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空月の歌 第八幕
真実の月
空から優しい月明かりが注がれる。しかし、あなたたちの物語は、それぞれ異なる方向へ流れようとしている…
「傀儡」と会話する
「傀儡」:
…女皇陛下の御言葉、確かに承ったわ。
「傀儡」:
でも、タルタリヤの言う「かっこいい」って、どういう意味?まさか自分基準で判断した上に、ワタシを同レベルだと思っているのかしら?
「召使」:
そう言うと思ったよ。
「召使」:
それで、そちらの進捗は?
「傀儡」:
少し手がかりを掴めたわ。錬金術師のアルベドからいくつかヒントをもらったの。
「傀儡」:
ワタシが調べてほしいって言った——水仙十字院、ルネ・ド・ペトリコール、ジェイコブ・インゴルドの資料のことを覚えているかしら?
「傀儡」:
アラン・ギヨタンはルネの理論も実践技術も嫌悪していた。けど、一生をかけてもその域には届かなかったわ。だからワタシは、ルネの考えを一部取り入れてみることにしたの。
「召使」:
アラン・ギヨタンは、君にとって父親のような存在だったと思う。ルネは彼の生涯の敵だったというのに、そんなことをしていいのか?
「傀儡」:
アナタには、こういった憎しみを抱く相手がいないかもしれないけど…もしリネたちが、アナタの最も忌み嫌う相手から大切なことを学んだら、どう思う?
「召使」:
それはもちろん喜ばしいことだ。子供たちが私を越え、より成長したということだからね。
「傀儡」:
……
「傀儡」:
アラン・ギヨタンがそういう人間だったかどうかは誰にも分からないわ。でも、もうそんなことは関係ないの。彼は死んで、ワタシは生きている。だからすべてはワタシが決めればいいのよ。
「傀儡」:
どんなに偉大な人物でも、死んでしまえば終わり。生きている者だけが、これからの道を決められるの。
ネフェル:
二人とも来とくれ。あの子たちが戻ってきたよ!
「傀儡」&「召使」:
——!
「傀儡」:
帰ってこれたのね?頭はまだついてる?手足はちゃんとあるかしら?
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
見れば分かる質問は、君の焦りを露わにするだけだ。
「傀儡」:
フン!誰が焦ってるですって?
旅人:
みんな、ただいま。
ネフェル:
無事で何よりだ。
「召使」:
怪我もなさそうで良かった。
旅人:
心配かけてごめん。
「傀儡」:
心配?あははっ!冗談でしょう?ワタシたちファデュイがアナタのことを心配するわけないじゃないの!
「召使」:
心配していた。
「傀儡」:
ちょっと!
「召使」:
私は元々旅人とは友人同士だ。君も今は好きな立場を選べばいい。まるでお茶会にでも参加するかのようにね。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
ふん、面白い冗談だ。
フリンズ:
アルベドさんから助っ人はもう必要ないと聞いたときは、正直驚きました。
アルベド:
ああ、帰り道でもその話をしたよ。こういうことはボクもめったに言わないけど、今回は笠っちさんを信じていたからね。
ドゥリン:
笠っちは考えがあるって言って、ボクとアルベドを外で待機させたんだ。そして一人でエネルギー領域に入っていった…旅人を救い出せたのは、笠っちのおかげだよ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
わざわざ説明しなくていい。
フリンズ:
笠っちさんの実力と勇気には、感服させられます。
パイモン:
旅人が戻ってきたって!?
旅人:
パイモン!
パイモン:
旅人!本当に、おまえなのか…?
旅人:
うん、そうだよ。ただいま。
パイモン:
うぅ…よかった、オイラすっごくすっごく会いたかったんだぞ!
ラウマ:
よかった。パイモンも安心できる。
パイモン:
無事でよかったぞ!ひっく…オイラ心配で心配で、毎日こわい夢を見てたんだ…
ヤフォダ:
はぁ…あたいくらいの歳のやつって、友達同士が抱き合って大泣きしてるシーンに弱いんだよな…
ファルカ:
歳なんて関係ないだろ、俺だってそうだからな。アイノとイネファがナタに行ってなけりゃ、きっと二人も泣いてただろう。
ヤフォダ:
うぅ…おじさん、イネファは涙なんて流せないだろ…
ファルカ:
おっと、それもそうだな…ん?目が赤いぞ、頭をなでてやろうか?
ヤフォダ:
いや、それは大丈夫。そういうオヤジ臭いのはいいから。
旅人:
みんな、心配かけてごめん。でも何も収獲がなかったわけじゃない。
旅人:
ドットーレの今の能力と、その目的について分かったんだ。
「召使」:
…ふむ、月の三女神の力は、私たちの予想を遥かに超えているようだ。ドットーレが自らを神々と並ぶ、いやそれ以上の存在だと思い込んでいるのも無理はない。
ラウマ:
なんと冒涜的な…!
フリンズ:
皆さんが不在の間に、こちらでも新たな発見がありました。サンドローネさんからも別に共有したいことがあるようですので、併せて説明していきましょう。
サンドローネはネフェルとフリンズに、コロンビーナの現状を説明し、これまでに調べた情報を共有した。
「傀儡」:
ええ。あのトラブルメーカーの厄介者が、ひっくり返されたケーキのように大人しく潰れるわけないわ!
「召使」:
次は、彼女を連れ戻す方法を考えなければな。
アルベド:
逆行する時間、終わりの見えない先…そういった空間は、きっと何か特別な目的のために作られたに違いない。おそらく、テイワットの歴史に存在する数々の強大な力と関係があるはずだ。
ドゥリン:
コロンビーナさんは、ボクたちの時間とは逆向きに進んでるんだよね?なんだか特別な道を歩んでるみたい。
ドゥリン:
その時間は、一体どこへ向かってるんだろう?終点はないのかな?
フリンズ:
僕たちもそれについて考えていました。時間は無限ではないはずですからね。
ニコ:
終点ならあるわよ。
パイモン:
ニコ!いつの間に!
ニコ:
私はいつもこうやって現れるの。魔女のお茶会でもこんな感じで登場していたわ。静かで、神秘的で、説得力があるでしょう?
ニコ:
時の終わりについてのお話ね。ええ、世界には終わりがつきものよ。そして時の終わりとは、テイワットが誕生した瞬間のこと。
ニコ:
でも、コロンビーナさんがどこに行き着くかは、その「時」を逆行する川が、どこから始まっているかによるわね。
ラウマ:
では月神…月は?神々にも始まりがあるのだろうか?
ニコ:
ええ。万物にはそれぞれ起源があるわ。
ニコ:
最初、空に月なんてなかった。龍王ニーベルンゲンが三つの輝く月を昇らせたことで、月の神々は誕生したわ。
ニコ:
星々の影は、ニーベルンゲンに代わって権能を持ち、世界を司るために生まれたの。彼女たちはニーベルンゲンの意志の延長であり、威光の体現だった。
ニコ:
けれどある日、月の三女神は生まれた時と同じように静かに姿を消した。そしてその行方を知る者はいなくなったの。
引き続き進む
コロンビーナ:
(やっぱり…現実へと続く道はもう現れない…)
コロンビーナ:
(でも現実という「鏡」がないと、自分が正しい方向に進んでるのかどうか、分からない…)
コロンビーナ:
(自分がどれだけの時間を歩いてきたか、知る方法はないかな…)
コロンビーナ:
(進めば進むほど、この空間が不安定になっていくような気がする。たまにアビスの力みたいなものまで出てくるし…)
コロンビーナ:
(急に現れることもあるから…気を緩めないようにしないと…)
前方の異変を調査する
「月の狩人」:
ん?お前は…月神?だが…なぜここに?
コロンビーナ:
……
「月の狩人」:
その必要はない…俺はもう、争いに巻き込まれたくないんだ。
コロンビーナ:
キミの言葉は信じられない。
「月の狩人」:
ふっ…だろうな…俺自身ですら信じられない。
「月の狩人」:
俺の力で俺を打ち破る…実に巧妙な戦術だった。
「月の狩人」:
この空間に入る直前、古い友人を見た。
コロンビーナ:
ダインスレイヴ。
「月の狩人」:
ああ。本当に、古い古い友人だ…
「月の狩人」:
憎悪…後悔…怒り…俺の心は、それらで満ちていた。
「月の狩人」:
俺はここにあるすべてを呪い、呑み込み、引き裂き、外に出て「復讐」を続けようとしたが…
「月の狩人」:
それは無駄なことだった。ここに出口などないのだから。
コロンビーナ:
……
「月の狩人」:
この空間に入るのは、これで二度目だ。一度目の記憶はない——入った瞬間にズタズタに引き裂かれてしまったからな。
「月の狩人」:
だが今回は違う。この肉体がナド・クライやクーヴァキと深く関わってきたおかげで…生き延びることができた。
コロンビーナ:
ここにあるアビスの力は、キミから漏れたもの?
「月の狩人」:
俺から発生したのは一部だけだ。それも、入ってきたときにすべてを破壊しようとした俺からな。
「月の狩人」:
元からこの空間にはアビスの力が存在していた。それは灼熱の太陽に焼かれる毒蛇のように、同類である俺の影に入り込もうとしてる。
コロンビーナ:
でも、キミは…それを拒んだの?
「月の狩人」:
ああ。その後すぐ、ふいに世界が静かになったからな。
コロンビーナ:
それって…
「月の狩人」:
頭の中の声が消えたんだ。
「月の狩人」:
そして、彼女の姿が目に入った…
コロンビーナ:
彼女?
「月の狩人」:
ソリンディス。俺の…かつての恋人だ。
コロンビーナ:
(そういえば、ネフェルが破片の中でソリンディスも月の影に飛び込んだのを見た、って言ってた…)
「月の狩人」:
正確に言えば、彼女の残した影だが。本当の彼女は、もうこの空間の中に消えてしまったんだろう。ただのカーンルイア人だったからな…
「月の狩人」:
お前こそなぜここにいる?ここに入れば待つのは死だけだと分かってるはずだ。
コロンビーナ:
…こうしないと、友達がもっと危険な目に遭っていたから。
「月の狩人」:
ん?ああ…なるほど。お前の持つ「月神」の力か。
コロンビーナ:
…えっ?
「月の狩人」:
なぜ知ってるのか、気になるか?
「月の狩人」:
俺を蘇らせたやつがそう言ってたんだ。あいつの言葉からは力への強い渇望を感じた。
コロンビーナ:
それって…ドットーレのこと?
「月の狩人」:
ドットーレ…それがあいつの名前なのか?
「月の狩人」:
やつは随分と前から俺の「破片」を大量に集めていた。必要な時に俺を蘇らせるためにな。
「月の狩人」:
その男の研究に興味はなかったが、当時アビスに侵されてた俺は、月を狩ることと力を取り戻すこと、その二つで利害が一致していた。
コロンビーナ:
(これが、ナド・クライのワイルドハントが急に活発になった理由…ドットーレは、私がファデュイを離れて弱った隙を狙って…)
「月の狩人」:
……
「月の狩人」:
月神、頼みがある。
コロンビーナ:
…なに?
「月の狩人」:
かつてお前を殺そうとしたやつが頼みごとをするなど、虫のいい話だと分かってる。断られても何も言わない。
「月の狩人」:
だが今の俺には、この方法しか望みがないんだ。
コロンビーナ:
……
コロンビーナ:
頼みごとって?
「月の狩人」:
ソリンディスに伝言を頼みたい。
コロンビーナ:
ソリンディス?でも…
「月の狩人」:
ああ、彼女はもう死んでる。だが、さっき言ったように、ここには彼女の影があるんだ。
「月の狩人」:
俺には分かる…彼女の魂の一部がまだこの空間に…はるか遠くにあるってことが…
コロンビーナ:
自分で会いに行かないの?
「月の狩人」:
いや。どういうわけか俺はお前のように自由に動き回れないらしい。
「月の狩人」:
俺が見るのは、いつだって彼女が去っていく影だ…まるで、最後に別れた時のようにな…
「月の狩人」:
その代わり、この先のアビスの障害を排除しよう。
「月の狩人」:
…いや、たとえ断られても障害は取り除く…そうすべきだと思ってるんだ。
コロンビーナ:
…どうして?
「月の狩人」:
さあ、なんでだろうな。最近、ずっと自問してるんだ。俺はなぜこんなことをしてるのか、と。
「月の狩人」:
こんな自分が嫌になったんだ。人を利用し、利用され、傷つける。
「月の狩人」:
もしかしたら…ずっと前から、うんざりしてたのかもしれない。それでも認めなかったから、今みたいになってしまったんだろう。
コロンビーナ:
……
コロンビーナ:
何を伝えたいの?
「月の狩人」:
すべてだ。俺の過去も犯した過ちも、そして彼女と別れてから起きたことすべて…
コロンビーナ:
もう少し絞れない?
「月の狩人」:
ふっ…では、お前が大事だと思う内容だけ伝えればいい。
コロンビーナ:
私たちに危害を加えたことも話すの?
「月の狩人」:
お前の好きにすればいいさ。
「月の狩人」:
…愛は誠実であるべきなのに、俺と彼女の愛は嘘の中で育まれた。
「月の狩人」:
かつての俺たちは、互いに隠しごとをしすぎてしまった。一生を影の中で生きた俺は、もう…何も隠したくないんだ。
コロンビーナ:
分かった、任せて。
「月の狩人」:
……
「月の狩人」:
さあ、これでもうアビスの力が邪魔をすることはないだろう。
コロンビーナ:
……
コロンビーナ:
ダインスレイヴは、キミと戦うしかなかったけど…それでも彼はキミのことを友達だと思ってるはずだよ。
「月の狩人」:
…ダインが?
コロンビーナ:
たしかに裏切られたとは言っていた——でも、キミの苦しみや窮地を理解できてなかったことを、後悔もしてた。
「月の狩人」:
……
「月の狩人」:
なぜそんなことを俺に話す?
コロンビーナ:
伝言できるって分かってたら、きっとこう言うと思ったから。
「月の狩人」:
…感謝する。
「月の狩人」:
俺が言うのもおかしな話だが…死ぬなよ、月神。お前は元の世界に戻りたいんだろう?
コロンビーナ:
……
引き続き進む
???:
……
コロンビーナ:
……
コロンビーナ:
(あれが…ソリンディスさん?ずっとすぐそばにいたのに、二人は会えなかったんだ…)
コロンビーナ:
…こんにちは、ソリンディスさん。
ソリンディス:
あなたは誰?どうして私の名前を知ってるの?ここにはずっと、誰もいなかったのに…
コロンビーナ:
私はコロンビーナ。レリルに頼まれて、伝言を伝えに来た。
ソリンディス:
レリル?レリルですって?彼は…彼は今、どうしてるの?
コロンビーナ:
少し前よりは、よくなってる。
ソリンディス:
そう…かなり辛い日々を過ごしたみたいね。
コロンビーナ:
そして彼も、たくさんの人に辛い日々を過ごさせた。中には、「日々を過ごす」ことさえできなかった人もいる。
コロンビーナ:
…赤月の民だけじゃないよ。
ソリンディス:
……
ソリンディス:
あの時よりも、もっとまずい状況になってるのね?コロンビーナさん…何があったのか、教えてくれる?
コロンビーナ:
本当に知りたいの?
ソリンディス:
ええ…せっかくのチャンスなんだから、どんな真実にも向き合うべきだわ。
コロンビーナ:
勇気があるんだね。でも、時間はあまりないの。私はここに長くはいられない…
コロンビーナ:
…レリルの心に宿ってた憎しみの火種は、たくさんの人に利用された。そしてその大元は、キミにまた会いたいっていう彼の想いだった。
コロンビーナ:
でも今は、彼は自分の過ちを悔いてる。隠してきたことを謝りたいって。
コロンビーナ:
何を伝えたいのか、具体的な言葉では口にしなかった。
コロンビーナ:
でも、きっと彼はずっとキミのことを想い続けていた…キミこそが、彼の踏ん張る理由だったんだと思う。
ソリンディス:
……
ソリンディス:
ごめんなさい、コロンビーナさん。哀しすぎて…どう気持ちを言葉にしていいか分からないの。
コロンビーナ:
大丈夫…わかるよ。
コロンビーナ:
伝言は伝えたから、それじゃ——
ソリンディス:
待って、コロンビーナさん!
コロンビーナ:
何?
ソリンディス:
この空間の時間は逆流してるの。先に進んでも、さらに遠い「過去」にしか行けないわ。
コロンビーナ:
わかってる。その最果てまで行くつもり。
ソリンディス:
月髄がなければ…三つの月の力なしでは、この空間の奥まで進むことはできないはず。ということは、あなたはもしかして…月神様?
コロンビーナ:
一応ね。
ソリンディス:
…そうでしたか。
ソリンディス:
よく、考えるんです。命が終点のある列車だとしたら、どうして私は辿りつけないのかしら…一体どこへ向かってるのかしら…って。
ソリンディス:
私だけじゃなく——この永遠とも思える空間、どこにあるのかも分からない、謎に満ちた空間は…どこへ向かってるのかしら。
ソリンディス:
…笑えますよね。そんなことすら知らないまま飛び込んできて、そして…飛び込んだ瞬間、力の奔流に引き裂かれて、魂だけの存在になったんです。
ソリンディス:
あの時、突然強い恐怖に襲われました。今にして思えば…私も何かに惑わされていたのかも——アビスがレリルを操るための駒の一つと化していたのかもしれません…
ソリンディス:
かつての私は…カーンルイアの深秘院の研究員で、虹月の月髄の研究を担当していました。様々な方法で調査を重ねた結果、ここの時間が絶えず巻き戻されているという結論に至りました。
ソリンディス:
レリルは黒王の臣下で、私のことでいつも困ってた…
ソリンディス:
彼には不幸から逃れてほしかった…彼に幸せになってほしいから、ここを通じて過去に戻ろうとした…
ソリンディス:
あの時、陛下が王女殿下を見つけた日に戻れたらと思って——
ソリンディス:
殿下の力は陛下にアビスの過剰な研究開発を進めさせるきっかけとなりました。私たちの絶望は、すべてそこから始まった…だから、陛下が彼女と出会うのを阻止しようと思ったんです。
ソリンディス:
たとえ黒王陛下を弑すことはかなわなくても…せめてレリルのすべてを元通りにしてあげたかった…だから、過去に戻ろうと決めました。きっかけとなった人物を、消すために——
ソリンディス:
アビスは私の心の中の卑劣な欲望を増幅し…私は愚かにも、すべてを変えようとしていた…
ソリンディス:
でも、私の力はあまりにも小さくて…塵にも満たないものだった。私は生きた状態でここに辿り着くことさえ、できませんでした。
ソリンディス:
こんな状態では、ここから出られる日は永遠に来ないでしょう。でも、あなたは違う。せめてものお礼に…あなたを助けさせてください。
コロンビーナ:
それって…
ソリンディス:
気づいていますか?ここには金色の力が存在しているんです。
ソリンディス:
私は昔の研究とこれまでの観測結果から、この金色の力は、より速く前方へと導いてくれるものだと考えています。
ソリンディス:
この力が現れる規則も含めて、私が得た結論をお伝えしますね。
ソリンディス:
もしかすると、あなたなら…いいえ、あなたならきっと、本当に過去を変えられるから。
ソリンディス:
ずっと、この場所の最果てがどこなのか考えていました。
ソリンディス:
私の知る範囲では——月に関する伝説の中で最も古いのは、龍族の王、ニーベルンゲンに関するものです。
ソリンディス:
その伝説が真実かどうか、私にはもう確かめる術がないけれど、もし真実なら、あなたはその時代まで辿り着けるかもしれません。
コロンビーナ:
わかった。ソリンディスさん、ありがとう。
ソリンディス:
お礼を言わなければいけないのは…私のほうです。もしこのままこの静寂の地に誰も来なければ、この亡霊が観測したことには何の意味もありませんでしたから。
ソリンディス:
レリルのこと…本当にごめんなさい。
コロンビーナ:
それはキミのせいじゃない。
ソリンディス:
いいえ。私たちは相手の不幸を恐れるあまり、何も本当のことを言えなかった…その不誠実さがこの運命を形作ったんです。
ソリンディス:
この話はもうやめましょう。コロンビーナさん、これからの道が順調でありますように。
ソリンディス:
そして現実の世界が、もう二度と同じような苦しみに見舞われませんように。
ソリンディス:
レリル…そこにいるのね?
ソリンディス:
未来にいるあなたの姿は見えない。私たちはきっと、この時空の檻に永遠に囚われることになるのね。
ソリンディス:
でも、過去を見つめながら…少し一緒に過ごさない?
ソリンディス:
初めて会った時のように、二人並んで座りたいの。
コロンビーナ:
……
コロンビーナ:
(いったい…どれくらい歩いたんだろう…まだ、辿りつかないの?)
コロンビーナ:
(本当に最果てなんてあるのかな…)
コロンビーナ:
意識が…遠のいていく…
コロンビーナ:
……!
コロンビーナ:
…え?
???:
…ねえ、大丈夫?
???:
あなた…もしかして遠い未来からきたの?
仲間たちと会話する
パイモン:
月の三女神が姿を消したって…なんでだ?どうしていきなり消えちゃったんだ?
ネフェル:
たぶん、この世界があまりにも大きすぎたんだろうね。どんな命も、この世界にとってはほんの一瞬に過ぎないってことさ。
ラウマ:
ニコさんが前に月神の話をしてくれたが…月神たちは葬火の戦いの最中に亡くなったのだろうか。空の月が砕けた後には、霜月だけが残り…そして、そこから新たな月神が生まれた——
ヤフォダ:
でも、よく考えると変だよな?だって、物語では月神は月で生まれたって言ってるけど、コロンビーナは地上で生まれたんだろ。
パイモン:
えっ?そう言われると、たしかにな!
旅人:
(どうして生まれた場所が違うんだ?二代の月神の間には、何か違いがあるってこと…?)
ネフェル:
それから、みんな覚えてるかい?さっきサンドローネが言ってたけど、彼女の術式では四つの月を検出したんだ。あるいは——四つの月髄を。
ファルカ:
「四」という結果が成り立つのは、月髄が月として認識された場合だけだ。
ファルカ:
…他に情報がない今、これだけでコロンビーナの状態を判断することはできないな。
「傀儡」:
そうね、だから今のところは、コロンビーナの生死すらわからない…生きているなら、自力で頑張ってもらうしかないわ。
パイモン:
でも、あいつは今、帰って来ようと頑張ってると思うぞ!
「傀儡」:
ええ。コロンビーナは強い意志を持っている…あの子が簡単に諦めるはずがないわ。ワタシたちはあの子を信じなきゃいけないし、あの子の力が必要ね。
「傀儡」:
今のところ、ドットーレと正面から戦っても勝ち目はない。口に出すのもムカつくけど…力の差があまりにも大きすぎるわ。
「傀儡」:
ドットーレのやつ、いずれはこの場所まで喰らい尽くすつもりよ。奴がもっと恐ろしいことに手を出す前に、なんとか対抗策を見つけなきゃ。
「傀儡」:
いい?友情だの団結だのの話をしてるんじゃないの。あの偽りの神を抑えられるのは本物の「月神」だけよ。
「傀儡」:
確かにコロンビーナでさえドットーレの襲撃は防げなかったわけだけど…他の手段は思いつかないわ。
ファルカ:
ああ——だいたい、たとえ月神の嬢ちゃんがドットーレに敵わなかったとしても、助けに行かない理由にはならないさ。
ラウマ:
その通りだ——サンドローネさん、心配することはない。躊躇する者などここにはおらぬ。
ネフェル:
世界を救うことと仲間を助けることに関係なんてない。どっちも並行する選択肢だよ。
「傀儡」:
仲間…アナタたちにとって、彼女は月神というだけでなく、仲間でもあるの?
フリンズ:
もちろんです。
パイモン:
おう!あいつだけじゃない、おまえもだぞ!
「傀儡」:
それは言うまでもないわ。資料を持って駆けつけた時から、ワタシは自分をよそ者だなんて思ってない。アルレッキーノが馴染めたんだから、ワタシに馴染めないわけないわ。
「傀儡」:
どうすればコロンビーナが帰って来れるかだけど…その点について、ワタシはずっと努力している。月のことで、まだ解明できていない部分があるような気がするのよ。
「傀儡」:
このまま計算を続ければ、突破口が見つかるかもしれないけれど…問題は演算力が足りないことなの。
パイモン:
演算力?計算に必要なエネルギーのことか?
「傀儡」:
エネルギーじゃなくて、総合的なデータ処理能力のことよ。大量の情報を入れたら、複雑になりすぎて術式が全然動かなくなってしまったわ。
「召使」:
厄介な問題だ。
「傀儡」:
水仙十字結社のルネ・ド・ペトリコールも世界の命運を予言したことがあるけど、方法は分からない。もしかすると原始胎海の力を使ったのかも。
「傀儡」:
でも、彼の技術理論はワタシの今の術式とは全く違うし、互換性もない。だからワタシには原始胎海は使えないし、そもそもナド・クライから離れることもできないわ。
「傀儡」:
はぁ、面倒くさい!こんな技術の壁があるなんて知っていたら…いや、実験設計局は飲み込まれてしまった。ドットーレのやつ、技術的な逃げ道を一つも残してくれていないなんて!
パイモン:
じゃ、じゃあどうすればいいんだ?いや…まずはちょっと休もうぜ。美味しいものを食べたら、いいアイデアが浮かぶかもしれないぞ!
「傀儡」:
はぁ、アナタにはわからないわ。この術式が今導き出そうとしている情報は、世界の未来そのものなのよ。
「傀儡」:
世界の未来を計算するのに、どれだけの演算力が必要か想像できる?それも曖昧な予言じゃなくて、正確な結果を出すのよ!どうすれば処理できるのか、見当もつかないわ。
「傀儡」:
コホン…士気の下がるようなことばかり言って、淑女らしくなかったわね。技術的な話はここまでにしておきましょう。
「召使」:
仕事も終わったことだし、皆ゆっくり休むといい。新しい情報があれば、すぐに共有しよう。
旅人:
({REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}?あの表情は…外で話そうって合図?)
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
場所を変えよう。
放浪者と会話する
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
君も知っているだろう。ドリーはずいぶん前にスメールシティへ向けて出発した。
旅人:
うん、一回戻るって言ってたらしいね。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
今のナド・クライの状況はかなり厳しい。ドリーが戻ったのはスメールに情報を伝えて、みんなに早めの準備をさせるためだ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
ドットーレの性格を考えるなら、今行動しない理由は二つあるはずだ。一つ目は、まだ新しい力に慣れきっていないから。二つ目は、僕たちがどう反応するかを見ているからだ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
彼は遅かれ早かれ、すべてを飲み込むだろう。そして、決して焦りはしない。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
偽りの神…前回は僕で、今回は彼か。僕にまつわる情報が世界樹から消し去られてもなお、ドットーレの理念は変わらなかった。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
ドットーレはかつて僕にこう言った。神になる過程は、まるで狼や大蛇となって月を呑み込むようなものだとね。つまり、この計画に着手する前から、月神の力については研究していたわけだ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
結局、彼は僕が呑み込めなかった月を喰らった。神を創造するにせよ、自身が神になるにせよ…彼は常に神の権力を狙っていたんだ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
スメールの砂漠にはキングデシェレトアフマルの盤面がある。それはゲームだったのか、それともアフマルはただ臣下や民たちに難題を投げかけようとしただけなのか…真相はわからない。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
神にとって、ゲームを創り、ルールを定めることは当然のことだ。ドットーレが憧れているのも、まさにそういう力さ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
三月の力は常人をはるかに超えている。各国は前線に駆けつけるより、まず防衛線を整え、ナド・クライから流れ出す可能性のある危険を遮断する方法を考えるべきだろう。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
ドリーは早急にクラクサナリデビに状況を伝え、他の神たちにも知らせるはずだ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
七執政にも多少の手はある。少なくとも、神の守護があれば、ナド・クライ以外の場所はそう簡単には窮地に陥らないだろう。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
ナド・クライが消えたとしても、君の他の国の友達はそう簡単には消滅することはない。まあ、かろうじて朗報だろう。
旅人:
その通りだけど、ナド・クライも消えてほしくない。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
何も失いたくない、か…欲張りだね。
旅人:
甘いってことも欲張りなこともわかってる。でも、そうじゃなきゃ…俺は最後まで戦い抜けなくなってしまう。
旅人:
戦いそのものは一瞬だけど、心は長く持たないといけないんだ。一瞬でも諦めたら、意志は崩れ去る。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
なぜ全てを完璧にこなそうとする?誰かを救うために生まれてきた者なんていないはずだ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
それに、君がうまくやれなかったとして、誰がそれを責めるというんだい?
旅人:
気を悪くしないでほしいんだけど…ドットーレにも似たようなことを言われたよ。ファデュイの人たちは、みんな救世主なんて信じてないみたいだね。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
そういうわけじゃないさ。それよりも、君の覚悟がどれほどのものか確かめたいんだ。残った者の中で、借りがあるのは君だけだからね。
旅人:
心配してくれてるんだ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
フン、仇敵が成功を収めようとしているんだ——面白くなくて当然だろう。
旅人:
(仇敵がもうすぐ全知全能の神になるなんて…最悪の気分だろうな。)
旅人:
でも、思ってたより冷静だね。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
当たり前だろう。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
…今となっては認めざるを得ない——昔の僕は軽率で愚かだった。復讐の意味と手段を間違えたんだ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
今はもう、一人で解決できる状況じゃない。もし世界が僕に何かを教えてくれたとすれば、それは自らを省み、柔軟に対応することだろうね。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
でも世界は僕に他の美徳なんて教えてくれなかった。そんなもの、学ぶ必要もない。だから僕は、どんな手段を使ってでもドットーレを破滅させるつもりだ。
旅人:
何か方法があるの?
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
その前に、君とサンドローネの関係性を教えてもらおうか?
旅人:
さっき言った通り…仲間だよ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
君は彼女をどれだけ信用しているんだい?
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
この問題はとても重要だ。よく考えてから答えを聞かせてくれ。
旅人:
……
旅人:
ファトゥスではあるけど、彼女には自分なりの信念があって、俺たちをたくさん助けてくれた。コロンビーナの件でも、力を尽くしてくれてる。
旅人:
信頼しない理由なんてない。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
…そうか。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
じゃあ、三人で話そう——彼女が悩んでいる演算力の問題について、思い当たることがあるんだ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
解決できないわけじゃないけど…それなりの代償が必要になる。
旅人:
俺に払えるかな?もし払えるなら、喜んで払うよ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
…君の英雄気質には困る。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
行こう、サンドローネのところへ。
「傀儡」と会話する
アルベド:
サンドローネさん、旅人。
ドゥリン:
こんにちは。
パイモン:
オイラもいるぞ!みんなの荷物を一緒に片付けてたんだ。旅人と笠っちの話はうまく行ったか?
「傀儡」:
来るのが早いわね。まだ通信したばかりなのに。
アルベド:
急用だと言うから、駆けつけたんだ。
「傀儡」:
アルベド、ちょっと錬金術に関することで聞きたいことがあるの。
アルベド:
どうやら、ボクの知識も少しは役に立ったみたいだね。
アルベドはサンドローネから渡されたノートをじっくりと確認した…
アルベド:
まずは術式を最終的にどんな方向に改良したいのか、教えてくれるかい?
「傀儡」:
この術式で「世界の未来」を演算できるようにしたいのよ。ルネの「四象限理論」を組み込んだんだけど、まだ噛み合わない部分があって。
アルベド:
うん、手伝うよ。でも、演算力は大きな問題だね。どう解決するつもりなんだい?
「傀儡」:
それは…
「傀儡」:
もう解決した。
アルベド:
旅人が手伝ってくれたのかい?
旅人:
アルベドは俺を買いかぶりすぎだよ…
「傀儡」:
まあ、間違ってはいないわね。彼が解決策を持っている人を連れてきたんだから。
ドゥリン:
笠っちのこと?
「傀儡」:
ええ、そうよ。
パイモン:
おおっ!教令院で勉強してきただけのことはあるな!こんな面倒な問題も解決できるようになったのか!
ドゥリン:
でも笠っちの姿が見えないね…ボクとアルベドを呼んだのに、肝心の本人がいないなんて。
「傀儡」:
…ついてきて。
パイモン:
笠っち!?ど、どうしたんだ?
ドゥリン:
笠っち、ボクたちの声は聞こえる?
ドゥリン:
返事がない…完全に休眠してしまったみたいだ。
アルベド:
笠っちさんは自分が人形だと言っていたね。今のところ、身体機能が完全に停止しているようだ。
アルベド:
これは、さっきキミたちが話していた件と関係があるのかい?
「傀儡」:
ええ。さっき、彼が旅人と一緒にワタシのところに来て…
「傀儡」:
なんですって!?方法があるの?
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
毎度ながら、まったく大げさだね。
「傀儡」:
「毎度」ってどういう意味よ!ワタシたち、そんなに親しい仲だったかしら?礼儀に気をつけなさい。見知らぬ人を勝手に評価するものじゃないわ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
君のような性格なら、長く観察する必要もないさ。
「傀儡」:
ふんっ、教令院の学生風情が、よくそんな大口を叩いてくれるわね?
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
発表した論文の数は、確実に君より多いさ。それに、身分なんて関係ない。パイモンだって教令院に学籍を申請しているくらいなんだからね。
「傀儡」:
えっ?本当に?
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
ほら、だから面倒だと言ったんだ。自分の技術以外、いっさい頭にないんだからね。
「傀儡」:
チャンスをあげるわ。さあ、言ってみなさい。足りない演算力をどうやって補うつもり?
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
この世界は常に様々な情報を処理している。世界の未来を計算したいなら、それを支えられるだけの情報処理装置が必要になる。
「傀儡」:
簡単に言ってくれるわね。世界の情報すべてを支えられるものなんて、世界樹以外にあるわけ…
「傀儡」:
待って、まさか——世界樹のことを言ってるの?でも、術式を地脈にリンクさせるなんてこと、できないわ!
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
僕が人間じゃないのはわかっているだろう。
「傀儡」:
簡単に気づいたわ。技術は…かなり古いもので、フォンテーヌの機械とはまったく違う体系ね。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
これはカーンルイアの技術で、僕は人形なんだ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
人形が生きるためには、エネルギー供給と演算のためのパーツが必要だ。そのために、職人たちは最適な材料を探し求めた。
「傀儡」:
アナタ…まさか…
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
旅人が君は信用できると保証してくれた。だから…演算のために僕の演算中枢を貸してやる。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
純白の樹木で作られた、世界樹の一部だ。
「傀儡」:
カーンルイアの技術と世界樹?この世界で一体誰がこんなものを作り出せるというの…
「傀儡」:
…本気なの?コアを取り除かれた人形は完全に動力を失い、その状態が長く続けば完全に壊れてしまう。死と同じなのよ!アナタはそれを分かっているはずでしょう?
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
そんなのは常識だ。強調してもらうまでもない。
「傀儡」:
先に言っておくけど、前例がないから、安全なんて保証できないわよ!
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
構わないさ。心の準備はできている。
「傀儡」:
本当にアナタも話し合ったの?彼…彼は本当に…
旅人:
うん。彼は俺を信頼してくれていて…俺は君を信頼してる、サンドローネ。
旅人:
試してみよう。
「傀儡」:
いったい何者なのかはしらないけど…でも、術式のために、自分を維持する「コア」をワタシに貸してくれた。
「傀儡」:
術式の完成はもう間近。すでにコアは使わせてもらっているわ。だから悪いけど、今見せられるのは手描きの図だけよ。
「傀儡」:
彼のコアはこんな感じ。
アルベド:
純白の枝…確かに伝説に語られる世界樹と同じだね。
ドゥリン:
笠っち…本当に大丈夫なの?
パイモン:
あ、あいつ死んじゃったりしないよな?そんなことないよな?
「傀儡」:
理論上、コアを時間内に戻せれば、大丈夫なはずよ。
「傀儡」:
後は…できる限りリスクを避けて、彼のコアが傷つかないようにするしかないわ。
アルベド:
演算が終わるまでの間、彼の身体を守る必要がある。だからボクたちが呼ばれたんだ。
「傀儡」:
彼の周囲で信頼できるのはアナタたちと旅人だけなんですって。でも、旅人にはこれからやってもらわないといけない仕事があるから。
旅人:
彼のこと、頼んだよ。
アルベド:
最善を尽くすよ。
パイモン:
笠っち…
「傀儡」:
演算は順調に進んでいるわ。結果が出たら、全員を呼んで会議を始めるわよ。
サンドローネが指示を終えると、話題は最初の問題へと戻った。アルベドもそれ以上は尋ねず、彼女と共に議論を進めた。
パイモン、ドゥリンと共に{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}の傍らに座り、沈黙する身体を見つめていた。こんな姿の彼と一緒に過ごすのは、初めてだった。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
「コアを取り出すリスクとして考えられる最悪のケースは…リセットか完全な停止だろうね。でも僕は怖くない。静寂の『死』は、本来、僕が背負うべき責任だった。」
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
「コアはいわゆる『心』とはまったく違う。むしろ、他の重要な器官に似ているんだ。だから僕は、それが僕の追い求めるものの代替品になるとは思わない。」
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
「だが結局——それが一番役に立つ。ふふっ、僕にぴったりな良い冗談だ。」
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
「人形と人間に違いがあると思うかい?違いがないとすればこう言えるはずだ——ただ、生まれ変わるだけだってね。」
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
「前世も来世も、とうの昔に経験済みだ。」
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
「あるいは…本当の人間になれたからこそ、こんな決断をしたのかもしれないね。どうしてそんな顔をするんだい?喜ばしいことじゃないか?」
パイモン:
サンドローネは絶対成功するよな?
旅人:
絶対に成功する。全てが終わるまで、諦めずに頑張ろう。
ドゥリン:
うん。勝利の瞬間のために、キミたちをしっかり守り抜くよ。
ふと、時間の感覚がぼやけていくのを感じた。時間は前へと激しく進む一方で、コロンビーナの足元では逆流している。静かに荒れ狂っているのだ。
——ドットーレの言葉を思い出した。「この四つの事象が世界を形作り、人間を束縛する。」
悪党ですら知るそのルールは、今…目の前で試練と化していた。
謎の人物と会話する
コロンビーナ:
キミは…
ソネット:
わたしはソネット。あなたからは…カノン姉さまと同じ力を感じる…
コロンビーナ:
ソネット?じゃあキミは…虹月の女神?
ソネット:
へえ!わたしを知っているの?あなたは?
コロンビーナ:
…コロンビーナ。コロンビーナ・ハイポセレニア。
ソネット:
ハイポセレニア…綺麗な名前だね。自分で付けたの?
コロンビーナ:
友達と一緒に付けた。
ソネット:
友達?お空に友達がいるの?
コロンビーナ:
…え?
ソネット:
あっ!疲れてるよね!ごめんごめん。もう少しだけ頑張って——姉さまたちのところに連れてってあげるから。
コロンビーナ:
他の二人の月の女神のこと?アリアとカノン?
ソネット:
わぁ、なんでも知ってるんだね。でも、それって「未来」にもわたしたちの物語が残されてるってことよね?
コロンビーナ:
……
ソネット:
おっと…いけないこと、聞いちゃったかな。
ソネット:
大丈夫だよ、大丈夫。わたしたちも心の準備はできてるから。
ソネット:
というか…準備しすぎたのかな?ここにどれくらいいるのか、もう思い出せないよ。
月の三女神と会う
ソネット:
姉さま、ただいま!ねえ、わたしの後ろにいるの——誰だと思う?
???:
……?
???:
……!
ソネット:
未来に生まれた、わたしたちの可愛い妹なんだよ!
コロンビーナ:
…こんにちは。
???:
……
???:
……
ソネット:
それじゃあ、紹介するね。この子はコロンビーナ・ハイポセレニア。
ソネット:
こっちはアリア姉さま、恒月の女神。
ソネット:
それからカノン姉さま、霜月の女神。カノン姉さま、ハイポセレニアの力は姉さまに似てるみたいだよ。
カノン:
えっと…ハイポセレニア、こんにちは。ごめんね、さっきは少し驚いて。うちの妹がうるさくしなかったかい?
コロンビーナ:
…大丈夫。
アリア:
人見知りな妹みたいね。心配しないで、ハイポセレニア。ここは誰もあなたを傷つけたりしないわ。
コロンビーナ:
…ここはどこなのか、教えてくれる?
アリア:
……
コロンビーナ:
…お願い、知る必要があるの。
カノン:
はぁ…愛しい妹よ…
カノン:
…ここは、テイワットの原初の主である龍王ニーベルンゲンが「月神」を幽閉した牢獄だよ。
コロンビーナ:
…えっ?
ソネット:
…カノン姉さま、怖がってるよ。
コロンビーナ:
ううん、大丈夫。
コロンビーナ:
…もっと聞かせて。
カノン:
……
カノン:
原初の主、龍王ニーベルンゲンは太古の昔、私たちを創造し、テイワットの秩序を守るよう定めた。
アリア:
でもその後、テイワットを去り…より広大な世界を探察しに漆黒の宇宙へと向かったの。
カノン:
私たちは昼夜を問わず、空中で己の責務を果たし続けていた。そしてある日、この世界に「最初の降臨者」が現れた…
アリア:
またの名を…「高天の主」。
コロンビーナ:
…「天理」。
カノン:
そんな名前が付けられたのか。うん…最初は私たちもその存在を拒んではいなかった。「高天の主」も、この世界に対して悪意を持っているようには見えなかった。
カノン:
私たちは平和に暮らしていて…ただ、家に客人を迎え入れたような気分でいたんだ。
アリア:
でも次第に、この「客人」が世界に対して改造と支配の欲望を見せ始めたことに気が付いたの。
コロンビーナ:
止めなかったの?
アリア:
ええ。そのルールには、龍王が私たちに教えなかった「秩序」が存在していた。
アリア:
私たちはその秩序がテイワットにとって善なのか悪なのか、知りたかったのよ。
ソネット:
……
アリア:
少なくとも…私とカノンは知りたかった。ソネットは…反対してたわね。
カノン:
そして私たちは気付いた。高天の主は、一部の生き物たちが力を求める行為に対して、異常なまでの敵意を持っていたんだ…あるいは、恐怖といったほうがいいかもしれない。
カノン:
だからこそ、自らの力を象徴する天の釘を降らせ、地上の生き物たちを罰した。
ソネット:
あんなの…「罰」の域を超えてるよ…
カノン:
…うん。たとえそのルールが秩序をもたらすとしても、ルールに触れることの代償が重すぎた。
カノン:
私は罰を受けた者たちを災いから逃がすために全力を尽くしたけれど…それでもなお、多くの生き物が高天の主の手にかかって命を落とした。
コロンビーナ:
(その助けられた者たちの中に、「霜月の子」の祖先がいた…)
アリア:
そして、ついに私たちが何らかの対策を講じようと決めた時、あの原初の龍王が戻ってきたの。
コロンビーナ:
葬火の戦い…
カノン:
…そんな風に呼ばれているんだね。
ソネット:
ねえ…結局どっちが勝ったの?
コロンビーナ:
…私の知る限り、葬火の戦いで「天理」は辛うじて勝利を収めた。今もテイワットに留まり、支配を続けてる…
コロンビーナ:
そして原初の主、龍王ニーベルンゲンは…滅びた…
ソネット:
……
ソネット:
じゃ…じゃあ月は?空には、まだ三つの月が浮かんでるの?
コロンビーナ:
……
アリア:
…気にしないでちょうだい、ハイポセレニア。私たちは往日の歴史の残光に過ぎない。心の準備はできているわ。
コロンビーナ:
…空に残されたのは「霜月」だけ。でも、それすら「天理」によって偽りの空へと投げ出されてしまった…
コロンビーナ:
「恒月」と「虹月」は…戦争で砕け散った…
アリア:
……
ソネット:
やっぱり、わたしたちは死から逃れられないんだね…
アリア:
ソネット…
コロンビーナ:
でも…キミたちはまだ…
カノン:
月神は自分の月から離れては生きられないんだよ、ハイポセレニア。
コロンビーナ:
……!
コロンビーナ:
(彼女の言う通り…霜月が偽りの空に遮られただけで、私は消えてしまった…まして、もしも砕けたら…)
カノン:
この月の宮殿の中では、まだ私たちの神体は存在している。けれど、私たちの月が砕け散ってしまえば…
ソネット:
この場を去る時、わたしたちの神体も消え去ってしまう…
コロンビーナ:
…ごめんなさい。
アリア:
謝る必要なんてないわ、ハイポセレニア。
アリア:
むしろ…この世界に謝るべきなのは私たちの方ね…
アリア:
言い争うよりも前に…もっと早く決断していたら…
カノン:
…だったら、なおさら後悔している場合じゃない。
カノン:
それよりも、可愛い妹のために何ができるか考えよう。
コロンビーナ:
…え?
カノン:
違うかい?ハイポセレニア。私にはわかる——君の物語は、まだ終わっていない。
「傀儡」:
…ついに完成した。
「傀儡」:
数秘配列、起動。
「傀儡」:
メインプロセスはそのままに、世界の命運と変革をもたらす「ノード」の演算を継続。
「傀儡」:
サブプロセス——「月」の検索。
「傀儡」:
……
「傀儡」:
やはり四つね…月髄の数に変化はないわ。
「傀儡」:
いや、待って…月のことで、ワタシは一体何を見落としていたのかしら?
「傀儡」:
…変数…世界の変数…
「傀儡」:
世界の変数がどこから来るのかはわかった。でも…月は?そこにも変数が存在するというの…?
「傀儡」:
もしかして、生と死…?月にとって、生と死に違いはないものと思っていたけど…
「傀儡」:
でも不思議ね、不滅とされる魔神ですら実際は死を迎えるというのに、どうして月だけ…
「傀儡」:
——あ、待って!…思いついたわ!
「傀儡」:
もし生と死が変数なら、ワタシたちはずっと誤った前提にいたのよ…誰も月髄が生きている月と同じだとは言っていなかったのに、勝手にそう解釈していた…っ!
「傀儡」:
サブプロセスを起動、再検索を実行——ノイズ要素「月髄」を除外。天然だろうと人工だろうと、ワタシの検索結果から消えなさい。
「傀儡」:
……
「傀儡」:
どうして?月髄を全て取り除いてもなお、テイワットにはまだ「三つの月」が存在している…?二つはもう滅びたはずでしょう!
「傀儡」:
再検索!結果を「生きている月」、「真実の月」まで絞り込む!いいえ、「月の力を持ち、まだ生きている月」まで絞り込むわ!
「傀儡」:
…どうして…まだ三つ?
「傀儡」:
ああ…なんてこと…コロンビーナ…これはどういうことなの?世界に騙されたの?それとも…アナタがワタシたちを騙していたの?
ネフェル:
つまり——ニーベルンゲンが月の三女神を幽閉した空間は、「月の影」である可能性が高いということかい?
ニコ:
ええ、それで色々と説明がつくわ。例えば、どうしてあの空間が月神の力に反応して、「月の扉」を開けられるのか…
ニコ:
そして、なぜコロンビーナさんがそこから出られないのか。なぜ月の影の時間が逆流しているのかということも…
ネフェル:
コロンビーナが寄越したメッセージには、必ず帰る方法を見つけると書かれてたけど…いったいどんな形で戻ってくるのやら…
ニコ:
コロンビーナさんが今もこの世界に姿を現していないということは、事態はそう単純ではないということね。ただ待っているわけにはいかないわ。
ネフェル:
本当にそんなことができるのなら、とっくに帰ってきてるはずだってことかい?
ニコ:
ええ、今のような状況を放置するなんてこと、ないはずでしょう?
ニコ:
思うに…ルオンノタルはコロンビーナさんが残した「アンカー」なのかもしれないわ。未来の座標を示すためのね。
ニコ:
それが、ルオンノタルが旅人のそばにずっといる理由なのかも。
ネフェル:
…なるほど。つまり、コロンビーナが「現在」に戻るための条件を満たすには、あたしたちが何かやらないとってことか。
ネフェル:
でも、いったい何を…
ドド通話機:
ドド——ドドコ——
「傀儡」:
もしもし!みんな聞いて、すっごく大事な話があるわ!
サンドローネは焦りながら、先ほどの重大な発見を皆に共有した。
それを聞いたネフェルとニコは、すぐに自分たちの推測を語り始めた。この場の誰もが、謎が少しずつ解き明かされていく喜びを感じていた。
「傀儡」:
コロンビーナは死んでいないわ。もしかすると、ワタシたちの想像できない形で存在しているのかもしれない。
「傀儡」:
詳しい状況はまだ分からないけど…彼女は過去でワタシたちの想像を超えることを成し遂げた。テイワットの空に浮かぶ月こそが、彼女がワタシたちに残した手がかりよ。
ニコ:
本当に…大したお嬢さんね。
ファルカ:
みんな同じ気持ちみたいだな。月神の嬢ちゃんも戻ってきて、俺たちと一緒に戦いたいはずだ。
「傀儡」:
ワタシは術式を維持しながら、彼女を迎える準備をするわ。アナタたちも休んでないで、一緒に考えて。
ネフェル:
死んだ月がまだ生きてる——?それに…ルオンノタル…
カノン:
……
カノン:
遠い「未来」で、そんなことが…
アリア:
私たち月神の力は、テイワットの最も根源的な規則と繋がっているの…多くの者に狙われるのも無理ないわ。
ソネット:
ハイポセレニアの言ってた友達って…地上の人たちのことだったんだね。いいなぁ…わたしも地上に降りて遊んでみたかった…
コロンビーナ:
キミたちは…この「牢獄」から出ようとしたことはないの?
ソネット:
もちろん。わたしと姉さまたちで、できることは全部試してみたよ…でも、どの方向に進んでも、この空間はわたしたちをここに戻してしまうの。
カノン:
そう、まるで渦の中心みたいにね。全てのものは最終的にここに集まってくるんだ——わたしたちがニーベルンゲンに拘束されたこの時刻に。
コロンビーナ:
……
コロンビーナ:
えっと…現実とリンクできるトンネルは、試したことある?
ソネット:
え?トンネルって?
コロンビーナ:
…入ると、「クーヴァキ」を使って現実世界に小さな範囲で影響を与えることができるトンネル。
コロンビーナ:
(それとも、あのトンネルは私しか入れないのかな?現実世界の私の「魂」の一部とつながってるから…)
カノン:
「クーヴァキ」…?クーヴァキって何?
コロンビーナ:
え?ナド・クライ——この月の昇る地にだけ存在する、特殊な元素力のことだよ。
カノン:
うーん…月は確かに君の言う、未来では「ナド・クライ」と呼ばれる場所から昇るけど…
カノン:
でも、ここには他の場所と違う元素力なんてないよ。
コロンビーナ:
…え?
ソネット:
ハイポセレニア、「クーヴァキ」を見せてくれない?もしかしたら、何かわかるかもでしょ。
コロンビーナ:
うん…
アリア:
これって…あなた自身の力じゃないの…?
コロンビーナ:
違うよ…ナド・クライのいたるところにある。空気の中にも、大地にもあって、そこに住む生き物たちまでもが、その影響を受けてる。
カノン:
いや…断言できるよ。この檻に閉じ込められる前、大地にこんな特殊な力は存在していなかった。
ソネット:
うんうん。まして、それに影響された生き物なんて…ねぇ、影響を受けるとどうなっちゃうの?わたしたちみたいに空中に浮けたりする?
コロンビーナ:
(おかしい…どうしてここの現実にはこんな食い違いがあるんだろう…)
カノン:
ハイポセレニアの目的は、出口を見つけることだけじゃないはずだよね?
コロンビーナ:
うん、友達を助けるために…対抗できる「三月の力」が必要なの。
ソネット:
つまり…わたしと姉さまたちの力?
カノン:
とても危険な話に聞こえるね…
カノン:
三つの月を一人の女神の体内に宿すなんて、その相反する力がもたらす苦痛は尋常じゃない…一歩間違えれば、君は引き裂かれてしまうかもしれないよ…
コロンビーナ:
分かってる…でも、その危険を受け入れる覚悟はある。
アリア:
でも、たとえ私たちがすべての力をあなたに渡せたとして、どうやってそれを持ってこの「牢獄」から脱出するつもり?
アリア:
ニーベルンゲンがこの牢獄を作ったのは、私たちがこの力を使って戦争に干渉するのを防ぐため。
アリア:
月神は誰一人、ここから生きて出られないのよ…
コロンビーナ:
……
コロンビーナ:
だったら…もし生きていなければ?
パイモン:
…一体どうすればコロンビーナを助けられるんだ?
ルオンノタル:
……!
旅人:
(コロンビーナ…俺たちは何をすればいい…?)
ルオンノタル:
……
パイモン:
なあ、もしコロンビーナが本当にその時間の始まりまで行けたとして、どうやってオイラたちにメッセージを残すんだ?
旅人:
……
パイモン:
まさか、伝えたい言葉を石碑に書いて、オイラたちが見つけることに賭ける…なんてことはないよな?
旅人:
…いや、それはないと思う。
旅人:
コロンビーナは口数こそ少ないけど、物事をよく考えてる…
ネフェル:
もう一度整理しよう。
ネフェル:
コロンビーナはあたしたちと共に月の狩人と戦い、祈月の夜を過ごした。
ネフェル:
あたしたちの性格も、やり方も、能力も十分わかってるはずだ。
ネフェル:
そんなコロンビーナが遠い昔のことをあたしたちに伝えるとしたら、どうするか——
ネフェル:
……!
旅人:
……!
ルオンノタル:
!!
ネフェル:
旅人…あんた、前に言ってたね。ルオンノタルが誕生した時にも、あの金色の波紋が現れたって…
ネフェル:
もしコロンビーナがルオンノタルを残したことに…単なる「アンカー」以上の意味があったとしたら?
ネフェル:
もし…これがコロンビーナの一部だとして。そして彼女はあたしがルオンノタルを通して過去に起きたことを見られると知ってたとしたら…
パイモン:
前に月の狩人の心臓からレリルの過去を覗いた時みたいにか!
ラウマ:
待て、ネフェル!
ラウマ:
もし本当にそなたの言う通り、ルオンノタルを通して過去の出来事が見えるとすれば…今度こそ…
ネフェル:
分かってる。カーンルイア時代のレリルを見ただけでも目が辛かったのに、今度は太古の昔に遡るんだ…
ネフェル:
失明は避けられないだろうね。
ラウマ:
……
ネフェル:
でも、これがあたしたちに残された唯一のチャンス、唯一の道だよ。
ヤフォダ:
姐さん…
ネフェル:
ヤフォダ、昔あたしが言ったことを覚えてるかい?いつかあたしの目が見えなくなったら、秘聞の館はあんたに任せるって。
ヤフォダ:
でも…
ネフェル:
なんだい?その日がこんなに早く来たんだ。喜ぶべきだよ。
ヤフォダ:
……
ネフェル:
ヤフォダ、約束してくれ。
ヤフォダ:
…わかった——ボス。
ラウマ:
よく考えた結果か?
ネフェル:
考えることなんてないね。本来なら、月の狩人を始末した時点で失明してておかしくなかったんだ。十分長くもってくれたさ。
ラウマ:
…せめて予防措置だけはさせてくれ。
ラウマ:
それでもそなたの目が見えなくなってしまったら…毎日秘聞の館に行って、そなたの世話をしよう。
ネフェル:
勘弁してくれよ。やっと決心がついたのに、その言葉で吹っ飛んじまいそうだ。
ラウマ:
そなたが私の言葉で怯えるとは思えぬな。緊張を紛らわすための冗談か?
ネフェル:
もういいだろう。ぐずぐずしてないで、始めよう。
ラウマ:
……
ラウマ:
できた…
ネフェル:
うん、みんな少し下がって。
ルオンノタル:
……
ネフェル:
ふう…頼んだよ、おちびちゃん。過去に何が起きたのか教えとくれ。
ネフェル:
……!
コロンビーナ:
(三月の力、クーヴァキ…残された霜月…)
コロンビーナ:
(帰る方法は思いついたけど…姉さまたちの力を借りないと…)
コロンビーナ:
(みんなと話してみよう…)
月の三女神に自身の決断を告げる
カノン:
……
月の三女神に自身の決断を告げる
ソネット:
どうするか決めたの?
ソネット:
危なくないといいけど…「もし生きていなければ?」って、突然びっくりするようなこと言い出すんだもん…
ソネット:
姉さまたちを呼びに行こう。
月の三女神と会話する
カノン:
ん?考えがまとまったかい?ハイポセレニア。
カノン:
どうやってここから出るつもり?
コロンビーナ:
うん…私はここで「死ぬ」。そして友達の助けを得て、未来で新たに「誕生」するの。
ソネット:
え?いったい…何を言ってるの?死んでしまったら、どうやって生き返るの?
ソネット:
それに…未来の友達にどうやって計画を伝えるの?神託を残す——?でも、ここからは一筋の月の光さえ、外に届かないんだよ…
ソネット:
もし、メッセージを見つけてもらえなかったら…ハイポセレニアは…
コロンビーナ:
ううん、そんなことは起きない。
ソネット:
…え?
コロンビーナ:
きっと気づいてくれる。私にはわかる。
カノン:
…具体的なやり方を教えてくれる?
コロンビーナ:
私のやることは簡単…
コロンビーナ:
まずは、私の「魂」をここに残す。
ネフェル:
……!
ネフェル:
…見えたよ。
アリア:
魂…!?神格のこと?
コロンビーナ:
うん。この牢獄に気づかれないほど小さい自分の魂の一部を、未来に残してきたの。
コロンビーナ:
それは今の私の魂と呼応する。
コロンビーナ:
だからきっと、ここの魂を未来の「現実」へと呼び戻すためのアンカーとして機能してくれる。
カノン:
まるで…大地と月を結びつける「引力」のようだね。
コロンビーナ:
うん…私が暮らす未来では、月は偽りの空から投げ出されたけど、私にはまだその存在を感じられる。
コロンビーナ:
そして、私が残したその魂の一部は、今も私とつながってる。みんなはそれを通じて、私の存在を感じられるはず。
ソネット:
でも…魂なんて、本当にここに残せるものなの…?
コロンビーナ:
ここに来る途中、かつてこの場所に迷い込んだ普通の人を見かけたの。
コロンビーナ:
肉体は既に消え去っていたけど、魂だけはずっと留まってたよ。
コロンビーナ:
その前には、かつての敵にも出会った。彼も完全な魂のまま留まってて…逆に彼の体を侵蝕してた力は消え去ってた。
カノン:
つまり…この空間のルールは私たちの「神格」と「力」を封じ込めることを目的として機能するから、「肉体」の逃亡については重視していないわけだね。
ソネット:
でも、たとえ肉体が檻を抜け出せても、「神格」なしじゃただの抜け殻じゃないの?
ソネット:
まさか…「生きていなければ」って…
コロンビーナ:
私は自分の「肉体」を月光に変えて、ナド・クライに降り注ぐ。
コロンビーナ:
それはナド・クライを守護する力となり、この大地に静かに溶け込んで、未来に私の魂が戻ってくるのを待ち続ける。
カノン:
……
コロンビーナ:
でも…私一人の力だけじゃ…こんなこと、できない…
コロンビーナ:
姉さまたちの助けが必要なの。どうか…私を助けてください。
アリア:
はぁ…あなたは私たちの可愛い妹なんだから、そんなにかしこまらないで。言ったでしょう?私たちは往日の歴史の残光にすぎない…
アリア:
そして、あなたは未来に一人で生まれ、ずっと孤独に生きてきた。あなたの物語をこの牢獄に閉じ込めたままになんか、しておけるはずないわ。
アリア:
忘れないで。私たちはあなたの姉さまであり、あなたの「家族」なの。
コロンビーナ:
……!
ソネット:
…アリア姉さまの言う通りだよ。へへっ、わたし、ずっと前から妹が欲しかったんだ。いつも二人の姉さまに色々言われてばっかりなんだもん。
ソネット:
やっと「姉さま」になれるチャンスができたんだよ。こんなに可愛い妹を自分の世界に送り返してあげられる方法があるなら、躊躇うはずないでしょ?
コロンビーナ:
…ソネット。
カノン:
……
アリア:
カノン…?
コロンビーナ:
…ごめん、わがままな願いだって分かってる…「霜月」はまだ砕けてないのに…
カノン:
…いや——誤解しないで、ハイポセレニア。
カノン:
ただ…私たち三姉妹が過ごしてきた日々を思い出してしまったんだ…
カノン:
君が未来の世界のこと、未来の「霜月の子」のこと、そして可愛くて優しいお友達のことを話してくれるのを聞いて、どれほど嬉しかったか…
カノン:
地上の人々が遥かに豊かな未来を生きているのを知ることができた。テイワットの平和を守ってきた私たちにとって、これ以上の喜びはないよ。
カノン:
君の計画が彼らを、ナド・クライを救えると言うのなら、できることは何でもする。
カノン:
まして、私たち三姉妹は生まれた時から一緒だったんだ。いまさら独りで生きていくなんて、耐えられそうもない…
ソネット:
カノン姉さま…
カノン:
でも、最後にもう一つだけ聞かせてくれるかい。
コロンビーナ:
うん、何?
カノン:
どうして…両目を隠しているんだい?
コロンビーナ:
……
ソネット:
うんうん。わたしも初めて会った時から気になってたんだけど、聞いちゃダメかなって思って、あえて聞かなかったの。
コロンビーナ:
私は…かつてこの世界を見ようとしなかった。偽りの嘘に満ちてると思い込んでたから。
コロンビーナ:
だから、本当の「家」に帰るまでの間、自分の感情を…心を閉ざそうとしたの。
カノン:
そうか…
カノン:
確かにそれなら、偽りの空を見ずに済むかもしれない。でも、同時に友達の笑顔のような、本当に大切な物まで見逃してしまうよ。
カノン:
約束してね、ハイポセレニア。未来に戻ったら…もっとこの世界を、そして友達のことをちゃんと見てあげて。
カノン:
君は帰りたがっているけれど、心の中では、もう分かっているはずだよ…
カノン:
そこが、君の本当の「家」だとね。
コロンビーナ:
……!
カノン:
手を貸して、ハイポセレニア。
カノン:
…姉さまとソネットも。
ソネット:
うん…
アリア:
ええ。
カノン:
…私たちはかつて、終わることのない物語の歌だった——今度は、君が歌い継ぐ番だ。
アリア:
…私たちはかつて、時という大河の潮流だった——今、潮が引いて、あなたの波紋が広がってゆく。
ソネット:
…私たちは狂気と閃きの使者。今や、嘘は消え去り、ここからはあなたの真実が紡がれる。
カノン:
…私たちは太陽を待ち望む魂。君は微笑みかけてくれる人々のもとへ帰るべきだ。
ソネット:
これで…終わりかな?
カノン:
うん、三月の力は全てコロンビーナ・ハイポセレニアへと受け継がれた。
カノン:
この瞬間から、ハイポセレニアはこの世界で唯一の三月の女神だ。
コロンビーナ:
……
コロンビーナ:
ありがとう…ありがとう…姉さま…
アリア:
ハイポセレニア…あなたがすべきだと思うことをして。
カノン:
牢獄の外にある三つの月の力を君に託すことはできない…私たちが消えた後の残骸をめぐる紛争は、これからも続くと思う。
コロンビーナ:
分かってる…
ソネット:
…!姉さま!体が…なんだか変…
カノン:
すべての力を捧げた私たちに残されたのは、凡人の肉体だけ。「牢獄」がこの肉体を消し始めたんだよ…
ソネット:
……
アリア:
大丈夫よ、ソネット。これは誰でも、どんな神様でも、いつかは辿り着くゴールなの。私とカノンがずっとそばにいるから。
カノン:
…私たちの最後の願いだ、ハイポセレニア。
カノン:
三月の力を使って、私たちをこの場所から現実世界へと送り届けてくれないかな?
カノン:
力を失った私たちが、この空間に影響されることはもうないはずだから。
カノン:
最後の時間は…やっぱり私たちの「家」で過ごしたいんだよ。
コロンビーナ:
…わかった、任せて。
ソネット:
……
コロンビーナ:
……
コロンビーナ:
ソネット…
ソネット:
…ん?
コロンビーナ:
絶対に——
コロンビーナ:
(アビスに屈しないで…怖がらないで…と伝えたい。でも、こんな時に言うことかな?)
コロンビーナ:
…ううん、なんでもない。ソネットみたいな姉さまがいて、嬉しかった。
ソネット:
ハイポセレニア…ありがとう…
ソネット:
うん…怖くないよ。お姉様たちと一緒なら、何も怖くない…
コロンビーナ:
……
コロンビーナ:
じゃあ…姉さまたち、さようなら…
アリア:
さようなら、ハイポセレニア。
カノン:
私たちに代わって、この世界をしっかり見届けてね…
コロンビーナ:
うん…そうする…
コロンビーナ:
……
コロンビーナ:
私も自分の身体とお別れをしないと…
コロンビーナ:
…この身を月光に変えて、ナド・クライと長い時を共に過ごそう。
コロンビーナ:
(だから…昔のナド・クライには「クーヴァキ」が存在しなかったんだね…)
コロンビーナ:
(この力は、私がナド・クライに散らばった後に現れた…そして、ナド・クライにしか現れなかった…)
コロンビーナ:
(現実の「クーヴァキ」が私に応えてくれていたのは…それがもともと私の肉体だったから。ただ単に私の魂に呼応してたんだ…)
コロンビーナ:
(今まで見てきた金色の力は…私がこの地に残そうとした魂が、導いてくれてたんだね…)
コロンビーナ:
ふぅ…
コロンビーナ:
三月の力、太古より光り輝く月光よ…
コロンビーナ:
我、コロンビーナ・ハイポセレニアは、ここに我が身を…暗く永い夜に投じ、無限なる未来を照らさんとす…
コロンビーナ:
この大地とともに…月下の生きとし生けるものたちとともに…
コロンビーナ:
「回帰」の時が訪れるまで…
コロンビーナ:
眠れ 私の小さな鳩よ
コロンビーナ:
美しい花の夢が 窓辺に咲き誇りますように
コロンビーナ:
月の子 私の小さな鳩よ
コロンビーナ:
たとえ塵がその白い羽を汚しても
たとえ温かく抱かれずとも
コロンビーナ:
月が優しい眠りを与えてくれますように
三人の姉たちを見送った後、コロンビーナは自らの言葉通り、その身を月光へと変え、ナド・クライ全土へと降り注いだ…
仲間たちと会話する
ヤフォダ:
姐さん、ヤバすぎだよ…こんなの人間業じゃないって…!
ヤフォダ:
これは?見える…?
ネフェル:
二ってことだけじゃなく、あんたの目の奥に潜む深い恐怖まで見えてるよ。
フリンズ:
驚きですね。ネフェルさん。世界の果てまで見通されたということですか?それでもなお、瞳が健やかな状態に保たれているとは。
フリンズ:
それとも、ラウマさんの医学は時の流れさえも打ち負かせるほどの域に達しているのでしょうか?
ラウマ:
冗談はよしてくれ。
ラウマ:
思うに、コロンビーナさんが儀式でネフェルが大きな負担を受けることを見据えて力を残し、ネフェルを守ったからではないだろうか。
ラウマ:
真実を覗き見る者は、過酷な代償を払うものだが…彼女は、私たち仲間の分まで背負ってくれたようだ。
ネフェル:
あたしたちの思った通りだったね。目はずっと閉じてたけど、ちゃんとあたしたちを見てた…だからこそ、あたしたちが何をするか分かってたんだ。
ネフェル:
あたしたちは異なる時空にいながら、同じ可能性を思い描き、同じ機会を捕らえた。
パイモン:
あいつ、今どうしてるのかな…オイラたちにできることなら、なんだってやるのに。
旅人:
(必ず連れ戻すから、コロンビーナ。)
「傀儡」:
じゃあ、これまでの情報を踏まえて、次の行動を考えましょう。
「召使」:
皆のおかげで、ドットーレの状況はすでに把握できた。
「召使」:
避難すべき住民も無事に送り届けた。あとは覚悟を決めて挑むだけだ。
アルベド:
サンドローネさん——演算は順調に進んでいるかい?
「傀儡」:
順調よ。とにかく、着実に進めていきましょう。あの笠男の献身を無駄にはしないわ。
ドゥリン:
やることは山積みだよね?何から始めようか。
一同は視線を交わし、作戦を練り始めた。
これからの戦いは予測不能だ——三つの月の力を手に入れたドットーレがどこまで強くなるのか、誰にも分からない。
しかし、諦めることは決してない。団結し、互いの手を強く握り合ってできる網こそが最も長く頑丈なものになるのだから。
これこそが勝利へと続く唯一の橋であり、天空の月へと至る希望の綱なのだ。仲間を取り戻すその日まで、誰も歩みを止めることはない。
「召使」:
計画は明確だね。皆、時間を無駄にせず行動に移ろう。
「傀儡」:
時間時間って、時間のことを考えるとイライラする!はぁ、ワタシも戻るわね。
パイモン:
よし!オイラたちも頑張ろうぜ!
旅人:
うん!
ニコと会話する
ファルカ:
アルベドは、元素力で光界の力を薄められると言っていたが…
ファルカ:
何から取り掛かればいいんだ…?これって図書館にある『上級元素論』みたいな本に載ってる話じゃないか!?俺にはさっぱりだぞ!
ニコ:
お悩みのようね。
ファルカ:
急に知らない世界に放り込まれて、普通でいられる奴なんかいないだろう。
ニコ:
でも、魔女会を訪ねてきた時は自信満々だったじゃない。
ファルカ:
俺がただ強がっていただけで、普通に緊張するし、怖くもなる生身の人間だってことには思い至らないか?
ニコ:
あら、そうなの?ごめんなさいね…あなたは本当に強いわ。
ファルカ:
でも今と比べりゃ、昔はまだマシだった。崖っぷちでも、モンドなら助けを求めれば、バルバトスが来てくれるかもって希望があったからな。
ファルカ:
はぁ…こんな貧弱な戦いは初めてだ。俺たちが負けたら、テイワットも終わりってことか?
ニコ:
えっと…そうかしら?うーん…たしかにそうね。
ファルカ:
まいっちまうな。
ニコ:
プレッシャーを感じないで。テイワットはこれまで何度も滅びの危機に直面してきたけど、それでもあなたを育んできたのよ。
ファルカ:
そんな言い方はやめてくれ。俺の誕生なんて大したことないだろう。
ニコ:
そんなことないわ。人の誕生というのは残らず尊いものよ。「天の使い」はずっとそう信じている…
ファルカ:
だったら、若輩者の人間の俺から、お姉さんに少しお願いがあるんだが。
ニコ:
やっぱりそうくるわよね。あなたってそういう人よ。
ファルカ:
アリスさんが先を見越して、わざわざお前を呼び戻したのは、こういう時のためじゃないか?
ニコ:
ふん。それは私がすごいんであって、彼女が賢いわけじゃないわ。
ファルカ:
もちろんもちろん。
ファルカ:
今どうにかしようとしている元素の防御だが…正直、いつかは機能しなくなると思うんだ。
ファルカ:
ドゥリンの巡回報告によれば、ドットーレは着々と征服地を広げている。最初は研究所、次に実験設計局…そうして今に至るわけだ。
ファルカ:
だから、俺たちの目的はこれらの措置で彼の侵攻を完全に止めることじゃなく、できる限り彼の歩みを遅らせることだ。
ファルカ:
サンドローネの嬢ちゃんの演算に間違いがなければ——いや、嬢ちゃんの演算だけが頼りだ。だから、正しい前提で行こう。
ファルカ:
術式は既に完成してる。その結果が示すところによると、俺たちの本当の勝利は、月神の嬢ちゃんがテイワットに戻ってくることを基礎としている。
ファルカ:
コロンビーナが戻ってくるまでの間、侵略者を足止めしないといけない。
ニコ:
防御を築くのを手伝って欲しいってことかしら?
ファルカ:
いや——その後のことに備えてほしい。
ファルカ:
彼が本当にここを攻めてきた時…俺たちは皆戦う。だから、かつて天の使いであり、今は魔女となったお前に、みんなを守ってもらいたいんだ。
ニコ:
へえ?以前、あの三首会談で交わした約束を、今行使するってことでいいかしら?
ファルカ:
元々はモンドを守ってもらうって話だったがな…場所を変更することに問題がなければ、それで構わない。
ニコ:
思っていたより早くその日が来たわね。
ファルカ:
今使わないと、もうチャンスがないかもしれないからな!
ニコ:
騎士の願いは、魔女たちに届いたわ。
ニコ:
実を言うと…アリスとみんなをどう助けられるか、とっくに話し合ってきたわ。手ぶらで来たわけじゃないのよ?
ニコがどんな「準備」をしてきたかについて明かすと、ファルカは驚きつつも、思わぬ朗報に胸を躍らせた。
ファルカ:
よ…よかった、本当によかった。ありがとう。
ニコ:
長い間出番がなかったから、あたしも何か凄いことを成し遂げてみたくて。例えば…あ…えっと、あたしはただ、いい導き手になりたいだけよ。
ニコ:
コホン!北風騎士よ——その善良で公正な心に応えて、さらなる贈り物を捧げるわ。
ニコ:
「天の使い」の祝福が、あなたの望む地へと届きますように。
長い夜が続く中、「博士」の陰謀が迫り来る…
「傀儡」と会話する
「傀儡」:
あら、来たのね。
パイモン:
サンドローネ!調子はどうだ?
「傀儡」:
アナタたちはワタシの傑作を一番最初に見ることになる人間…とフライムになるかもしれないわ。
パイモン:
おいっ!!
「傀儡」:
ほら、まばたきせずによーく見てなさい。
パイモン:
うわ、なんだこれ。見たことないぞ!
旅人:
なんかすごそう!
「傀儡」:
このメーターは「術式」の進捗を直観的に示してくれているの。今はまだ、一番重要な連結を組み上げているところよ。
「傀儡」:
プロセスが完了したら、アナタの元へ届けるわ。そうすればコロンビーナを取り戻せる。
パイモン:
届ける?演算結果だけなら、通信で教えてくれればいいじゃないか?
「傀儡」:
…ちっ…バカね。これは単なる「計算式」じゃなくて、特定のルールを構築する「術式」なのよ。
「傀儡」:
…まぁ、これ以上言ってもわからないだろうし、とにかくそれがコロンビーナが戻ってくるために必要な条件だから、覚えておいて。
旅人:
分かった。
「傀儡」:
このデータを共有しておくわね。ニコが作った通信ルートを使わせてもらえたから、ドド通話機でこんな感じに…
「傀儡」:
はい、これで進捗状況が確認できるようになったわ。
パイモン:
おお!おまえすごいな!
「傀儡」:
当たり前でしょ、何をいまさら。おほほほ。
「傀儡」:
さて、アナタに伝えることはこれで全部よ。時間があったら、他の人たちのところへも行ってあげて。誰一人ヘマしないように監督してね。
「傀儡」:
ファデュイでは、こういった監督は叱責には含まれない——ワタシはただ、すべてが順調に進むことを願っているだけよ。
「傀儡」:
今、術式が稼働中だから動けないの。ワタシの第二の目となって、使命を果たしてきてちょうだい。
仲間たちと会話する
フリンズ:
旅人さん、パイモンさん。お会いできて嬉しいです。
パイモン:
フリンズ!そっちの準備はどうだ?
フリンズ:
まあまあ、と言ったところでしょうか。ドットーレと正面から戦う準備はできていますよ。
パイモン:
おおっ、今回はいつもより本気みたいだな。
フリンズ:
正直に言うと、全力を出すのはあまり好きではないんです。正体を隠すのに都合が悪いですからね。それに、実力の使い所は選ぶべきですから。
フリンズ:
力を温存して、肝心な戦いに備える…今の僕はまさに、その状態です。
パイモン:
フリンズの本気って聞くと、なんだか安心だよな。
フリンズ:
お二人に信頼していただけて光栄です。
フリンズ:
どうかゆっくり休んでくださいね。決戦の時には、元気なお姿でお会いできますように。
仲間たちと会話する
ネフェル:
何を見てるんだい?詠月使さん。
ラウマ:
詠月使さん、詠月使様…そなたはいろんな呼び方で私を呼ぶな。
ネフェル:
いけないかい?全部あんたのことじゃないか。
ラウマ:
だが私は、そなたを「ネフェル」と呼ぶことにしていた。
ネフェル:
それがあたしの名前なんだから、別におかしくないだろ?
ラウマ:
何も付け加えずに、名前をそのまま呼ぶということだ。
ネフェル:
どういうことだい?
ラウマ:
私たちの関係が良くなってきた証かもしれぬな。
ネフェル:
美しい錯覚だね。
パイモン:
ネフェル!ラウマ!
ラウマ:
パイモン、旅人。
パイモン:
どうだ!準備は順調か?ちゃんと休みながら進めるんだぞ!
ネフェル:
心配してもらわなくても、みんなの足を引っ張ることはないさ。
ラウマ:
私も、皆の勝利のために尽くそう。
ラウマ:
そうだ、少し検査させてくれ…
ラウマ:
…ふむ、二人とも大丈夫そうで…何よりだ。
ネフェル:
どういたしまして。あんたにはあたしたちの何倍も働いてもらうんだから、ドットーレと戦う時まで、しっかり休むんだよ。
パイモン:
大丈夫だ、オイラがちゃんと見張っててやるぞ。
ラウマ:
それなら安心だ。パイモンも休むのだぞ。
パイモン:
おう、任せろ!
仲間たちと会話する
ドゥリン:
ニコさんも手伝ってくれて、ナシャタウンの元素防御はばっちりだよ!
アルベド:
金色の炎…ニコさんの力だね。
アルベド:
さっきファルカ団長から届いた情報も加えると…うん、やっぱり事前に相談してくれてたんだろうね。
アルベド:
彼女の助けがあれば、状況も安定するはずだ。少なくとも、最低限の安全は保障されるだろう。
パイモン:
アルベド、ドゥリン!
ドゥリン:
旅人、パイモン!こんにちは。
アルベド:
ちゃんと休めたかい?
旅人:
心配ありがとう。そこそこ休めたよ。
ドゥリン:
なら安心だ。
ドゥリン:
計画通り、ナシャタウンはボクとアルベドに任せて。
ドゥリン:
ドットーレのエネルギー領域は着々と広がってきてるけど…全力で守り抜くよ。
アルベド:
ボクたちは何度も共に戦って、その度に良い結果を残してきた。
アルベド:
今回もきっとそうなるよ。だから、思う存分戦おう。
目の前の敵を倒す
旅人:
(……!!)
旅人:
(何か来る...「博士」の手下…?)
ネフェル:
来たね——かなりの数だ。
ラウマ:
予想通りだ。
旅人:
みんな、気を付けて!
フリンズ:
それぞれの立ち位置へ。
アルベド:
始めよう。
ドゥリン:
いつでもいけるよ!
「博士」と会話する
ドットーレ:
お前たちが必死に足掻こうと小細工をしているのは分かっていた。だが、残念ながら完遂できなかったようだな。
ドットーレ:
…当ててみようか。コロンビーナを呼び戻そうとしているのだろう?しかし、サンドローネの姿が見えないな。ふむ…やつのために時間を稼いでいる、といったところか?
ドットーレ:
面白い…なかなか癖のある性格をしたあの二人が、まさかお前たちとここまで深い繋がりを持っていたとはな。
ドットーレ:
コロンビーナといえば…私もかつては彼女を妹のように思っていた。彼女がファデュイにいた頃は、仲良く、愉快な時間を共に過ごした。
ドットーレ:
でもある日突然、彼女は一切の実験に参加しなくなった。今でも分からないが、一体何が彼女の機嫌を損ねてしまったのやら——
ドットーレ:
まったく、惜しいことだよ。妹が、家族ができたと思っていたのに。彼女は私を慕ってくれなくなってしまった…はぁ。
旅人:
君には彼女の家族になる資格なんてない。
ドットーレ:
それは否定できないな。
ドットーレ:
こんなに多くの人間が古臭い芝居に執着するなんて、世界は本当に腐っている。
ドットーレ:
そしてお前も、本来ならば正解にたどり着けたる人材だったはずだ。それをこうして殺さなければならないと思うと…ふふ。
ドットーレ:
だが私は誠意ある男だ。もう一度チャンスをやろう——私と協力しないか?十秒間だけ、猶予をやる。
ドットーレ:
一、二、三…
旅人:
(ふざけるな!)
ドットーレ:
……
ドットーレ:
サンドローネ?珍しいな、お前がこんな高いところに来るとは。
「傀儡」:
相変わらず胸糞の悪いやり方ね。誰もがアナタが与えるチャンスとやらに感謝すると思わないで。
旅人:
(サンドローネ…?まだ術式は完成してないはずなのに…)
ドットーレ:
いい時に来た…ちょうど旅人と協力の話をしていたところなのだよ。こう思わざるを得ないな——実に勿体ない。
「傀儡」:
もったいない?
ドットーレ:
言ったはずだ。全員に平等にチャンスを与えると。だが、自らここへ来るとは…チャンスが無駄になったということだ。
「傀儡」:
はっ!とんだ戯言ね。
ドットーレ:
上を片付けてから、ゆっくりとお前の術式を処理するつもりだったんだが…まあいい。わざわざここまで来てくれて、手間が省けた。
movie
戦局が破綻寸前となった時、「傀儡」と彼女の創造物プロンニアが戦場に到着し、「博士」に攻撃を仕掛けた。しかし三月の力を握る「博士」は、プロンニアの攻勢をたやすく制圧し、あなたたち二人の攻撃も彼に傷一つ与えることができなかった。あなたたちを退けた後、「博士」はまずあなたを徹底的に殺すと決めたが、「傀儡」があなたの代わりにその攻撃を受けた。「博士」が最後の一撃を仕掛けた後、「傀儡」は完全に動きを停止し、そのまま音もなくなった…
旅人:
サンドローネ——!
ドットーレ:
見ろ。機械の創造物など所詮はこの程度だ。軽く触れただけで…壊れてしまうのだよ。
ドットーレ:
サンドローネがどれほど発明に心を奪われていても、彼女が死ねば、その体内の術式は止まってしまう。
ドットーレ:
ここまで持ちこたえたのは素晴らしいことだがな。同僚として、彼女の頑固な姿勢は評価してやってもいい。
ドットーレ:
さあ、こちらへ来い。私の隣に座るがいい。
旅人:
……
ドットーレ:
先ほどはカウントが中断されたが…特別に与えた二度目のチャンスはまだ有効だ。今なら私の側につくことを許してやろう。
ドットーレ:
この力がいかほどのものか、お前はよく理解しているはずだ。なぜ、より完璧な可能性へと歩み出そうとしない?
旅人:
……
ドットーレ:
私と話したくないと——?フン、確かにいつもよりずいぶん口数が少ないな。
ドットーレ:
では、実のある話でもしよう。サンドローネのことだ。彼女は昔からああだった…誰のことも信用せず、研究成果を共有することを好まない。
ドットーレ:
彼女に長所がないわけではない。膨大な情報から現在の世界式を編み出し、最適化を成し遂げるとは——実に興味深い。
ドットーレ:
だが、彼女は決して他者を信用しようとしなかった。術式を誰かに任せ、実行させていれば…お前たちにも、まだ一縷の望みがあっただろうに。
ドットーレ:
頑固で不器用な者を打ち倒すのは、実に心が痛むものだ。
旅人:
…ドットーレ。
旅人:
人は変わるものだと、君は考えもしなかったんだろう?コロンビーナが逃げた時も、今回のサンドローネのことも。
ドットーレ:
変わる、だと…?
旅人:
どんな態度を取ろうと…人を信用しようとしてないのは君のほうだ。
ドットーレ:
お前から見て、私はそのように見えるか。
旅人:
……
ドットーレ:
だが今のお前に、何ができるというのだ?
movie
「博士」は全員を打ち負かしたと思い込んでいたが、「傀儡」の計画はすでに予定通り実現していた。ファルカと「召使」はニコの協力を得て、「霜月」を偽りの空へと引き込もうと試みた。たとえ「博士」が天幕を閉ざしても、「霜月」はそれを突き破り、再びこの世に降臨した。次の瞬間、「三月の力」を得たコロンビーナ・ハイポセレニアもまた、月と共にテイワットへと再臨した。
「博士」を倒す
コロンビーナは自らの権能を発揮し、戦場を完全に接収した。そして、コロンビーナは月髄を奪還し、それまで「博士」に拘束されていた仲間たちも全員戻ってきた。一同が力を合わせて「博士」に新たな攻勢を仕掛け、ついに彼を打ち倒した。
月は故郷へと帰っていった。ナド・クライもまた、月光に包まれながら、新たな明日を迎える…
ナシャタウンの朝を楽しむ
マイヤ:
…違う違う、そんなんじゃないよ。今の月はこんな形なんだよ!
マヒーラ:
あら?二人とも、何を描いてるの?
マイヤ:
新しいお月さまだよ!お月さまの形、前とは違うでしょ?
マイヤ:
ねぇママ、今日は飴細工を買ってくれるでしょ?一個でいいから!
マヒーラ:
…そうね、今日はめでたい日だから、お祝いってことにしましょ。
アリーダ:
号外、号外!最新の「ナシャ速報」だよ!
アリーダ:
「災害からの新章!ナシャタウン、新しい月の下で生まれ変わる!」
アリーダ:
「本日発足!連合会がもたらす新しい明日とは——」一部、どう?
アルシップ:
…まさか月がこんなに変わっちまうとはな。
コスキ:
新しい月神が誕生したらしいぜ。
アルシップ:
新しい月神?「霜月の子」のか?
コスキ:
俺にもよく分からねぇが…そういうことじゃねぇのか。まぁ、月は昇り続けるし、日々は過ぎていく。そういうもんさ。
コスキ:
せっかくここまで来たし、飯でも食っていくか?
アルシップ:
信者でもないのにもらえるかよ。
コスキ:
そんなに厳しくねぇって。みんな苦楽を共にしてきた仲じゃねぇか…ってか、いい匂いだな…腹減ったぜ…
ヴィサ:
早くってば!さっさと行かないとイイ席取れないよ!
メッタ:
もう、声が大きいよ。住宅街なんだから、まだ寝てる人がいるかもしれないでしょ?
仲間たちと会話する
パイモン:
うぅ、外がうるさい…
パイモン:
いや、だいたい目が覚めた。やっと落ち着けたからか、時間の流れがゆっくりに感じるな。
パイモン:
旅人は?よく眠れたか?
旅人:
まあまあかな。あんまり眠くならなくて。
パイモン:
まだ悩んでるのか?友達のことか?それとも…あの時ドットーレに言われたことか…?
パイモン:
悩んで悩んでどうしようもなくなったらオイラに言え。無理するなよ!
パイモン:
わかってるぞ…オイラたちはすごく大きな出来事を経験したばかりだ。隕石が湖に落ちたとして、波はそう簡単に収まらないもんな。
パイモン:
ルオンノタルも…コロンビーナの代わりにいなくなっちゃったぞ。あいつは自分の魂の一部だって言ってたから…
パイモン:
オイラもなんだかぽっかり穴が開いたみたいな気分だぞ。
パイモン:
それでも、おまえはよくやったし、オイラも頑張った!みんなで頑張ったから、悪くない結果が掴めたんだろ?
パイモン:
もっと自分のこと、誇りに思えよな!
旅人:
寝起きのパイモンとは思えないね。
パイモン:
ふん、甘く見るなよ。オイラだって成長してるんだぞ!
旅人:
うん…
旅人:
今回も心配かけちゃったね。
パイモン:
……
パイモン:
…そんな言葉が聞けるなんてな。
旅人:
ごめん、パイモン。
パイモン:
うわぁぁ、全部おまえのせいだ…オイラ、心配で心配で死にそうだったんだぞ!
パイモン:
ふん、がっぽり慰謝料をもらうからな。おまえの貯金がなくなるくらい、食べ散らかしてやる!
旅人:
全部おごるよ。
パイモン:
ふぅ~、満腹だぜ。
旅人:
まだデザートが残ってるよ。
パイモン:
これは…うーん…そうだな…
ヤフォダ:
旅人、パイモン、おはよう。
パイモン:
よう、ヤフォダ、朝ごはん食べに来たのか?
ヤフォダ:
あたいはもう食べたから、水でいい。あんたたちが今日が何の日か忘れてないか、念押しに来てやったんだよ。
パイモン:
…げっぷ。
ヤフォダ:
お腹いっぱいになったからって、連合会の結成式で居眠りするなよ…
パイモン:
その忠告をするならアイノじゃないか?連合会で一番年下なのはあいつだろ?
ヤフォダ:
意外な展開だよな。バラバラだったナド・クライが、今じゃ団結して問題に取り組もうとしてるなんて。
パイモン:
大事件が起きたからな…自分の利益しか見てなかったやつらも、一人で戦うのがどれだけ危険かわかったんだ。
ヤフォダ:
へへっ…でも姐さんはそれについては悲観的だぞ。人間はそう簡単には懲りないって思ってるんだ。
パイモン:
じゃあ、なんであいつは「秘聞の館」の代表として、連合会に参加したんだ?
ヤフォダ:
そうだな…「団結」なんて現実になるか分からないけど、少なくとも、その期待がもたらす利益は確かに存在する。だからだろうな。
ヤフォダ:
まあ、あたいは嬉しいけどな。ナド・クライのみんなが前よりも大きな家族みたいになった気がしてさ。
パイモン:
おう、そうだな。みんなもそう思ってると思うぜ。今朝の賑やかな声を聞けばわかるだろ?
ヤフォダ:
復興に追われて、目の回るような二週間だったな。でも…他の国に避難してた連中も少しずつ戻ってきてるし——
ヤフォダ:
みんなの生活はそのうち元に戻っていくんだろうけど…はぁ…あたいの仕事はこれからさらに増えるんだろうな…
ヤフォダ:
ん、もう行くのか?式はもうちょっと後だぞ。
パイモン:
まずは広場をぶらぶらして、みんなに会いに行こうと思ってさ!
ヤフォダ:
なるほどな、じゃあまた後で。
ナシャタウンの中央広場へ向かう
イネファ:
こちらがハーベスト・オブ・ザ・デイです。お気をつけて。
パイモン:
オイラの目が間違っていなければ、あそこで食べ物を配ってるのって…
イネファ:
こんにちは。「饗月の膳」はいかがですか?本日のお菓子もお付けしますよ。
パイモン:
しばらく見ないうちに、イネファ、まさか…「霜月の子」の一員になったのか?
パイモン:
アイノまで!
アイノ:
何言ってんの、ただの手伝いに決まってるじゃん!
イネファ:
あんなことがあった後ですから、人手が足りないようなのです。ラウマさんから要請を受け、支援に参りました。
イネファ:
ラウマさんも、「こういう時だからこそ、一度切りでない小さな善意の行いが人々の心を励まし、共に困難を乗り越えるための糧となるのだ」と仰っていました——
アイノ:
アイノたちは、カチャカチャ・クルムカケ工房の仲間らしく、卵とヒーターの力でその言葉を実現させてみせるんだから!
旅人:
本当にすごいね…
アイノ:
イネファイネファ!アイノ、また褒められちゃった!しかも今度は旅人からだよ!
イネファ:
素晴らしいことですね。もしアイノが本日のお菓子を我慢できたら、私からも特別なご褒美をあげますよ。
アイノ:
それはヤダ。
パイモン:
あっさり断られちゃったな。
アイノ:
もう!だってだって、アイノも大変なんだよ!
マイヤ:
…ママ!
マヒーラ:
行きたいなら行きなさい。
アイノ:
コホンッ。
マイヤ:
あの…!ロボットのお姉さん、一緒に写真撮ってくれない?
マイヤ:
お姉さんがずっと守っててくれたから、みんな無事に帰ってこれたんだ!へへっ、お姉さんはヒーローだよ!
アイノ:
フフン、もちろん!イネファはすごいけど、そのイネファを造った天才機械技師のアイノは、もーっとすごいでしょ?
マイヤ:
えっと…でもあの時、僕のお菓子、横取りしたよね…
アイノ:
あー…
イネファ:
あちらへ移動しませんか?写真を撮るなら、そちらのほうが。
旅人:
俺が撮るよ。
マイヤ:
えへへっ、ありがとう!
ナシャタウンの中央広場へ向かう
イルーガ:
フリンズさんのほうが適任なのでは…
フリンズ:
坊ちゃまはご自身を過小評価していますね。
イルーガ:
いえ、そんなことはありません…僕はナシャタウンにはあまり来ないので、各勢力の方々とあまり面識がないんです。
フリンズ:
人付き合いは段階を踏んでいくものでしょう。これから時間をかけてみてもいいと思いますよ。
イルーガ:
それを考えても、フリンズさんのほうが僕よりずっと先に進んでいるでしょう?
フリンズ:
いえ、そうでもありませんよ。ご存じの通り、皆さんが見ているのは僕のほんの一面ですから。
フリンズ:
誠実で正直で、人の世話を焼くのが得意で、団体活動の中でも自分を活かせる——そんな人物こそ、「ライトキーパー」連合会の代表にはふさわしい。
イルーガ:
フリンズさんだって、その条件は満たしているじゃありませんか…
フリンズ:
おや、僕を買いかぶりすぎですよ。
イルーガ:
はぁ…
フリンズ:
ため息ばかりついていないで、坊ちゃま、もっと自信を持ってください。ライトキーパーの皆さんも同意見だと思いますよ。あなたは将来有望な若者なんですから。
フリンズ:
だからこそマスター・ライトキーパーのニキータ様は、こんなに重要な仕事をあなたに任せたんです。
イルーガ:
フリンズさんを説得しようと思ったら、喉がからからになってしまいますもんね。
フリンズ:
ふふ、水を持ち歩く習慣がなくて、すみません。
イルーガ:
…分かりました、お引き受けします。ちなみに連合会には、どういう人々が参加しているんですか?
フリンズ:
なかなか豪華な顔ぶれですよ。「霜月の子」の詠月使に、「秘聞の館」のオーナー、「ヴォイニッチ商会」、それに可愛らしい「クルムカケ工房」まで…
フリンズ:
彼らとの付き合いは、きっとあなたが就任してからの大きな楽しみの一つになるでしょうね。
イルーガ:
そうですね。こういう仕事は初めてなので、慣れない分野で失敗してしまわないかと、少し不安ですが…
イルーガ:
これもライトキーパーとしての責務を果たすため…そして、ナド・クライをもっと温かい場所にするためですから。
フリンズ:
素晴らしい心がけです——すでに光は灯り、吹雪を乗り越えるまであと一歩というところまで来ています。
フリンズ:
互いに助け合い、故郷を「楽園」へと作り変える…これはナド・クライにとって初めての、そして決して見逃すことのできない機会でしょう。
イルーガ:
はい…そうですね。僕、頑張ります。
フリンズ:
知り合いの姿がちらほら見えますね。そろそろ向かいましょうか。
ナシャタウンの中央広場へ向かう
パイモン:
おおっ、もうみんな来てたんだな!
アルベド:
調子は良さそうだね。
ファルカ:
聞かれてないが、お前たちも気にしてるだろうから言っておくと——俺たちも問題ない。
ファルカ:
はぁ…まあ、念のためにって、酒は控えさせられてるがな。退屈で死にそうだ。
アルベド:
本当に飲んでないのかい?
ファルカ:
バレてたか!?
アルベド:
ふふっ。これだけ長くモンドを離れていれば、ファルカ団長もモンドが恋しいだろうね。
ファルカ:
ああ。人づてに聞けば聞くほど、自分の目で確かめたくなるもんだ。
ファルカ:
…このひと仕事が終わったら、そろそろ帰るとするか。
ドゥリン:
ねえ、誰かがステージに上がったみたいだよ。
ファルカ:
お前たち、ちゃんと見えてるか?担ぎ上げてやろうか?
ドゥリン:
…ボクは後ろで聞いてるだけで大丈夫。
パイモン:
真面目に聞くんだな。
ドゥリン:
せっかくの機会だし、公の場ではどういう風に話せばいいのか勉強したいんだ。
ファルカ:
存分に学んでおけ。後で練習の機会を作ってやる——そうだ!いっそ、騎士団への報告をお前にやってもらうとするか。
ドゥリン:
ファルカさん、忘れてるかもしれないけど、ボクは西風騎士ですらないんだよ…
ファルカ:
構わん。今すぐ任命してやる。どんな称号がいい?
ドゥリン:
…冗談なのかな、本気なのかな?
アルベド:
考えてみるといい。これも勉強だ。
タルノ:
……
タルノ:
この度、連合会結成式の司会、さらにヴォイニッチ商会の連合会代表を務めることになりました、タルノです。大役の任命、大変光栄です。
イルーガ:
(この方も本当の「大物」に担ぎ出された「代表」かな…同じような立場の方は他にもいらっしゃるみたいだな。)
タルノ:
…我々は昨日の災厄と苦難を乗り越え、そこから団結と協力の大切さを学びました。
ヤフォダ:
(あ、始まった!案の定…アイノは居眠りしちゃってるし。あれ?姐さんまで眠そうな顔…?)
ネフェル:
(はぁ…長ったらしいねぇ…)
タルノ:
…ナド・クライは我々の故郷であり、我々がその身を預ける巨大な船です。これからも波を越え、繁栄と自由と希望の地へ我々を導いてくれることを願っております…
ラウマ:
…これからは、共に行動する機会も増えるだろうな。
ネフェル:
詠月使様は足が速いんだから、行きたい場所に行けばいいじゃないか。
ネフェル:
残念だけど、秘聞の館は雑務が多いし、他国とのコネクションの維持もあるからね。毎回あんたの相手をしてあげられるとは限らない。
ラウマ:
構わぬ。ヤフォダさんに予定を確認してから訪ねればいいし、ヤフォダさんがおらぬ時はアシュルに聞くゆえ。
ネフェル:
あんたねえ…あたしのスタッフに仕事を押し付けるだけじゃ飽き足らず、他人様の猫まで巻き込むつもりかい?
ラウマ:
仕事を増やすのは、そなたも同じであろう?
ネフェル:
随分と力のこもった口調だね。月神様が帰還したから、「霜月の子」も強気になったのかい?
ラウマ:
コロンビーナさんの帰還は、彼女を想う者たち全てを喜ばせた。私たちもその一人だ。
ラウマ:
今の霜月の子は、もはや月神に頼ることなく生きる術を学んでおる…
ラウマ:
自らの足で歩み、故郷をより住みやすい場所に変えていく…連合会への参加も、そうした考えのもとで行った試みの一つだ。
ネフェル:
試みって言葉、あたしは好きだよ。進むも退くも自由で、「柔軟」な言葉だからね。
ラウマ:
ふむ…霜月の子の未来を信じておらぬのか?それとも連合会をか?
ネフェル:
ただ、あんたほど楽観的じゃないだけさ。
ネフェル:
「霜月の子」の人たちはあんたみたいな頑固で向上心のある指導者がいることに感謝すべきだね…
ネフェル:
だけどね、ナド・クライ全体を見渡せば、色んな連中がいる。人に従うのを好まない、正論に耳を貸そうとしないやつらもいる。
ラウマ:
故に、そなたが必要なのだ。
ネフェル:
ふん…
ラウマ:
まさか…秘聞の館の参加は、形だけのものだったと言うのか?
ネフェル:
今のところ…十分な見返りが見込めない限りは、ね。
ラウマ:
今はいかほどだ?
ネフェル:
まあ、なんとか元は取れるってところかね。でも、ナド・クライにとって良いスタートを切れたってことだけは…認めてもいい。
ラウマ:
では…そなたも試みてみるがよい。
ネフェル:
はいはい、分かったって。そんなにしつこく言うなら、いっそあたしが「霜月の子」に入ってやろうか。
ラウマ:
うむ…良い考えだな。
パイモン:
ふぅ、やっと来れたぜ。
パイモン:
ラウマ、ネフェル、なに話してたんだ?
ラウマ:
ネフェルは「秘聞の館」の仕事を増やしたくないゆえ、「霜月の子」への参加を検討しておるそうだ。
パイモン:
…はぁ?
ニコ:
ふふ、相変わらず面白そうな会話ね。
ニコ:
お二人とも、移動前に一息つかない?お茶でもいかが?
パイモン:
ニコ?どこにいるんだ?今日は出てこないのか?
ニコ:
あら、残念そうな声。ごめんね、今は手が離せないの。
ニコ:
でもね、どんな変化があったとしても、外見というのは本質から最も遠い存在だと言うわ…
ニコ:
だからあなたも表面的なことじゃなくて、「偉大なる魔女から特別な連絡があった」ってこと自体に意識を向けたほうがいいわ。
パイモン:
おお…おう、そうだな。なにかあったのか?
ニコ:
いいえ——…今のところは。
パイモン:
なんか嫌な言い方だな…
旅人:
何か気をつけることはある?
ニコ:
今のところ、ないわ。
ニコ:
単なる定期連絡だと思ってちょうだい。私たちの意思疎通が円滑だってことを確認して、絆を深めるきっかけになるでしょう?
パイモン:
なんだよ、それならそうと言えよな。ちょっとドキドキしちゃったぞ。
パイモン:
でも、絆を深めるなら、やっぱり直接会ったほうがいいだろ?
パイモン:
まるでオイラたちが独り言を言いながらお茶を飲んでるみたいじゃないか。
ニコ:
そうね、善処するわ。
旅人:
どうして忙しいのか、聞いてもいい?
パイモン:
うんうん。世界の境界の災害はどうなってるんだ?
ニコ:
ちょうどアリスから連絡があったわ。みんなへとへとだけど、なんとか収束したそうよ。でも…油断はできないわね。
ニコ:
今回の災害による混乱で、テイワットは宇宙からより観測されやすくなってしまったわ。
ニコ:
状況が落ち着いたら、改めてモンドでの休暇計画を立て直すつもりだそうよ。
ニコ:
あたしは笠っちの意見に賛成ね。「変数」が次々と現れ、状況が刻一刻と変化していく。しかも、その変化のほとんどは良いものとは言えない——そういう時期なのよ。
ニコ:
静かなる炎が燻り続けないよう、慎重な心で世界を見守り続けることが大切よ。
ニコ:
あたしも葬火の戦いの後…ナド・クライの地に力の変化が起きたことを知っていたけど、それらはすべて光界の力に属するものだからと、気にしないようにしていたし、口に出しもしなかったわ。
ニコ:
これからは…「観測」しつつ、現象の繋がりについても考える必要がありそうだけどね。
旅人:
大変そうだね。
ニコ:
これは責務だから…もはや本能のようなものよ。
ニコ:
そうね、天の使いの根源について話すとなると…
ニコ:
ふふっ、まぁいいわ。パイモンの提案はなかなか素敵ね。やっぱり直接自慢する方が達成感があるし。
パイモン:
えっと…
ニコ:
そうそう、手柄を立てたいわけじゃないけど、一つだけ。魔女会からの「贈り物」は受け取ってくれたわよね?
ニコ:
アリスがドリーにあげたものと似ているけど…今回はその改良版——特製のお守りよ。
パイモン:
えっ!ってことは、ドットーレに操られてたやつらが無事だったのって、あれに守られてたからなのか?
ニコ:
その通りよ。相手に気づかれないよう、苦労して目に見えない姿に仕上げたの。
旅人:
そうだったんだ。ありがとう。
ニコ:
うふふ、どういたしまして。でも、お礼を言ってもらうために話したわけじゃないわ。仲間っていうのは、時に見えない場所でもあなたたちを守っている——そう伝えたかったのよ。
ニコ:
とにかく、新しい状況が分かり次第、また連絡するわ。「便りのないのは良い便り」と思っておいて。
ニコ:
あら、天の使いとしての本能が知らせている——
ニコ:
埠頭へ向かう時間よ。早くしないと、お友達が帰ってしまうわ!
港で仲間を探す
「召使」:
来たね。
パイモン:
あれ?笠っちもいたのか?おまえら一緒に帰るのかよ?
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
いや。僕はスメールへ、彼女はフォンテーヌへ向かう。港で偶然会っただけだ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
大丈夫だよ。サンドローネはいつも不機嫌だけど、重要な計算と、大切な友達から託されたことに関しては、いつも完璧にこなすからね。
「召使」:
…君は私たちのことをよく知っているようだね。
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…人を見る目があるだけじゃないかい?
「召使」:
そう願おう。
「召使」:
いずれにせよ、今回の件で私たちを助けてくれたことは確かだ。感謝する。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
いや…大したことはしていない。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
あの不可能に近い術式を完成させ、戦局を変え…すべてを捧げたのは…サンドローネだ。
パイモン:
……
「召使」:
…私たちでさえ知らなかった。サンドローネが「術式」をプロンニアの体の中に隠していたとはね。
「召使」:
ドットーレを欺くため、彼女は自分の体内に同じ見た目の「おとり」まで仕込んでいた…
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きっと…たとえ自分がドットーレを止められなくても、奴の警戒を解こうと最初から思っていたんだろう。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
ハッ…常に次の一手を考えていたんだ。実に彼女らしい…
旅人:
サンドローネの遺体について…
「召使」:
ああ…私がフォンテーヌに戻るのは、サンドローネから随分前に頼まれていたことを果たすためだ。遺言のようなものだね。
旅人:
彼女は、何て?
「召使」:
もし任務で失敗したら、彼女とプロンニアのコアをフォンテーヌ科学院に送り届けて欲しいと。
「召使」:
最期の手続きを担当する人員も手配してあるそうだ。
「召使」:
書き物などの遺品については、一任されている。だから、「壁炉の家」に持ち帰って封印することにした…形見、ということになるかな。
「召使」:
そのうちの一冊を、預かってもらえないだろうか。後ほど、「フラッグシップ」に届けさせよう。
旅人:
…コロンビーナはこのことを知っているの?
「召使」:
サンドローネから、コロンビーナには話さないよう、釘を刺されていてね。
「召使」:
本当に遺言になってしまった…約束は守り通すつもりだ。
旅人:
…これも「次の一手」ってこと?
「召使」:
そう願いたいところだが…分からない。
「召使」:
今朝、私はすでにコロンビーナと別れを告げた。以前交わした約束通り、彼女は虹月の月髄を私に託してくれた。
「召使」:
そして、サンドローネとも長い時間をかけて別れを——…
パイモン:
…あいつ、大丈夫か?
「召使」:
サンドローネとの別れは、私たちの心に深い傷跡を残した。傷が癒えるまでには時間が必要だ。
「召使」:
だが意外にも、コロンビーナは去り際に私を慰めてくれた。いつの間にか…悲しみの中にいながらも、他人の気持ちを思いやれるようになっていたとはね。
「召使」:
…以前はこうではなかった。見違えたよ…君の影響が大きいのだろう。
旅人:
友達みんなのおかげだと思うよ。
「召使」:
フン…今回、女皇陛下はコロンビーナに下された「蒼星の聖勅」を撤回された。
「召使」:
コロンビーナの追跡など、所詮は「博士」が月の女神の力を追い求めるための口実でしかなかったということだ…すでに、スネージナヤも気づいている。
「召使」:
…また時間ができたら、彼女に顔を見せに来るつもりだ。これからはもっと色んな場所へ行けるといいね。
「召使」:
コロンビーナ・ハイポセレニアの旅は、まだ始まったばかりなのだろう。
「召使」:
…船が来たようだ。
「召使」:
旅人、パイモン、そして笠っち。また会える日まで。
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君たちはまだここにいるのかい?コロンビーナが待っているんじゃないのか?
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彼女と約束していたんだろう。今日は、君の血縁者についての真実を知る日だったはずだ。
旅人:
(……)
旅人:
ちょっと緊張してきた…
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真実がもし望むものでなかったら——そう恐れているのかい?
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ハッ…君も怖がることがあるとは、意外だね。
パイモン:
そんな言い方するなよ。同じ状況なら、おまえだって怖いはずだぞ。
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そうかもしれない。だが旅人と比べれば、僕の方が過去の「不愉快な真実」を知る経験は豊富だからね。
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君の周りにいる友達は、もう気づいているんじゃないか?君に必要なのは「友情」よりも「家族愛」なんだろう。
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でも真実がどうであれ、本当の友達は君の側にいて、君の決断を支えてくれるはずさ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
大切なのは真相そのものじゃない。真実を知った後に君がどうするかということだ。
旅人:
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}…
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
「真実」については君より僕のほうが人生経験を積んでるからね…参考にしてくれ。
旅人:
少し気が楽になった?
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
ドットーレが死んで…かい?ああ、少しはね。でも、すっきりしたわけじゃない。
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自分の手で殺せなかったことを悔いているのか、それとも他のことなのか…胸のつかえが取れないんだ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
とりあえず僕はスメールに戻って、ドットーレが今回、そして過去に残した様々な問題を解決するため、クラクサナリデビのサポートをしていくつもりだ。
{REALNAME[ID(1)|HOSTONLY(true)]}:
君も今まで通り、自分の旅を続ければいいさ。また別の場所で会えるかもしれないね。
パイモン:
なあ、これからどうするんだ?まだ不安なら、もうちょっと一緒に散歩してやってもいいぞ。
パイモン:
だってコロンビーナがおまえの宇宙船の隠し場所を知ってるって言った時、オイラは邪魔しないで、おまえが真実を確かめるのを見守るって約束したからな。
パイモン:
やっと合流できたのに、またおまえを一人で行かせることになるな…でも、コロンビーナが一緒だから、心配してないぞ。
パイモン:
へへっ、なんてことないぜ。食べることと遊ぶことしか考えてないって思われてるかもしれないけど、いざって時はちゃんと空気読めるんだぞ!
パイモン:
おまえも、一人で静かに、妹さんのことをゆっくり考えたいだろ?
パイモン:
でも、もし…えっと…あんまりプライベートすぎない情報だったら、オイラに教えてくれてもいいんだぞ!
パイモン:
悩んでることがあったら、オイラに話してくれよな。答えは出せないかもしれないけど…美味しいもので慰めてやるぞ!
パイモン:
へへっ、それを分かってくれてるなら、言うことないぜ。
パイモン:
気分はマシになったか?
パイモン:
おう!じゃあコロンビーナと約束した場所に行こうぜ!
コロンビーナと合流する
パイモン:
コロンビーナ!オイラたち来たぞ。
パイモン:
なんか新鮮だよな。オイラ、うっかりいつも通り銀月の庭に行きそうになったぜ。
コロンビーナ:
ふふ、これからも私に会いたくなったら、来てくれていいよ。
コロンビーナ:
ただ、この件が片付いたら、私も少し変わってみたくて。ラウマが言うように「霜月の子」の一員として溶け込みたいと思ってる。
旅人:
結果はどうだった?
コロンビーナ:
うーん…年配の方々はまだ私に近づくのを怖がってるみたい。私が通りかかると今でも頭を下げてくるよ。
コロンビーナ:
でも、子供たちは平気みたい。好奇心に満ちた目で見てくれるの。
コロンビーナ:
次の祈月の夜が来る頃には、嘘の月神なんて小細工がなくても、みんなと一緒に遊べるようになってるかもしれない。
パイモン:
おう、きっとそうだぜ!みんな、もっとおまえを知れば、コロンビーナがすっごく魅力的だってわかるはずだぞ!
コロンビーナ:
最初は私のこと「ふわっとしてる」とか言ってたのにね。
パイモン:
そ…それは最初の頃の話だろ!ラウマがおまえにチクったのか!?
コロンビーナ:
ふふっ、冗談だよ。みんなが私を連れ戻してくれたんでしょ。
コロンビーナ:
今の私は、私を育ててくれた大地にしっかりと立っている…この感覚が好きなの。
パイモン:
へへっ、ならよかったぜ。
コロンビーナ:
さて…準備はいい?
旅人:
(蛍…あの時、宇宙船で一体何が起きたんだ?どうして…去ってしまったんだ?)
旅人:
(やっと…真実を知る時が来た。)
旅人:
準備はできてる。
コロンビーナ:
うん。じゃあ、トンネルを開くね。
コロンビーナ:
……
パイモン:
これ…一体どこに続いてるんだ?
コロンビーナ:
私と旅人の共通の目的地だよ。
パイモン:
え…?
コロンビーナ:
覚えてる?最初に会った時、月の話をしたでしょ。そこで、「序章」が失われたって言ったこと…
コロンビーナ:
でも「月の影」の中にいるあいだに分かったの。本当の序章が失われたのは、未来だった。
コロンビーナ:
私が生まれる前の物語は、実は遥か未来の私の物語だったの…不思議でしょ。
コロンビーナ:
でも三月の力を得て、現実に戻った時、思いがけず月で、キミの「序章」を感じた。
パイモン:
それって…!
コロンビーナ:
うん、キミの宇宙船。ずっと空にある「霜月」に隠されてたの。
コロンビーナ:
あの「高天の主」、「天理」だよ。
パイモン:
「天理」だって!?
パイモン:
な、なんでそんなことしたんだ…?
コロンビーナ:
分からない。キミの宇宙船には、テイワットが受け入れられない——ううん、人々に知られちゃいけない何かがあったのかもしれない。
旅人:
……
コロンビーナ:
えっと…せっかく勇気を振り絞ってくれたのに…言うタイミングが悪かったのかな。
コロンビーナ:
月まで行ってしまって、もう後戻りできなくなってから言うべきだったのかな?
パイモン:
おい…それは意地悪すぎるだろ!
旅人:
…連れて行ってほしい。
コロンビーナ:
え?
旅人:
宇宙船に隠されているものが何であれ…それは俺と蛍の物で、俺たちの思い出なんだ。
旅人:
俺が知るべきかどうかを決められるのは、俺だけだよ。「天理」じゃない。
コロンビーナ:
分かった。じゃあ、行こう。
パイモン:
うぅ…じゃあ、気をつけて行けよ!はやく帰ってこいよな!
コロンビーナ:
うん、分かった。旅人、先に行って。
旅人:
……
コロンビーナ:
月にはどんな物語が隠されてるのかな?
旅人:
…いい結末の物語だといいんだけど。
コロンビーナ:
そんな物語はないよ。
旅人:
…いい結末じゃないってこと?
コロンビーナ:
結末なんてない。
旅人:
そうだ、これ…返すよ。
コロンビーナ:
ありがとう。もう、失くしたりしないから。
アルベド:
ボクたちはもうしばらくナド・クライに滞在して、ファルカ団長の用事を手伝うことになりそうだね。
ドゥリン:
うん、わかったよ。
アルベド:
家が恋しいかい?
ドゥリン:
うーん…正直…ね。ファルカ団長ほど長くモンドを離れていたわけじゃないけど、今までで一番長く家を離れてたから…
アルベド:
モンドの友達に伝えたいことがあるなら、ファルカ団長にお願いして、手紙に書き添えてもらうといいよ。
ドゥリン:
ううん、大丈夫。友達には、直接気持ちを伝えたいんだ。みんなの表情や反応が見れると、安心するから。
月へ向かう
Traveler:
これって…
コロンビーナ:
これはテイワットと「霜月」の間に私が作り上げたトンネル。月は私たちから遠く離れてるから、少し時間がかかるかも。
コロンビーナ:
三月の力を得てから、私は図らずも多くの友達の過去を見ることになったの。
コロンビーナ:
…ラウマは、幼い頃から次の詠月使に選ばれてた。「霜月の子」はラウマが月神の神託を伝えてくれると期待していたの。
コロンビーナ:
でも…幸か不幸か、私はラウマが生まれるよりも前にヒーシ島を去っていた。つい最近まで、一度も会ったことがなかった。
Traveler:
だからこそ、お互い友達になれたのかもしれないね。
コロンビーナ:
うん…その意味では、私たちは幸運だった。
コロンビーナ:
それと、あの魔女…ニコさん。
コロンビーナ:
後になって知ったんだけど、彼女は月の三女神がまだ存在していた頃からテイワットに暮らしてたみたい。
コロンビーナ:
天の使いと月神の仲は昔から良かったから…私たちの関係も、その友好の伝統を受け継いでるって言えるのかもしれないね。
コロンビーナ:
それから…サンドローネは…
コロンビーナ:
「奇械公」に造られたってこと以外、過去については何も知らなかった…
コロンビーナ:
「ファデュイ」に来る前も、彼女は決して幸せとは言えない日々を過ごしてたみたい…
コロンビーナ:
もう一度…彼女と話がしたい…たとえどんな悪態をつかれても…
コロンビーナ:
そして、キミの血縁者。
Traveler:
……
コロンビーナ:
私に見えたことは少なかった。彼女は地上には…月光が差す場所にはめったに来ないみたい。
コロンビーナ:
でも気づいたの。キミが旅に出たばかりの頃、彼女はよくキミの近くに現れては、遠くから心配そうに、申し訳なさそうな眼差しを向けてた。
Traveler:
蛍…
コロンビーナ:
過去の物語はここまで。友達のプライバシーをこれ以上話すわけにはいかないから。
コロンビーナ:
月光に私たちを運んでもらおう。もう、月まであと少しだから。
コロンビーナ:
ゆくゆくは、ナド・クライの月霊たちも月に連れて行けたらなって思ってる。もちろん、みんなが望むなら…だけど。
Traveler:
他の友達も月に招待するの?
コロンビーナ:
もちろん。でも、その前に「もうひとつの家」を整理しないと。随分長いこと、お客さんを迎えてなかったからね。
コロンビーナ:
祈月の夜にもキミと一緒に、こんなのに乗ったね。
コロンビーナ:
確か…
Traveler:
「ドドコぐるぐる大冒険」。
コロンビーナ:
そう、それ。
コロンビーナ:
あの時、月に戻ることが怖くないかって聞かれて、「怖い」って答えた。せっかく手に入れた大切な物を、すぐに失うことになるのが怖かったの。
コロンビーナ:
でも、今は怖くないよ。それに、今度は私と一緒に行ってくれるんだもの。
宇宙船を調べる
旅人:
俺と蛍の…宇宙船…
コロンビーナ:
すごく大きな船だね…確かにこれだけ大きいと、月くらいにしか隠せない。
旅人:
……
コロンビーナ:
大丈夫。
旅人:
え…?
コロンビーナ:
祈月の夜は…私もキミと同じだった。扉は目の前にあるのに、なかなか踏み込む勇気が出なかった。
コロンビーナ:
孤独っていうのは、「自分自身」が存在しない物語と共に生きること…キミたちと出会うまで、私が抱えていたのはそんな孤独だった。
コロンビーナ:
でもあの夜を境に、「孤独」の意味は…キミたちと出会ってからの人生を手放すことに変わった。
旅人:
コロンビーナ…
コロンビーナ:
行って。失くしてしまった人生の欠片を拾い集めに。信じて——もうキミは、何も失ったりしないから。
コロンビーナ:
ほら、テイワットはあそこ。みんなもいるよ。
旅人:
…うん。ありがとう、コロンビーナ。
旅人:
(……)
コロンビーナ:
~♪
旅人:
……
コロンビーナ:
…ん?ちゃんと見えた?
旅人:
うん。
旅人:
…どうして目を隠さなくなったの?
コロンビーナ:
うーん…帰ってきてから、もっとこの世界を見てみたくなったの。
コロンビーナ:
前から気になってたから…月からテイワットはどんな風に見えるのかって。
旅人:
どう思う?
コロンビーナ:
うん、とても綺麗だね…一日中でも見ていられそう。
コロンビーナ:
キミは?真実はどんな風に見えた?
旅人:
……
コロンビーナ:
誰かの表情を見るのは久しぶり。でも、その顔は…良くも悪くもないって感じかな?
旅人:
はは…ずっと目を開けてたら、そのうちネフェルより人の顔色を窺うのが上手くなるかもしれないね。
コロンビーナ:
うーん…それはいいかな。周りで起きていることをクーヴァキで感知するのには慣れてるし。「見る」のは、本当に思い出として残したい時のためにとっておきたい。
旅人:
…宇宙船の航行記録を見たんだ。
旅人:
俺はずっと、今回初めてテイワットに来たんだと思ってた…蛍と俺は宇宙で数百年眠ってたんだって…
旅人:
でも記録によると…俺たちの宇宙船は、はるか昔にテイワットの上空を通り過ぎてたみたいだ。
コロンビーナ:
通り過ぎただけ…?着陸じゃなくて?
旅人:
うん…本当にほとんどすれ違うように通り過ぎただけで、留まることすらしなかった。
旅人:
その後、宇宙船はまた宇宙の中を長い間飛び続けた。データは損傷してたけど…「千年」単位の時間だと思う。
旅人:
その後、ナド・クライに不時着したんだ…
コロンビーナ:
……
旅人:
(蛍は…宇宙船の外で俺を見つけてくれたはず…)
旅人:
(蛍はもうずっと前に宇宙船を降りてたってこと?テイワットを通過したあの時に…)
コロンビーナ:
大丈夫?
旅人:
うん…真相が、パズルのピースみたいに少しずつ組み上がってく。
旅人:
確か蛍は、最初にカーンルイアにいた時は、過去の記憶を思い出せなかったって…
旅人:
もしかしたら…蛍自身も知らない情報なのかもしれない…
コロンビーナ:
…ほら、ここに座って。考え込んだ後、ぼーっとするのにぴったりの場所だから、ゆっくりリラックスしてね。
旅人:
あ…!そうだ、もう一つ!
コロンビーナ:
ん?
旅人:
ちょっと待ってて!
コロンビーナ:
……
旅人:
…コロンビーナ。
コロンビーナ:
え…?それって…新しい服?
旅人:
…正確には古い服、かな。ずっと宇宙船のロッカーに入れてあったから。
旅人:
蛍とお揃いなんだ。あいつは昔からこっちの服の方がお気に入りだったんだよ。
コロンビーナ:
うーん…大して違いはないと思うけど。
旅人:
そうか?
コロンビーナ:
うん、キミはキミ。服を着替えたからって変わるわけじゃない。
旅人:
(ハハ…コロンビーナらしいな…)
コロンビーナ:
…旅人。キミにとって、テイワットは「家」?
旅人:
(俺にとっては…蛍がいる場所こそが「家」…でも、これだけ長く旅をしてきて…)
旅人:
…そうだと思う。
コロンビーナ:
姿が変わったからって、違うものになるわけじゃないと思う?もし…この先の「真実」がキミの想像と違っても。
旅人:
分からないけど…うん、きっと変わらないと思う。
旅人:
俺にとってテイワットで一番大切なのは…真相なんかじゃない。
コロンビーナ:
……
コロンビーナ:
テイワットに生まれた頃、私は「家」を切望してた…
コロンビーナ:
まだ何もわかってないときに何かを手に入れると、それが当たり前のものだと思い込んでしまうものなんだね…
コロンビーナ:
私は「家」っていうのは、「交換」だと思ってた。キミが私の欲しいものをくれて、私がキミの欲しいものを返す。
コロンビーナ:
でも、みんなに、本当の「家」がどういうものなのか教えてもらったの。みんなは何かを求めもせずに…むしろ私に与え続けてくれた。
旅人:
コロンビーナが、そうしたいって思わせたんだ。
コロンビーナ:
ふふっ…ずっと、ナド・クライに生まれたのは偶然だと思ってた。
コロンビーナ:
でも、過去に戻ってはじめて分かった…物語の始まりで、私自身がナド・クライを選んで、そこを私の未来の「家」にすることを決めたんだって。
コロンビーナ:
今は、過去の自分がそんな選択をしてくれて本当に良かったと思ってる。
旅人:
きっとみんなもそう思ってるよ。
コロンビーナ:
だから、今から…また同じことをしようと思う。
旅人:
同じこと?
コロンビーナ:
うん、恒月の月髄はラウマに渡して、虹月のはアルレッキーノに渡した。
コロンビーナ:
私のクーヴァキを、ナド・クライに返すつもり。私が選んだこの「家」を、これからも守り続けられるように。
旅人:
えっ…?でも、それじゃ…
コロンビーナ:
ん…?ああ、私が消えてしまうんじゃないかって心配してくれてるの?
コロンビーナ:
ふふっ…もう大丈夫だよ。「霜月」は偽りの空で輝いてるし、私も「三月の女神」になったから。
コロンビーナ:
私が返したのは、ナド・クライが必要とするもの。そして…「家」のために私が捧げたいものでもある。
コロンビーナ:
そうそう…キミの分もあるよ。
旅人:
俺の?
コロンビーナ:
うん…
旅人:
……
旅人:
これって…!
コロンビーナ:
この世界がキミに課した「制限」を少し解いたよ。これからの冒険の役に立つといいんだけど。
旅人:
(力が…高まってる…!元素力をより自在に扱えそうな感覚…)
旅人:
…ありがとう。すごく役に立ちそうだよ。
コロンビーナ:
どういたしまして。キミは大切な「家族」みたいなものだから、恩返し…ううん、献身かな。
コロンビーナ:
このお花もあげる。
旅人:
えっ…?これは…祈月の花?
コロンビーナ:
うん。安心して、ナド・クライの祈月の花は、もう二度と色を失ったりしないから。
コロンビーナ:
…努力して何かを得るのはこんなに素敵なことなんだって、気付くのが遅くなっちゃったけど。
旅人:
いつだって遅くはないよ。
コロンビーナ:
ふふっ…
旅人:
また何か思いついたの?
コロンビーナ:
当ててみる?チャンスは一回だけ。
旅人:
一回だけか…難しいね。とにかく、楽しいことじゃない?
コロンビーナ:
ずるい答え方だね。でも、否定できない。
コロンビーナ:
テイワットにいた時、月はあまりに遠かった。どれほどの生命力を尽くしても届かないようで…
コロンビーナ:
なのに今、月の上にいると、すべてがこんなにも近くに感じられる。
コロンビーナ:
空の暗雲がやっと晴れたみたいな気分なの。冬の夜を旅する人になって、焚火のそばで物語の新しい章を開いたような…
コロンビーナ:
今はまだ、荷物はさほどないけど、これからの未来にすごく期待してる。
旅人:
ははっ…じゃあ、次は何する?
コロンビーナ:
次?
コロンビーナ:
…もう少し、ここにいさせて。
コロンビーナ:
それから一緒に「家」に帰って、私たちの旅を続けよう。
コロンビーナと会話する
コロンビーナ:
旅は続いていく。キミの旅も、私の旅も。
コロンビーナ:
さっきも言ったけど、これは結末じゃない。これからもそうはならない。
コロンビーナ:
次はスネージナヤに行くの?
コロンビーナ:
うーん…普通なら服を着込んだ方がいいって言うところなんだろうけど、私は他の人と感覚が違うから、どのくらい着ればいいのかまでは教えてあげられない。
コロンビーナ:
でも、あそこには不思議な熱源があってね。確か…「クルースニクの炉」?街全体が、その周りに作られてるの。
コロンビーナ:
「列車」で通りかかった時、そのエネルギーを感じたの。とても…壮大で、とても…遥か遠くに感じた。
コロンビーナ:
それと、スネージナヤ・グラードのコロレフスキー劇団もおすすめだよ。よく公演をやってるし、ファトゥスはチケットが要らないから、好きだった。
騎士団に手紙を書く
ファルカ:
「西風騎士団代理団長ジンへ」
ファルカ:
まったく、長ったらしいことこの上ない肩書きだな。いつになったら「代理」の二文字が外れることやら、ははっ。
ファルカ:
「ドゥリンから近況は聞いているだろう。心配をかけたな!」
ファルカ:
「朗報だ。みんなで力を合わせて『博士』の陰謀を阻止した。おかげでナド・クライもようやく一息つけそうだ。」
ファルカ:
「ファデュイについては、組織を離れた『少女』——月神様のことだ——は数えないでいいとして…」
ファルカ:
「今回、『召使』と『傀儡』に協力してもらった。その過程で、『傀儡』は犠牲になった…」
ファルカ:
「敵を作るより、味方を作る方がよほどいい。だが、あの氷の女皇の真意が分からない今、この先の保証はできない。」
ファルカ:
「近いうちに…」
ファルカ:
いや、帰ると手紙に書いちまったら、サプライズにならんな。そりゃ、勿体ない。
ファルカ:
うーん…ああ!
ファルカ:
「遠征隊を順次帰還させる。詳細は彼らに聞いてくれ。」
ファルカ:
「旅の疲れで、やつらがこの俺の武勇伝を端折らないといいんだが。」
ファルカ:
「いつもモンドを想っている。みんなによろしく伝えてくれ。」
ファルカ:
「追伸——今回も栄誉騎士の働きは見事だった。彼に与える褒賞を増やしてやれないか?検討してくれ。」
ファルカ:
「追々伸——すまないが、クレーに少し優しくしてやってくれ。魔女会に借りを一つ作ってしまったから、その埋め合わせだ。駄目なら俺が帰ってから、代わりに反省室に入ってやる。」
ファルカ:
ふぅ…これでやっと、色々一段落だな。
ファルカ:
今夜は皆、月光の下でぐっすり眠れるだろうよ!