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古聞の章 第一幕
塩の花
珠鈿舫に到着し、見覚えのある人と出会った…
机の近くにいる鍾離と会話する
鍾離:
ん?まさかここで会うとはな。
宛煙:
ご友人かしら?
鍾離:
ああ、ついこの間、知り合ったんだ。Путешественникは見聞が広く、博学多才でいろいろとタメになる。
鍾離:
「歴史上の岩王帝君」について話し合っているんだが、お前も興味あるか?
翰学:
この方は岩王帝君の力を甘く見ているようでな、プロの考古学者として少し訂正してあげていたんだ。
翰学:
ちょうど今、「世界最初のモラ」の話をしていたところだよ。
パイモン:
世界最初のモラ?
逸軒:
岩王帝君の導きにより先人たちは鉱石を製錬し、諸国と貿易を展開したのは誰もが知っているだろう。
逸軒:
今の璃月には全大陸で唯一モラを製造できる権利がある。そして最初のモラは、数千年前に岩王帝君が作ったと考えられる。
宛煙:
アタシの考察…それから推測だと、この歴史的意味のあるモラは「記念品」として今も大事に保存されてると思うわ。
宛煙:
例えば…璃月を管理する「七星」は、就任前に秘密裏に行われる儀式があって、そこで…
翰学:
いやいや、私の研究だとこの「最初のモラ」はそう単純なものではない。
翰学:
ご存知の通り、モラは触媒のひとつである。今もモラを使って武器を強化する術が存在する。
翰学:
世界最初のモラには強い力が秘められているはずだ。だから、今度出す私の本でこの10年間の研究成果を証明してみせようと思っている!
翰学:
ずばり——岩王帝君はそのモラを使って、刀と剣を強化したという歴史を。
パイモン:
刀と剣を?
翰学:
ハハッ、知りたければ私の本を買うといい。ちなみに、その刀と剣を手に入れれば璃月の王になれると言われ——
鍾離:
…それはどうだろうか。
翰学:
おや?
鍾離:
刀剣の真相の考察は置いておくとして…モラが生まれた理由は、「契約」を結ぶための手段だ。
鍾離:
モラを使って取引させることこそが、本意だと思う。
鍾離:
だから「最初のモラ」も、普通に通貨として使われているだろう…
逸軒:
ふむ…私は翰学殿の仮説は面白いと思う。逆に鍾離殿、なぜ証拠もなしに否定を?
鍾離:
いや…俺はあくまで事実を述べたまでだ。
翰学:
私よりも岩王帝君の御心が分かると言うのかい?
鍾離:
歴史に関しては俺も詳しくはない。だが、意見が分かれなければ切磋琢磨もできなくなる。
逸軒:
では聞こう。千年前、岩王帝君が先人たちに建築の技術を教えた。その時、使われた模型は全てモラで鋳造されたものだった、そうだね?
鍾離:
その通りだ。
翰学:
では、仮にモラに神力がないとして、なぜ岩王帝君はそんな贅沢なことをしたのだ?
鍾離:
簡単だ。それはモラが最も手に入りやすく、最もコストのかからない材料だったからだろう。
翰学:
うっ、うーん…
旅人:
他人事みたいに言うんだね。
鍾離:
ハハッ、岩王帝君の話だからな。
宛煙:
……
宛煙:
鍾離殿!その…考古学に関してあなたに聞きたいことがあるんだけど、場所を変えて聞いてもいいかしら?
鍾離:
ああ、構わないが、友人も一緒でいいか?{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_HE|INFO_FEMALE_PRONOUN_SHE]}はきっと力になると思うぞ。
宛煙:
ぜひご一緒してほしいわ!さあ、行きましょう。
船尾に行って宛煙の問題を聞く
宛煙:
これから話すことは、少し岩神に対して不敬だから…人の少ない場所の方がいいと思ってね。
宛煙:
鍾離殿の話は理に適っていた。多数の意見になびくことなく、非常に客観的だったわ。
宛煙:
だから、他の学者とは違う答えがもらえるかと思って…鍾離殿、岩神に殺された魔神はみんな悪だったと思う?
鍾離:
…善悪はさておき、岩王帝君は「契約」を尊ぶ。だから殺された魔神はきっと「契約」を反故にしたはずだ。
パイモン:
おう、罪もないやつを殺すなんてこと、岩王帝君はしないと思うぞ。
宛煙:
でも、考古学の研究をしていく中で「塩の魔神」に関する伝説を耳にしたわ。
宛煙:
「塩の魔神」ヘウリア…彼女は善良な魔神だった。でも戦争でモラクスに…
宛煙:
モラクスに、実に不名誉な方法で…暗殺された。
パイモン:
えっ?嘘だろ!
鍾離:
…それは話せば長くなるな。真相もお前の知りたいものではないかもしれない。
宛煙:
構わないわ、知ってることを教えて欲しいの!ずっと…ずっとこの件を調べてきたから!
鍾離:
いや…ただ、どこから話せばいいか。
クリメント:
おっ、いたいた!鍾離先生!探したぞ。
パイモン:
武器を降ろせ!離れろ!…千岩軍に通報するぞ!
クリメント:
武器なんか持ってないんだが!?
クリメント:
な、なあ…落ち着いてくれ、俺はスネージナヤから来たただの考古学研究員だ。
パイモン:
ファデュイは信じないぞ…
クリメント:
ちゃんと璃月総務司にも報告したし、正式な許可書類も持ってる。
クリメント:
これから璃月で考古学調査を行い、その調査結果を全て総務司にも共有することになっている。
クリメント:
それで、往生堂の鍾離先生は物知りだと聞いて、俺の顧問になってほしく往生堂に大金を支払ったんだ。
鍾離:
つまりは往生堂の仕事、だな。
鍾離:
仕事なら仕方ないさ。往生堂には世話になっているからな。
クリメント:
さすが鍾離先生!じゃあ今すぐ出発しようか!
宛煙:
待って、アタシもついてっていい?アタシも考古学者だから役に立てるわ。
鍾離:
では先ほどの話はまた後にしよう。そうだ、Путешественник、お前も一緒に来い。
鍾離:
この先の経験はお前の力になるかもしれない。
鍾離:
あれは七神が確立される前のこと…魔神はもういないし、お前の目標でもないが、お前の旅に少しは意味をもたらすと思うぞ。
クリメント:
待て、これは観光じゃなくて考古学チームだ!人が多すぎる!
鍾離:
しかし、俺の友人には唯一無二の才能がある、かなり役に立つと思うぞ。
クリメント:
へえ?どんな才能だ?
鍾離:
——宝箱を絶対に見逃さないという才能だ。
パイモン:
オイラも得意だぞ!
クリメント:
…確かに役に立つなぁ、許可しよう。
クリメント:
では早速、例の「渦の魔神」が群玉閣によって鎮圧された場所を見に行こう。何かあるかもしれない。
クリメント:
古物や痕跡、魔神の欠片があればもっといい…とにかく、きっと何かしら収穫はあるはずだ。
偶然鍾離に出会ったあなたは、ファデュイのクリメントが考古チームを組もうとしている情報を得た。自分から参加すると言った考古学者の宛煙以外、鍾離も顧問として任用された。ファデュイを信用していないが、鍾離に誘われたあなたはこの考古チームに参加することになった。そして最初の調査目標は「渦の魔神」オセル。
皆と会話する
クリメント:
うーん、特に変わったところはないな…価値のあるものを見つけられるだろうか?
パイモン:
ん?結構壮大だと思うぞ。
クリメント:
景色の話じゃない…あんな大戦があった後なら何か違和感を覚えるところがあるはずなんだが、今は…どこから探せばいいかも分からんな。
鍾離:
ここは孤雲閣。魔神、もしくは魔神戦争の歴史を研究したければ、ここが最高の場所になる。
鍾離:
伝説によると、岩王帝君は岩の槍を海に投げ、魔神を封印した。
鍾離:
その岩の槍が長年の風化を受けて、今の景色となった。
パイモン:
こんな大きい山が、岩王帝君の武器?
鍾離:
俺たちが見ているのは氷山の一角に過ぎない。あの時、帝君が投げた槍の数も体積も、これを遥かに超えている。
鍾離:
ただ角度の違いや、それから海水や重力の影響でその多くは海の底に沈んだんだ。
鍾離:
そのため、風化だけでなく最初の崩落も孤雲閣が出来上がった要因の一つとなっている。
クリメント:
じゃあ…あんな桁外れの力を持った者と戦った魔神も、きっと強かったんだよな。
鍾離:
ああ、だから孤雲閣には研究の価値がある。
鍾離:
あの歴史と関係するものの多くは海に沈んだが、「渦の魔神」が大波を引き起こした影響で何かが見つかるかもしれない。
クリメント:
つまり、ちゃんと探せばきっと大儲けでき…
クリメント:
コホン、収穫はあるってことだな?それなら安心だ。
クリメント:
この人数なら、手分けして探した方がいいだろう。
鍾離:
ああ、では俺は友人と共に行くことにする。雑学は分かるが、プロの考古学者の前で恥をかくのは遠慮したいからな。
宛煙:
えっ?ア、アタシ?
クリメント:
なんだ?あんたの本職だろ、なぜ驚く?
宛煙:
分かったわ…で、では案内するわ。
鍾離:
ああ、珍しいものを見つけたら、そうだな…対岸で落ち合おう。
鍾離:
あの古い魔神は元素の痕跡を残したはずだ、それを辿ってみるといい。
パイモン:
おう、Путешественник、「元素視角」で確認してみようぜ。
幻形獣を倒して古物を回収する
パイモン:
こいつら…なんでここに集まってくるんだ?
鍾離:
おそらく、真ん中のあれに魔神の力が残っているからだろう。
鍾離:
しかし、水生の幻形獣か…ふむ、「契約」がある限り、個人の感情は関係ない。そいつらを倒して、あれを回収するぞ。
鍾離:
ただの石板か…そのわりには模様が独特だな。
鍾離:
これで何かしら情報を掴めるはずだ、戻るぞ。
別小隊と合流する
クリメント:
…あんた、本当に考古学者か!?何も知らないじゃないか、本当に大丈夫なのかよ?
宛煙:
術業に専攻有りって言うでしょ!ちゃんと説明してるじゃない!
パイモン:
ケンカはやめろよ、何があったんだ?
クリメント:
こいつ、考古学者なのにこの辺りの遺跡について何も知らないんだよ!むしろ、俺の方が詳しいくらいだ!
クリメント:
だから、俺の勘と経験で…価値のありそうなものを持ってくることしかできなかった。はぁ、時間の無駄だったかもしれない!
宛煙:
…アタシはずっと「塩の魔神」の研究をしてたんだから、詳しくないのも仕方ないでしょ!
宛煙:
そっちこそ、モラのことしか聞いてこなかったじゃない!貴重な文化財の価値をモラで測ることしか知らないの!
クリメント:
そ、それは…モラで言えば一番分かりやすいだろ!まさに璃月の伝統だ!
鍾離:
二人とも少し落ち着け。お互い見つけた物を一緒に確認しよう。
鍾離:
ふむ…
鍾離:
そちらが見つけた物は確かに「渦の魔神」の影響で岸に上がったものだが、魔神とは関係がないな。残念だが、この海域に元々あったものだ。
鍾離:
一方、俺たちが見つけた石板には不思議な模様がある、魔神の力も残っているな。研究に役立つと思うぞ。
クリメント:
は、早くそれを俺に渡せ!
クリメント:
へヘッ、これで収穫はありだな。魔神の力、これを探してたんだ…
クリメント:
コホン、他のものも少しは金になると思うし、顧問料を回収できるはずだ——全部、俺のものだからな!
パイモン:
魔神の力がないと、研究価値がないのか?
宛煙:
ううん、アタシが「塩の魔神」の歴史を研究しているのは、歴史が文化と信仰を教えてくれるからよ…
宛煙:
あなたはお金のことしか考えてないみたいだけど!
クリメント:
馬鹿言え!俺はスネージナヤの考古学研究員だ、正真正銘な!
鍾離:
そうだ、あのコップは売らない方がいいぞ。
クリメント:
ん?なんでだ?
鍾離:
あれは凝光のコレクションで、群玉閣と共に落ちてきたんだ。七星を敵に回したくなければ…
クリメント:
うっ…金になると思ったのに。
宛煙:
ほら、またお金の話!
クリメント:
だったらなんだっていうんだ!研究成果も金も、どっちも得るに越したことないじゃないか!
クリメント:
さあ!ここは終わりにするぞ。そうだ「塩の魔神」、そいつには俺も興味があるんだ。次は「地中の塩」に行くか。
孤雲閣に行っていたが、「渦の魔神」オセルに関する手がかりがほとんどなかった。さらにクリメントは宛煙との理念の違いで喧嘩沙汰になり、かなり落ち込んでいた。喧嘩中に宛煙が言っていた「塩の魔神」のことを思い出した彼は、今回の調査が収穫なしに終わらせないため、地中の塩に行ってみたいと決めた。
皆と会話する
クリメント:
「地中の塩」は、かつて「塩の魔神」の民が暮らしていた場所だと聞いた。ああ…きっと価値のある文化財も多いだろうな。
鍾離:
伝説によると、「塩の魔神」ヘウリアの加護を受けた民は確かに幸せな暮らしをしていた。
鍾離:
しかし、この伝説は古くからあり、ここに来た宝盗団も数知れない。価値のあるものはほとんど残っていないだろう。
クリメント:
ちぇッ…来なければよかったな。
宛煙:
実は、洞窟の奥に「塩の魔神」関連の遺跡があるの。それが「地中の塩」の由来にもなっているらしいわ。
宛煙:
ただ、遺跡の入り口は封印されているみたいで入れないのよ。
宛煙:
関係のありそうな装置は見つけたけど、解除しても封印は微動だにしなくて。
宛煙:
その封印の由来も解除方法も、「塩の魔神」の研究にとって重要な課題になっているわ。
宛煙:
物証がないから分からないわ。でも封印の多くは、真実を隠すために存在するものよ。
宛煙:
けど「塩の魔神」は優しく、力もあって、みんなに愛されていた。見せられないものなどないはず。
宛煙:
だから…真実を隠したいのは犯人のモラクスだと、私は考えているわ。
パイモン:
岩王帝君はそんなことしないと思うけど…
クリメント:
そんなのどうだっていい。それより、その遺跡には「塩の魔神」の宝物があるんだろうな!?
宛煙:
人の話を聞きなさいって…あったとしても、封印を解かないと入れないわよ?
クリメント:
鍾離先生がいるじゃないか!何でも知ってるし、封印だって楽勝だろう。
宛煙:
あの封印は長いこと存在していて謎だらけだから、きっと鍾離殿だって…
鍾離:
——多少なら分かる。
宛煙:
…えっ?ええーッ!?
鍾離:
封印に関する言い伝えは雑然としているように見えるが、実は解除の仕方もちゃんと伝わっているんだ。
鍾離:
封印と関係がありそうな装置の話をしていたな、まずはそれを確認しよう。
宛煙:
うん…鍾離殿がそう言うなら、案内するわ。
残骸にある模様が完全に見える位置を探す
宛煙:
ここよ。この辺の残骸を組み合わせると、「塩の魔神」に関連するものに見えるの。
宛煙:
ヒント通りにある角度から見ると、装置は解除できる。
宛煙:
ほら、解除できたのに、封印は微動だにしないの…
鍾離:
それはもう一つの装置を同時に解除しないといけないからだ。
宛煙:
も、もう一つ?
鍾離:
ああ、俺が案内しよう。
二つ目の装置がある場所に行く
宛煙:
ここ…ああ、変わった元素石碑があったわ。これも関係があったのね…
宛煙:
封印を調べるために、「神の目」を持った人を雇ったんだけど。
宛煙:
石碑に明かりをつけた後、何も起こらなかったのよね…
鍾離:
ここの石碑は、正しい順番で明かりをつけないと封印の解除ができない。
鍾離:
そしてヒントは、魔神戦争に関する文章の中にある。
鍾離:
「南は天衡、東は瑶光、西は絶雲、北は軽策、広い璃月に居場所がないとは。」
クリメント:
ん…何だって?意味が分からないぞ!
宛煙:
それ、聞いたことがある!
鍾離:
ああ、この文章は「塩の魔神」とも関係がある。
鍾離:
この優しい神は苦しむ民に居場所を与えるため、璃月各地を歩き回った。
鍾離:
しかしあの戦火にまみれた時代、一刻の平和でもかなり贅沢なものだった。
鍾離:
最後、彼女が見つけたのは——今の「地中の塩」という場所だ。
宛煙:
でも…その安らぎも、モラクスに壊された。
クリメント:
そんな古臭い伝説の話よりも、早く封印を解除しよう!せっかくヒントがあるんだから、さあさあ!
鍾離:
Путешественник、天衡は南、瑶光は東、絶雲は西、軽策は北。
鍾離:
このヒントがあれば、お前も分かるだろう?
封印を解除する場所に行く
鍾離:
無用の争いを避けるため、遺跡に入る前に一つ提案があるんだが。
宛煙:
何でしょう。
鍾離:
契約を結んでほしい、内容は「順番にものを取る、一度に一点のみ」。
鍾離:
誠意を示すため、俺はカウントしなくていい。
旅人:
右に同じ。
パイモン:
おい、せっかくのチャンスを諦めるのか!
クリメント:
俺は認めない!…この半人前の考古学者と収穫を等分しろってか?ありえない!
宛煙:
それはこっちのセリフよ!「塩の魔神」の文化財が台無しになるわ、絶対に無理。
鍾離:
ふむ…もし「契約」を結べないのなら、顧問を降りるしかないな。
鍾離:
この遺跡にある宝と罠の対処は二人の判断に任せる。
クリメント:
そ、それは…分かった。「塩の魔神」の宝物だ、その半分でも十分金になるだろう。
宛煙:
契約に応じてもいいけど…鍾離殿、一つ条件があるわ。
宛煙:
「塩の魔神」の真相を見つけたら、たとえモラクスに不利なことであっても公正に判断してほしい。
鍾離:
その条件なら、受け入れよう。
鍾離:
では、行こうか。
鍾離の知識のおかげで、無事に封印を解除した。しかし遺跡に入る前に、鍾離が宛煙とクリメントに契約を提出した:「順番にものを取る、一度に一点のみ」。
洞窟を探索して遺跡に入る
遺跡に怪しげな人形が多く立っていた…
宛煙:
これは…「彫像」?
鍾離:
いや、人だ。
クリメント:
はぁ!?
鍾離:
この人たちは「塩の魔神」の信者だったんだろう。
クリメント:
なんでこんな風に…?
宛煙:
この遺跡に…一体何が隠されてるの?
探索を続けて魔神の古物を探す
ある祭壇に奇妙な盃が奉納されているのに気づいた…
宛煙:
中に塩が半分入ってるわ。
クリメント:
ただの塩入れだろ、「塩の魔神」は貧乏な魔神だな。
鍾離:
俺の知っている限り、それは普通のものじゃない。たかが半分、されど半分——永遠に変わらない。
クリメント:
ん!?つまりいくら使っても、中の塩は減らないのか!?
鍾離:
その通りだ。
宛煙:
無限の塩を生み出すなんて、やっぱり「塩の魔神」の力はすごいわ!
クリメント:
ここまで苦労してやっと見つけたお宝だ!こいつは俺のだ!
クリメント:
無限に出てくる塩、それを売るだけで十分に儲かるはずだ!
宛煙:
「塩の魔神」の遺産をそんなことに使わないでくれる?
鍾離:
クリメント殿がそれを欲するなら、契約に従って次は彼女がもらう。
クリメント:
問題ないさ、こいつより金になるものはなさそうだしな?
宛煙:
「契約」に従い、奪い合いはやめておくわ…
鍾離:
では、先に進もう。
探索と調査を続ける
もう一つの祭壇に奇妙な定規が奉納されているのに気づいた…
クリメント:
フン、ただの定規だろ、大したことない。
宛煙:
これは…測定器具の一つなのよね?
鍾離:
その通り。しかし、これにも「塩の魔神」の力がある。
鍾離:
これを地面に挿すと、そこから塩が溢れてくる。
鍾離:
深く挿すほど、得られる塩の量も多い。つまり、塩の「豊作」だ。
クリメント:
そ、それって…俺の塩入れよりもすごいじゃないか!?
鍾離:
では、契約に従い、この定規は彼女のものだ。
クリメント:
ダメだ!認めないぞ!俺が出した金だ、なんで俺が損しなければならないんだ!
クリメント:
それにこいつ何の役にも立ってないし、絶対に認めない!
パイモン:
やっぱりこうなるのか…
鍾離:
つまり、「契約」を破るのか?
クリメント:
だったらなんだ?この遺跡の罠もほとんど分かったし、あんたがいなくても結構。
クリメント:
そもそも俺が雇い主なのに、なんであんたに従わないといけないんだ?
鍾離:
契約を結んだからだ。
鍾離:
岩王帝君はこう言った、「契約を反故する者は岩食いの刑に値する」と。
クリメント:
それは璃月の神だろ、俺はスネージナヤから来た…
鍾離:
「岩食いの刑」、その身を以て体験するといい…無事じゃ済まないがな。
鍾離と宛煙と会話する
パイモン:
考古学のためとか言って、結局嘘だったな。
パイモン:
だな!オイラの鼻は騙されないぞ。
鍾離:
彼は貪欲で間違いを犯した。しかし貪欲の他にも、契約を破る原因はまだまだある。
鍾離:
「渇望するもの」を前に、契約を守れる者はどれほどいるか…
鍾離:
これを機にはっきりとさせよう。
パイモン:
ん?なんのことだ?
鍾離:
この考古学チームに、「考古学」を目的に来た者はいない。
宛煙:
ど、どうしてそう言えるの?
鍾離:
お前は考古学の初歩的な知識も文化財もよく知らないが、「塩の魔神」に関する知識だけはかなり詳しい。
鍾離:
考古学や文化財よりも、「塩の魔神」自身に興味があるのだろう。
鍾離:
また、お前が話した塩の魔神の伝説も、その多くは「銀原庁」に伝わっている…
宛煙:
そ、それ以上言わないで!
宛煙:
…鍾離殿はやっぱり物知りなのね。何もかも見抜かれてるわ。
宛煙:
——そう、アタシは考古学者ではなく、璃月「七星八門」のひとつ、塩業を担当する「銀原庁」の者よ。
宛煙:
アタシたちの祖先は、かつて魔神戦争中に「塩の魔神」に守られた民だった。
パイモン:
確かに、「モラクス」っていう名前を口にする璃月人はめったにいないもんな…
宛煙:
戦争中、モラクスがアタシたちの神を殺した!「塩の魔神」の力を奪うために!
宛煙:
…憎いわ!でも璃月はモラクスの璃月、歴史だって改ざんされてるに決まってる…
宛煙:
だから証明したいの!モラクスが悪で、残酷な一面もあるってことを!
鍾離:
……
宛煙:
「契約」に従って、真実をちゃんと公正に判断してくれるわね?鍾離殿。
鍾離:
もちろんだ。それに、璃月はもうモラクスの璃月ではない。
鍾離:
ついてこい、答えはこの先にある。
部屋にある断剣を調べる
宛煙:
これは…剣?
宛煙:
あっ、壊れた剣よ!これが証拠よ!「塩の魔神」は抵抗した!ただモラクスには勝てなかったんだわ!
宛煙:
「塩入れ」や「定規」に比べて、この「剣」の力はもっと強大でしょうね!
宛煙:
もし直すことができれば、「塩の魔神」の力をみんなに見せることができる…
パイモン:
確かに…負けた後に残されたものに見えるな。
鍾離:
剣の断片が二つ、考古学的な見地から言うとそれは二つの文化財になる。契約に従い、そのうち一方しかお前はもらえない。
宛煙:
ど、どうしてよ?だって、クリメントのヤツはもう…
鍾離:
ああ、だが「一点のみ」の契約はまだ有効だ。同時に二つもらうのは契約違反になる。
宛煙:
そ、それは…
パイモン:
なあ…鍾離、悪意はないんだし、少し融通を利かせたら?
鍾離:
「契約」に融通はない。守るか、破るかだけだ。
宛煙:
ダメ!半分だけもらっても直せっこないわ。そしたら「塩の魔神」の力だって…
宛煙:
アタシの信仰のために、何が何でも…
宛煙:
契約違反になっても、構わないわ…
鍾離:
決心はついたか?では、代価を支払ってもらおう。
パイモン:
鍾離!
鍾離:
「岩食いの刑」を受けることになるぞ。
宛煙:
…構わない。民を守るため犠牲になった「塩の魔神」と比べたら、そんなの大したことないわ。
宛煙:
どんな処罰でも構わない…アタシの信仰を守れるなら!
パイモン:
女性を殴っちゃだめだ!
鍾離:
…それで許されるのなら、楽だけどな…
鍾離:
「罰」として、「真相」を教えよう。
宛煙:
なっ?
宛煙:
真相?真相が…アタシへの罰?
鍾離:
ああ。これから話す真相は、お前が「契約」を破った代価だ。
鍾離:
——残念だが、塩の魔神ヘウリアは強い魔神ではない。
鍾離:
むしろ弱い——譲歩ばかりしてきた彼女は七神の座には登れない…敗者だ。
宛煙:
何ですって…!?
鍾離:
魔神戦争時代、魔神たちはテイワット大陸を奪い合い、力と知恵を尽くし戦った。
鍾離:
しかし、ヘウリアは逃げることを選んだ。逃げれば、戦火の影響は自分と民たちに波及しないと思った。
鍾離:
しかし、長い戦争の中で「譲歩」は終わらない。
鍾離:
そうしてヘウリアは土地を全て失い、最後の居場所しか残らなくなった。
宛煙:
いや…そんなの…ありえない…
鍾離:
最後、彼女は民を守る武器すら持っていなかった。
宛煙:
武器すらない?でもこの剣は…
鍾離:
ああ、それは「塩の魔神」の遺物ではなく…彼女を殺した凶器だ。
宛煙:
凶器…?
宛煙:
違う!嘘よ、アタシの信仰を惑わすつもりなのね!
鍾離:
事実を述べたまでだ。
宛煙:
そんな馬鹿な!さては…あなたもモラクスの信者なのね、騙されないわ!
宛煙は鍾離の言うことに納得できず、怒りながら遺跡深くに走って行った…
パイモン:
おい!勝手に行くなよ!
鍾離:
罰、だからな。そうでなければ、俺だって話したくない。
鍾離:
先へ進もう。そこには…おそらく、彼女が「真相」を受け入れざる得ないものがある。
宛煙に追いつく
パイモン:
「彫像」が…どこかに逃げた?
パイモン:
いったい何が…
鍾離:
塩と、裏切りだ。
宛煙:
…今までのあれは何なの?
宛煙:
彼らは何を見て…何をしたの?
宛煙:
そして…一体何があったの?
鍾離:
俺を信じられないなら、先へ進むしかない。
鍾離:
あの時の出来事、この扉の先にある痕跡がそれを記録している。
宛煙と会話して、真実を見る
遺跡の奥深くに、逃げるような体性を保っている白の人形たちがそこにいた。しかし、彼らを追っていたものはそこになく、地面には白い塩だけが残っていた…
鍾離:
ここだ。ヘウリアだったものが崩れ、塩しか残っていない。これが彼女の最期だ。
宛煙:
……
鍾離:
物語の続きだ、彼女の民はこの優しい魔神では誰も守れないと気付いた。
鍾離:
魔神戦争は残酷だ。敗れた苦痛を味わわせるよりも、彼らは彼女を自由にしたかった。
パイモン:
でも、この「彫像」たちは…どういうこと?
鍾離:
どんな弱い魔神であろうと、それが死ぬ時に流れ出る力は凡人の体では耐えられるものではない。
鍾離:
逃げられなかった者がこんな風になってしまったんだ。
鍾離:
生き残った民は領地を離れ、岩王帝君の庇護を求めるため璃月に行った。
鍾離:
その子孫たちは、ヘウリアが残した魔神残滓による呪いを恐れ…
鍾離:
ここに戻って、彼女の怒りが鎮まるようにと剣を折って彼女に奉納した。
鍾離:
だが、本当はする必要もなかったんだ。最後まで抵抗しなかった魔神が、自分の民に怒りを抱くわけ…ないだろ?
宛煙:
…そ、それでも、受け入れられないわ…
宛煙:
嘘よ…偽りの歴史よ…何もかも…
宛煙:
アタシの信仰は…揺るがない…
絶望した宛煙は再び走って行った…
パイモン:
今回も、容赦ないな…
鍾離:
それが彼女の払う代価だ…が、悪いことばかりでもない。
鍾離:
しばらく動揺は続くだろうが…すぐに納得できなくても事実を知ることはいいことだ。
鍾離:
ああ、遠い昔の俺にとって、ヘウリアの話は戒めでもあるんだ。
鍾離:
亡くなった神を信仰するのは、いいことではない。
鍾離:
…ヘウリアでも、モラクスでも、皆同じだ。
旅人:
璃月の人々もいつか理解する。
鍾離:
ああ。さて、これから一緒に「孤雲閣」に来てくれないか?
パイモン:
ん?なにするんだ?
鍾離:
あぁ…
鍾離:
ここに来て、そして昔話をして…
鍾離:
ふと懐かしい思いに駆られたんだ。
遺跡内、クリメントと宛煙がそれぞれ自身の原因で契約を違反した。罰としてクリメントはすべての収穫を失い、遺跡から追い出された。そして宛煙は、自分の信仰が破滅するぐらいの真相を告げられた——「塩の魔神」はあまりにも優しすぎて軟弱だから、裏切りと滅亡を招いた。今回の件を見届けてきたあなたは複雑な心情を抱えながら、鍾離と共に孤雲閣に戻った。
孤雲閣に行って鍾離と会話する
鍾離:
前にも言ったが、孤雲閣の下には魔神たちが多く封印されている。
鍾離:
今の璃月は凡人たちのものだ。遠い昔に生きたヘウリアの「置き土産」を、璃月港に持ち帰るわけにはいかない。
鍾離:
ここで静かに眠らせた方がいい…
旅人:
それで、何をすればいい?
鍾離:
俺は一つの時代を終わらせた。その歴史をどう記録すればいいか…ずっと考えていた。
鍾離:
歴史は記録できるが、その信憑性は不確かなものだ。今回の件はその証明になった。歴史を捻じ曲げるほど、時間の力とは強い…
鍾離:
本物の歴史を刻むために、より良い「記録」が必要だ。
鍾離:
石に刻むのは良い「記録」だった。しかし変わらない盤石も、世界も、俺も…いつか消えるかもしれない。
パイモン:
鍾離…
鍾離:
だから、お前のことを思い浮かべたんだ。
鍾離:
お前は様々な世界を旅する者。歴史をお前の記憶に刻めば、それはいつか別の世界にも伝わるだろう。
鍾離:
旅人としてお前が「記録」すれば、テイワットの時代も歴史も、「バックアップ」を得たのと同じだ…
パイモン:
任重くして道遠し、か。
鍾離:
さてと、そろそろ「置き土産」を海に入れるとするか。
パイモン:
ん?なんで海に入れるんだ?
鍾離:
言っただろう?ここには魔神が多く封印されていると。
鍾離:
「群玉閣」に再び封印された、あの「渦の魔神」オセルもな…
海風に吹かれながら、鍾離は長い歴史の中で起きたことについて語った。藍の海面と寂しげな孤雲閣を眺めながら、鍾離は「塩の魔神」の遺物を「渦の魔神」が潜む海域に投げ入れた。璃月港の霊跡は、これで一つなくなったかもしれない。しかし、天地万象、後世が語ってくれるに違いない。