arrow_back 原神 クエスト

魔女の課題・反論の題


反論できない命題
魔女の辞典の中に、いとけない口調で書かれた「挑戦状」があった…
パイモン:
プルーネの課題…いや、課題っていうより挑戦状みたいだぞ…
パイモン:
「うふふ、小さな魔女ハンターさん。私を倒す方法は思いついたかしら?かっこよく挑戦の宣誓を叫んだら、大魔王がやっつけに行くからね♪」
パイモン:
…間違いなくアリスが書いた文章だな。「魔女ハンター」って書いてなきゃ、クレー宛てに書いたのかと勘違いしそうだ。
パイモン:
プルーネはずっとアリスを敵視してるからな…こんな挑発を受けたら、カンカンに怒っちゃうんじゃないか…?
旅人:
アリス、絶対わざとやってるよね。
パイモン:
プルーネには、余計な部分を省いて伝えようぜ…
プルーネ:
あたしに何を伝えるって?見せるのだ。
パイモン:
うわあっ!ち、ちがうんだ…落ち着いて話を…
プルーネ:
…くだらないのだ。
パイモン:
…えっ?意外と冷静だな…
プルーネ:
ふん…あいつの幼稚な手口にはもう飽き飽きだぞ。大げさに見せかけてるけど、こんなの子供騙しの悪ふざけに過ぎない。
プルーネ:
叫べって言われて、素直に叫ぶやつなんているわけないだろう…周りに変な目で見られるだけだ。あたしは騙されないからな。
プルーネ:
そんなの、街中で「あたしは大バカ者なのだ」って叫んでるようなものだぞ…
レコーダー:
あたしは大バカ者なのだ!あたしは大バカ者なのだ!あたしは大バカ者なのだ!
プルーネ:
な、なんだ!?なんであっちからあたしの声が!?
何も知らない通行人:
はっはっは!自分が大バカ者だなんて叫んでるのは、どこのどいつだ?
野次馬の通行人:
自分を大バカ者だなんて、言ってて恥ずかしくないの?あはは、罰ゲームか何か?
理性的な通行人:
きっと子供の悪ふざけよ。騙されたおバカな子が言わされてるのね。
プルーネ:
くそっ…やめろ、やめるのだぁ!
レコーダー:
あたしは大バカ者なのだ!あたしは大バカ者なのだ!あたしは大バカ者なのだ!
プルーネ:
……
パイモン:
落ち着けって、プルーネ!壊さなくてもいいだろ…
プルーネ:
ああもう…!ア——リ——ス——!
アリス:
はいは~い、みんな~。ふふっ、あんな宣言をするなんて笑っちゃうじゃない。あ、おめでとう、プルーネちゃん。見事に魔女の課題のスタートを切れたみたいね!
アリス:
今回の挑戦のために、いかにも儀式~!…って感じの魔法空間を用意したのよ。けど、魔法の読み込みにちょっと時間がかかっちゃうのが難点なのよね…
アリス:
そこで、宣誓を読み込み中の効果音にして、あなたの士気を高めるためにリピート再生することにしたの。どう?気に入ってもらえたかしら?
レコーダー:
あたしは大バカ者なのだ!あたしは大バカ者なのだ!あたしは大バカ者なのだ!
プルーネ:
違う!それは宣誓じゃないのだ!早くこのふざけた効果音を止めろ!
アリス:
あらあら、私の勘違いだったのね。でも、効果音は挑戦魔法の一部なのよね…止めちゃうと、挑戦をあきらめることになるのよ?
アリス:
本当に?本当にいいのね?じゃあ、さようなら…また機会があれば——
プルーネ:
ま…待て!やっと捕まえたのに、逃がすはずがないだろう!あぁ、もう…その、おまえのポンコツ魔法は読み込みにどれくらいかかるんだ!?
アリス:
とっくに終わってるわよ?
アリス:
テイワットで最もドラマチックな場所——エピクレシス歌劇場…の魔法模擬空間へようこそ!
アリス:
今回の課題は「討論」に合わせて、こんな魔法空間を作ったの。結構よくできてるでしょ?真心をたっぷり込めて、儀式感が出るように仕上げたんだから。
プルーネ:
討論…って、前もあたしに完敗してただろう。また恥をかきたいのか?
アリス:
ふふっ…プルーネちゃんったら、十二歳レベルの議題に対して十六歳レベルの聡明さを発揮するんだもの。あの時は驚かされちゃった!
アリス:
あなたが反論せずにはいられない性格ってことを考慮して…今回は、絶対に論破不可能なテーマを考えてきたの!
アリス:
討論を素晴らしいものにするためには、公平で公正な審査員が欠かせないでしょ?あなたたちなら適任だし、プルーネちゃんだって反対しないはずよ。
旅人:
じゃあ…パイモンはあの位置でいいの?
プルーネ:
さっきからずっと、高所の貴賓席からポーズを決めてるけど…
旅人:
その台詞、聞き覚えが…
パイモン:
へへっ…まさかこんな場所に転送されるなんてな。思わずオイラたちの友達——フォンテーヌの大スターを真似ちゃったぜ!
アリス:
パイモンは白熱する討論をじっくり見物したいでしょう?そこは一番よく見渡せる特等席よ。気に入ってもらえた?
パイモン:
へぇ、ここからだとこんな風に見えるんだな…でも、本当にオイラがここに座っていいのか?なんか、偉そうにしてるみたいで…
アリス:
ここは魔法で作られた空間で、全てが魔女の思い通りなの。警備員が入ってきてあなたたちを捕まえたりはしないから、安心してね。
アリス:
高いところにお座りのパイモ~ン、特別観覧席はお気に召したかしら~?
パイモン:
は、迫力満点だぞ!こんな場所に座るのは初めてだから、なんて言えばいいかわからないな…
アリス:
じゃあ早く慣れてね。これから、あなたの拍手と歓声が必要になってくるんだから。
プルーネ:
茶番はもう十分なのだ…さっさと終わらせるぞ。で、テーマは何なんだ?
アリス:
ずばり、「クレーは悪い子である」よ!
パイモン:
えっ?
旅人:
えっ?
アリス:
これが、あなたが反論するテーマだよ。もし「クレーは悪い子じゃない」って証明できたら、ささやかなプレゼントをあげる。
プルーネ:
おまえからのプレゼントなんていらないのだ!クレーはおまえの娘だろう、そんなテーマ出すな!
プルーネ:
おまえは…とんでもない悪人だ!
アリス:
うふふ、「蛙の子は蛙」って言うでしょ。あなたが私を悪人だって決めつけるなら、私の子供は悪い子ってことになるわよね?
プルーネ:
異議ありなのだ!そんなわけあるか。おまえ自身の品性や素行に問題があるのであって…それが遺伝するなんて科学的根拠はないぞ。
プルーネ:
それに、重要なのは遺伝じゃなく育った環境だ。モンドの人たちはおまえよりずっとまともだし、あの人たちに囲まれて育つクレーが悪い子なわけない。
アリス:
でも、クレーはお魚ドカーンが大好きなのよ?これは、悪い子だっていう有力な証拠になるんじゃない?
プルーネ:
そ…それは…子供だからしょうがないのだ!
プルーネ:
港の漁船だって魚を捕るだろう。クレーは、なんで魚を捕るのはよくてドカーンはダメなのか、区別がついてないだけだ。
アリス:
その割には、毎回反省室に入れられても懲りずにドカーンしてるけど?
プルーネ:
あいつは毎回素直に反省室に入ってるし、逃げようとしたことなんてないのだ。
プルーネ:
ちゃんと罰を受け入れて、責任逃れもしてない。そんな子に「悪い子」なんてレッテルを貼っちゃ駄目だ。
プルーネ:
それに、前回反省室に入れられてからのクレーは、「お魚をドカーンしたい」と口にすることはあっても、勝手にそれを実行に移したことは一度もない。
プルーネ:
最近のドカーンは、あいつが信頼を寄せる人物が「そそのかして」、「甘やかした」せいだ。その人物とは…「混沌」の化身とも言える母親だ!
アリス:
えっへん。
プルーネ:
つまり、おまえこそ「悪い子」…じゃない、「悪い大人」のレッテルを貼られるべきなのだ!…いや、こんな子供みたいな大人がいてたまるか!「悪い大きな子」だ!
旅人:
形勢逆転!
パイモン:
プルーネ、すごい気迫だぞ…見事に反論をきめたな!ここからアリスはどう返すんだ?
アリス:
だとしても、それはクレーに「悪気がなかったこと」の証明でしかないのよ。みんながクレーを「悪い子」じゃないと思ってる根拠としては、イマイチね。
プルーネ:
減らず口を…
プルーネ:
じゃあ、よーっく聞くのだ。これについては、おまえは確実に反論できないはずだぞ——
プルーネ:
クレーは可愛いから、何をしても許されるのだ。
旅人:
その通り!
パイモン:
そうだぞ!可愛いクレーがちょっとぐらいイタズラしたって、オイラなら全然許せるぞ。とにかく、オイラにとってクレーは悪い子なんかじゃないからな!
プルーネ:
おまえがクレーの悪いところを百個挙げようと、あたしはあいつのいいところを百一個以上挙げられる。おもちゃを友達に貸してあげたり、遊びたくてもみんなが忙しい時は、大人しく待ってたり…
プルーネ:
何より、あいつは誰に対しても優しくて、誰もがいい人だと思ってる…自分のママを敵視してる、あたしのことまでもな。
プルーネ:
とにかく、あんなに可愛い子を「悪い子」呼ばわりするのは、あたしが許さないのだ。
アリス:
……
アリス:
ああもう、降参!降参よ!ママとして、その意見には同意せざるを得ないじゃない。
アリス:
それに、ずっと聞きたかった言葉がようやく聞けた。あなたは、心からクレーを最高の友達だと思ってるみたいね。
アリス:
うちの子、すっごく可愛いでしょ?それに、言ったじゃない。あの子と一緒にいることで、あなたも幸せな気分になれるのよ、って。
プルーネ:
…なに得意げになってるんだ?おまえの悪ふざけのせいで、あたしはわざわざモンドまで来る羽目になったんだからな。
アリス:
ふふっ。クレーにこんなに素敵なお友達がついててくれるなら、これからは心配する必要もなさそう。
アリス:
あなたたちがどう成長していくのか、楽しみね。さすがに、クレーも私と同じ年齢になる頃にはお魚ドカーンを卒業してるだろうし…
プルーネ:
ん?…おい、ちょっと待つのだ。「今回の課題は、プルーネのクレーに対する真心をテストしてたのよ」とか、しょうもないこと言い出すんじゃないだろうな?
アリス:
大正解~。それじゃ、挑戦の結果発表まで飛ばしちゃいましょっか。審査員の先生、お願いしま~す。
旅人:
コホン…えー、「プルーネの魔女の課題への挑戦結果は…合格です!これより、魔女の祝福を授けます」…
旅人:
「クレーと同じように、健やかで、ご飯をた~っくさん食べて、悩みは少なく、幸せな子供でありますように」。
アリス:
あなたもクレーも、とてもいい子でしょ。だから、たまに間違ったことをしちゃったり、わがままを言っても許されるのよ。
プルーネ:
え?あ…ありがとう…?でも、それとこれとは話が別なのだぞ。あたしを子供扱いするなって何度も言ってるのだ。
プルーネ:
あたしが魔女ハンターだってこと、忘れてないだろうな?和解するつもりなんか一切ないぞ!おまえは負けたんだから、こんなぬいぐるみでごまかさずに大人しく出てくるのだ!
アリス:
今日は、とっても楽しかった!また時間がある時にからかいに来るからね。バイバ~イ。
プルーネ:
聞いてるのか!?…あっ!逃げるな——
パイモン:
一瞬で全部消えちゃったぞ…まったく、アリスらしいぜ。
プルーネ:
くっそー…絶対に見つけ出してやるからなー!