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問題メリュジーヌと解決ロボ 第三幕

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問題と答え
今ある手がかりによれば、事件現場にあった四つの足跡の持ち主はいずれもサー·アーサーを盗み出した犯人ではない。答え探しに難渋する中、新聞社でまた新たな問題が発覚したようだ…
ロシェ:
はぁ…
旅人:
まだ奥さんのことを考えてるの?
ロシェ:
考える必要などないさ。彼女は絶対に犯罪者なんかじゃないからな。いいか?絶、対、に、だ。
旅人:
じゃあ何を考えてるの?
ロシェ:
ああ、それは…
ロシェ:
…人生の問題さ。
ロシェ:
そうだ…なあ…お二人さんよ。さっきケヴィンが言っていた「解決おじさん」ってのは…どういう意味だと思う?
ロシェ:
おい…ランボロッソ、おまえは知ってるか?
ボランド!ランボロッソ!:
(何も言わず、昔なじみのように彼の傍らに腰を据えて、彼方を見つめている。まるで自分たちの未来を見据えているようだ。)
ロシェ:
いいさ…やっぱりおまえにも分からないんだな…
ボランド!ランボロッソ!:
(相変わらず何も言わず、昔なじみのように彼の傍らに腰を据えて、彼方を見つめている。まるで自分たちの未来を見据えているようだ。)
ロシェ:
だが…お前、ほんとに何も知らないのか?
ボランド!ランボロッソ!:
(ついに首を傾げて、隣の中年男を見た。まるで「やめてよ、僕はただの犬なのに」とでも言っているようだ。)
ユンカー:
編集長、どうしますか?この手紙の内容…二度目の脅迫ですよ!
ユーフラシア:
二度目?最初はいつ?
パイモン:
ユーフラシア編集長!
ユーフラシア:
ちょうどいいところへ。何か収穫はあった?
トゥローザ:
サー·アーサーを盗んだのは自称「鴉、それとも黒鶫?」という女で、彼女はあなたたちに恨みを抱いているようだ、ということがわかったわ。
パイモン:
彼女が現場に残した脅迫状は、一回は持ち去られちゃったんだけど…オイラたちが取り戻したぞ!
ユーフラシア:
ええ?本当に最初の脅迫状があったの?見せてもらえる?
ユーフラシア:
え!?まさか…それってまさか…
トゥローザ:
ユーフラシア編集長、何か思い出したの?
ユーフラシア:
…まずはこれを見て。今朝来た二通目の脅迫状よ。書き手はかなり…興奮してたようね。
パイモン:
そんな、サー·アーサーが…
ユーフラシア:
サー·アーサーがそんな目に遭ういわれはないわ…私たち、最初の脅迫状は受け取ってすらないんだもの…
パイモン:
みんなあのボラールのせいだぞ!
ユーフラシア:
今届いた情報によると、外ではトレジャーハント部隊が結成されてるそうよ。きっとモッソ博士の基地が目当てなんでしょうね…
トゥローザ:
でも見つかるのは「三つ裂き」にされたサー·アーサーと、新聞社がかつてした…外聞の悪いことだけなのでしょうね?
ユーフラシア:
トゥローザさん、マレショーセ·ファントムには事件の書類もあるでしょ?だけど、その中にはあなたたちも知らないこともあるのよ…どうか私を信じて。
トゥローザ:
ユーフラシア編集長、もしかして、手紙を書いた人をもう知ってるの?
ユーフラシア:
うーん…ただの憶測だけど、モッソ博士の孫娘であるメロ·ランボロッソ夫人かもしれない。
パイモン:
孫娘!うわー…ほんとに家族がかたきを取りに来るなんてな!
トゥローザ:
この「鴉、それとも黒鶫?」もその夫人からの詰問のようね…
パイモン:
…詰問?
ユーフラシア:
とにかく今は時間がないわ…手紙の内容の真偽はともかく、事が公になれば、うちの評判に間違いなく響くもの。
ユーフラシア:
我が社のために、今すぐ回収に行ってもらえないかしら…メロ夫人には、私から急いで連絡してみるわ。
トゥローザ:
じゃあ…あたしからもお願いがあるわ。ユーフラシア編集長、あなた…モッソ博士の研究基地の手がかりをお持ちよね?
ユーフラシア:
それを…知りたいの?それに関する情報ならあるわよ…役に立つかどうか、保証はできないけれど。
ユーフラシア:
約束するわ。事態が解決したら、知っていることを全てみんなに話しましょう。少なくともあなたたちの疑問をいくらか解決できるはずよ。それでいい?
トゥローザ:
じゃあ、約束よ…さてみんな、異議はないかしら?
旅人:
異議なし、出発しよう。
パイモン:
待て、オイラから質問だぞ!地図には三箇所載ってるけど、まずはどこへ行くんだ?
トゥローザ:
時間がないから別行動しましょう。あたしとカーブで一箇所、パイモンとПутешественникで別の一箇所。先に片付いたほうが最後の一箇所に行くということでいかが?
パイモン:
わかったぞ!今はそうするしかなさそうだな。
ケヴィン:
Путешественникお兄さん、ボランドに匂いを嗅がせられるものはある?
ケヴィン:
ボランド!頑張れ!!おまえならできる!
パイモン:
あれ?ケヴィン、なんでこんなとこにいるんだ?
ケヴィン:
ああ、パイモンお姉さんとПутешественникお兄さん、あなたたちもサー·アーサーと宝物を探しにここへ来たの?
パイモン:
ケヴィンまで知ってるなんて、すごい勢いで情報が広まってるんだな…
ケヴィン:
でもおれは宝物を探しに来たんじゃないよ。サー·アーサーを取り戻しに来たんだ!
旅人:
お母さんは知ってるの?
ケヴィン:
知ってるよ!一緒に来たんだ、別行動だけどね。それについては、パイモンお姉さんと、Путешественникお兄さんにお礼を言わなくちゃね!
ケヴィン:
あの日あなたたちがいなくなってから、ずっと悩んでたんだけど、結局母さんのところに戻ったんだ。腹を割っていろんな話をしたよ!
パイモン:
じゃあ、母ちゃんと仲直りできたんだな。今日はやけに礼儀正しいと思ったんだ。へへ、ほんとによかったぜ。
パイモン:
じゃあ、早くサー·アーサーを探そうぜ!
ケヴィン:
うん!きっと意地悪なところに隠されてるんだと思う。じゃなきゃボランドがすぐに見つけてるだろうし。
ボランド!ランボロッソ!:
ワンワン!
パイモン:
あれ?この子犬、見覚えがあるな…あ!Путешественник、こいつ、ロシェの犬じゃないか?
ケヴィン:
ロシェ…?でもこいつ、母さんがくれた犬だよ…ボランドって言うんだ。えっと…何で父さんの名前なのかは…その…名前をつけたとき、父さんにめちゃくちゃムカついてたから。
ケヴィン:
母さんと喧嘩したとき、八つ当たりして、おれ…こいつを追い払っちゃったんだけど、今日見つけて連れ戻せたんだ。ほんとによかったよ!
パイモン:
で、おまえは…ボランド?ランボロッソ?どっちなんだよ。
ボランド!ランボロッソ!:
(興奮してしっぽを振っている。まるで「さあね!」とでも言っているようだ)
パイモン:
ま、いっか!今はサー·アーサーを探す方が先だぞ…マップにマークされてるのって、ここだよな?どこに隠されてるんだ?
ケヴィン:
「宝」を隠した人が何か残しているといいんだけど。ボランドは鼻がきくから、すぐに見つけられると思うよ。
パイモン:
そうだ!Путешественник、リュックをあさってみろよ!きっとなにか、役に立つものがあると思うぞ!
ボランド!ランボロッソ!:
ワンワン!
ケヴィン:
わぁ、パイモンお姉さん、あたりだね!ボランドが何かに気付いたみたいだ。
ボランド!ランボロッソ!:
(興奮してしっぽを振っている。まるで「この中だよ!」とでも言っているようだ)
パイモン:
もしかして、この穴の中にあるのか?でも小さな入り口だな…どうやって入ればいいんだ…?
旅人:
パイモンならいける。
ケヴィン:
パイモンお姉さんは行かなくていいよ、おれなら入れると思う!パイモンお姉さんのきれいな服が汚れたらもったいないもん。だからさ、やっぱりおれが行くよ。
パイモン:
ええっ?ダメだぞ!中に怖いものがあったらどうするんだよ!
ケヴィン:
問題児に怖いものなんてないよ、ふふ。パイモンお姉さん、ちょっと待っててね!
ケヴィンはすばしっこく穴に潜り込むと、すぐに宝箱を引っ張り出してきた。
ケヴィン:
見つけたよ!本当にあった!
パイモン:
ケヴィン、おまえ、ほんとに変わったな…他の人の問題を「解決」できるようになったじゃないか。
ケヴィン:
ありがとう!ふふ、早速箱の中身を見てみようよ。
モッソの日誌(1):
「この前、お菓子を食べすぎてはいけないと思い——メロに『そんなに食べると太るぞ』と言ったら、あの子はなんと、泣きながら走り去ってしまった。」
モッソの日誌(1):
「幸いメロの母親が、『太っても可愛い』という言葉を教えてくれた。すると案の定翌日、メロは上機嫌で私の首っ玉にかじりつき、『お祖父ちゃま!運動しましょ!お馬さんごっこ!』と言ってきた。」
モッソの日誌(1):
「本当に興味深い…これは『人と人が作る二つの点の間では、曲線こそが最も短い』ということの証明ではないか?」
モッソの日誌(1):
「うむ、決めた。この嘘発見器を『カーブ』と名付けよう。」
パイモン:
サー·アーサーの翼だ!
ケヴィン:
サー·アーサー、ほんとにバラバラにされちゃってる…可哀想。安心して、サー·アーサー。おれたちが体を全部見つけてあげるからね。
パイモン:
ここには他のものはないみたいだぞ…早く次の場所に行こうぜ!ほかのやつらに先を越されちゃだめだからな!
親分:
もうやめろ!降参する!アハハ…偶然ですね。皆様、お宝探しにいらっしゃったんで?
「勇猛ヴァルベリー」:
おまえら、何で来たんだ?俺様が信じられないのか?
パイモン:
ヴァルベリー!オイラたち、サー·アーサーを探しに来たんだ!おまえらは宝探しか?
「勇猛ヴァルベリー」:
ふふん、この古狸が噂を聞きつけて宝探しに来るだろうと思ったら案の定だ…!捕まえてやったぜ!
ロシェ:
あの…役人さんたち…こいつをオレに譲ってくれないか?サー·アーサーがほしいんだ。新聞社に返せば、仕事がもらえるかもしれない…
ロシェ:
そうしたら、嫁さんのものを買い戻す金が稼げる…
「勇猛ヴァルベリー」:
ロシェ、おまえはバカか?嫁さんに捨てられたのがそんなもののせいだと思ってんのかよ?違うな、おまえがあまりに男らしくないからさ!
「勇猛ヴァルベリー」:
さっき敵をやっつけた時みたいにやってみろ!嫁さんもきっと、惚れ直すと思うぜ。
ロシェ:
ほ…本当か?
「勇猛ヴァルベリー」:
もちろんだ!ほら、男らしく宝物を出せ!じゃなけりゃ嫁さんとはもう一生一緒になれないぜ。
ロシェ:
そ…そんなこと言うな!
ケヴィン:
おじさん、安心して。パイモンお姉さんたちはいい人だよ。おじさんが協力してくれれば、きっと二人もおじさんを助けてくれるよ。
ロシェ:
そうか…それはありがたい…なら、これを持っていってくれ…
マドレーナ:
もう一度言います。止めないでください、ボランドに会いにいくのです。同志に手荒なことはしたくありません…!
妨害するファデュイ:
ほー?マドレーナ、子供を産んでも昔のままかどうか、見せてもらおうか。
マドレーナ:
…母親の底力を見せてあげましょう!
トゥローザ:
カーブ、カーブ!あたしたちも行くわよ!
パイモン:
こ…これがモッソ博士とユーフラシア編集長の先生が密かに交わした手紙か?なんか…すごく大切なことが書いてあるみたいだぞ…
トゥローザ:
……
トゥローザ:
モッソ博士は偽造なんてしていなかったんだわ…「偽造の証拠」こそが偽造されたものだった。博士はこれを偽造して新聞社に渡した——自分さえ矢面に立てば、それで済むように…
パイモン:
自分を犠牲にして騒ぎを鎮めようとしたんだ!博士…
トゥローザ:
カーブを守るためだったのね…
旅人:
これが問題への解だったみたいだね。
「カーブ」:
嘘学習モジュール更新中…
「カーブ」:
嘘学習モジュール展開中…
「カーブ」:
警告!マザーボードの温度が上昇!警告!
「カーブ」:
警告!コア残量が8%まで低下!警告!
トゥローザ:
カーブ!どうしたの!?
パイモン:
こいつら来るのが早すぎるぞ?本気で墓穴を掘ってるな…
ボラール:
来るな…来ないでくれ…君たちはどうしていつも追いかけてくるんだ…
パイモン:
じゃあどうしていつも逃げるんだよ!
マドレーナ:
やめなさい、ボランド…
ボラール:
マドレーナ、なぜ…
マドレーナ:
聞いたのよ。今回はある執行官のための任務なんでしょう?危ないわ…
パイモン:
執行官!?誰だ!?
マドレーナ:
さあ…だけどどのみち、私たちが手出しできる相手ではありません。ボランド、私たちは末端なのよ!
ボラール:
それでも私は、末端の中では優秀な方だ…
トゥローザ:
他人の手紙を盗んで、封筒を現場に落としていったのは誰だったかしら…
ボラール:
コホン…とにかく、絶対に戻ってくる!これが最後だから!
ボラール:
君も賛成してくれないのか?
マドレーナ:
ボランド、あなたは今まで充分よくやったわ。それをここのエージェントさんたちに渡して、私たちのところへ帰ってきて。
マドレーナ:
みんなで、誰も知らないところに引っ越せばいいわ。
ボラール:
……
ロシェ:
ボランドさん…そんな煮え切らない態度はいけないぞ…男らしく…
ボラール:
男らしく…わかった、じゃあ…いや待て、君は何者だ?
ロシェ:
あ…えっと…その…
トゥローザ:
話題をそらさないでちょうだい!ボランドさん、他に選択肢があるだなんて思わないで。あたしたちは別に、あなたの味方じゃないのよ!
ボラール:
君…ああ…わかった、本当は私も家族と一緒にいたかったんだ…この選択が間違っていないことを祈るよ。サー·アーサーの頭を持っていってくれ!
ケヴィン:
やった…!これで父さんは返ってくるし、サー·アーサーも元通りだ!
旅人:
他は?
ボラール:
宝物のことか?私もそれが目当てで来たんだが、頭しか入っていなかった。宝物は他の場所にあるのかもしれないな…
パイモン:
ええっ、それはないだろ。オイラたちも探したけど、他の二箇所にもなかったぞ…
トゥローザ:
なかったの?おかしいわ…だって新聞社の…
パイモン:
もしかして、メロ夫人は虚勢で新聞社を脅迫してたんじゃないか?それを元々入れてなかったってことはないか?
ロシェ:
待て、メロ夫人というのは…どこのメロ夫人だ?
パイモン:
メロ·ランボロッソ夫人だぞ。あれ?ランボロッソ?
ボランド!ランボロッソ!:
ワンワン!
パイモン:
あっ!ロシェ、おまえの犬もランボロッソだったよな!?
ロシェ:
…あの…実は…そのメロ·ランボロッソがオレの嫁さんなんだ。で、オレも嫁さんの姓を名乗っていた。家を追い出されて、恥ずかしいからもう名乗っていないがな…
ロシェ:
それでも嫁が忘れられないから、いつも一緒にいてくれる愛犬にその名前をつけたんだ…
旅人:
え?
マドレーナ:
その、余計なお世話かもしれませんが、同じ女の立場から、奥様は絶対にそういう思考回路を受け付けないだろう、と申し上げておきます。
ロシェ:
でも奥さん、ケヴィンもあんたのご亭主の名前をつけてたじゃないか…
ケヴィン:
でも、前のおれは問題児だったよ。問題児が問題のある名前をつけることに何の問題があるの?
ケヴィン:
あっ…わかったぞ!おじさんも問題だらけで、問題おじさんなんだ。
トゥローザ:
ロシェおじさん、改めて伺うわ…奥様の名前はメロ·ランボロッソ、モッソ博士の孫娘のメロ·ランボロッソ——同一人物ってことでよろしいかしら?
ロシェ:
そうそう!そうだ!言っただろう、嫁の実家はかつての名家、つまりそのモッソ博士の一族で…ん、どうした?
パイモン:
なるほどな…全員の関係性が完全にこんがらがって来たぞ…
トゥローザ:
覚悟して聞いてちょうだい…奥様はこの事件の犯人かもしれないわ…
ロシェ:
ま…まさか!あんなに純粋で、気品も教養もあるあいつが…誓って、絶対にありえない!
旅人:
今の段階では容疑者として浮上してる。
ロシェ:
信じないぞ…きっとお前たちの勘違いだ。オレが罪を犯すことはありえても、嫁さんがなんてことはありえない!
トゥローザ:
…ロシェおじさん、ユーフラシア編集長はもう奥様に連絡したはずよ。あたしたち、これから新聞社に戻るの。一緒に来てくださってもよろしくてよ。
ロシェ:
…断る!そんなことをする必要はない。とにかく嫁は犯人じゃない!
ケヴィン:
わかったよ、おじさん。またあなたの「問題」が増えたね…でも、いつか問題おじさんも正しい答えを見つけて、解決おじさんになれると思うよ!
ロシェ:
か…解決おじさん?
ボラール:
もういいだろう、ケヴィン。さ、家に帰って引っ越しの準備だ。
ケヴィン:
わかった、父さん。じゃあね、みんな!みんなのことは忘れないよ!
メロ·ランボロッソ:
何を見せてくださるんですの?
メロ·ランボロッソ:
なぜ…なぜあなたたちが持っていらっしゃるの?私の子供の頃の写真まで。お祖父さまが撮ってくれた写真…
パイモン:
まさか本当にこれだったなんて、すごい偶然だな…中には夫人の写真しかないのか?
ユーフラシア:
私の恩師は、「モッソ博士が手がかりをメロ夫人に残したことは間違いない」って言ってたわ。写真を見てみましょう…
トゥローザ:
あら?写真の下に、小さな文字だけど一行…
トゥローザ:
「日差しの下に輝き、日差しの下に消える。」
パイモン:
日差しの下に輝き、日差しの下に消える…なんだこれ?そんなものがあるのか?
「カーブ」:
関連情報が見つかりました。「嘘の様々な存在形式…」
メロ·ランボロッソ:
嘘の様々な存在形式?お祖父さまがよく言ってた言葉ですわ…何故…あなたは?
「カーブ」:
写真を渡してください。
カーブは写真を手に取ると、空高く掲げた。 強い日差しが写真を透かして、まるで三十年の月日を越えるかのように、カーブの輝く瞳の中に落ちた。 ゆっくりと、別の画像が現れた。
パイモン:
わぁ…地図だぞ!研究基地の地図だ!
トゥローザ:
秘密はこんな形で隠されてたのね…あたしたち、本当は研究基地の位置をとっくに見つけてたなんて…
トゥローザ:
メロ夫人、あたしたちは…
メロ·ランボロッソ:
聞くまでもないわ、行ってらして。気づいておりませんでしたけれど、あなたの隣にいる特別なお友達は…
メロ·ランボロッソ:
カーブ…また会えて本当に嬉しいわ。
「カーブ」:
ごきげんよう、お嬢様。
トゥローザ:
じゃあ…メロ夫人、ありがとう!ペンダントはお返しするわ。さあ、今すぐ出発よ!
パイモン:
でも…脅迫状を送ってきた犯人は見付からないままだぞ…
ユーフラシア:
心配しないで、パイモン。あなたたちの言う通り、犯人は証拠なんて何も持っていないのに、出まかせの脅迫をしているだけかもしれないわ。
ユーフラシア:
だから、あなたたちの探しているものを今すぐ探しに行って。
ユーフラシア:
本当にごめんなさい、私の考えすぎで…
パイモン:
ユーフラシア編集長!サー·アーサーを取り返してきたぞ!
ユーフラシア:
本当にありがとう!修理人に頼んで、完璧に修理してもらうわ。それから、他のものは…
パイモン:
な、言っただろ?編集長がサー·アーサーのせいで食事も喉を通らないなんてありえないぞって…
トゥローザ:
ええ…サー·アーサーしか見つからなかった。それに誰にも先を越されないなんて…
ユーフラシア:
…どういうことかしら?
トゥローザ:
だからあたし、疑っているの。メロ夫人はただ虚勢を張って、あなたたちを脅して口を割らせようとしただけなんじゃないかって…
メロ·ランボロッソ:
コホン…
ユーフラシア:
そうそう…まずは紹介するわね。こちらの方がモッソ博士のお孫さん、メロ·ランボロッソ夫人よ。
ユーフラシア:
夫人は昨晩実家からフォンテーヌ廷に戻ったばかりなの。だから犯人じゃないわ…
メロ·ランボロッソ:
ごきげんよう、エージェントさんたち。私たち、ご縁があるようですわね。昨夜フォンテーヌ廷に到着した時にもお見かけしましたもの。
パイモン:
え?
メロ·ランボロッソ:
近頃、夫がずいぶん落ちぶれて、しょっちゅう新聞社の周りを徘徊していると聞いて、そのうち騒ぎを起こすんじゃないかと様子を見に来たのですわ。するとちょうど皆さんが何かを話し合っていらっしゃって…
ユーフラシア:
ええ、人に頼んで夫人のスケジュールを調べてもらったけど、おかしなところはなかったわ…
トゥローザ:
メロ夫人でもないなんて…じゃあ一体…
メロ·ランボロッソ:
改めてご挨拶申し上げますわ。今日こちらへ参りましたのは、ニュースを聞いてあることを伝えたいと思ったからなのです——三十年前の件で、うちの一族は新聞社を恨んだことなどありませんわ。
メロ·ランボロッソ:
祖父自身も、新聞社の仕事ぶりについてはとても肯定的でした。
ユーフラシア:
あなたとご家族の信頼に心から感謝します。
メロ·ランボロッソ:
誤解も解けたことですし、これで失礼いたしますわね。事件が早く解決しますように。
ユーフラシア:
夫人、少し待っていただけるかしら。まだお聞きしたいことがあるの。モッソ博士の研究基地の住所をご存知?
トゥローザ:
住所の情報は…メロ夫人が握ってらしたの?
メロ·ランボロッソ:
お嬢さん、厄介事に巻き込まれてしまったの?力になりたいけれど…祖父の研究基地がどこにあるのかは、私も知りませんの。
ユーフラシア:
メロ夫人、モッソ博士はきっと言ったはずよ。
メロ·ランボロッソ:
それが、わからないのですわ。祖父が何を言ったか、私が覚えていないはずありませんもの。
ユーフラシア:
もしかしたら言葉の真の意味に、気づかないままでいる、ということもあり得るわ。私から説明しましょう。そもそも、モッソ博士の事件については、全てを皆さんにお伝えしようと思ってたの…
ユーフラシア:
三十年前、我が社の発表した特集ニュースのせいで非難の嵐が吹き荒れて、モッソ博士は死に追いやられた…そう、一部では思われてるけれど。
ユーフラシア:
本当は、あの文章は我が社が自発的に出したんじゃなくて、モッソ博士のほうから出すように求められたものだったのよ…
メロ·ランボロッソ:
祖父自身が…!?そんな話、初めて聞きましたわ…
トゥローザ:
マレショーセ·ファントムの資料にもそんなこと書かれてなかったわ!
ユーフラシア:
個人的なやり取りだったのよ。私の恩師でもある、当時の新聞社編集長は、「モッソ博士の嘘発見器は大きな話題になるかもしれない」と考えたの。
ユーフラシア:
我が社が名声と影響力を最大限に得られるように、いち早く世論に火をつけよう、ってね。
メロ·ランボロッソ:
な…ならば祖父にとっては、何の利益があったというのです?
ユーフラシア:
お祖父さんの研究は当時、行き詰まっていた…次のステップにどうしても進みたいのに、嘘発見器に学習させられるデータが切れてしまったから…
旅人:
世論からデータを得ようとしたの?
ユーフラシア:
ええ。世論はある意味、巨大な嘘の渦の中心みたいなものだから…毎日無数の人が真相や、噂や、正しさや間違いについてのデータを生み出しているんだわ。
ユーフラシア:
こうした「常に変化し、発展していく動き」によって、機械はきっと嘘に対しての理解や分析をさらに深め、ついには機械の限界を突破してくれると、モッソ博士は考えたの…
パイモン:
博士は…カーブのために…
ユーフラシア:
けれど、博士も先生も世論の破壊力を見くびっていたのね。荒れ狂う世論の嵐を前に、彼らはなすすべもなかった…その後は…知ってるでしょう。
パイモン:
でも…モッソ博士に有罪判決が下った決め手は、新聞社が暴いた手がかり…なんだろ?
ユーフラシア:
でも、それらの証拠もまた、メロ夫人のお祖父さんが提供したものだったわ…
トゥローザ:
お…お祖父ちゃまが自分の罪の根拠を…!?そんな!?
ユーフラシア:
ごめんなさい…先生はモッソ博士がなぜそんなことをしたのか、理由は教えてくれなかったの。でも、本当の話よ。
トゥローザ:
ユーフラシア編集長…あなたの話についてカーブに聞いてみてもいいかしら。
「カーブ」:
生理反応データは正常です。ユーフラシア編集長の言うことは嘘ではありません。
「カーブ」:
関連情報が見つかりました。私のコアにある「モッソ協定」の書き換え記録回数は百回に上ります。日記によれば、実行者はモッソ博士です。
パイモン:
「モッソ協定」が百回も書き換えられてるって!?つまり…モッソ博士は本当にカーブの検査結果を操ってたってことか?
トゥローザ:
…でも、それなら博士はなぜその証拠を新聞社に渡したの?罪を認めて自首しようとしたのかしら?
旅人:
でもその後また決闘を申し込んだよね。
パイモン:
まったくわからないぞ!矛盾が多すぎる…!
トゥローザ:
博士は本当に社会を欺いていたのかしら…いったいなぜ?
「カーブ」:
それは今なお残る問題です。私の嘘学習モジュールでは答えが出ません。
パイモン:
うーん…カーブまで問題ロボットになっちゃったぞ…
トゥローザ:
ただの直感だけど、モッソ博士の基地に答えがあるんじゃないかしら…?絶対に解決する…そんな気がするわ…!
トゥローザ:
ユーフラシア編集長、さっき基地の手がかりはメロ夫人のところにあると言ってらしたわね?
ユーフラシア:
決闘前夜、先生との通信にモッソ博士はこう残したわ——「研究基地の住所を愛する孫娘に残す」と。
メロ·ランボロッソ:
わ…私に!?
ユーフラシア:
ええ、考えてみて…モッソ博士は最後にあなたに何か仰っていなかったかしら?
メロ·ランボロッソ:
その頃の私はまだほんの子供で…父は祖父の決闘場に行かせてくれませんでしたの…最後に会ったのは身柄を拘束された日で、決闘よりもずいぶん前のことでしたわ…
トゥローザ:
じゃあ…博士は何かくれなかった?
メロ·ランボロッソ:
覚えているのは、決闘が終わった後、父がきれいに磨かれたアクセサリーを持って帰ってきたことだけですわ。祖父が私に残してくれたものだと申しておりました…
メロ·ランボロッソ:
でも…アクセサリーと基地は関係ないのではないかしら…?
トゥローザ:
申し訳ないのだけど…それを見せてくださらない?
メロ·ランボロッソ:
私は気にしませんわ…けれどずっと前、あの甲斐性なしの夫に、借金のかたとして持っていかれてしまって…
パイモン:
え!?ロシェにか…!
旅人:
落ち着いて…もしかしてこれじゃない?
トゥローザ:
カーブ!どうしたの!?
「カーブ」:
嘘習学ジュモール新更中…
「カーブ」:
警告!マザーボードの温度が上昇、警戒ラインを突破!警告!
「カーブ」:
学嘘習モュジール更中新…
「カーブ」:
警告!マザーボードの温度が上昇、警戒ラインを突破!警告!
モッソの日誌(2):
「本基地緊急システムに関する説明」
モッソの日誌(2):
「一、非常口は基地の裏側に設けられており、緊急時にしか使えない。」
モッソの日誌(2):
「二、自爆装置及び配管は内壁に設けられているため、壁を絶対に破壊しないこと。」
モッソの日誌(2):
「三、上述した緊急システムの使用方法——」
モッソの日誌(2):
(あとの内容は何者かによって破り去られている。)
パイモン:
自爆システム?なんか物騒だな…
モッソの日誌(3):
「『カーブ』に関する重要な備忘録」
モッソの日誌(3):
「一、設計図。」
モッソの日誌(3):
「二、使用寿命及びコアメンテナンス。」
モッソの日誌(3):
(あとの内容は何者かによって破り去られている。)
パイモン:
これって…誰かがカーブの資料を持ち去ったってことか!?
トゥローザ:
まさか…だってあたしたち、地図を手に入れた後、すぐに来たのよ!もっと探してみましょう。他の場所に落ちていないかしら。
トゥローザ:
???
???:
ふん。オイラ、最初から手強いってわかってたぞ。でも幸い、モッソ博士の残したものを持ってるよな…まずおまえたちで試してみるか…
パイモン:
もう!どうしたんだ!
「カーブ」:
大砲のコントロールシステムを接収しました。
トゥローザ:
カーブ!何ともない?…よかった!
パイモン:
は…早くファデュイに向かって撃つんだ!
ユンカー:
チッ!手こずらせてくれますね…道理でファデュイたちが大人しかったわけです。
パイモン:
…ユンカー?どうしておまえが?なんでここを知ってるんだ!?
ユンカー:
フフ、皆さんが堂々と新聞社の前で基地の住所について話し合ってくれていたのでね…皆さんのご厚意を無下にするわけにはいかないでしょう。
トゥローザ:
ユンカー…盗み聞きだなんて!やっぱりあたしは最初から正しかったんだわ!犯人はあなただったのね!
ユンカー:
フフフ…犯人…トゥローザさん、また鴉みたいにガァガァ騒ぐつもりですか?
旅人:
言い訳したってもう遅いよ。
ユンカー:
その通り、そう、犯人はこの私です。しかしそれもこの愚かなエージェントの事件内容の整理を手伝ってやろうとしたまでのこと。
ユンカー:
トゥローザさんだって書類に毎回「あいつはあたしを鴉呼ばわりした、だから犯人はあいつよ」だなんて書くわけにもいかないでしょう?
トゥローザ:
あなた…!!!
ユンカー:
シーッ…怒っている暇があるなら、頭を動かしてみてはどうです?この事件について、あなた方はきっと色々な疑問を抱いてらっしゃいますね?例えば私の目的とか——気になりませんか?
パイモン:
カーブに関する研究資料だろ!
トゥローザ:
それから、当時の新聞社のいわゆる「スキャンダラスな情報」…といったところでしょうね?
ユンカー:
簡単すぎましたかね、では二問目。一介の編集者である私が、なぜ新聞社のそんな話を知ったのでしょう?
ユンカー:
おっと、待ってください!モッソ博士の原稿だけでなく、基地の自爆システムだって、今や私の手にあるんですよ。軽はずみなことをすれば、みんなで灰になるだけです。
ユンカー:
伝説の旅人さん…あなたは強いんでしょう。でも、あなたの仲間たちまでが、爆風の中を生き延びられるとは限りませんよ…
パイモン:
こ…こけおどしはいい加減にしろ!
ユンカー:
では考えて続けてください。一介の編集者である私が、なぜ新聞社のそんな秘密を知っているのか——…
トゥローザ:
忌々しい…きっと情報の出処はボラールね!
ユンカー:
素晴らしい!ええ、ボラールが訪ねてきて、私はようやく知ったんです。三十年前に新聞社がそんなひどい過ちを犯して、天才科学者を死なせていたってことをね。
ユンカー:
さらに重要なことに、その科学者の遺産は今に至るまで見つかっていない——実に惜しい損失じゃありませんか。新聞社は社会全体に向けて謝罪すべきじゃないんですか?
パイモン:
ど…どういう意味だ?じゃあ、本当にその件を明るみに出したいだけなのか?
ユンカー:
明るみに出す?フフフ…と言うより——裁きですね。人々がモッソ博士を裁いたように、新聞社を裁くべきです。新聞社の誰かが、この責任を負わねばならないのです!
パイモン:
よ…よく自分を正義の人みたいに言えるな!
ユンカー:
違いますか?だって私は近頃の商会詐欺事件を報道した英雄ですよ?正義、勇気の人…みんな私をそう思っているでしょう?
トゥローザ:
いいえ!あなたは偽善者よ!この一件から利益を得ようとしてるくせに!
トゥローザ:
世論が新聞社を裁き始めれば、ユーフラシア編集長はきっと厄介事に巻き込まれるわよね!まさか…あなた、それを利用して後釜に…
ユンカー:
なかなかご立派じゃないですか!その想像は、いい線行ってますよ。そうですね、ではいくらか情報をあげましょう。
ユンカー:
私はとうの昔にボラールの上司と取引していたんですよ。私は彼らのためにモッソ博士の遺産を探す…そして彼らは私がスチームバード新聞社を乗っ取るのに協力するってね…
ユンカー:
ああそうだ、ボラールの上司は正真正銘、大物に仕えてるんですよ——とある執行官にね、フフフ…
旅人:
どの執行官?
ユンカー:
君には関係ないことですよ。執行官のお力添えがあれば、ユーフラシアに勝ち目はない…スチームバード新聞社は私のものですよ!
トゥローザ:
ユンカー、あなたは口が上手いだけのクロツグミよ!あなたなんかの好きにはさせないわ!
ユンカー:
…しかしそれは、君たちがその時まで生きていられればの話ですよね。失礼ですが、まだ何も聞こえていないのですか?
ピ、ピピ、ピピピ—— ピ、ピピ、ピピピ—— ピ、ピピ、ピピピ—— 基地の中に不穏な音がこだまする。
パイモン:
なんだ!?
ユンカー:
フフ、なんと完璧な自爆システムでしょうね?ほんの短い時間で起動できるとは…手記を残してくれたモッソ博士に感謝しなければ…それから、私に時間をくれた皆さんにもね。
トゥローザ:
まあ…!
ユンカー:
永遠にさようなら、鴉さん、カーブ、それに異郷からのお客人がた。最期はともに抱き合いながら、真相とともに永い眠りについてください。
ユンカーは足早に扉を出て行った。 するとすぐに、扉がドスンと落ちてきた。
パイモン:
まずいぞ!まさか資料があいつの手に渡ってたなんて…オイラたち、爆発でふっ飛ばされちゃうのか?
「カーブ」:
生存率を計算中…ミスター·Путешественник…データ不足…計算失敗…
「カーブ」:
生存率を計算中…ミス·パイモン…データ不足…計算失敗…
「カーブ」:
生存率を計算中…エージェント·トゥローザ…データ不足…計算成功…結果:1%
「カーブ」:
コア保存成功率を計算中…計算成功…結果:1%
パイモン:
そ…そんな…ダメだダメだ、Путешественник!今すぐ方法を考えようぜ!穴を掘って出られないか?
「カーブ」:
自爆システムの配管は壁の中に埋め込まれています。壁の破壊は爆発を早めるだけの行為であり、扉を強制的に開けるのも同じだと言えます。
旅人:
全力でみんなを守るよ。
トゥローザ:
またみんなの足を引っ張っちゃったわね…
「カーブ」:
エージェント·トゥローザ。どうか…自分を責めないでください。皆さんも…心配は要りません。
「カーブ」:
私は…基地の自爆システムを止められますから…
パイモン:
えっ?カーブ!なんで今まで言わなかったんだよ!オイラびびっちゃったぞ!
「カーブ」:
だって…聞かなかったでしょう?
パイモン:
なるほど…カーブは冗談も言えるんだな…とにかくオイラたちがどうするべきなのか、早く教えてくれ!
「カーブ」:
私の…コアモジュールを取り出して…基地の操作台にセットしてください…
「カーブ」:
すると…緊急対応室のドアを開けられますから…中に…自爆システムを止めるスイッチが…
パイモン:
おまえが扉を開いてくれるから、オイラたちは緊急対応室のボタンを押せばいい、ってわけだな?
「カーブ」:
おっしゃる通りです…
トゥローザ:
じゃああなたは?カーブ、あなたのコアもちゃんと操作台から回収できるの?
「カーブ」:
私は…ずっと…操作台に繋がっている必要があります…さもなくば…緊急対応室が…また閉鎖されてしまいますので…
旅人:
まずは自爆システムをどうにかしないと。
「カーブ」:
…時間がありません…今すぐ行動を…
パイモン:
じゃあПутешественник、カーブのコアを今すぐ操作台にセットしよう!自爆システムを止めてしまえばなにも問題はないんだ!
トゥローザ:
カーブ、それは本当なの?あなた、何か…
「カーブ」:
行動して…繰り返します…行動してください…繰り返し…繰り返…ここここ…
パイモン:
ここだよな…?緊急対応室には見えないぞ…ボタンはどこだ?
トゥローザ:
カーブ!ここはどこ?ボタンがないわ!
パイモン:
…え?えええっ!?扉が閉まっちゃったぞ!!!
「カーブ」:
……
パイモン:
カーブ!どういうことだ?自爆システムをどうやって止めればいいんだよ?
「カーブ」:
自爆システムは止められません…
パイモン:
え?じゃあこれは…
「カーブ」:
申し訳ありません。一刻も早く、逃げて…
トゥローザ:
カーブ…あなた…
パイモン:
……
トゥローザ:
……
パイモン:
じゃあ、さっきのって…
トゥローザ:
こんなの嫌よ!あたし、戻ってカーブのところへ行くわ!
パイモン:
おいおい…トゥローザ…落ち着けよ…
旅人:
戻るのはすごく危険だよ。
パイモン:
そうだぞ!さっき爆発が起きたし、ここは深い水の下なんだ…カーブはきっとおまえがまた危険に晒されるのなんか、望んでないと思うぞ!
トゥローザ:
二人とも…はぁ…あなたたちの言う通りね。あたし、間違ってたわ…
パイモン:
でも…カーブは自爆システムを止められるって言ったよな…?
旅人:
俺たち、カーブに騙されたんだ。
トゥローザ:
…きっとシステムは止められないわ。カーブのコアは非常口を開くのにしか使えないのよ…
パイモン:
でも、なんで…
トゥローザ:
非常口を開くには、カーブのコアを操作台にセットしなくてはならなかった…でも、カーブは賢くなったわ。あたしたちがカーブを置き去りにするはずがないってわかってたのね…
トゥローザ:
だからカーブはあたしたちに嘘をついたのよ…
パイモン:
なんだよ…もうそんなことまで考えられるようになってたのか?カーブのやつ…いつの間に…
トゥローザ:
きっとモッソ博士のあの手紙で、カーブは残された最後の問題をやっと理解したのね…そして博士が自分のためにしてくれたことを、理解した…
トゥローザ:
やっぱりあたし、まるで役立たずだわ…あたしがもうちょっと役に立ってれば、カーブはとうに機械の限界を突破できていたかもしれない。そしたら、あたしたちがここに来る必要もなかったのに…
旅人:
来たからこそ最後の一押しになったのかも。
パイモン:
そうだぞ、自分を責めるのはやめろ!それにもしかしたら、カーブはずっと前から限界を突破してたのかもしれないぞ。
トゥローザ:
ずっと前から…?
パイモン:
スライムを百匹食べて太ったとしても、最後の一匹だけのせいにすることはできないだろ?
パイモン:
カーブだってそうだ。モッソ博士の手紙は確かに大切だったけど、おまえたちのここまでの時間は決して無駄じゃなかったはずだ!
トゥローザ:
本当に…?でも、そうね…あたしもわからないわ。
トゥローザ:
カーブ…あなたの残したこの問題は、あたし、永遠にわからないかもしれないわ。
トゥローザ:
ともかく、ありがとう…これから何をすべきかわかったわ——あの忌々しいユンカーを捕まえなきゃ!
トゥローザ:
絶対…絶対あいつを裁きにかけてみせるわ!
こうして、あなたたちはトゥローザとともにフォンテーヌ廷に戻り、悪人ユンカーを追い始めた。 しかし驚くべきことに、数日に渡って綿密な捜査を続けても、何の手がかりもつかめなかった。 ユンカーは蒸発してしまったように、それ以来、行方をくらました。外界にもスチームバード新聞社のスキャンダルは聞こえてこない… そんなある日、ユーフラシア編集長から連絡があり、街で会う約束をした…
ボランド!ランボロッソ!:
(何かを期待するような眼差しでこちらを見つめている)
パイモン:
これじゃないよな?
ロシェ:
サ…サー·アーサーの体だ!ああ…なんと痛ましい…
パイモン:
でも…他の部分はないみたいだな?
旅人:
きっと最後の場所にある。
ケヴィン:
ボランド、おいで。次の場所に行くよ。
ボランド!ランボロッソ!:
ワンワン!
ロシェ:
え?ランボロッソ!どこへ行ってた?お前まで私を見捨てたのかと思った…
ボランド!ランボロッソ!:
(興奮してしっぽを振っている。まるで「まさか!」とでも言っているようだ)
ケヴィン:
ランボロッソ?ロシェおじさん、何かの間違いじゃないの?こいつの名前はボランドだよ…
ロシェ:
まさか?ランボロッソがいてくれなければ、今までやって来られなかったかもしれない。間違いなんかじゃないぞ…
ケヴィン:
おれだって間違ってないよ!どういうことなんだ…
「勇猛ヴァルベリー」:
おい!この犬は要するにおまえら二人のものってことじゃないのか?俺様だって帰る場所は一つじゃないぞ。
パイモン:
そうだな、それにこういう可能性もあるぞ!ケヴィンに追い払われた後、こいつはロシェおじさんに出会い、一緒に彷徨っていた…
ロシェ:
そ…そうだったのか?
ボランド!ランボロッソ!:
(興奮してしっぽを振っている。まるで「その通り!」とでも言っているようだ)
親分:
ヴァルベリー!よくもそんなことが言えるな!犬だって飼い主が二人いても忘れないのに、お前は自分のボスを二回も裏切ったんだぞ!
「勇猛ヴァルベリー」:
フン、この古狸め!マレショーセ·ファントムまで道連れにしてやる!
「勇猛ヴァルベリー」:
おっと、じゃあなみんな、さいなら!今度はメロピデ要塞まで会いに来てくれよな!
パイモン:
頼まれたって行くもんか!まあいいや、あいつらのことは放っとこうぜ…最後の場所に急げ!
パイモン:
ああそうだ、おまえら、犬の飼い主は決まったのか?
ケヴィン:
決めないよ。そもそも酷いことをしたのはおれだから…これからボランドは行きたいところに行けばいいよ。
ロシェ:
オ…オレもそれで異議はない…この苦しい人生を支えてくれたランボロッソの選択を尊重しよう!
旅人:
じゃあ、いこうか。
パイモン:
おう!誰にも先を越されないようにな!
「カーブ」:
排除モード終了。
トゥローザ:
パイモン!Путешественник、それにロシェおじさんとケヴィンまで。
トゥローザ:
そちらはうまくいったみたいね。でもあたしたちのほうは、ちょっと困ったことになって…実はケヴィンのご両親は、二人ともファデュイのメンバーだったの…
マドレーナ:
隠していてごめんなさい。私たち、ただ静かに暮らしたかったんです…
パイモン:
ファデュイ?ケヴィンは…知ってたのか?
ケヴィン:
うん!父さんは好きで帰って来なかったんじゃなくて、任務があったからだって…おれ、勘違いで恨んじゃってた。
マドレーナ:
今回はケヴィンの父親にとって、最後の任務です。上からモッソ博士の基地の場所を特定してくるよう言われて…それが終われば、早期退職できるって…
マドレーナ:
でもあなたたちが来て、私、悪い予感がしたんです…だからこの任務を諦めてほしいと思って…
パイモン:
待てよ…!基地を探す…早期退職…ケヴィンの父親ってもしかして…
旅人:
外部人員のボラール?
トゥローザ:
あの人ね…!やっと気付いたわ。ボラールはただのコードネームで、彼がケヴィンの父親、ボランドさんだったのね!
ケヴィン:
母さんとよその男の手紙を盗み読みしたって言っただろ。ボラールって署名は…父さん本人だったんだ!どうりで馴れ馴れしい内容だと思ったよ!
旅人:
ロシェじゃなくてよかったね。
パイモン:
そうじゃなかったとしても、すでにみんなの関係は充分複雑だぞ…
旅人:
じゃあ今、ボランドさんは?
マドレーナ:
さっき私たちがファデュイに行く手を塞がれた隙に、箱の中身を取って行きました…
「カーブ」:
遠くに走っていく人影を検出——
ケヴィン:
あ…父さんだ、父さんが逃げてる!
トゥローザ:
早く!早く追いかけて!逃がしちゃダメよ!
ユーフラシア:
みんな、来たわね…
ユーフラシア:
従業員について十分に把握していなかった我が社の落ち度だわ…まさか、うちの者がこんな悪質なことをするなんて。特にトゥローザさん…謝らせてちょうだい。
トゥローザ:
ユーフラシア編集長、あなたのせいじゃないわ。今一番大切なのはあの悪人を捕まえることよ!
トゥローザ:
ところで、緊急であたしたちを呼んだということは、あの悪人から連絡があったのかしら?
ユーフラシア:
実は情報が届いたのよ。今朝、ユンカーが全身を縛られてエピクレシス歌劇場に投げ込まれたって…それですぐあなたたちに連絡したわ。
トゥローザ:
もう捕まったの!?誰が捕まえたの!
ユーフラシア:
さあ、私たちにも…
ユーフラシア:
発見時、彼はすでに精神に異常をきたしていて…外からの刺激にも一切反応がなく、エピクレシス歌劇場の舞台にひざまずいているだけだった。まるで…裁きを受けている人形みたいだった——と。
ユーフラシア:
執律庭の人がすぐに連れて行ったのだけれど、調べてみたら舌がなくなっていたそうよ…
パイモン:
舌が!?なんだそれ…すっごく怖いぞ!
ユーフラシア:
執律庭の人がさらに調べてみたら、口から紙切れが見つかったの。それが、あなたたちに対して詫びる内容だったって…
旅人:
俺たちに詫び?
ユーフラシア:
あなた、パイモン、トゥローザ…紙には三人の名前があったわ。それが、彼の背後にいる者の気持ちみたいね…
ユーフラシア:
相手はあなたたちと敵対するつもりはないそうよ。あるいは、カーブがひどい目に遭わされたことに不満を抱いているか…私が考えられる要因はそれくらいね…
パイモン:
背後にいるやつ…ユンカーは言ってたぞ。自分の後ろにはファデュイのある執行官がついてるって…でも、一体どの執行官なんだ?
旅人:
(知能を有する機械に興味を持つ執行官…?)
トゥローザ:
じゃあモッソ博士の遺産は?ユンカーはカーブの設計資料をすべて持ち去ってしまったのよ…
ユーフラシア:
行方知れずね…
パイモン:
ふん、にっくきユンカーめ、自業自得だぜ!これもあいつに対する裁きだろ?誰が審判官かはわからないけど…
トゥローザ:
まさかこんな展開になるなんて…
トゥローザ:
まあ、あたし自身が捕まえたんじゃないけど、結局あいつにはしかるべき罰が与えられたって感じがするわ。はぁ…
トゥローザ:
紙切れに名前があった以上、あたしたち、執律庭に呼ばれるかもしれなくってよ。あたし、今から事情をきちんと話しに行くわ。あなたたちが厄介事に巻き込まれないように。
トゥローザ:
ついに…事件もこれで終わりね…
ユーフラシア:
待って…トゥローザさん、まだ聞きたいことがあるのよ。私と一緒に新聞社まで戻ってもらえない?
トゥローザ:
どうかなさったの?ユーフラシア編集長。幻想文学コラムの寄稿者の話なら、あたしお断りよ。
ユーフラシア:
フフ、冗談を言うだけの余裕があるみたいね。少し安心したわ。
トゥローザ:
さあ、行きましょう。
トゥローザ:
でも、冗談じゃないわ。あたし、これからもマレショーセ·ファントムで頑張りたいの。
パイモン:
ほんとか、トゥローザ!オイラも嬉しいぞ!
ユーフラシア:
見て、サー·アーサーも元通りになったわ。
パイモン:
わぁ!サー·アーサー!忘れてたぞ…本当に辛かっただろうけど、こいつも黙って色んなことに耐えてたんだな…
パイモン:
そういえばオイラ、サー·アーサーが何の鳥かまだ知らないぞ。
ユーフラシア:
ペリカンよ。
パイモン:
ぺ…ペリカン?それってあの、大食らいの鳥か?
トゥローザ:
だけどどうしてスチームバードがペリカンなの?新聞社と関係あるとは思えないわ…
ユーフラシア:
フフ、私もよくわからないわ。でも私の先生が、モッソ博士の事件後にそう決めたのよ。
ユーフラシア:
もしかしたら、うるさいカラスやクロツグミより、こういう滅多に口を開かない鳥のほうが可愛いと思ったのかもしれないわね。
パイモン:
わあ、ユーフラシア編集長!今の編集長、腹の中になにか隠したペリカンみたいだったぞ!
ユーフラシア:
フフ、本題に戻りましょう。トゥローザさん、当初、私がカーブと近隣住民に取材を行ったのは覚えてる?
トゥローザ:
もちろん覚えていてよ。編集長はあの時、あたしとカーブを徹底的に調べたのね。
ユーフラシア:
失礼ながら、私はあの時カーブに「トゥローザさんはどんな人?」とまで聞いたわ。
トゥローザ:
え?
パイモン:
あ!そういえば…戻って来たユーフラシア編集長は気が変わって、それでオイラたちに依頼したんだ!あれ、なんだったんだよ。トゥローザの「輝かしい経歴」に恐れ入ったのか?
ユーフラシア:
フフ、その質問はサー·アーサー本人に聞いてみて。
ユーフラシア:
修理の時に、カーブの言葉をサー·アーサーの音声データベースに入れておいたの。記念の意味も込めてね。
パイモン:
そうなのか!サー·アーサー、早く教えてくれ!カーブはなんて言ったんだ?
サー·アーサー:
「私の分析によれば!」
サー·アーサー:
「エージェント·トゥローザは!マレショーセ·ファントムで一番優秀なエージェントになるでしょう!」
トゥローザ:
ほ…本当に?
トゥローザ:
あたしが…一番優秀な…?
パイモン:
だけど、あの時のカーブにこんなことが言えたのか…?
パイモン:
もしかして彼は、あの時にはもう…
パイモン:
うん…きっとそうだ!トゥローザ、おまえはカーブの管理員だろ…
パイモン:
九十九匹目までのスライムを食べさせたのはおまえだったんだ!
旅人:
これが問題への解だったみたいだね。
トゥローザ:
……
トゥローザ:
カーブ…見ていて。わたし、きっとマレショーセ·ファントムで一番優秀なエージェントになるわ!
パイモン:
これとアクセサリーに何の関係があるんだ?
メロ·ランボロッソ:
何を見せてくださるんですの?
パイモン:
やっと入れたぞ!カーブ、おまえの家って広いんだな!
「カーブ」:
…家?
トゥローザ:
時間を無駄にできないわ。早く資料を見つけましょう。
トゥローザ:
モッソ博士…っ、カーブの修理資料を残しておいてほしかったわ!