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風花祭·2

人混みに隠されし予言の謎

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人混みに隠されし予言の謎
手がかりはまだわずかだが、あなたとスクロースは予言にある謎を解こうと努力している…
パイモン:
スクロース!来たぞ!
スクロース:
旅人さん、パイモン!私も今着いたところ。ちょっと整理の仕事をしてたの。
スクロース:
あっ、そうだ。コレイさんがさっきここを通ったんだけど、宿屋で片付けをしてるから、忘れずに声をかけてって。
スクロース:
ティナリさんもセノさんも出かけてるんだけど、私たちを手伝いたいからついて行かなかったらしいよ。
旅人:
わかった。そっちの進捗はどう?
スクロース:
まあまあってところかな…考えを変えたら新しい方向性が見えて来て。うーん、簡単に説明するね…
スクロース:
私が思うに、あの予言が指し示している四つの命題はそれぞれ四つの異なる領域を指していると思うの。つまりだよ、予言を書いた人はそれを読んだ人の知力を試したかった…
スクロース:
でも一人が同時に全ての知恵を備えるのは難しいでしょう。私たちは勇気を持って大胆に質問して、分かる人を探して意見をかき集めるべきだと思うの。
スクロース:
それに、この予言の中には特定の「人」を探さなければならない命題が二つある。もしかしたら、私たちの知ってる人が予言の答えになるかもしれない。
パイモン:
ってことは、今から頭を働かせて、オイラたちの役に立ってくれそうなやつを挙げていけばいいってことだよな!
スクロース:
うん、命題ごとにグループ分けして話し合ったほうがいいかも。四つの命題それぞれに候補者を選ぼう。
旅人:
理にかなってる。
パイモン:
じゃあ、まず一つ目から始めようぜ!一つ目の命題は確か…「存在しない花」だったよな。
スクロース:
私は、やっぱりアルベド先生だと思うな。錬金術は一番「存在しない花」と関係してそうだし、アルベド先生はこの方面の専門家だもの。
旅人:
スクロースもその一人だよ。
パイモン:
そうだぞ、スクロースは「種が4倍大きいスイートフラワー」を研究した錬金術師なんだからな。もしかしたら存在しない花って、「種が4倍大きいスイートフラワー」のことかもしれないし!
スクロース:
えっ、私も?…へへっ…
パイモン:
そうだ、ティナリも入るよな?あいつはレンジャー長だし、植物学にものすごく詳しい。もしなにか花を探すんだったら、あいつに聞くのが一番早いだろ。
スクロース:
うん、じゃあティナリさんもリストに入れておくよ。
スクロース:
それから次は二つ目。命題は、「絶対に迷わない道案内人」。
パイモン:
うぅ、すごく抽象的だな…絶対に迷子にならない人って言いたいのか?
スクロース:
その上、人のために方向を示してあげられる人か…あんまり簡単じゃなさそう…
旅人:
占星術師?
パイモン:
モナのことだよな?確かに入りそうだぞ!
スクロース:
モナさんなら…そうだね。腕には自信がありそうだし、占いで人に方向を導いてあげられるね。
パイモン:
ベネットは入らないか?
旅人:
えっ?なんで?
パイモン:
ほら、ベネットの運って相当悪いだろ。つまり、あいつと逆の行動をすれば、正しい方向が見つかる…そうだろ?
スクロース:
うーん…確かに一理あるかも…
パイモン:
一応書いておこうぜ。人探しにそんな時間はかからないんだし、候補は少ないより多い方がいいぞ。
スクロース:
あっ!思いついた。偵察騎士のアンバーさんもこの命題に相応しい人じゃないかな?
パイモン:
おう、あいつは方向感覚がかなりいいからな、結構合ってると思うぞ!そういえば、オイラとこいつも初めてモンドに来る途中で、道案内してもらったぞ。
スクロース:
アンバーさんはやっぱり立派なガイドさんだね。
パイモン:
他に候補はいるか?
スクロース:
えっと、考えてみるね…あっ、もしかしたらもう一人いるかも。
スクロース:
アルベド先生は西風騎士団遊撃小隊のミカさんにフルセットの装備を作ったことがあるの。ミカさんはその隊の測量士なんだけど、道を探すのも結構得意だよ。
スクロース:
他の人に測量法を教えてくれたこともあったから…多分、あまり道に迷わないし、人のために道を示せると思うんだ。
パイモン:
うん、じゃああいつも入れようぜ。
スクロース:
待って、もうすぐコレイさんと約束した時間になるのに、まだ来てない…二人ともごめんなさい、場所を変えて話してもいいかな?
パイモン:
おう!コレイの状況を確認しに行くんだろ?一緒に行こうぜ!
スクロース:
コレイさん、早く来ちゃってごめんなさい…大丈夫そう?
コレイ:
あっ!スクロース、あ、あたし、今準備してて…
コレイ:
えっ、何だ?もしかしてもう約束の時間なのか?本当にごめん、あたし…
旅人:
(コレイ、小さなプレゼントみたいなものを包んでたみたい?それに、慌てて隠した?誰かへの贈り物かな?)
スクロース:
気を楽にして、私たちも合流したばかりだから。道が分からないかなと思って、迎えに来たんだ。
コレイ:
う、うん、お前たちと一緒に行くよ!それで、スクロースが言ってた件は順調に進んでるか?
スクロースは四つの命題とさっきの話し合いの結果をコレイに教えた…
スクロース:
まだ話の途中だったから、続きを話そう。
パイモン:
次は三つ目だったよな。「嘘をつかない人」…うっ、誰か思いつくか?
旅人:
もしかして…ディルックさん?
パイモン:
えっ…どうかな。あいつのあの身分で、まったく嘘をつかないなんてことは難しいと思うぞ。
旅人:
(そうだった、ディルックさんの裏の顔はモンドの闇夜の英雄だから…人に聞かれても否定してるし、確かに本当のことを言ってない。)
コレイ:
じゃあ…ガイアは?人当たりがよさそうな騎兵隊長だけど…
パイモン:
いやいや、おまえも「けど」って思ってるんだろ?あいつを見る限り、めちゃくちゃ嘘が上手だぞ!絶対に正直な人生なんて送れないに決まってる!
コレイ:
返す言葉もないよ…
パイモン:
吟遊野郎、えっと、あの吟遊詩人のことだけど…あいつも絶対こんな基準はクリアできないぜ、毎日嘘ばっかりだもんな。他のやつは?
スクロース:
代理団長のジンさんはすごく威厳のある女性だけど、私が知ってる限りだと、身近な人の面倒を見るために、たまに色んな方向からみんなをフォローすることがあるの…
スクロース:
例えばリサさんが図書館に入り浸っていたせいでパトロールの時間を逃しちゃった時なんか、ジン団長は「リサは今、体調を崩してて」とか言ってあげてる。
スクロース:
あとはクレーちゃんをあやすときも、大きな魔物は夜にちゃんと寝ない子を捕まえるって言ってたりとか…これって基準を満たさないことになっちゃうのかな?
パイモン:
えっと…確かに嘘はついてるけど、こういう善意のある嘘であいつを外すのって、なんか…
旅人:
この予言、本当にシビアだね…
パイモン:
オイラたちが厳しすぎるんじゃないか!?
スクロース:
私、教会のロサリアさんは嘘つかなさそうかなって思うんだけど。
スクロース:
あっ、コレイさんはロサリアさんのことを知らないよね?威厳に満ちてて、凛としてて…見た感じ近寄りがたいシスターさんなんだけど。
旅人:
どうしてそう思うの?
スクロース:
だいぶ前、彼女が錬金場を通ったことがあって、私にアルベド先生の事を聞いてきたの。
スクロース:
その時「アルベド先生に何か用ですか?」って尋ねた覚えがあるんだけど、そしたら彼女はなんとね、アルベド先生みたいな賢い人には興味があるから、助手の私に聞いたって答えたんだよ。
スクロース:
当時の彼女の表情はまるで、特にこれといった理由はないし、聞きたいから聞いたって様子で…全然目的を隠そうとしなかったの。
スクロース:
だから、彼女はもしかしたら、嘘なんて吐く必要もないと思ってる人なんじゃないかなって。
パイモン:
ロサリアは確かに喧嘩が得意そうだし、やばそうなやつに見えるよな。なんか嘘をつく必要があったら、そのまま手を出しそうな感じって言うかさ?
スクロース:
私もそう思う!それに教会のシスターから聞いたんだけど、ロサリアさんが合唱をサボるときっていつも急にいなくなるらしくて、言い訳すらしないんだって。
パイモン:
すごいやつだぜ…あいつをリストに入れようぜ!
コレイ:
それなら、セノさんも入ると思う!
パイモン:
うんうん、セノは見るからに嘘なんてつく気がなさそうだし、ロサリアを選んだ理由とちょっと似てるよな。
パイモン:
じゃあ、もう一人!レザー!あいつは嘘なんて勉強する機会もないし、勉強したとしても嘘なんかつけないやつだ、だろ?
スクロース:
私ももう一人思いついた、見習い騎士のノエル!あの子は本当に真面目だし、見るからに嘘がつけないよ。
パイモン:
ほら、メモしてメモ!
スクロース:
…待って、あと一人…年じゅう合成台の隣にいる…
パイモン:
ええ?ティマイオス…のことか?
スクロース:
うん、彼は…その、実は…あの、ティマイオスは最近恋愛にのめり込んでいて。
スクロース:
誓ってたんだ、好きな女の子からオーケーをもらえるまで、絶対嘘の話はしないし、絶対に怠けたりしないって…
パイモン:
あいつ、好きなやつができたのか!?
スクロース:
そうなんだ。
パイモン:
ええ、誰だ?おまえは知ってるのか?
スクロース:
私もまだ会ってないの。ただ璃月出身としか…ティマイオスが言うには、話がとても面白くて、雰囲気も素敵で、顔立ちもとても綺麗な人なんだって。
旅人:
美点ばかりで、何も言ってないのと同じ…
スクロース:
そういえば、ティマイオスの力になってあげて、好きな女の子からオーケーをもらうっていうのも今回私が風花祭で目標にしてることの一つなんだよ!
コレイ:
でも、そういうことってどう手伝うんだ?
スクロース:
女の子への手紙にはどんな紙や封筒を使えばいいかとか、どういうプレゼントを贈るのか、どうラッピングするのかを一緒に考えてあげることかな。
コレイ:
うんうん、わかるよ。あたしもアビディアの森でやった!前、レンジャーの女の子を手伝って、その子が好きな同僚にラブレターを渡したんだ…
スクロース:
そう、そういうこと!あっ、後は彼が担当してる研究課題に関する雑務をやってあげたりとか。お礼にって、新しく作った冷却装置をプレゼントしてくれたの。
パイモン:
使いやすいのか?
スクロース:
えっと…とっても見た目が素敵だよ。
コレイ:
それじゃ意味ないだろ。
パイモン:
ふん、いいぜ。とにかくあいつは恋に溺れてるみたいだし、とりあえず言うことを信じて、リストに入れてやる。
スクロース:
それじゃ、最後は「永遠に終わらない伝説」だね。これを聞いて、誰を思いつく?
パイモン:
リサさんとか?図書館司書って、一番本を知ってる人なわけだろ?伝説とかって、本の形で記録されるもんだよな?
旅人:
違うかもしれないけど、一理ある。
スクロース:
確かに「伝説」といえば、子供の読み物…絵本とかを思い浮かべるかな。
パイモン:
コレイはどうだ?ティナリとの勉強で、最初の頃は結構子供向けの本を読んでたって言ってただろ。
コレイ:
あたしも入るのか?
スクロース:
もちろんだよ、メモするね。
旅人:
スクロースはどう?
スクロース:
私は、『錬金物質図鑑——分析と活用』、『不思議な合成原理』とか、『生命の推論』みたいな類の本が好きかな…
パイモン:
そうだな…タイトルもよくわからないぞ…
スクロース:
うーん…もしかしたらクレーちゃんも入れられるかも。あの子の母親のアリスさんは有名な観光ガイドの作者だから、きっとあの子もたくさんの伝説とか言い伝えの物語に触れたことがあると思うんだ。
パイモン:
よし、じゃあクレーも追加しよう!
スクロース:
うん…そろそろいいかな。そしたら、次はこのリストにいる人たちに予言に関することを聞きに行けばいいよね。
コレイ:
みんな探すのか?結構多いな。
スクロース:
そうだよね。じゃあ、別々に行動するのはどう?その方が効率がいいと思う。
パイモン:
いいぜ!
スクロース:
あと、情報収集にいい方法を思いついたんだ…
スクロースはさっき思いついた方法をみんなに教えた…
パイモン:
わかった、そうしよう。
スクロース:
旅人さんとパイモンはもう長い付き合いだから、二人が一緒で、私とコレイさんが一組ね。
パイモン:
じゃあ、そっちはすごいコレイと超頼れるスクロースに任せたぞ!
コレイ:
…うん、絶対力になるよ!あたしはすごいコレイだからな!
パイモン:
おう、無敵のパイモンと旅人もすぐ出発するぜ!
スクロース:
まずは拠点の安定している人から探そうと思うの。一か所目は図書館にしよう。リサさんはそこにいるはずだから。
コレイ:
拠点…何だか面白いな…
スクロース:
じゃ…「根城」?もちょっと違うよね…
コレイ:
それか…「アジト」?
スクロース:
リサさんのアジトについたよ!
コレイ:
(なんだかあたし、間違った単語でスクロースを引っ張ってきちゃった気がするんだけど…どうしよう…)
スクロース:
リサさん、あの…あれ?
アルベド:
スクロースにコレイ?どうしてキミたちがここに。
セノ:
コレイ、やっと「来れ」たのか。
ティナリ:
もう頼むからさ、そういうダジャレとか寒いジョークはやめてよ。異国でダジャレキングにでもなるつもり?
コレイ:
あれ?リサさんはいないの?
アルベド:
驚いたかい?彼女は外出中なんだ。今は資料を調べているボクたちしかここにいない。
セノ:
俺は違うがな。俺は資料を調べてるわけじゃない…ただ先輩を探しに来て、当てが外れただけだ。
スクロース:
リサさんって…セノさんの先輩だったんだ。
セノ:
ああ、彼女がスメールで師事していた先生は俺の恩師でもある。俺たちは素論派の学生なんだ。
スクロース:
なるほど…って、違う違う。今日は聞きたいことがあって来たの!あのね、コレイさんと一緒にある予言を研究しているんだけど、皆さんの意見が聞きたいんだ。
アルベド:
どんな予言だい?
スクロースとコレイは我先にと口を開き、予言や旅人と一緒にまとめた情報のことをこの場にいるみんなに教えた…
セノ:
なるほど…この二人を探していたのは「存在しない花」のためで、俺を探していたのは「嘘をつかない人」のためか。
コレイ:
あー、その…慌てて答えを出さなくてもいいよ!ただみんなにこのことを知らせに来ただけだから。ゆっくり考えてくれていいから。何か手がかりがあったら、スクロースボックスまで手紙を書いてくれたら嬉しい!
セノ:
スクロースボックス?
スクロース:
うん、来る途中で考えたの。この問題たちって捉えどころがなさそうに思えるけど、研究しがいのある色んな細かなことと関わってる可能性が高い…二言三言じゃ説明できないと思って。
スクロース:
だから、合成台の隣にメールボックスを作って、みんなが言いたいことを書いて私たちに渡しやすいようにしたの。
スクロース:
でも、スクロースボックスって呼ばなくてもいいんだ。スクロースとコレイのボックス、スクロースとコレイ並びに旅人とパイモンのボックス——そう呼んでもいいと思う…
コレイ:
あははっ、こんなところで列挙法を使わなくても…
ティナリ:
確かにいい方法だね。口頭で言うよりだいぶ便利そうだし。
セノ:
ああ。嘘をつくかつかないかなんて、そんなことは普段口にしないだろうしな。
アルベド:
わかった。ならボクたちも準備し終わったら、手紙をキミたちのメールボックスに入れておくよ。
コレイ:
うん、お願いします。じゃあ、ここにいた人たちにはチェックを入れて、他の人を探しに行こう…
スクロース:
うんうん、メモしたよ。
ティナリ:
二人とも内気な性格なのに、こんなに仲良く付き合えるなんて。
セノ:
コレイはモンドに戻ってきてから人にツッコミを入れることが多くなったと思わないか?
ティナリ:
確かにちょっとね。
アルベド:
外へ出かけて、昔の友人と会うことは、身体にも心にもメリットのあることだよ。
アルベド:
かつて歩んだ道で若い感覚を取り戻すというのも、とても有意義なことなんじゃないかな?
セノ:
ああ…だが、俺が初めてコレイに会ったとき、あいつは幸せとか、若さなんてことの意味すら知らなかったんだ。
セノ:
でも今は違う。魔鱗病が完治したことは、コレイにとってとても重要なことだった。
ティナリ:
コレイはとても敏感で、内気な子だ。アルベドなら分かるはずだと思う。
ティナリ:
僕があの子の面倒をみてる間に見てきた限りじゃ…あの子は本来、活発な子なんだ。ただ…色々経験してしまったからこそ、ああなってしまったんじゃないかなってね。
アルベド:
モンドへ来て植物を探すのも、画家を探すのも…こっちの二つのほうが口実だったんだね?
セノ:
そうとは言えない。コレイも七聖召喚もどっちも重要だ。
ティナリ:
こういう時は素直に「そうだ」って答えられないわけ?
セノ:
チッ…ああ、お前の言う通りだよ。確かに俺たちはコレイのことが心配だった。あいつはこっそり何回かモンドへ来ていたが、あまり気分が変わったようには見えなかったからな。
アルベド:
もう少し彼女に時間をあげてもいいんじゃないかな。スクロースの助けでそのわだかまりが解けるかもしれないと、ボクは思うよ。
ティナリ:
それはスクロースの指導者としての自信?
アルベド:
そうとも言える。そういえば、スメールの学者たちは学術の関係で特殊な社会関係を構築しているって話は本当かい?
ティナリ:
君たちから見ればそうかもね。スメールの状況は少し特殊だから。学術都市と呼ばれるのも、スメールのすべての資源が簡単に学術と結びつけられてしまうからだよ。
ティナリ:
スメールでは、学術的資源は社会資源に等しい。学問のために家庭関係を築き上げるっていうのも珍しいケースじゃない。
ティナリ:
まあ、僕たち三人はそういう学術をベースに築いた社会関係ってわけじゃないけど。まず、一緒に論文を書いたりしないしね。
アルベド:
なるほど、論文というのが「学術家庭」の核なんだね。
セノ:
俺たちの関係は、どちらかといえば兄妹みたいなものじゃないか?純粋で汚されていない、何の学術の力も介入していない兄妹関係。
ティナリ:
あんまり認めたくないけど、確かに間違ってはいないかな。
アルベド:
理解できるよ。ボクにも妹がいる。兄が妹を守るのは当たり前のことだ。
アルベド:
キミたちが言ったことはすべて、ボクの学者たちの都市に対する想像にかなっていた。家庭というのは元々、社会的な関係の交わる場所だ。同じ目的のために築いた家庭の方が、もしかするとかえって堅固なのかもしれない。
アルベド:
それはそうと、二人はどっちの方が年上なんだい?
ティナリ:
その話題はやめておこう。
セノ:
年齢からみると、もちろん俺の方が兄だ。ただこいつが認めたがらないだけで。
ティナリ:
君の精神年齢の方が若いんだし、君が弟ってことでもいいと思うよ。それか、コレイを一家の姉にしてもいい。
セノ:
駄目だ…俺のほうが遅れをとっていると認める瞬間は、七聖召喚で後手を引いたときだけだ!
パイモン:
あっちはあいつらに任せようぜ。ぜんぶが順調に行くといいな!えっと…オイラたちはまずどっちに行けばいいんだっけ?
パイモン:
あっ、告知板のところに行ってみようぜ?
パイモン:
昼間だったら近くには人が来るはずだし、もしかしたら探してるやつが見つかるかもしれないぞ!
パイモン:
いるいる!うわぁ、けっこういるぞ!
パイモン:
あれ?リサさんまでいるぞ?
旅人:
みんな、久しぶり。
ベネット:
おう!旅人にパイモン!久しぶりだな、元気してたか?
パイモン:
へへっ、元気だったぞ!
リサ:
可愛い子ちゃんたちがこんなに驚いているのは、わたくしのせいなのかしら?
レザー:
師匠…いつもの場所にいない。
リサ:
わたくしだって椅子に生えているわけじゃないもの。たまには外へ出てお散歩しないと。
リサ:
今日はちょうどミカも来ているから、ベネットとレザーを紹介しようと思って。お互いよく外を回っている身だから、知り合っておくと何かと便利でしょう?
ミカ:
こんにちは、ミカです。
ミカ:
よ、よろしくお願いします…
ベネット:
そうかしこまらなくてもいいぜ。こいつらとはもう長い付き合いなんだ、みんないい人だぞ。
レザー:
風花祭、楽しい?
パイモン:
オイラたち、まだ遊んでないんだ。ある予言の調査を手伝っててさ。
ベネット:
予言って、何の予言だ?
ミカ:
良い予言ですか?それとも悪い予言…?
予言と、前にスクロースやコレイと整理した情報について、この場にいるみんなに教えた…
リサ:
あら、面白そうね。
ベネット:
お前らのリストにはオレまでいるのか…オレで本当に役に立つのか?
レザー:
自分を信じる!
ミカ:
そうですよ、自分を信じましょう!ベネットさんはすごい冒険者なんですから。
ベネット:
よし、じゃあオレは大胆に意見を出すぞ!けど…オレちょっと言葉にするのが苦手だな…えっと…
パイモン:
今すぐ考えをひねり出さなくてもいいぞ。スクロースがモンドの合成台の隣にメールボックスを作るって言ってたから、手が空いてるときに考えを書いてあの中に入れてくれ。
リサ:
とても行き届いた、効率的な考えね。さすがスクロースちゃん。
レザー:
少し考える、待って。
ベネット:
他のやつにも知らせるんだよな?じゃあ、先にそっちを回って来てくれ。オレたちのことは気にしなくていいから!準備が終わったら手紙を出しとくよ。
パイモン:
おう、じゃあ先に行くぞ!
パイモン:
次は星拾いの崖の辺りへ行ってみようぜ!もしかしたら、人がいるかもしれないし。
パイモン:
運悪く人に会えなかったとしても…高いところなら視界が開けるから、人探しも楽になるしな。
リサ:
可愛い子ちゃんたち、お疲れ様。あまり無理をしてはダメよ。疲れたらお姉さんのところで一休みして、お茶でもしましょ。
コレイ:
あたしのノートによると次の場所は…あっちだな。
スクロース:
うん。じゃあ、私について来て!
スクロース:
よかった、誰かいるみたい。
コレイ:
アンバー!?それにエウルアも、えと…
クレー:
あれ?スクロースお姉ちゃん!それに長いマフラーを巻いてるお姉ちゃんも!
アンバー:
コレイ、ちょうどあんたの話をしてたところだったんだ!あっ、彼女のことはまだ知らないよね?紹介するね。この子はノエル、西風騎士団のメイドさんなんだ。
ノエル:
コレイさま、こんにちは。過去にもモンドにはお越しいただいていたようですが、その時はご挨拶ができなかったので、こうしてお会いできて光栄です。
コレイ:
あっ、えっと、こんにちは!コ…コレイだ…
エウルア:
そうカタくなることないわよ。楽にしてちょうだい、別に今は外交の時間ってわけでもないんだから。
スクロース:
クレーちゃんはどうしてここに?お魚をドッカーンしに行くの?
クレー:
違うよ、クレーはいま騎士団のみんなとパトロール中なの!
スクロース:
そういえば、私とコレイさんを除いたら、ここにいるのってみんな女性の騎士だね…
コレイ:
前に聞いたことはあったけど、こんな若い騎士がいるのを見るのはやっぱ驚くな…
クレー:
コレイお姉ちゃんはなにをしてる人なの?
コレイ:
アビディアの森で見習いレンジャーをやってるんだ。
クレー:
みならい…?
コレイ:
まだ正式なレンジャーにはなってなくて、準備中っていう意味だな。
ノエル:
では私と同じですね。私も西風騎士になれるように精進していますので。
エウルア:
さっきパトロールとは言ったけど、別に正式なものじゃないの。というより、雑談のほうが近いかしら。
コレイ:
(うぅ…緊張するんじゃない、コレイ。すぐに話題を見つけてみんなの輪に入るんだ!慌てずに…落ち着いて…アンバーたちに会ったからってオドオドしちゃダメだ…)
スクロース:
当ててみようか?最近来たお客さんのことについて話してたんでしょ?
アンバー:
そうそう。近頃、街にスメールのお客さんが何人も来てるでしょ。だから、みんなでこっそりサプライズを用意しようって話してたの。
エウルア:
アンバー!
アンバー:
あっ!ごめん、わたし…ついうっかり…
アンバー:
えへへっ、どんなサプライズかまでは口を滑らせないでよかったよ。
コレイ:
(ダ…ダメだ、今は何を話したらいいんだ?思いつかない…)
スクロース:
実は、私たちからもちょっとしたサプライズがあるんだ。
クレー:
なになに?どんなサプライズ?クレーも聞きたい!
コレイ:
(スクロースがきっかけを作ってくれた!…よし、この勢いに乗って…)
スクロースとコレイは「サプライズ」を皮切りに、予言のことや旅人たちと一緒に整理した情報をみんなに伝えた…
ノエル:
面白い予言ですね…ただ、私にはまったく見当もつきません。
エウルア:
なるほど。君たちの代わりに情報を集める人が必要ってことね?私も協力するわ。
コレイ:
ありがとう、エウルア。
エウルア:
友人なんだから、そう遠慮しないで。
スクロース:
急いで返事を考える必要はないから。合成台の隣にメールボックスを用意するつもりなの。手がかりを見つけたら、いつでも手紙を書いてそこに入れて。
クレー:
うん!クレー、書くよ!
エウルア:
面白いわね。みんなで思いついたことを書いて、そこに入れましょう。
アンバー:
安心してわたしたちに任せて!けどその前に、まずはパトロールの巡路を回らないと。
スクロース:
どこを回るの?
アンバー:
今日は望風山地からモンド城の城門までだよ。あんたたちに用事がなかったら、誘いたいところだったけど…
スクロース:
……
スクロース:
気にしないで、またパトロールはあるだろうし。予言のことが片付いたら、その時はあなたたちに同行するよ。
コレイ:
あ、ああ、そうだな。じゃ…じゃあ、あたしたちはそろそろ行くから!
ノエル:
またお会いしましょう、お気を付けて!
スクロース:
コレイさん、大丈夫?
コレイ:
えっと…そんなに丸分かりだったか?
スクロース:
そういうわけでもないけど、ただ何か心に抱えてるのは分かったから。
コレイ:
つまり、バレバレだったってことか…はぁ…
スクロース:
もし悩みごとがあるなら私に言って、相談に乗るよ。
コレイ:
…スクロース…
コレイ:
あ…あたし、実は…アンバーたちとどう接したらいいのかちょっと分からないんだ
スクロース:
でも、仲のいい友達なんでしょ?
コレイ:
ああ、アンバーのことは友達として、とても大事に思ってる…
コレイ:
…あたしにもよく分からないんだ。けど考えれば考えるほど、全部あたし自身の問題なんだと思う。
コレイ:
昔、モンドにいた頃のあたしは未熟で、警戒心が強くて、誰に対しても強く当たってた…でもアンバーはそんなあたしを追いかけて、友達になってくれたんだ。
コレイ:
アンバーがいなかったら、あたしは今みたいにここにいなかったかもしれない。だからこそ、彼女のことを誰よりも慕ってる。アンバーの真似をして、アンバーみたいになりたいと思ったんだ。
コレイ:
…でも時間が経って、やっと分かったことが一つある…あたしは、アンバーにはなれない。
コレイ:
むしろ、そんな考えを持った自分がおかしかったんだ。あたしとアンバーには、最初から似てるところなんて一つもなかった。あたしの性格って…あんまり良くないし、あがり症だし、いろんなことを考えすぎちゃうし…
スクロース:
コレイさん…そんなこと言わないで。
コレイ:
……
コレイ:
スクロース、あのさ…昔、あたしに何があったか聞いてくれないか?
スクロース:
……
スクロース:
(この子の状況は大まかに聞いてはいたけど、でも…なんで彼女がこんな目に遭わなきゃいけなかったの?)
コレイ:
ごめん、まだ知り合ったばかりなのに、こんな話をして…あたし、自分の性格が嫌いだ。すぐ意味の分からないことであれこれ悩んじゃうし、いつもはけ口を探してそこで愚痴をこぼしてる…
スクロース:
う、ううん、そんなの平気だよ!何があったのかコレイが話してくれて、本当に嬉しい。
スクロース:
あのね、他の人から本音を話してもらえるのって、私からすると認めてもらえたってことなんだ。
スクロース:
だって私…えっと…その、もう気づいてるとは思うけど、あんまり話上手じゃないでしょ。それに、自分の興味がある話題だとのめり込んでよく話が止まらなくなるし…
スクロース:
でも、前に私が錬金術の話をしても、あなたは全然嫌がらなかった。だから、あなたがこういう話をしてくれて、むしろ釣り合いが取れた感じがするの。
スクロース:
さっきの話を聞くまで、あなたがこんなにも悩んでるなんてまったく思わなかった。つまり、私たち似た者同士なんだよ。
コレイ:
…本当に?
スクロース:
本当だよ!誰だって自分の問題を抱えてる、私だってそういうことがあるもん!
スクロース:
あなたが言ってた感覚って、私にも分かるの。内気な人が輪の中に入るのって、普通の人よりも気力を何倍も使うものだから。
スクロース:
言葉を口にする前に何度も頭の中で考え直すの…何か間違ったことを言って場を気まずくしちゃわないか心配してね…うん、すごく分かるよ!それに、天才から指導を受けるのが簡単じゃないってこともね…
スクロース:
あなたと出会うまで、ここまで私とそっくりな人には会ったことがない。
コレイ:
……
スクロース:
私…人を慰めるのって苦手で、もっと楽観的になろうとか無理には言わないよ。こうして座っていようよ。話題なんて何も考えずに、ただ一緒に座ってればいいと思う。
コレイ:
(…スクロース、本当に何も話さなくなった。でもなんだか、息苦しくない。もしかしたら本当に彼女の言う通りで、あたしたちって似てるのかも。)
コレイ:
(スメールにいる時も、よく場所を探して景色を眺めてたな。いつも独りだったけど、今日は隣に仲間が一人できた…)
コレイ:
(…モンドの風は、柔らかいな。)
スクロース:
ねえ見て、あの雲、私の試験管に似てると思わない?
コレイ:
…えっ…あ…あたしは思わないかな…ごめん…
スクロース:
そっか、じゃあ私たちってまだ少し距離があるのかも…少なくとも物の見方についてはね。
コレイ:
……
コレイ:
…スクロース、ありがとう。言葉にして、だいぶ気が楽になった。
スクロース:
でしょ?私もよくフラスコに話しかけるんだ。今度機会があったら、「種が4倍大きいスイートフラワー」と「種が4倍大きい風の花」を絶対に見せてあげるね。
コレイ:
何が4倍だって?
スクロース:
私の自慢の作品なんだ。あなたなら、もしかしたら気に入ってくれるかも。
コレイ:
あ、ああ!分かった、ぜひあたしに見せてくれ!
スクロース:
そうだ、クッキーがあるの、一つどうかな?チーズ味とトマト味があるんだけど。
コレイ:
うん、えっと…チーズ味にするよ!
アンバー:
…へへっ!あの二人、景色を見てるみたいだね!
クレー:
あっちに行って、一緒に遊ばないの?
エウルア:
その必要はないわ。あのまま二人で座っててもらいましょう。
アンバー:
そうだね。コレイが今一番必要としてるのは、わたしたちじゃない。彼女の過去を全く知らなかった「新しい」友達だから。
クレー:
よくわかんない…なにが違うの?
アンバー:
全然違うよ。クレーももう少し大人になったら、分かると思う。人ってね、いろんな友達からいろんな力をもらわなきゃいけないの。今のコレイには、わたし一人だけじゃ足りないんだよ。
パイモン:
戻ったぞー!けど、おまえたちのほうが早かったみたいだな。
コレイ:
おつかれ、上手くいったか?
パイモン:
ああ、話はぜんぶ伝えてきたから大丈夫だ。
スクロース:
こっちは少し早く戻ってこれたから、さっきまで一緒にメールボックスを作ってたの。
スクロース:
今日はツイてるんだ。近くのお店から材料を全部タダで譲ってもらえたの!コレイの指に木のトゲが刺さっちゃったのは申し訳ないけど…
コレイ:
平気平気、いつも雨林で活動してるから木のトゲなんて問題ない。手当だって済んでるし。
スクロース:
今日やっておきたいことは全部終わったから、あとはみんなが手紙を届けてくれるのを待つだけだね。
スクロース:
旅人さんとパイモンはゆっくり休んでて。メールボックスは私がチェックしておくから。
パイモン:
スクロースって、アルベドと同じで頼もしいよな!おまえらがいると、オイラたちも楽できるぜ。
スクロース:
そんな、照れるよ…
パイモン:
それより、もうお腹ペコペコだぞ…旅人、ごはんをおごってくれよ!
旅人:
いいよ。じゃあ、俺たちはここで。
コレイ:
ああ、あたしはスクロースと一緒に余った材料を店に返してくるから、早くごはんを食べに行ってこい。お腹を空かせすぎると体によくないしな。
スクロース:
うん、今日はもう解散して大丈夫だよ。準備ができたら、またここに集まって情報をまとめよう。
パイモン:
おう!
パイモン:
これとこれ、あとそれも…
旅人:
パイモンが俺のモラを一生懸命使ってる…
パイモン:
だって、本当にお腹が空いてたんだから仕方ないだろ!それにおまえも食べるわけだし、別に独り占めってわけじゃないぞ。
パイモン:
ぷはぁーー!食べた、食べた…
旅人:
(お腹いっぱいになったし、どこか道端に座って景色を眺めるのもいいかも。)
ベアトリーチェ:
品物は全部用意できた?じゃあ、午後五時に私の家でいい?
クイン:
ああ、もちろん。酒と燻製ハムを用意したから、お前の親も喜ぶと思うぞ。
ベアトリーチェ:
ちょっと…こんなに付き合いが長いんだから、私の家ではハムを食べないってそろそろ覚えてよ?ベーコンしか食べないんだけど…
エリン:
えーっと…今日は牛乳を買って帰らないと…
マーガレット:
暇なら私のところへ来てちょうだい。
ウェンティ:
景色を見てるの?
パイモン:
吟遊野郎!おまえもごはんを食べに来たのか?
旅人:
何か食事を頼もうか?
ウェンティ:
おごってくれるの?残念、君たちと会う前にお酒を飲んだばっかりなんだ。
ウェンティ:
だから、その気持ちは心に留めておいて。これからも機会はたくさんあるだろうしね。
ウェンティ:
それより、いい知らせを持って来たんだ、感謝してよ!
パイモン:
いい知らせ?
ウェンティ:
見れば分かるさ。
旅人:
(これは…)
旅人:
(紙に簡単な地図と呪文のような文章が書いてある。)
パイモン:
なんだこれ?
ウェンティ:
今の君たちに一番必要なもの——予言にある謎の答えだよ。
旅人:
——!!
ウェンティ:
その地図が示す場所に行けば、君たちの探しているランプが見つかる。ただ…
ウェンティ:
ボクが君なら、自分から「答え」を一方的に明かしたりはしないかな。知っての通り、この「答え」のためにかなりの人が頑張ってるわけだしね。
ウェンティ:
秘密は長年寝かせてきたお酒みたいなものでしょ?みんなで集まって開けることにより意味がある。
旅人:
…分かった。
ウェンティ:
とりあえず、ボクからは以上だよ。二人とも忙しいよね?予言のことが片付いたら、またおしゃべりしよう。
ウェンティ:
もし暇なら、愛の詩の授業をやってもいいし。
パイモン:
またそれをやるのか?
ウェンティ:
うん。でも今年は他に生徒がいないから、君たちに参加してもらうしかないかな。
ウェンティ:
それじゃあ、またね。
パイモン:
吟遊野郎に会うたび、いつも自由気ままな感じがして羨ましいよな…
???:
少しお話いいかしら?
パイモン:
ん?おまえは…?
スカーレット:
こんにちは、私のことはスカーレットと呼んでちょうだい。
スカーレット:
君と同じで、よそからこのモンドに来た旅人よ。
スカーレット:
一杯ジュースをおごるけど、どう?
旅人:
ありがとう、でも大丈夫。
スカーレット:
そう、けど私の厚意を否定しているってわけじゃないみたいね。旅でたくさんの人と出会ってきたのが分かるわ。
パイモン:
そんなのが分かるのか?オイラたち実は、経験豊富な冒険者なんだ。
スカーレット:
ええ。だから、こうして話しかけたの。
スカーレット:
さっき商店街で買い物してた時に、たまたま君たちが錬金場の近くで話してた内容が聞こえてきたの。ある不思議な予言を調べているのよね?
パイモン:
まあ、確かに不思議な予言だな…
スカーレット:
それって、とてもモンドらしいものだと思わない?だから失礼を承知でお願いするのだけど…もし答えを見つけたら、私にも教えてくれないかしら?
旅人:
君も予言に興味があるの?
スカーレット:
予言というよりも、このモンドという国に深い興味があるの。
スカーレット:
私は遠い異国の生まれなんだけど、私の家族や友人はモンドで長いこと過ごしていたことがあってね。モンドはロマン溢れるいいところだから、一度見てみるといいって勧めてくれたのよ。
スカーレット:
つい最近、偶然その人と関係のある記念日だったから、こうしてわざわざ足を運んでみたってわけ。彼女が目にした景色を見てみようと思ってね。
パイモン:
で、おまえはモンドのことをどう思ったんだ?
スカーレット:
確かにロマンと自由の名に恥じない場所ね。
パイモン:
へへっ、オイラたちもそう思うぞ。
スカーレット:
じゃあ、予言の件は…
スカーレット:
ありがとう、いい人ね。君みたいな人と知り合えて嬉しいわ。
スカーレット:
それじゃあ、これ以上は邪魔しないでおくわ。二人はゆっくり楽しんで——良い一日を。
パイモン:
あの格好、確かにモンド人じゃないみたいだ。あいつの故郷ってどこだろうな?
旅人:
……
スカーレット:
「私のために存在しない花を見つけておくれ、私のために絶対に迷わない道案内人を探しておくれ。」
スカーレット:
「私のために嘘をつかない忠実な人を訪ねておくれ、私のために永遠に終わらない伝説を求めておくれ…」
スカーレット:
……
ロサリア:
……
スカーレット:
自由に見えるこのモンド城でも、君みたいに私の後ろを密かに追跡する人がいるなんてね。
ロサリア:
……
スカーレット:
君にも良い一日を、お姉さん。
パイモン:
星拾いの崖に到着だ!ここにオイラたちの探してる人はいるかな?
???:
助けてくれーー!た…頼むから、絶対に手を離さないでくれよ!
???:
…ちっ。
パイモン:
なんの騒ぎだ…早く見に行ってみようぜ!
パイモン:
ティマイオス!?それにロサリアとモナ?一体どういう組み合わせだ…
モナ:
私も聞きたいです。これは一体、どういう組み合わせなんでしょうね。
ロサリア:
久しぶりね。
旅人:
久しぶり。風花祭、楽しんでる?
モナ:
その様子だと、変わらず元気に過ごしていたようですね?
パイモン:
おう!少なくとも、そこで地面に倒れてるやつよりかは元気に過ごしてたな…
ティマイオス:
そんなこと言わないでくれ。僕だって人生を謳歌するために頑張ってるんだから!
モナ:
よく言えたものですね。もしこのシスターさんの助けがなかったら、今ごろ重傷を負って、最悪死んでたかもしれないんですよ!
ティマイオス:
もちろん分かってるさ…本当にありがとう、どうお礼したらいいか。
ロサリア:
気にしないで、別に手間がかかったわけでもないから。
モナ:
確かに手間はかかっていませんね。手を持ち上げるだけで、ティマイオスが落っこちそうになってたのを救ってましたし…
パイモン:
なにがあったんだ?ティマイオスが崖から落ちそうになってたのか?
ティマイオス:
うん、実は…今日、僕が星拾いの崖に来たのは花を摘みに来たからなんだ。でも、その途中でモナさんに会ってね。彼女は占星の盤を見ると、危険な目に遭う可能性があるから山には登らないほうがいいとアドバイスしてくれた。
パイモン:
けど、おまえは登ったんだな…
ティマイオス:
…そう!なぜなら、やらなければならないことがあったからね!
モナ:
はぁ、大切な人に花を贈るためだけに、命を捨てるんですか?
ロサリア:
さすがに、こういう場所で死を求める人には会わないわね。
ティマイオス:
別に死を求めてなんかない。ぼ、僕だってこんなことになるとは思ってなかったんだ…モナさんが「危険な目に遭う可能性がある」って言ったから、ただ気を付けてれば大丈夫かなって…本当にすまない、悪かったよ。
ティマイオス:
だが聞いてほしい!風花祭は愛を渇望するモンド人のためのものだろ。僕は、その愛を追い求めるために来たんだ!
パイモン:
はいはい。で、ロサリアはどうしてここにいたんだ?
ロサリア:
人の少ないところを探して静かに過ごそうと思ってたら、つい人助けをしちゃっただけよ。
モナ:
なるほど。だから水占の盤の示した結果が、完全に危険なものではなかったのですね。
ティマイオス:
あははっ…そうだ、旅人とパイモンは星拾いの崖になんで来たんだ?
パイモン:
オイラたちの運を試すためだぞ!今日はいろんな人を探すために、あっちこっち走り回っててな。そうそう、ちょうどおまえたちのことも探してたんだ。
ティマイオス:
えっ?
予言のこと、前にスクロースやコレイと一緒に整理した情報、そしてメールボックスを準備する考えをみんなに教えた…
ロサリア:
そういうこと。じゃあ、私たちは手がかりを見つけたら、それをメールボックスに入れればいいのね?
ティマイオス:
そんな予言が…しかも、まさか僕まで参考の対象に入るなんて!
ティマイオス:
けど、僕が恋してることって、みんなもう知ってるんだね…はは…
ティマイオス:
今日ここに来たのも、その好きな女性に一番似合うセシリアの花をプレゼントするためだったんだ。彼女は…
モナ:
ストーーップ!そんなの誰も聞いていませんから、勝手にその人の話を始めようとしないでください。
ティマイオス:
えっと…バレたか…
モナ:
手がかりが必要でしたら、この天才占星術師である私ももちろん手紙を書きましょう。私の直筆の手紙を待っていてください。
ロサリア:
君たち忙しいんでしょ?これ以上、引き止めないから行きなさい。
パイモン:
おう、じゃあな。…よし、とりあえず戻ってみんなと合流しようぜ!
旅人:
じゃあね、ティマイオスは気を付けて。
ティマイオス:
も、もちろん!ありがとう…はぁ、本当に恥ずかしい…