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映天の章 第一幕
この世の星空の外
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あなたとパイモンは璃月港の外に来て、冒険に出かけようとしたその時…
道を塞ぐ少女の目的を聞く
占い師のような見知らぬ少女が突然現れ、同行を勧めてきた。こちらの疑問に対して、少女は自信満々にこう言った——
「あなた、この世界の人じゃないでしょ。」
パイモン:
な、なんで分かったんだ!
???:
私が使うものこそ、ずばり正真正銘の「占星術」だからです。
???:
他に質問がなければ、出発しましょう!
???:
はぁ、面倒ですね。ゆっくり説明するのでちゃんと聞いててくださいね。
モナ:
私はアストローギスト·モナ·メギストス。名前が長くて覚えにくいので、モナと呼んでください。
モナ:
私は占星術師。今は師匠の代わりに、ある箱を取り戻しにモンドへと向かっているところです。
モナ:
あれは師匠とその友人が50年前に交わした約束。ただ師匠は歳で、体も老いてしまったので、私が代わりに取りに行くことになりまして。
パイモン:
箱を取り戻すって…オイラたちとは関係ないだろ?なんでオイラたちも一緒に行かなきゃいけないんだ?
モナ:
それは…ほら、箱を保管してる人と勝負するためです。
モナ:
師匠とその友人は生涯をかけて神秘学について競い合ってきました。ですが、勝負がつかなかったそうなんです。だから今回、私が勝てたら師匠よりもすごいってことになるじゃないですか!
モナ:
コホン、正確に言うと、「占星術」の実力と地位を証明したいんです。
モナ:
ですが、私が占ってみたところ、師匠の友人は現在モンドにいないみたいなのです。いま箱を保管してるのはその継承者。
モナ:
きっと私のように、その継承者も自分の師匠より優れていることでしょう。決して油断はできません。
モナ:
今回の勝負は何が何でも勝ちたい!と色々考えた結果、あなたのことを思い出したのです!
パイモン:
なんで急にこいつのことを思い出したんだ?
モナ:
師匠から受け継いだ知識は代々伝承していかなければなりません。
モナ:
もし向こうの継承者に会う時、私が弟子を連れていったら、それだけで一歩リードできてるじゃありませんか!
モナ:
それにあなたはモンドの英雄、肩書きとしては申し分なしです。だから…
モナ:
だから本当の弟子じゃなくて、弟子のふりをしてくれればいいんですよ。
モナ:
ふふ、それに私と一緒に箱を取り戻すことは、あなたにとってもメリットがあるんです。
モナ:
向こうの継承者に会ったら、知識の交流をすることになります。そしたら、あなたの運命がよりはっきり見えるようになるかもしれません。
モナ:
今まではっきりと見えなかったことが、見えるようになるなんてこともあります。たとえば神や家族のこと、その答えが見つかるかもしれませんよ。
パイモン:
た、確かに国をひとつずつ探していく手間が省けるぞ!
モナ:
ふっふ~ん、それこそ賢い選択です。では参りましょう!
モナ:
でもここを出る前に、ちょっと寄りたいところがあるんです。
モナ:
天衡山に小さな宿屋があります、そこの食事は安くて美味しいのになぜか人気が出ないんです。
モナ:
ここ最近はそこの店主のお世話になっていたので、出発する前にきちんとお別れを告げさせてください。
モナと共に朱店主と別れを告げる
パイモン:
(こんなところに宿屋を開くなんて、人気が出ないのも当然だな…)
朱店主:
モナさん、ちょうど良いところに来てくれました!ここへ来る途中、玉石の指輪を見ませんでしたか?
モナ:
えっと、玉石の指輪ですか?見てないですね。
朱店主:
どうしよう…私の大事な指輪がスライムに呑み込まれてしまったんです。あれは母がくれたものなのに。
パイモン:
ん?モナがいるし、心配いらないだろ。彼女の占星術なら…
モナ:
ダメですよ、占星術は真実を洞察して運命を見通すための由緒ある知識。無闇やたらと使うようなものじゃありません。
パイモン:
でも、ここの店主には世話になったんだろ?
モナ:
これはプライド、つまり心の問題です。占星術ならどんな問題でも解決できると思っていたら、占星術師はいずれ星空に見捨てられてしまいます。
モナ:
結果、占いは未来を導く力を失い、二度と迷霧を見通せなくなります。だから、この信条を曲げることは決してできません。
パイモン:
そんなすごい能力を持っていて金儲けに使わないなんて、もったいないな…
朱店主:
はぁ、協力してくれたらお礼に2万モラを用意していたんですが。
モナ:
に、2万ですか…!
モナ:
いえ、なんでもありませんよ?ただ、こうも簡単に2万モラが手に入るなんて、指輪を拾った人はラッキーだなと思っただけです。
モナ:
こほん…それはそうですが、でも…店主が汗水たらして稼いだお金を出してまで探したい指輪です、きっと何か特別な思い入れがあるのでしょう。
モナ:
このまま放っておくのもよくありませんね、うん。探してあげましょう。占星術を使わなくとも、きっと方法があるはずです。
パイモン:
モナの考えがなんとなく読めてきたぞ。
モナ:
Путешественник、この件はあなたに任せます!これは師匠から弟子への最初の任務です!
パイモン:
う~ん…スライムに呑み込まれたっていうなら、「元素の餌」で周りのスライムを誘い出してみるか?
パイモン:
覚えてるか?ディルックの旦那のとこで精製した「元素の餌」。
パイモン:
実は…へへ、ちょっとくすねておいたんだ!
パイモン:
相棒として頼もしいだろ?
モナ:
何か策があるみたいですね?
パイモン:
おう、すぐ戻るから待っとけ!
指輪を朱店主に返す
朱店主:
これこれ、これです!もう二度と戻ってこないかと思いました!
モナ:
よく見つけました、なかなかやりますね。
モナ:
店主、大事なものはちゃんと保管しておいてくださいね。今度失くしたら、また見つけられるとは限りませんから。
朱店主:
気を付けます。母から貰ったこの253個目の指輪を失くしていたら、どんな顔して母に会えばいいかわかりませんでしたよ。
朱店主:
あっ、どうやら誤解させてしまったようですね。うちは玉石鉱山を三つ所有しているんです。良いお嫁さんをもらえるよう、母が玉石のアクセサリーを家宝としてたくさん用意してくれて。
朱店主:
全部で500点ぐらいですかね。
モナ:
じゃあ、どうしてこんなところで宿屋を開いてるんですか!
朱店主:
若い頃に家業を継いでしまった故、こう退屈な思いをしてましたので。
朱店主:
とりあえず感謝しています!これが約束のモラです、どうかお受け取りください。
パイモン:
じゃあ…
モナ:
遠慮なくいただきましょう!
パイモン:
苦労したのはオイラたちなのに!
モナ:
弟子は弟子らしくするのです、師匠から手柄を横取りしちゃいけません。
パイモン:
Путешественник、「師弟」のふりって話だっただろ!
モナ:
今から練習しておかないと、モンドに着いてすぐバレてしまうかもしれないじゃないですか。向こうの継承者はきっと私と同じように賢いでしょうから…
???:
ぐぅぅぅ——
モナ:
ふむ…
パイモン:
今なんか、大きな音がしなかったか?
朱店主:
ああ、そういえばモナさん、ここ二日なにも食べてませんでしたよね?お金が…
モナ:
わあああ——!うるさい!うるさい!そんなことありません!放っておいてください!
モナ:
——ふむ!今回、弟子のあなたが頑張ってくれたおかげで解決しましたから、このお金で弟子を労ってあげましょう!
モナ:
ここから北に行くと「望舒旅館」という場所があります。そこの食事はかなり美味とのことです。そこでお食事にしましょう。
モナ:
おっと、礼ならいりませんよ!これは師匠として当然のことですから!
パイモン:
ご飯を奢ってくれるって!?オイラの聞き間違いじゃないよな?
パイモン:
早く行こうぜ!美味しいものが食べられるぞ!
璃月港で偶然遭遇した占星術師のモナは彼女と共にモンドに行ったら、神とあなたの家族のことを占うと約束した。璃月港に別れを告げて、あなたたちはモンドへと出発した。
モナと会話し、共に美食をいただく
パイモン:
モナの奢りなら、何を注文してもいいよな?
モナ:
もちろんっ!師匠は気前がいいですからね。でも食べ物を残すのは絶対ダメですよ。
毓華:
ご注文は何になさいますか?
毓華:
丸々と肥えたエビをサクサクに揚げたポテトで巻きつけた料理です。不思議な食感を楽しめますよ。
旅人:
じゃあ、全部。
モナ:
ぜ、全部?私たち3…いや、2.5人ですよ?頼みすぎです!
パイモン:
オイラの数え方がおかしいぞ!それにオイラの注文がまだだ!
パイモン:
「揚げ魚の甘酢あんかけ」と「椒椒鶏」、あと「真珠翡翠白玉湯」!
毓華:
かしこまりました。そちらのお客様はお決まりですか?
モナ:
えっと、その、ちなみになんですが、さっきの注文、全部でいくらですか?
毓華:
そうですね、2万モラくらいでしょうか。
モナ:
ってことは…えっと——そ、そうめんをください。
毓華:
そうめんですね、かしこまりました。お掛けになってお待ちください。
旅人とパイモンは料理をたくさん食べ、モナはそうめんを食べた。
パイモン:
不思議に思ったんだけど…
旅人:
どうしてモナはそうめんだけ…
パイモン:
お金が…ないからか?
モナ:
聞こえてますよ!奢るって言ったじゃないですか、モラが理由なわけありません!
モナ:
占星術師は星空の研究に専念する存在。俗世のものに邪魔されては、判断に迷いが生じてしまいます。
モナ:
特にモラで欲望を満たすなんてことは最も低俗な…
???:
ぐぅぅぅ——
モナ:
…忌避すべき行為です。
パイモン:
オイラたちが注文した料理に手を付けないのも、占星術師のプライドだからか?うーん、理解できない。
パイモン:
でもオイラたちだけ贅沢するのも、気が引けるよな?
旅人:
料理を作ってあげよう。
パイモン:
おう、そうだ。その手があった!モナ、ここで少し待っててくれ!
支配人にキッチンを借りる
パイモン:
モラで欲望を満たせないなら、つまり「購入」しなきゃいいんだよな?
パイモン:
支配人に厨房を貸してもらえないか聞いてみようぜ!
淮安:
あら、どうしましたか?
パイモン:
厨房を貸してほしいんだ。
淮安:
なるほど、それなら大丈夫ですよ。食材さえ用意していただければ、自由に使っていただいて構いません。
淮安:
見たところ、お客様は料理の腕に自信がおありですね?
淮安:
ははっ、さすがですね。実は一つアドバイスがありまして…
淮安:
お客様の服装からして他国の方ですよね。せっかく璃月に来たんですから、璃月の料理に挑戦してみませんか?
淮安:
ここに「月菜」の定番料理「黄金ガニ」のレシピがあります。
淮安:
カニに小麦粉をつけて揚げ、揚げ終わったらショウガやニンニクと一緒に炒めれば完成です。盛り付けたカニは、まるで黄金の上で寝ているかのように見えます。
パイモン:
…お、黄金ガニ!
パイモン:
黄金ガニ!Путешественник、黄金ガニ!
パイモン:
へへっ、早速作ってみようぜ。
パイモン:
おまえの料理センスなら、きっと簡単に——覚えられるはずだ!
黄金ガニをモナに渡す
モナ:
私のことは気にしないでください、そもそも食欲そんなにないですし…
モナ:
ほんのちょっとだけお腹空いてますけど…全然平気なんですから。
モナ:
うん?こ、この香りは…
モナ:
こんな贅沢なトッピングがあるなんて…
モナ:
わかりました。弟子が私のために頑張ってくれたのです、無下にはできません。
モナ:
…んーーー!この「黄金ガニ」美味しすぎます!こんな美味しい料理、生まれて初めてですっ!
モナ:
あ、えっと、その…コホン、まさかここまで料理が上手だったとは、師匠として鼻が高いです。
モナ:
璃月料理の美味しさは、さすがと言うべきですね。
モナ:
そう考えると、値が張るのも頷けます…
モナ:
いえ、なんでもありません、なんでもありませんよ。お腹もいっぱいになったことですし、そろそろ出発しましょう。
モナ:
ここから北に行けば石門に着きます。そのまま進めばモンドの国境です。
モナ:
一体、どれほどの深い知識が私たちを待っているのでしょうか?ふふふっ、今から楽しみですね。
休憩中のモナと会話する
モナ:
やっとモンドに着きました。はぁ、疲れた。
モナ:
偉大で深い知識を求める道のりは、楽じゃありませんね…
パイモン:
オイラは疲れてないぞ。
モナ:
あなたは飛んでるじゃないですか。
パイモン:
なんだ、占星術師って大したことないんだな。
モナ:
それはあなたが占星術に幻想を抱きすぎてるからです。
タイラー:
やあ、君たちもここで休憩かい?
パイモン:
ん?誰だ?
タイラー:
ああ、私たち兄弟は商人だ。璃月で商売を終えて、今からモンドに帰るところなんだよ。
タイラー:
君たち疲れてるみたいだし、私たちが予約した馬車がもうすぐ来るから一緒にどうだい?
タイラー:
ハハッ、では私たちと一緒に来るといい。ちょうど帰り道の話し相手が欲しかったんだ。
モナ:
必要ありません、他に用がなければさっさと消えてくれますか。
タイラー:
えっ?こちらのお嬢ちゃんは…急にどうしたんだい?
モナ:
下手な芝居はやめたらどうですか、強盗さん。
モナ:
弱そうな相手を見つけたら上手いこと馬車に乗せて、荒野で身ぐるみを剥がすつもり、ですよね?
タイラー:
な、何を言ってるんだ!?人の親切を無駄にするだけじゃなく、根拠のないことまで言うなんて!
タイラー:
こちらから願い下げだ!
モナ:
では、あなたたちが身につけている物の中から、強盗で得た物を言い当てましょうか?
モナ:
不服なら、被害者を呼んできて確認すれば一発で分かることです。
モナ:
もし私が間違えていたら、お詫びに2万モラあげます。逆にもし私が正しかったら、あなたたちには璃月港の刑務所に入ってもらいますけど。
モナ:
どうします?まともな商人なら別に構いませんよね?
タイラー:
お、お前…ッ!
タイラー:
俺様を怒らせやがって!この小娘が!
タイラー:
どうやって知ったかは分からないが、お前を殺せばこの秘密を知るものは誰もいない!
モナ:
心配はいりません、ただの強盗です。
モナ:
さっき、占星術師を「大したことない」と言いましたよね…ちょうど良い機会です、師匠の実力を見せてあげます!
モナと会話する
モナ:
ふふん、どうです?これがあなた達の師匠の実力ですよ?
モナ:
占星術師にとって、これしきのことお茶の子さいさいです。
モナ:
占星術の前で嘘は無意味。「運命」と「真実」とは、星空を見れば一目瞭然なんですから。
モナ:
詳しく知ろうとすればそれなりに時間は掛かりますが、大雑把なことであれば一目で見抜けます。
パイモン:
でも、今まで結構失敗してなかったか…
モナ:
それは、テイワットの星空では「此世」の運命と真実しか映らないからです。
モナ:
あなたたちに関することは全て曖昧で、この私でも正確に見抜くことができません。
モナ:
ですから、向こうの継承者と会うことで両者の知識が合わされば、あなたの運命もはっきりと見えるようになるかもしれません。
モナ:
フフッ、いずれにせよ、あなたにとってはメリットしかない旅です。
モナ:
さて、十分休めましたし、このままモンドまで休まず行きますよ。
パイモン:
はぁ、馬車があったら良かったのに…
モナ:
最初に疲れてないって言ったのはそっちでしょ!
旅の途中、あなたはモナの占星術師としての実力とプライドを確認した。そしてあなたたちは旅の終点——モンドに着いた。
モナと会話し、継承者と会う準備をする
モナ:
もうすぐ継承者に会えますね、心の準備はいいですか?師匠に恥かかせないでくださいよ。
モナ:
それなら…って、ダメです!弟子のふりといえども、何も知らないわけにはいきません。
モナ:
部外者に教えてはいけないという決まりがありますが…あなただったら、別に問題ないですよね。
モナ:
私の占星術は「水占の術」。その名の通り、水面に映る星空を観察することで行います。
モナ:
手本を見せるので、よく見ていてください。
モナ:
現在の星像と動きを見るに…うん、例の継承者は西風騎士団の人で、若く有能な…女性…
パイモン:
その情報だと…えっと…まさかリサさんか?
モナ:
もうすぐここで会えます。
モナ:
よし、これぐらいの情報があれば十分ですよね。
モナ:
まあ、一番基本となる占星術でも、一目見て分かるようなものじゃありませんからね。
モナ:
この辺は追々ゆっくりと説明します。どうやら彼女が来たようです。
クレー:
わあ、栄誉騎士の{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BIGBROTHER|INFO_FEMALE_PRONOUN_BIGSISTER]}!それとパイモンちゃん、おかえりなさい!
モナ:
——彼女こそ!例の偉大なる学識の継承者です!
クレー:
けい…しょうしゃ…?
モナ:
そうです、星の海の秘密を知り尽くした占星術師とは、ずばりこの私のこと!私がここに来ると分かったから、あなたもここに来たんですよね。
クレー:
星の海?星の海ってなに?そこにも魚がいるの?
モナ:
魚…?いやいや、とぼけないでください。まさか私との勝負が怖いんじゃないですよね?
クレー:
お姉ちゃんこそ、一体なにを言ってるの?クレー、分からないよ。
モナ:
私の占星術が外れるなんてことありません…うーん、念の為聞きますが、あなたのお母さんは「アリス」さん、そうですね?
クレー:
そうだよ。あっ!お姉ちゃん、ママのお友達なんだね。でも、ママは今とても遠いところに行ってるよ…
モナ:
ええ、知ってます——それが占星術の結果ですから。でも彼女がここを発つ前、神秘学の知識を全部あなたに教えていますよね?
クレー:
神秘学…知識…?よく分からないけど、ボンボン爆弾の作り方ならママから教わったよ。
パイモン:
クレーのお母さんが、モナの師匠の「友人兼ライバル」だったのか?
モナ:
そうです。師匠は占星術が得意でしたが、それ以外はからっきしでした。ですが、アリスさんは違います。彼女はあらゆる神秘学の知識を知り尽くす天才でした…
パイモン:
そうだったのか…でもクレーはまだ小さいし、たとえそういう知識を聞かされていたとしても理解できてないだろう。
モナ:
そうですね。血筋は引いていても、知識までは引き継げていなかったようです…参りましたね、これじゃ勝負になりません…
モナ:
そうだ、クレーちゃん。アリスさんが出発する前、「50年の約束」と箱のことを教えてもらっていませんか?
クレー:
うん!それなら知ってるよ!お姉ちゃんはあの箱を取りに来たんだね!探すから、ちょっと待ってて!
クレー:
これじゃない…
クレー:
これも違う…
クレー:
違う違う、これも違う…
クレー:
あっ!思い出した!クレーの新しい宝物と一緒に風立ちの地に隠したんだ!
クレー:
取ってくるから、ちょっと待っててね!
パイモン:
おいおい!カバンは置きっぱなしでいいのか?
モナ:
私が片付けるから、あなたたちはあの子を追ってください。
モナ:
はぁ、あの子そそっかしいですね。箱は大丈夫でしょうか…
クレーと会話し、箱を取り戻す
クレー:
ついたついた、ここだよ。宝物を掘り出そう。
クレー:
そんなことないよ!クレーは印をつけておいたから、間違えたりしないよ——
クレー:
わっ、草スライム!
旅人:
草スライムだ。
パイモン:
と…とりあえず片付けよう!
クレーと共に箱をモナに渡す
モナ:
やっと戻ってきましたか、待ちくたびれました。
モナ:
暇つぶしにこれを読んでいたのですが、訳の分からない日記で全然面白くありません。
モナ:
クレーちゃんのカバンから落ちた本だったので、古代の知識でも書いてあるかと期待したのですが。
モナ:
それより、箱は見つかりました?
クレー:
見つけたよ!ほら、壊れてない!
モナ:
よかったです——ちょ、ちょっと待ってください!?どうして鍵が掛かってないんですか!中身は…そんなっ!空っぽ!?
パイモン:
なんだって——!?
クレー:
クレーはね、この箱にクレーが集めた宝物を入れてたんだ。
モナ:
はい!?
クレー:
お姉ちゃんがこの箱を欲しいっていうから、クレーの宝物は出しておいたの。だから今は空っぽ。
モナ:
この箱を入れ物として使っていたってことですか!?…じゃ、じゃあ最初に入っていた物は?それが欲しいんです!
クレー:
あれ、箱に入ってたものが欲しかったの?…なら、そう教えてくれたらよかったのに。
モナ:
…ま、まさか壊してないですよね?
クレー:
だいじょうぶ!壊してないよ。
モナ:
ふう…
クレー:
元々入ってたものは、お姉ちゃんがいま手に持ってる本だよ。
モナ:
えぇ——ッ!?
モナ:
そ、そんな…この本、この日記って…おばばが…50年前のおばばが書いた日記!?
モナ:
50年が過ぎた今、少女時代の黒歴史を回収するつもりだったということですか!?
モナ:
しまった!どうりで…!どうりで何があっても中は見ちゃいけない、見たらおしまいだっておばばが言っていたわけです…
クレー:
クレー、またトラブル起こしちゃった…?
クレー:
だって!箱が欲しいって言ったのはお姉ちゃんだもん、中身の話をしなかったから!
クレー:
クレー、何も知らないよ!さ、先に帰るね!
パイモン:
いや…でもモナが日記を見たことさえ言わなければ、師匠に知られる心配もないだろ?
モナ:
それは無理です、占星術の前で嘘は通じません。あなたたちも経験したでしょう。
モナ:
ああ…全財産を使ってモンドまで来たのに、知識を得るどころか戻れなくなるなんてどうすればいいんですか…
パイモン:
さすがに可哀想だな…そうだ、本の内容を全部忘れた頃に戻ったらどうだ?
モナ:
そう簡単に忘れられませんよ…それにモンドに残りたくとも…
モナ:
はい、俗世人と一緒に生活を続ければ、占星術師としての心を維持できなくなってしまいます…
パイモン:
仕方ないだろ。それが嫌なら師匠のところに戻るしかないな。
モナ:
も、もう言わないでください!こ、こうなったら、しょうがありません…
モナ:
決めました。しばしモンドに滞在することにします。おばばが天寿を全うすれば、私も自由の身になれます。
モナ:
ですが、占星術の研究はどうしましょう…いや、まず住むところを探さないといけませんね。
パイモン:
それなら、冒険者協会のキャサリンに聞いてみたらどうだ。何か助けてくれるかもしれないぞ?
モナ:
冒険者協会?…そうですね、依頼をこなせば、あれが…もらえますからね…分かってますよね?
モナ:
えっと、ありがとうございます…その、私…いや、何でもありません。
キャサリンと会話し、モナの住む所を探す
キャサリン:
モナの出自と境遇について…
キャサリン:
なるほど、事情は分かりました。
キャサリン:
今、モンドには空いている魔法実験室が1部屋あります。ただ、何者かによって封印が施されているのです。
キャサリン:
封印を解くことができる者もこのモンドには数名いますが、その人たちは自分の実験室を持っているので興味がないようです。
キャサリン:
もしその占星術師さんが封印を解くことができたら、きっと部屋の主も彼女が使うのを快諾してくれると思いますよ。
キャサリン:
分かりました。では、さっそく部屋の場所を案内しますね。
モナと会話する
モナ:
この封印を施した人物は…只者じゃありません、強行突破はほぼ不可能ですね。
モナ:
ですが!だからこそ面白いです、私の占星術の知識を使うに値します。
モナ:
どれどれ~、ふむふむ…なるほど、これがこうなって、それから…
モナ:
よしっ、開きました。
パイモン:
おお、すごいな!
パイモン:
あとはキャサリンに報告すれば、ここに泊まらせてもらえると思うぞ。
ゲーテ:
その必要はないぞ。礼を言わせてくれ、ありがとう君たち。
モナ:
このお方は…?
ゲーテ:
ああ、私がこの部屋の所有者のゲーテだ。先ほど冒険者協会の前を通った時に、キャサリンから君たちのことを聞いてね。
ゲーテ:
まさかこんなに早く、この厄介な封印を解いてくれるとは。
モナ:
それってつまり、ここに泊まっていいってことですか?
ゲーテ:
ああ、もちろんだ。どうせ今までずっと放置していたんだし、誰かの役に立つならむしろ嬉しいよ。
ゲーテ:
お礼として、この部屋を格安で君に貸そう!
モナ:
か、貸す!?
モナ:
賃貸だなんて聞いていません、それに私は協力してあげたのに…
ゲーテ:
協力?ああ、もちろん分かっている。君には本当に感謝しているさ、だからこその特別価格だ!
モナ:
わ、私が言いたいのはですね…
パイモン:
モナは誤解してたみたいだな、でも…
モナ:
はあ…仕方ないです、この部屋を借ります。
ゲーテ:
よしっ!決まりだ。手続きの準備をしてくるから、ここで少し待っていてくれ。
モナ:
今回はありがとうございました。それと…ごめんなさい、あなたとの約束、しばらく叶いそうにありません。
モナ:
占星術用の設備も、新たな知識も得られなかった私では、あなたの「運命」を見るのにもう少し時間が必要です…
モナ:
でも約束します。準備が整ったら、真っ先にあなたのことを占ってあげますから!
モナ:
ありがとうございます。あなたと旅を共にできたのは私の運命——それも「良い運命」だったのかもしれません。
モナ:
あなたたちの冒険が上手くいくことを願っていますね!私も…これからのことを考えようと思います。
パイモン:
占星術を金儲けに使わないとなると、どうやって生きていくんだろうな?
パイモン:
…やっぱ、たまに彼女の安否を確認しに行った方がいいよな?空腹で倒れてたらまずいし。