arrow_back 原神 クエスト
空想の友と巡る旅 3
永遠に消えない魔法
任務一覧
みんなの努力により、空想の友達を救い出す作戦に新たな進展があった…
百日白白音:
こちらも準備はバッチリです。夢喰い獏たちも一晩中お腹を空かしていましたから、必ず任務を遂行できるでしょう。
旅人:
はい、悪夢のかけらだよ。
百日白白音:
私たちが最初に見つけたのと同じ匂いがします!間違いありませんね。では…遠慮なくいただきます。
パイモン:
もうポップコーンは元に戻ったみたいだな?
ポップコーン:
はぁ…めまいが治まった。
ポップコーン:
思い出した…全部思い出したよ!この数日一緒にいてくれて、焔の悪夢のことまで解決してくれて…本当にありがとう!
パイモン:
へへっ、いいって!ところで、なんでおまえは友達とはぐれちまったんだ?空想の友達って、子供の頭の中で暮らしてるんじゃないのか?
ポップコーン:
実は、焔はもう大人になったんだ…
ポップコーン:
でも、最近は仕事が忙しくて、疲れがたまって寝れなくて。やっとの思いで時間を作って郊外へ気晴らしに出かけたのに、ちょっとした一眠りでも悪夢を見ちゃって…
ポップコーン:
「せめて心地よく眠れるように…」そんな思いで…ボクは悪夢を追い払おうと、夢の中で暴れ回って、わるいものを全部ぶん殴ってやったんだ——ぺしゃんこになるまでね!
ポップコーン:
でも実際は…悪夢の中の巨大な嵐に巻き込まれただけだったんだ。そして焔が起きた後、焔の寝てた場所には悪いものが残ってた!
プルーネ:
悪夢のかけらだ。
ポップコーン:
そんなもの、真っ先にぶっ壊してやらないと!
パイモン:
ポップコーンって、もともと短気なんじゃないのか?
百日白白音:
悪夢のかけらが、さらに荒っぽくさせたんですよ。
ポップコーン:
結局…また失敗だ!その時から、頭がクラクラして…後のことは、キミたちも知っての通りだよ。
プルーネ:
まあ、悪夢のかけらは全部食べたし…問題は全部解決だよな?
百日白白音:
いいえ、焔さんは一時的に悪夢から解放されただけで、心の機能はまだ元に戻っていません…むしろ、問題は深刻です。
百日白白音:
先ほど夢喰い獏が悪夢のかけらを消化している時に分かったのですが、かけらの中の感情にはどれも、自分から干渉しようとした形跡がなかった…心が麻痺している証です。
ポップコーン:
もうずっと、焔は心から笑ってないんだ。小さい頃みたいに、とりとめもなく空想にふけることもない…頭の中に、奇妙で面白い光景が浮かぶこともなくなってしまった…
ポップコーン:
だからボクも、彼女の想像力に乗っかって姿を見せて、そばで励ますこともできなくて…ただ焦る気持ちばかりがふくらんでいった。
百日白白音:
もし自分から楽しさを感じたり探したりするのを諦めて、負の感情に侵蝕されるがままになってしまったら…
パイモン:
どうなるんだ…?
百日白白音:
日常の依頼の中でも、そういう患者さんはいらっしゃいます。傍目には、変わったところなどないように見えるかもしれませんが…
百日白白音:
本人は、ずっと虚しさを感じています…そして、素晴らしいものを感知する能力をどんどん失っていくんです。
百日白白音:
ある患者さんはこう言っていました…「私はここに座っているけど、心の中の楽しげな子供は、もう二度と帰らない」。
ポップコーン:
ダメだそんなの!絶対に…!ボクが焔を助けるんだ!
七七:
その子供はどこに行った…?お腹が空いたら帰ってくる?
ヨォーヨ:
七七、これは比喩だよ。えっと…比喩だよね…あれ、擬人化かな…?
クレー:
大丈夫、帰ってくるよ!クレーね、反省室から出た時に、一気にすっごく遠くまで走っちゃう時があるの。ジン団長でも追いつけないくらい!
クレー:
でも、そんな時はドドコがクレーに言うの。「それ以上走ったら、またすぐ反省室行きだよ!」って。だからクレー、いい子にして帰るんだ。
パイモン:
クレーの言ってることは、ちょっと違うけど…理屈は通ってると思うぞ!
プルーネ:
言いたいことはわかるぞ…ポップコーンは「焔」の空想の友達なのだろう?ポップコーンの言うことなら、焔もきっと聞いてくれるはずなのだ。そうやって、彼女の悩みを吹き飛ばしてあげられないか?
百日白白音:
そうですね…実際、心理療法などに頼らずとも、本人が自力で悩みを解消できるならそれが一番です。
パイモン:
でもポップコーンが言ってたよな、焔はもうずっとポップコーンのことを思い出してないって…それだと姿も見えないし、声も聞こえないんじゃないか?
プルーネ:
今はとにかく焔にポップコーンのことを思い出してもらわないとな。
ポップコーン:
焔に会いに行かなくちゃ!彼女を助けてあげなくちゃ!
プルーネ:
ちょ、ちょっと、落ち着くのだ——
クレー:
小さな魔女会も手伝うよ!
社長:
焔、お前の企画だが、いまひとつだな。独創性に欠けるし、インパクトもない。もう一度練り直してくれ。
社長:
入りたての頃は悪くない発想をしてたのに、何故どんどん普通になっていくんだ…とにかく今回の設計競技は重要だ。会社もお前には期待してるんだから、気合を入れてくれよ。
焔:
でも…もう第12稿で…はぁ、かしこまりました。
パイモン:
あれって…この前、秋沙銭湯の入り口で見かけたやつじゃないか?あいつが焔だったのか!
早柚:
ポップコーンがずっと体当たりしてるのが、焔の上司か?あの人たちには、ポップコーンが見えてないみたいだな。
七七:
見えてないのは…焔がまだ、ポップコーンのことを…思い出してないから。
ヨォーヨ:
大きくなってからは、みつあみが好きじゃなくなっちゃったんだね。
プルーネ:
長い髪の手入れは時間がかかりすぎるのだ。
クレー:
花柄のスカート、もうはかないのかな。
プルーネ:
あたしのママも「仕事をするならズボンのほうが便利だ」って言ってたぞ…ま、あたしは関係ないと思うがな。着心地がいちばんなのだ。
社長:
近々展示会があるから、時間を作って例の顧客を案内してくれ。しっかり接待しろよ、来年の注文はあの人次第なんだからな!
社長:
それから、ついでに設計図も頼む。絵を描くのが好きなんだろ?単体で見れば大したことない絵だが、参考資料に入れる分にはごまかしに使える。
社長:
とりあえずざっと下書きを描いてくれ。中身は重要じゃないから、見栄えだけでいい。あとで顧客の意見を見て修正だな。
早柚:
仕事がいっぱい…逃げたい…
パイモン:
焔、早く断るんだ!
焔:
…分かりました。
パイモン:
もうっ!なんでだよ!子供の頃のあの激しさを思い出せよな。すっげえ詩を書いてたじゃないか!
プルーネ:
…そうだ。あの詩を使えば、昔のこととか…ポップコーンのことを思い出すんじゃないのか?
プルーネ:
吹っ飛ばせなみだ虫、蹴っ飛ばせハナミズ怪獣…
ヨォーヨ:
激つよだって怖くない、拳で宇宙へさようなら!
パイモン:
悪い奴らはやっつけて…えっと、早柚。続きはなんだっけか?
早柚:
やっつけた後は…しまった、ウトウトしてたから覚えていないぞ…
焔:
悪い奴らはやっつけて、みんな…みんな袋に詰めちゃおう!
焔:
あんたなんか、袋詰めにしてやる!
焔:
ちょっと待って!
社長:
どうした?まだ何か分からないことでもあるのか?
焔:
分かってないのはそっちよ。修正の指示は二転三転するし、自分が何を求めてるのかも分かってないくせに、それを察しろですって?お願いだから、考えをまとめてから口を開いて。
焔:
どうしても私に考えろと言うなら、それでもいいわ。その代わり、素人がプロに指図するのはやめて。修正後に入らないと言ったり、完成後に文句を言ったり、自分では大した案も出せないくせに、私に独創性がないことにするのはやめて!
焔:
「会社は私に期待してる」——?そうですか、どうもありがとう。私だって仕事には本気で取り組んでた。毎日自腹で珈琲を買って気合を入れて…一度でも会社は私に感謝してくれた?
社長:
会社も、評価を示す奨励プランを…
焔:
話の途中よ、口を挟まないで。奨励ってのは仕事が増えることなわけ?今や担当外の仕事までやらされてるのよ。
焔:
私は機械じゃない。ぜんまいを巻けばずっと動き続けられると思わないで!
焔:
仕事量は基準を大幅に超えてるし、ずっと寝不足なのよ。こんな状態で、まともな仕事ができるわけないでしょ!
焔:
社長として、専門的な指導ができないなら、せめて仕事に専念できる環境くらい整えて。
焔:
最後に、絵を描くのは個人の趣味だから。一切口出ししないで!
通りすがりの犬:
わあーっ!ぼくの心の声を言ってくれた!
通りすがりの猫:
拍手だニャ!
社長:
お…怒らないでくれ!非を認めよう…悪かった!俺の配慮が足りなかった。
社長:
そうだ、三か月ほど有給休暇をやるから、ゆっくり休んで英気を養うといい!
焔:
は?
社長:
わ、分かってる、分かってる。上辺だけの評価じゃダメだよな。これまでの貢献に感謝して、さらに三か月分の賞与を出そう。これならどうだ?
社長:
三か月分の賞与…三か月分の賞与…三か月分の賞与…三か月分の賞与…
焔:
は…はは…はははははははは!
社長:
も…問題ないか?
焔:
あはは…あ…え?も、問題ないです。
社長:
本当に…?
焔:
……
焔:
やっぱり…問題大ありです!
焔:
前回提出した案は十分競争力があると思うんです。詳しくご説明しますので、それを聞いてから修正が必要かどうか判断してください。
焔:
でも…まずは二日間、お休みをいただけませんか。お話は戻ってからということで…
焔:
い…いいですか?
社長:
特別な事情がない限り、休暇は取らないようにと言っていたはずだ。しばらくは業務が立て込んでいるから、もう少し頑張ってくれると助かるんだが…
焔:
すみません…でも、もう限界で…仕事が多すぎて、体調を崩し始めているんです。分かってください…
社長:
ずっと何も言わなかっただろう。いつも時間通りに仕事を終わらせていたから、問題なくこなせていると思っていた。
焔:
納期までに仕事を終わらせていたのは、それが私の仕事だからです。でも、あの理不尽な、臨時の、管轄外の仕事については…残業してどうにか終わらせていただけです…
焔:
最近はずっと残業続きで…できれば、お手数ですがスケジュールを調整していただけませんか?
社長:
でも、顧客はあと数日でいらっしゃるし、急にそんなことを言われても、すぐに人員を手配するのは難しい…
焔:
でも、そもそも…顧客の接待は、私の仕事ではありませんよね…?
焔:
はぁ…もしどうしても休暇が下りないなら、実はもう用意してありまして——
社長:
落ち着け!あの二文字は言わないでくれ!こうしよう。まずは休んで、なるべく早く状態を整えて復帰してくれ。な?な、なるべく早く頼む!
焔:
わ、分かりました…なるべく早く。
焔:
ふぅ…なんとか話がまとまってよかった。説明の用意はしてたから、最悪、顧客の対応に行こうと思ってたけど…
焔:
……
焔:
ポップコーン…?ポップコーン、本当にあなたなの!それに…?
ヨォーヨ:
焔ねぇね、こんにちは。ヨォーヨたちはポップコーンのお友達だよ!
焔:
ちょっと待って…私の空想の友達が、私以外の現実の友達を作ったの…?もしかして、私、まだ空想の中にいるんじゃ…
ポップコーンはこれまでの出来事を焔に伝えた。小さな魔女たちも、横から口を挟んで説明した…
焔:
そうだったのね…みんな、ありがとう。最近調子が悪かったから、知らない間に悪夢を見てたのかも。迷惑をかけてごめんなさい。
早柚:
安心しろ、悪夢は夢喰い獏が食べてくれた。これからはぐっすり眠れるぞ。
七七:
でもドウ大王は…あなたの心に問題があるって。
プルーネ:
こら!言い方がストレートすぎるだろう。大人はそういうの、受け止めきれないのだぞ。
パイモン:
ま、まあまあ。ポップコーンも言ってたぞ。おまえ、最近仕事が忙しいんだってな?
焔:
ええ…初めての仕事なの。最初は期待に胸を膨らませて、絶対に一旗揚げてやるって思ってた…でもすぐに、現実はそう簡単にはいかないって気づいてしまった…
焔:
終わらない仕事、うまくいかない人間関係、実現できない計画…手元の難題もまだ解決してないのに、さらに大きな難題が次から次へと湧いてくる。
焔:
厄介ごとが次から次へと押し寄せて、息をつく暇もない。仕事が終わると、口もききたくないくらいクタクタになっちゃって、好きだったことすらやる気が起きなくて…ただどこかで横になりたいって…
プルーネ:
わかるのだ…大人の世界はつまらなくて、冷たくて、残酷なのだ…
パイモン:
なに共感してるんだよ!おまえはまだ大人じゃないだろ!
クレー:
クレー、よくわかんない。大人も子供も、みんな同じ世界にいるんじゃないの?ママが言ってたよ。大人は大きくなった子供で、大人の服を着た子供だって。
焔:
えっ?
早柚:
拙はこれまでさんざん情報収集をしてきたが、中にはおもちゃで遊ぶのが好きな大人もいたぞ。人形に声をあてたり、葉っぱや小石でままごとをしたりな!
早柚:
ま、誰とは言えないが…
ポップコーン:
大人になったって、子供の頃みたいに怪獣ごっこをしたり、家具の上を渡って溶岩を避けたりできるよ。想像の世界では、なんだってできるんだから!
焔:
さっき頭の中でやりたいことを空想したみたいに…?現実じゃないけど、想像してる間はすごく気が楽になったわ。
プルーネ:
そんなんじゃまだまだなのだ…子供は純粋で、想像を全部本物だと信じちゃうのだ。だからこそ、本当に楽しくなれる…
プルーネ:
大人は空想は現実じゃないってわかりつつも、想像で自分をごまかして…結局は、逃亡してるだけだ。
プルーネ:
そ、そうそう!それなのだ。くっ…覚え間違えてたか…
プルーネ:
とにかく…自分が楽しくなれることを考えるだけじゃなくて、行動に移すのが大事なのだ。
プルーネ:
仕事でも生活でも、嫌なことや嫌なやつに遭ったら、反抗したり、いつもと違うことをしてみるといいぞ。さっきみたいに勇敢に「ノー」をつきつけるのも…その第一歩なのだ。
プルーネ:
なみだ虫やハナミズ怪獣だと思って、みんな吹っ飛ばせばいいのだ!
パイモン:
おおっ!すごい気迫だな!
プルーネ:
失敗したって、大したことない…また仕事を探せばいいだけ…なのだ…
パイモン:
うぅ…さっきの気迫は…
焔:
まさか、子供に諭される日が来るなんて…みんなの言う通りね。少しずつ変われるように頑張ってみるわ。ありがとう。
焔:
ポップコーンも、ありがとう。
パイモン:
ポップコーンと焔が再会できて、ほんとによかったな…
プルーネ:
ああ…よかった。
プルーネ:
デカルト、今ごろどうしてるんだろうな…あ、あたしは…ちっとも前進してないのだ。
クレー:
どうしたの?プルーネお姉ちゃん。
プルーネ:
えっと…あたし…その…
旅人:
心配しないで。もし話したくないなら、聞かなかったことにする。
旅人:
でも、もし俺たちを信じてくれるなら、全力で君の力になるよ。そうだよね?小さな魔女のみんな。
クレー:
うん!クレーの中ではプルーネお姉ちゃんも、もうとっくに「小さな魔女会」の仲間だよ!みんな、お姉ちゃんのことが大好きだもん。
ヨォーヨ:
ヨォーヨも賛成!プルーネねぇねと一緒にかけらを探した時は、息がぴったりだったし!
早柚:
背の高さもお揃いだしな。ハンマーを使った竹馬を教えてくれたのも面白かったぞ…背が伸びるってああいう感じなんだな。
七七:
プルーネはもの知りで…何でも教えてくれる。ヤマガラの絵本を貸してくれたのも、七七、覚えてる。
パイモン:
へへっ、オイラもだぞ。小さな魔女たちとお菓子を分ける時、自然とおまえの分も数に入れてたんだよな。
プルーネ:
キミたち…うう…あたし、そんなにいいやつじゃないのに…
プルーネ:
実は最初から嘘をついてたんだ。あたしはアリスの友達じゃない!
プルーネ:
あたしの正体は魔女ハンターで…魔女は敵だ!あんなのと友達になんて、なるわけない…
プルーネ:
魔女と口論になって…あいつ、恥知らずにも言い負かせないからってあたしの空想の友達を連れて行ったのだ…!うぅ…デカルトはあたしの一番の友達なのに…
プルーネ:
それに…全ての魔女に勝たないと、あたしの空想の友達は取り戻せないって言われたのだ…
プルーネ:
魔女を見つけるため、やっとの思いでモンドまで追ってきた…手がかりは稲妻って聞いて、夜通し船で来たのに…結局…
プルーネ:
なんで小さな魔女なんだ…全然、思ってたのと違うじゃないか…
プルーネ:
邪悪な魔女なんかじゃなくて、無邪気な子供たちじゃないか…それに、それに、あたしにこんなに優しくしてくれて…キミたちを敵だなんて、思えるわけない…ううっ。
ヨォーヨ:
大丈夫、大丈夫だよ。泣きたい時は、泣いてもいいんだから。
小さな魔女たちは静かにプルーネに寄り添った。手を握ったり、背中を優しくさすったりしてプルーネの気持ちが落ち着くのを待った…
プルーネ:
その…もう平気なのだ。ありがとな…
プルーネ:
それとだな…さっきみんなの前で泣いたの…恥ずかしいから…内緒にしてくれないか?
クレー:
いいよ!
パイモン:
落ち着いたみたいだし、聞いてもいいか?おまえはアリスが空想の友達を連れ去るところを、その目で見たのか?
プルーネ:
直接見たわけじゃないが…
パイモン:
うーん…じゃあ、あいつは魔女にどうやって勝てばいいかについては言ってたか?
プルーネ:
ルールは言ってなかった気がするぞ…悪役がよくやる手口だ。でも、戦えとか、そんなとこだろう…
パイモン:
オイラたちの知ってるアリスなら、たぶんお決まり試練なんて用意しないと思うぜ。それに、そんな悪いやつじゃないしな。
プルーネ:
どんなパターンだろうと…魔女ハンターとしての立場は変わらないのだ。つまり、あたしと小さな魔女の間には…
プルーネ:
えっ?
パイモン:
そうか!アリスはおまえにすべての魔女に勝てって言ってたけど、その時はまだ小さな魔女会なんてなかったんだもんな!
パイモン:
小さな魔女会の助けがあれば、きっと大魔女会を倒して、空想の友達を助け出せるぞ!
プルーネ:
でも…クレーはアリスの娘なのだぞ——!
クレー:
うぅ…クレー、何が起きたのかよくわかんないけど、ママはきっとプルーネお姉ちゃんとゲームをしてるんだよね?
クレー:
だってママがよく言ってたもん。クレーはいつかママに勝って、ママよりもっとすごい魔女になるんだって。
クレー:
クレーも「大魔女を捕まえるゲーム」やりたい!入れて!
早柚:
鍛錬になりそうだな。拙も入れてくれ。
早柚:
拙は師匠よりすごい忍者になる。そうすれば、のんびり寝ていたって誰も文句は言えなくなるからな。
ヨォーヨ:
師匠が教えてくれたんだけど、それって「青は藍より出でて藍より青し」って言うんだって。ヨォーヨたちも「藍」より青くならないとね。そうでしょ、七七!
七七:
青…好き。一緒にやる。
パイモン:
ふふん。修羅場をくぐり抜けてきたオイラには余裕だぜ。旅人がいれば、大魔女も超大魔女も、巨大魔女だって朝飯前だ!
旅人:
俺?俺も戦うの?
プルーネ:
みんな…はぁ、本当にすごい子供たちなのだ。
クレー:
だからプルーネお姉ちゃん、手を貸して!小さな魔女会に入ってよ!
プルーネ:
まあ…子供のお遊びに付き合ってやるか…た、ただの付き合いだからな。これからよろしくなのだ…
パイモン:
早くアレ、やってくれよ。
プルーネ:
い、嫌だぞ…幼稚すぎるのだ…
プルーネ:
わ、わかったからそんな顔するな!えっと…
プルーネ:
あたしは小さな魔女、プルーネだ…
プルーネ:
恥ずかしい…
プルーネ:
え…うそ…
プルーネ:
あたしはまだ魔女を倒してないぞ?どうやって一人で逃げ出してきたんだ?ケガとか、してないか?ちょっと見せてくれ…
パイモン:
なんだなんだ?空想の友達が見えたのか?
プルーネ:
ああ。デカルトが帰ってきた、本当に帰ってきた!
ヨォーヨ:
デカルトはなんて?
プルーネ:
話せば長くなるから、後でゆっくり説明するって…
クレー:
わぁ~、変わったワンちゃん!
プルーネ:
どこが変わってるのだ…この上なくキュートだろう…って、待て…!み、見えてるのか…?
プルーネ:
これって…キミたちの空想の友達か?なんであたしにも見えるんだ…
早柚:
わぁ…空想の友達がいっぱいだ。
七七:
団団が飛んでいった…あっちで遊ぼうって。
クレー:
わーい!遊ぼう!みんなで遊ぼう!
プルーネ:
ま…待ってくれ。どういうことなのだ?
パイモン:
なあ、見えてるか?みんなの空想の友達が…出てきたぞ!?
パイモン:
オイラたちも早く追いかけて、どうなってるか見てみようぜ!
アリス:
現実の友達も空想の友達もみんな、楽しそうに打ち解けてる光景って本当に素敵。
アリス:
さすがね、すぐに気づいちゃうなんて。これは小さな魔女会へのプレゼント——大冒険が終わったことに対するお祝いってところかしら。
アリス:
みんな、空想のお友達と縁があるみたいだし、いっそのことお友達みんなに出てきてもらったほうが、賑やかで楽しいでしょ。
旅人:
プレゼントはこれだけじゃないはず…
パイモン:
たしかにな!普通なら、実体化の影響がなくなったら普通の空想の友達に戻るんだから、オイラたちには見えなくなるはずだぞ。もしかして…
アリス:
ふふっ。そうじゃないと、小さな魔女たちが空想の友達と大きな友達の再会って感動的な場面を見届けられなかったでしょ?
アリス:
それじゃ、クレーがきっとすごく悲しむもの。そんなこと、絶対に許さない。
パイモン:
その…プルーネの空想の友達をさらったのって、おまえじゃないよな?まさか、そんな…弱い者いじめみたいなこと、しないよな?
アリス:
もちろんよ、そんなことしない。
パイモン:
やっぱりな、かばった甲斐があったぜ。
アリス:
実は私が彼女に出会った時、彼女の空想の友達はもう消えかけてたの。
パイモン:
そんな…
アリス:
彼女としばらく一緒にいて、どうだった?
パイモン:
ほかの子たちと同じで小さくてかわいいけど、大人みたいだと思ったぞ。賢くて大人びてて、頼りになるからな!
旅人:
でも、悩みを抱えてるような感じがした。
アリス:
それが理由よ——早熟なプルーネは、小さい頃から世界への好奇心でいっぱいだったの。おかげで多くのことを知って、成長するのも早かった。いいことのように聞こえるでしょ?
アリス:
だけど、物分かりのいい子ほど、たくさん涙を飲むことになる。小さな肩に大きくなりすぎた思考がのしかかれば、どこかが壊れてしまうものなの。
アリス:
複雑な環境は童心を消していってしまう。それがどんな結果を招くのかは、あなたたちも見たでしょ?
パイモン:
焔みたいに空想しなくなって、空想の友達のことも思い出さなくなる…ってことか。
アリス:
だから、あえてこう言ったの。「うふふ、あなたの空想の友達は私がさらった!」ってね。そうして彼女にすべての魔女を倒す手がかりをモンドで探させたのよ。
パイモン:
でも魔女はモンドに住んでないだろ?子供を騙したんじゃないか!悪いやつだな!かばって損したぜ。
アリス:
褒めてくれてありがとう。私は悪い悪い大魔王だもの。
旅人:
モンドは魔女のこだわりの場所だから?
アリス:
ふふっ、感性と想像力の種はね、自由な土壌でこそ養分を吸い、花を咲かせて実を結ぶのよ。
パイモン:
クレーの遊び相手を探したかっただけだろ。
アリス:
さすがは「小さな魔女会」のメンバー。勘が鋭いのね…実はその通りよ。
アリス:
とにかく、結果オーライでしょ?
アリス:
小さな魔女たちとずっと一緒にいることで、あの子も子供心が呼び覚まされて、自然と空想の友達に再会できた。
アリス:
うふふ…小さな魔女たちって本当にすごいのね。もちろん、一番すごいのは私の可愛い娘だけど。
アリス:
あんなに幼いのに小さな魔女会を作っちゃって、自分でいろんなことを決めて成し遂げたのよ!たくさん褒めてあげてね?お願いよ~!
クレー:
栄誉騎士のお兄ちゃん、パイモンちゃん、早く来て!
クレー:
月桂がデカルトにでんぐり返しを教えてるよ!
アリス:
素敵な時間には限りがあるものよ。急がないと、魔法の効果が切れて、みんなの空想の友達が見えなくなっちゃうからね。
パイモン:
えっ?もっと早く言えよな!旅人、早く行こうぜ!
アリス:
遊びの時間を存分に楽しむことで、喜びという名の魔法を身につけられる。
アリス:
この魔法は、大きなお友達が小さなお友達に戻るための鍵なの。
アリス:
だから、大きなお友達も小さなお友達も、心配事は全部忘れて、明日や明後日のことなんて気にしないで、思いっきり楽しんでね。
プルーネ:
それって…全部誤解だったってことなのか…?
デカルト:
……
プルーネ:
うぅ…くっそぉ…!ム、ムカつくのだ!あたしをからかったな!
デカルト:
……
プルーネ:
後悔はしてないけどな…ここに来たことも…「小さな魔女会」に入ったことも、後悔なんてしてないのだ。
ヨォーヨ:
利大貉ってこーんなに大きかったんだねぇ。
早柚:
へへっ、お腹もふかふかなんだぞ。上で寝るとすごく気持ちいいんだ。
七七:
背も高い。早柚より高い。
早柚:
うぅ…なんでそんな冷たいことが言えるのだ…
クレー:
クレーがみんなにポカポカをお届けするよ!行っけぇ、ドッカン花火——!
焔:
ポップコーン…私に失望した?子供の頃の夢はひとつも叶わなかったし、立派な大人にもなれてない…
ポップコーン:
今は毎日、天ぷらを食べたいだけ食べられる?
焔:
やろうと思えばできるけど…
ポップコーン:
大好きな娯楽小説やマンガも、自分で買える?大人にお願いしなくても。
焔:
もう自分で稼いでるもの。もちろん買えるわ。
ポップコーン:
それなら、もう「立派な大人」だよ!