
どうして料理を?
パイモン:
そうだぞ、料理が食べたいなら、店で注文すればいいじゃないか!
神里綾華:
私が作りたかったのは…「椿」さんへの手土産でございます。
神里綾華:
お母様の手記には、「椿」さんは異国料理がお好きだと書かれていました。
神里綾華:
今回「椿」さんに会うため、異国料理を作ってお渡しした方がいいと思い…
パイモン:
異国料理…稲妻料理じゃなければいいんだよな?
パイモン:
それだったら、選べるものがたくさんあるんじゃないか?
神里綾華:
私もそうなのではないかと思っていました!貴方みたいな各地を旅する方であれば、きっと様々な美食を知り尽くし、知識にも富んでいるのではと…
神里綾華:
料理を作っていただけませんでしょうか?どうかお力添えを…もちろん、お礼はきちんといたします!
神里綾華:
どのような異国料理なら贈り物に最適でしょうか…?
パイモン:
オイラ知ってるぞ!この類の料理なら、あれしかないよな!
パイモン:
「ピザ」だ!
神里綾華:
ピザ…?
パイモン:
おう、具材とソース、そしてチーズを生地の表面に乗せて焼いた食べ物だぞ。すっごく美味しいんだ!
神里綾華:
それはとても美味しそうですね。
神里綾華と会話する
パイモン:
焼けた焼けた!
旅人:
うん、これが完成品。
神里綾華:
香ばしい匂い…旅人さん、やはり料理がお上手なのですね!
神里綾華:
私も様々な料理を作れる腕の優れた料理人になりたいです…
パイモン:
レシピがあればできるぞ。機会があれば今度もっとレシピを持ってきてやるぜ。
神里綾華:
はい、一緒に料理の心得を共有できることを楽しみにしていますね。
木南杏奈:
二人とも、上手くできた?
木南杏奈:
あっ、これは…神里さま、欲しかった料理ってこれのことですか?
神里綾華:
はい、旅人さんに手伝ってもらって作った異国料理でございます。
神里綾華:
お持ち帰り用に包んでいただけますか?
木南杏奈:
もちろんです!
木南杏奈:
うん~香ばしい匂い!本当に美味しそうな料理ですね。ああ、私もこの料理をお店に出してみたいな…
パイモン:
ふふん、作り方を教えてやろうか?
神里綾華:
えっ?いいのですか?
旅人:
いいよ。
パイモン:
食べ物はみんなで食べるともっと美味しくなるんだ。モンドのみんななら、この料理を稲妻の人たちに伝えても気にしないと思うぞ。
木南杏奈:
本当に?やった!前から異国料理を学びたいと思ってたんだ!
木南杏奈:
作り方を書き写してくれれば、お店で販売して、一番目立つ位置に広告を載せるよ!
木南杏奈:
鎖国してからというもの、みんなもう長いこと新しい料理を食べてないの。旅人、本当にありがとう!
木南杏奈:
私は神里さまの料理を包んできますね。やることが終わったらみんなもこっちに来て、料理もできてるから。
神里綾華:
高値で売れるものなのに、それを惜しみなく共有するなんて…
神里綾華:
…素敵です。
旅人:
綾華はいつも褒めてくれるね…
神里綾華:
私は本気でそう思っているのです。とても…尊敬しています。貴方のような高潔な方と友人になれたこと、誇りに思います。
神里綾華:
それで、このレシピは書き写せばいいのでしょうか?
パイモン:
ああ、旅人、オイラたちの好きな具材でピザを作りながら、その内容をレシピに書いて店主に渡そう!
パイモン:
じゃあ、ピザを作るぞ!一つ目の材料の組み合わせを選ぼう!
パイモン:
そう、それだ!
パイモン:
じゃあ、二つ目の組み合わせを選ぶぞ!
パイモン:
そうそう、それだ!
パイモン:
あとは調理方法も書かないとな…「トレイに乗せて、適度な火加減で焼き上げる」。
パイモン:
できた!
パイモン:
この自信作、きっとオイラたちの威名と共に稲妻に受け継がれていくぞ!
神里綾華:
はい、こんなに美味しそうな料理ですから、きっと間違いないでしょう。
パイモン:
じゃあ、早くこのレシピを店主に渡そう!
木南杏奈と会話する
神里綾華:
書けました。
木南杏奈:
ありがとうございます!
木南杏奈:
わぁ~楽しみだな。早く新しい料理が作りたい。
神里綾華:
旅人さん、パイモンさん、お食事の時間を邪魔してしまい申し訳ございませんでした。
パイモン:
へへ、働いたあとの方が食事も美味しいから大丈夫だぞ!
神里綾華:
熱いうちに食べましょう。
神里綾華:
どうでしょうか、稲妻の料理はお口に合いますか?
パイモン:
美味しい!これも美味しいし、あっちにあるのもすっごく美味しい…
神里綾華:
うふふ、安心しました。
神里綾華:
ところで、先ほど私があちらで料理を作ろうとしていた時、店主さんと何か話をされていませんでした?
神里綾華:
その…私のことについて話していたのでしょうか?
パイモン:
ちょっとだけ話したな。でも、おまえのことで嬉しかったから話しただけで、別に変なことは言ってなかったぞ。
神里綾華:
私のことで…嬉しかった?
神里綾華:
うぅ…やはり言ったのですね!彼女はあれも言ったのでしょうか…
神里綾華:
はぁ、もういいです。私に友達が少ないのは自分でも分かっていますので…
パイモン:
別におかしなことじゃないぞ、他の人がおまえと話す機会がなかなかないだけだ。
神里綾華:
慰めてくれてありがとうございます、パイモンさん。
神里綾華:
それはすべて事実です。私はあまり友達と呼べる方がおりません…
神里綾華:
普段から近くにいるのは家族や配下の者のみ。ですので皆さん、私が貴方がたを誘ったことに驚いているのでしょう…
パイモン:
そうだぞ、おまえに友達はいる。オイラたちだ!
神里綾華:
うぅ…
神里綾華:
ありがとうございます!私、とても嬉しく思います!
神里綾華:
あっ、すみません…お恥ずかしい姿を見せてしまいました。
パイモン:
なにか抱えてるなら、我慢しないで発散しろよな。
神里綾華:
はい!それと…
神里綾華:
私も貴方がたを大切なお友達だと思っております。とても…嬉しいです。
パイモン:
いいんだぞ。オイラたち、良くしてくれた人にはこっちも良くするって決めてるんだ。
パイモン:
おまえも、お母さんの手記からその「椿」っていう人に会いたいって思っただろ。友情っていうのは、色んな人に影響をもたらすことができる。だから、すっごく重要なものなんだ!
神里綾華:
はい!友情は私にとってとても貴重なものです。貴方がたとの縁、大切にします。
パイモン:
でもそういえば、その「椿」って人、いったい何者なんだろうな?
神里綾華:
そのことについて、簡単にではございますがある憶測があります。
旅人:
聞かせて。
神里綾華:
私が思うに、「椿」さんは…「狐神使」かもしれません!
旅人:
……?
パイモン:
「狐神使」?
神里綾華:
はい、私はそう思っております。
神里綾華:
私ですらお母様からそのような友人のことは聞かされていませんでした。その神秘的な存在、きっと普段では見ることが叶わない貴人なのでしょう。
神里綾華:
稲妻には古くから狐神使に関する逸話がございます。
神里綾華:
もうすでに八重宮司にはお会いしていますよね?彼女も狐神使ですよ!
神里綾華:
この方面から推測するに、稲妻の地にはまだ知らない狐神使が他にも存在する可能性がございます…そしてその「椿」さんこそ、その中の一人なのかもしれません。
パイモン:
それって、稲妻にも仙人がいるってことか?
神里綾華:
稲妻「にも」とはいったい…
パイモン:
稲妻に来る前は璃月に行ってたんだ。璃月には仙人がたくさんいたぞ。
パイモン:
空を飛んだり、地下を駆けたり、水中を泳いだり、土に埋まったり…色んなやつがいたな。
神里綾華:
私も本でそのような話を読んだことがございますが、実際に聞いてみるとやはり驚きを隠せません。
神里綾華:
さすが璃月…古くからの文化が美しき伝説を生み出しているのですね。憧憬の念を抱かざるを得ません。
パイモン:
機会があったら一緒に璃月に行ってみようぜ。あそこには美味いもんがいっぱいあるんだ、すごいんだぞ!
神里綾華:
本当ですか?楽しみです!
神里綾華:
しかしその前に、旅人さん、パイモンさん、今回の食事は満足できましたか?
パイモン:
もちろん!
神里綾華:
それでは着物を受け取って、稲妻の神秘的な貴人に会いに行きましょう。
「小倉屋」に戻って品物を取る
小倉澪:
神里さま、こちらが完成したお着物です。もうすでに畳んで贈り物用の箱にしまっておきました。
小倉澪:
あっ、それと神里さまが特別に用意したあれも、準備できてますよ!
神里綾華:
ありがとうございます。
小倉澪:
本当に可愛い服だったので、作っててとても楽しかったです。こちらこそありがとうございました!またのお越しをお待ちしております!
神里綾華:
旅人さん、私から一つ貴方へ贈りたい物がございます。
旅人:
えっ?本当?
パイモン:
わぁ…高級品みたいだぞ、髪飾りかな?
神里綾華:
白鷺を題材にして作ったかんざしです。髪飾りにもできますし、置物としても使えますよ。
神里綾華:
貴方をタダ働きさせるわけにはいきません。これを…どうぞ受け取ってください。
神里綾華:
はい!
パイモン:
そういえば、綾華の称号って「白鷺の姫君」だよな?このプレゼント、おまえと同じですっごく綺麗だな。
神里綾華:
パイモンさんは人を褒めるのがお上手ですね。それを見て私を思い出してくれるのでしたら、それだけで十分満足です。
パイモン:
えへへ、きっと見るたび思い出すさ。
パイモン:
よし、じゃあ準備もできたし出発だ!
パイモン:
「椿」って人のところに行ってみようぜ!

永遠なる約束
手土産をすべて用意し、共に椿のところへ向かおう。
神里綾華と会話する
パイモン:
ここが貴人の住む場所か?
パイモン:
うーん…なんだか肌寒い感じがするぞ…本当にここに人が住んでるのか?
神里綾華:
わ、私も少し意外に思っています…
神里綾華:
おかしいですね。手記によるとここで間違いないようですが、まさか…
神里綾華:
うぅ…少々不安になってまいりました…
神里綾華:
しかし、ここまで来たのですから、やはり入って確かめた方がいいですよね。
パイモン:
おう、そうだな。もしかしたら、お宝があるかもしれないぞ。
パイモン:
そうだ、手記にはなんて書いてあるんだ?
神里綾華:
そうですね…
神里綾華:
「鶴は髪を飾るための花を1輪運び、白兎は4つの月光を袴に縫い上げた。きちんと着飾り、私は東へ向かって椿の名を7回呼んだ。すると、瞬く間に彼女の家に通ずる道に私は立っていた。」
パイモン:
童話みたいなお話だな…おまえのお母さんはそうやって「椿」の家に行ってたのか?
旅人:
ますます仙人っぽくなってきたね。
神里綾華:
なんだか、ある種の謎かけのような気がします…
神里綾華:
もう少し近づいてから判断しましょう。
パイモン:
おう!
神里綾華と会話する
パイモン:
どうだ?仙人が残した財宝とかあったか?
神里綾華:
これは…
パイモン:
うーん…本みたいだな?
神里綾華:
どうやら、これも手記のようです。
神里綾華:
もしかすると「椿」さんの手記でしょうか…
神里綾華:
皆さん、一度外に出ましょう。ここの雰囲気は思っていたものとは少し違っていました。なぜかは分かりませんが…この手記をここで開けたくはありません。
パイモン:
そうだな。暗い場所で文字を読むと目にも悪いからな。外に行こうぜ!
神里綾華と会話する
神里綾華:
ここなら大丈夫でしょう。
パイモン:
はやく中になにが書いてあるのか見てみようぜ!
パイモン:
はあ~貴重なお宝だったりして?楽しみだ!
旅人:
パイモン。
パイモン:
どうした?いきなりそんな小声で話しかけるなんて、オイラを緊張させるなよ…
旅人:
少し離れよう。
神里綾華:
……
パイモン:
綾華が手記を見るのを邪魔したくなかったんだな。あの手記、本当になにかあるみたいだ。
パイモン:
でも綾華の表情を見るに…お宝じゃなさそう。
パイモン:
うーん、いったいなんなんだろう?
神里綾華:
……
神里綾華:
ふぅ。
神里綾華:
旅人さん、パイモンさん、大変お待たせしました。
パイモン:
全然待ってないぞ、読むのが早すぎる!
旅人:
手記は読み終わったの?
神里綾華:
はい、すべて読み終えました。
神里綾華:
この手記に書かれた真実は、貴方がたにも共有すべきものだと思います。
神里綾華:
内容は、思っていたものとはまったく違っていましたが…
パイモン:
違う?狐神使の手記じゃなかったのか?
神里綾華:
狐神使ではございませんでした。
神里綾華:
「椿」さんの正体は…
神里綾華:
私のお母様でございます。
パイモン:
えっ!?
神里綾華:
驚きますよね…私もです…しかし、この手記の最初にはこう書かれていました。
神里綾華:
「椿は普段の私と同じでありながら異なる存在。私が椿である時だけ、神里華代ではなくただの平凡な女の子になれる。」
神里綾華:
「以下のすべては、椿としての私の生活を記録しただけのもの。」
神里綾華:
手記の中に書かれていたのは、お母様が日常で経験した出来事や考えでした…私たちが「椿」だと思っていた女性も、お母様の考えでしかなかったのです。
パイモン:
それって、服の裁断図も異国料理も…
神里綾華:
はい、すべて私のお母様が試したかったことのようです。
神里綾華:
貴方がたにとっては不思議に思うかもしれません。しかし私からすれば、お母様のこのような振る舞いはよく理解できます。
神里綾華:
それどころか、実は…私もそのような一面を持っているのです…
神里綾華:
手記を読んだ時、自分の考えがすべて人に見透かされているのではないかと思うほど、そこには私と同じ気持ちが書いてあり、あっけにとられてしまいました…
パイモン:
綾華…
神里綾華:
お母様がお父様に嫁いでから、ずっと神里家の主母としてすべての事務を担当してきました。高貴な身分である社奉行では、管理すべき点が多々あったのでしょう。
神里綾華:
それだけでなく、お母様の一言一行は神里家を代表していました。人々から常に注目を浴びせられていたと思います。そのような状況の中、自分のやりたいことをする時間もなかったはず…
神里綾華:
両親が亡くなった後、お兄様と私は神里家のすべてを引き継ぎました。その中で遭遇した数々の困難は、他の方には想像できないかもしれません…
神里綾華:
私が面倒事に遭った時、いつもこう思うのです——お母様も以前このようなことを経験したのでしょうか?お母様ならこのことをどう対処したのだろうかと。
神里綾華:
お母様と離れ、長い時間が経ったからかもしれません。私の記憶に残っているお母様は、威厳ある高貴な一面だけです。
旅人:
……
神里綾華:
しかし…これはいけないことなのです。
神里綾華:
この手記を読んだ時、気付きました…お母様も私と同じように、どれほど大きな責任を背負っていても、結局はただの人であると。
神里綾華:
綺麗なお着物を好み、各地の美食を食べ、見たこともない美しい風景を見る…それらに憧れていたのです。
神里綾華:
もしかすると、貴方がたはそのようなことを稚拙に思うかもしれません。しかし…私はたしかにそのような考えを持っています。神里綾華としてではなく、普通の女の子として生きるという想いを。
神里綾華:
お母様が書いていました、稲妻の民たちの間で行われるお祭りにずっと参加したかったと。天気のいい夜に家から遠くを眺めると、たまにお祭りの灯りが見えると。
神里綾華:
私も見たことがあります!夜空を照らす灯りが…とても綺麗なんです…とても賑やかで、そこの治安を心配するほど。
神里綾華:
しかし、私たちの立場では、やみくもにお祭りに参加することはできません。特に両親がいた時代は、社奉行と人々の関係はそれほど親しいものではありませんでした…
神里綾華:
私たちを止める人がいなくとも、突然社奉行の人間が群衆の中に現れれば、皆さんに注目されることでしょう。いったいこれから何が始まるのかと思うはずです。
神里綾華:
お母様は人々がそうしてかしこまるのを嫌っていました。皆さんにお祭りの楽しさと自由を味わってもらえることを望んでいたのです…人々の邪魔をしたくない上に、あまり余暇もない方でした。そのため、一度もお祭りに行ったことがなかったようです。
パイモン:
そうだったのか…じゃあ、あの裁断図に描いてあった服って、祭りに行く時に着る服だったってことか?
神里綾華:
はい。お祭りでは異国からの料理も売られることがあったので、それも味わってみたかったのでしょう。
神里綾華:
こういうことを言うのは少々相応しくないかもしれませんが…お母様も意外と乙女な一面を持っていたのですね。うふふ。
パイモン:
相応しくないなんてことないぞ!おまえのお母さんは、かわいくて責任感のある人だとオイラは思う!
神里綾華:
……
神里綾華:
知らず知らずのうちに、私がお母様の代わりに願いを叶えていたのですね。しかしお祭りに行くことだけは、私もできません。
神里綾華:
どうやら…お母様のためにそれを行う機会もないようです…
神里綾華:
はい、分かっています。
神里綾華:
…ありがとうございます。この一件で、私もいくつかのことに気付けました。
神里綾華:
お母様と私、色々と通ずる点があるようです。お母様が直面したことは、私も同じく向き合うべきこと。
神里綾華:
お母様は実現できない願いを「椿」に託した…私…決めました。
パイモン:
えっ!まさかおまえも…
神里綾華:
いえ、私は…
神里綾華:
この方法を使うつもりはございません。ただ…新しい目標ができました。悔いのない毎日を送りたいと思います。
神里綾華:
その…旅人さん、私…えっと…
神里綾華:
ふぅ…落ち着いて、気をしっかりと…
神里綾華:
私たちのお祭りに興味はございますか?
パイモン:
告知を見た時からずっと行きたかったんだ!綾華も興味あるんだろ?
旅人:
綾華も祭りに行ったことないんだよね?
神里綾華:
はい、あの…笑わないでくださいね。私も…昔、同じような悩みを抱えていたんです…しかし、今はもう吹っ切れました。
神里綾華:
私は自分の願いを叶えるために、心に忠実に生きようと思います。貴方でしたら、きっと私のわがままを責めることはないですよね…
神里綾華:
その…私と一緒に…お祭りに行ってくれませんか!
旅人:
よろこんで。
パイモン:
行く行く!祭りって美味いもんがたくさんあるだろ?それと楽しい遊びもな、へへっ!
神里綾華:
…よかった、お二方、感謝します!
神里綾華:
今から行けば、まだ間に合うかもしれません。
パイモン:
そうだな、今日は最終日だったよな?じゃあ、さっそく行ってみようぜ!

貴方と共に
全ては母の小さな願いから始まったことを知った神里綾華は、勇気を出してあなたを甘金島へ誘い、憧れていたお祭りに参加するよう決意した。
神里綾華と会話する
夜に入って頃、神里綾華と一緒にお祭りの近くに来た…
パイモン:
着いたぞ!でも思ったより賑やかじゃないみたいだ…どういうことだ?
神里綾華:
今日はお祭りの最終日、観光客もそろそろ帰っている頃合いなのでしょう。
神里綾華:
最終日は人も少なくなると聞きましたので、事前に撤収作業を始める屋台もあるそうです。
旅人:
間に合うかな?
神里綾華:
私…聞いてきます。どうしても一度は参加したいので!
パイモン:
おう、その意気だ!オイラたちも付き合うぞ!
神里綾華と会話する
神里綾華:
人が少なくなってきただけで、お祭りはまだ終わっていません…早く向かいましょう。
パイモン:
おい、見ろ。あそこの屋台、お面がたくさんあるぞ!
パイモン:
祭りに参加するにはお面をかぶるって聞いたことあるけど、今もそういった風習はあるのか?
神里綾華:
以前はそのような風習がありましたが、今ではお祭りを賑やかにするための流行りものとなっています。絶対にかぶらないといけないわけではございません。
三田:
よっ!神里家のお嬢様じゃないですか!
神里綾華:
あっ!…コホンッ…こんにちは。
パイモン:
旅人、みんな綾華のこと知ってるんだな、さすが稲妻の有名人…
三田:
ははは、もちろんさ!社奉行の神里家は稲妻でもすごく有名な一族だからな。
三田:
特に神里家のご兄妹は家を継いだ後、しょっちゅう外に顔を出してた。
三田:
神里のお嬢様を見たことがない若いもんも多いが、俺みたいに年を食ったおっさんは、結構目にしたことがあるんだぜ。
神里綾華:
そんな、私とお兄様はただ義務を果たしていただけです。
三田:
ははははっ、神里家の人間が祭りに来てるとこなんて初めて見ましたよ。公務中ですかい?
神里綾華:
……
神里綾華:
いいえ、こちらの旅人さんを案内してあげているのです。
三田:
おっ?旅人!そう言われると…たしかに知らない顔だな!
三田:
若いの、初めて稲妻に来たのか?楽しんでいけよ!
三田:
あっ、そうだ!
三田:
おい野郎どもー!神里のお嬢様が祭りに来てるんだ、撤収作業を早まるなよ!
神里綾華:
おっ、お待ちを!
神里綾華:
その、あまり大げさには…私たちはただ…
旅人:
ありがとう。
パイモン:
感謝するぜ旦那!声をかけてくれなかったら、みんな撤収してたかもな。
パイモン:
だって、もうじき店じまいの時間だろ。
三田:
はははっ!確かにそうだが、俺たちも神里のお嬢様が祭りに来るのを初めて見たんだ。それだけでも屋台を続ける甲斐があるってもんよ!
三田:
そうだ、この二つのお面をお前さんらにやろう。
神里綾華:
いえ、もうこんなにもお世話になったのです、これ以上は…
三田:
いいんですよ、持っていってください!
三田:
俺たちみたいな一般人も普段から社奉行の世話にはなってるんです、どうかお返しさせてください。それを受け取ってくれなかったら、おじさん面目丸潰れですぜ。
神里綾華:
しかし…
神里綾華:
…わ…わかりました。
旅人:
おじさん、いい人だね。
三田:
はははははっ、遠慮すんな、楽しければいいんだ!
パイモン:
おじさんおじさん、オイラの分は?
三田:
ん、お前さんか…ふむ…この小ささのお面は、悪いけどないな。
パイモン:
オイラ一人だけお面なしで祭りに参加しなきゃいけないのか?
神里綾華:
パイモンさん、大丈夫です、お面は必須ではございませんよ…
パイモン:
でも…なんか仲間はずれにされた感じがするぞ!
三田:
なら、葉っぱを被るのはどうだ?お前さんの顔なら十分だろう。
パイモン:
うぅ——!い—や—だ—!
三田:
がぁあはははははっ、じゃあ仕方ないな。安心しろ、おじさんがすぐに小さいお面を作ってやるから。
神里綾華:
本当にありがとうございます。
三田:
いいんですよ!神里のお嬢様、灯りがついてるうちに夜の祭りを楽しんでください。
神里綾華:
はい!では旅人さん、行きましょうか。
神里綾華:
あっ、少々…お待ちください。
神里綾華:
一つ説明しなければなりません。先ほどは緊張していて、その…言い訳をしてしまいました…ここへ来たのは、貴方の案内をするためだけではございません!私を信じてください!
神里綾華:
私は、その…心から…貴方と一緒に来たかったのです。
神里綾華:
…はい!
神里綾華と会話する
神里綾華:
旅人さん見てください、おみくじの屋台がございます。
清水:
あっ!綾華さま、珍しいですね!今日はお友達と?どうぞ寄って行ってください、おみくじをやっていきませんか?
神里綾華:
はい、一回おいくらでしょうか?
清水:
へへっ、綾華さまは知らないかもしれませんが、僕の伯父は以前、社奉行の世話になったことがあるんですよ。あの頃はあなたの父親がご存命で対応してもらったんです。
清水:
ですので、お金なんて取りません!
神里綾華:
えっ?ほ、本当にいいのでしょうか?
清水:
もちろん!よろしければ、僕の屋台で楽しんでいってください。それにそちらのお二方も、どうぞ。
神里綾華:
旅人さん、パイモンさん…どうしましょう?
パイモン:
綾華はみんなに好かれてるな。それじゃ、遠慮なく!
神里綾華:
旅人さんが言うのなら…私も遠慮なく。店主、おみくじをお願いします。
清水:
はい!こちらになります!
清水:
おみくじを引いてください!
あなたはおみくじを引いた。
清水:
中を開けて運勢を確かめてみてください!
神里綾華:
あっ!
パイモン:
どうだった?オイラは中吉だ、なかなか悪くないな。
神里綾華:
私も中吉でした!
神里綾華:
旅人さんは?
旅人:
「大吉·天」だった。
神里綾華:
それは…とても幸運でございます。
清水:
おめでとうございます!「大吉·天」——空には神威、五風十雨、すべてが上手くいくことを意味します。この先もきっと幸運が持ち続けることでしょう!
パイモン:
いい兆しだな。
神里綾華:
おめでとうございます。
清水:
皆さん運が良いですね。これほどの幸運なら、これから何をしようともきっと上手くいくでしょう。
パイモン:
そうだな、これからもこの運が続いていくといいな!
神里綾華と会話する
神里綾華:
こちらは食べ物の屋台ですね。稲妻を代表する美食がたくさんあります。何か食べたい物はありますでしょうか、私が買ってきます!
パイモン:
どれも美味しそうだぞ!わぁ…全部食べていいか?
神里綾華:
うふふ、もちろんです。
パイモン:
でも残しちゃうともったいないよな。一つ一つ順番に試していこうぜ!
パイモン:
綾華、あそこの団子が欲しい!
神里綾華:
はい。
旅人:
{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYFIRST|INFO_FEMALE_PRONOUN_GIRLFIRST]}はあそこにあるピンクの餅がいい。
パイモン:
あれも美味しそうだな!それとあそこの玉子焼きも、食べてみたいな~
神里綾華:
では、私はこの「緋櫻餅」にします。
村上:
はいよ、すぐ用意します!
出来上がったお菓子を食べた…
神里綾華:
うん!緋櫻餅美味しい…!
村上:
そうだろ?うちの屋台の人気名物なんだ。
パイモン:
店主、オイラにも一つくれ!
神里綾華:
不躾なことを聞きますが、これは何でできているのでしょうか?
村上:
作りたいんですか?はははっ、いいですよ。ちょっと待っててください、作り方を書きますんで。
パイモン:
新しいレシピだ!
神里綾華:
えっ?教えていただけるのですか?商売をする上で、そういったものは秘密なのでは…
村上:
みなさん、「木南料亭」の店主に異国の料理を教えましたよね?
村上:
はははっ、俺と彼女は古い友人なんです、普段から料理の腕を競い合ってまして。
村上:
だから俺からもお礼をさせてください、どうぞ遠慮せずに。
神里綾華:
…ありがとうございます。帰ったら必ずこの美味しいお菓子の作り方を勉強します。
村上:
そちらのお客さんも一つ持ってけよ!美味しいぞ!
旅人:
ありがとう!
村上:
ご自身の手で美味しいものを作る感覚、ぜひ試してみてください。
神里綾華:
はい!
神里綾華:
このお菓子の作り方を学んだあと…旅人さんとパイモンさんに試食してもらってもいいでしょうか?
パイモン:
いいぜいいぜ!約束だ!
旅人:
いい知らせを待ってる。
神里綾華:
はい、頑張ります!
神里綾華と会話する
神里綾華:
ここは「絵馬」を売っている屋台ですね。稲妻の人々は「絵馬」という五角形の木板に自身の願いを書き、それが叶うことを祈るのです。
パイモン:
璃月の海灯と似たようなもんか。これも願いを叶えるためのものなんだな。
吉川:
そこの人たち、「絵馬」はどうだ?祭りの最後に、君たちの願いが叶うよう祈ってみないか?
パイモン:
面白そうだ!試してみようぜ?
パイモン:
でも、字を書いたり絵を描いたりするのか、オイラは遠慮しとくよ…お腹いっぱいで頭がぼーっとしてるから、今は頭が働きそうにないし…
神里綾華:
店主、絵馬を二つお願いします。
吉川:
はい、絵馬二つです。どうぞ!
神里綾華:
旅人さんはどのような願いを書くか決めましたか?
旅人:
決めた、綾華は?
神里綾華:
私も決めました。
吉川:
お二人さん、願い事を文字や絵にして絵馬に書いてくだせえ。完成したら、そこの「絵馬掛け」へ。
パイモン:
人前に展示するのか!
パイモン:
よし、旅人、だったらオイラもやるぞ!オイラの腕前を見せてやる!
絵馬を書いてから壁に掛けた…
神里綾華:
これでよし。
神里綾華:
貴方の絵馬を見てもいいでしょうか?
旅人:
いいよ。
神里綾華:
これは貴方と{MATEAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYA|INFO_FEMALE_PRONOUN_SISTER]}さんですか?
神里綾華:
素敵ですね。
旅人:
うん、{MATEAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BIGBROTHER|INFO_FEMALE_PRONOUN_SISTER]}を見つけたい。
パイモン:
きっと見つかるさ、自信を持て!
神里綾華:
はい、パイモンさんの言う通り、その願いはきっと叶うでしょう。
神里綾華:
私も貴方のために祈っています。
パイモン:
綾華が描いたのって…天守閣か?
神里綾華:
はい、私の願いは稲妻の皆さんが平和に幸せに生きること。そして家族や友人が健康でいることです。
神里綾華:
この願いが叶うことを祈って…
旅人:
きっと叶う。
神里綾華:
はい、ありがとうございます!
神里綾華:
あっ、もうこんな時間ですね。
パイモン:
えっ…もう行っちゃうのか?
神里綾華:
はい、お祭りもそろそろ終わりですので。
神里綾華:
楽しければ楽しいほど、時が過ぎるのは早いものです…流れる水と舞い散る櫻のように…
神里綾華:
……
神里綾華:
戻りましょう。
神里綾華と会話する
綾華と共に鎮守の森に戻った…
神里綾華:
旅人さん、私…お祭りに来てこのように遊べる日が来るとは思いもしませんでした。
神里綾華:
これまでの付き合いから、私の性格はもうご存知ですよね?
神里綾華:
私のような性格では…貴方がいなければ、この日をこれほど楽しくは過ごせなかったでしょう。
神里綾華:
ありがとうございました。今日は私にとってとても大事な日になりました。永遠に心に刻んでおきます。
神里綾華:
お祭りっていいですね!規則もなく、一人一人心の底から笑顔を浮かべられ、自由で楽しい…
神里綾華:
機会があれば…ふふ、また行ってみたいものです。
旅人:
{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYFIRST|INFO_FEMALE_PRONOUN_GIRLFIRST]}もまた行きたい。
神里綾華:
本当ですか?それはよかったです!
神里綾華:
貴方の{MATEAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYA|INFO_FEMALE_PRONOUN_SISTER]}さんを早く見つけたいという気持ち、よく分かります。
神里綾華:
……
神里綾華:
はい、わかります。
神里綾華:
家族との縁、誰にも断ち切ることのできない絆です…私たちが過ごすこの世界で最も重要な「根」でもあります。
神里綾華:
貴方ならきっと{MATEAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYA|INFO_FEMALE_PRONOUN_SISTER]}さんを探し出せるでしょう。決して諦めないでください。
神里綾華:
その…コホンッ!友人として、私が貴方を見守り、支えます。
神里綾華:
……!
神里綾華:
はい、そう言っていただけて安心しました!
movie
優しい月明かりの下で、あなたたちは綾華と林の中を歩いている。静かな安らぎの中で、綾華があなたに、ずっとやってみたいことを見届けてほしいとお願いした。 扇子を取り出し、小川で歌いながら、綾華は月明かりの下で舞っていた。その姿が翼を広げる白鷺のようにしなやかだ。 舞い終わって、彼女が恥ずかしそうにあなたに目を向けた。見届けてほしいことはこれだった。
神里綾華:
どうでしたか?私の舞…上手くできていたでしょうか?
パイモン:
すっごく綺麗だったぞ!
パイモン:
綺麗で優雅で、オイラ…よくわからないけど、きっとこれが芸術ってやつなんだな!
旅人:
綺麗だった。
神里綾華:
ありがとうございます。私…こういう舞には慣れていなかったのですが、恥を晒さずに済んでよかったです。
神里綾華:
ただの気まぐれで、こんなわがままを…
神里綾華:
うふふ、そういえば、今日は本当にわがままばかりの一日ですね。
神里綾華:
……
神里綾華:
私もそう思っています。
神里綾華:
貴方と一緒にいると、時間が過ぎるのが…とても早く、それでいてとても緩慢です。
神里綾華:
では、本日はここまでにしましょう。
神里綾華:
あとの道は自分一人で大丈夫です。
旅人:
おやすみ、綾華。
神里綾華:
おやすみなさい、旅人さん。
旅人:
……
綾華が帰ったが、さき彼女の歌った曲がまだあなたの頭の中で響き渡っている。あなたも小声でその曲を口ずさんだ…
旅人:
♪