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森林書 第三章
夢を失った苗畑
起きた後、ウツァヴ祭はすでに消え去り、アランマもそばにいない。花冠から漂ってきたほんのりとした香りが、これらは夢ではないとリマインドしてくれる。
パイモン:
アランマ!
アランマ:
おお!ナラ旅人とパイモン、元気いっぱい。まるで露のついたザイトゥン桃。でもパイモンは不機嫌そう。悪い夢でも見たのか?
パイモン:
オイラたち、置き去りにされたのかと思ったぜ…
アランマ:
え?パイモン、なに言ってるの。ボクはずっとここにいた。
パイモン:
だって、だってヴァナラーナは夢の中にあって、ウツァヴ祭は夢みたいに楽しかっただろ!だから、本当にこれは夢なんじゃないかって怖くなったんだ。目が覚めたら全部消えてて…
パイモン:
まるで旅を始めたばかりの頃みたいに、オイラと旅人だけになってたら…
アランマ:
でも、夢の中のことも本当だよ。ボクはナラを見てきた。悪い夢はナラを臆病にし、いい夢はナラを元気にする。それは夢の外の出来事と同じ。
アランマ:
だから、パイモンが夢の中でボクらに会って、夢の中でヴァナラーナに来たとしたら、それは本当にボクらと会って、ヴァナラーナに来たのと同じこと。
アランマ:
そう!ボクはここでアナタたちを待って、一緒にアシュヴァッタ神殿に行く。そして、ビージャの実を手に入れて、ナララナを助けるんだ。
パイモン:
…ああ、そうだな。ふん、きっと旅人がウツァヴ祭のごちそうに変なキノコを入れたせいで、オイラ変なことを考えちゃったんだ。
パイモン:
出発しようぜ!
アランマ:
ここはアランヤマたちのようにマラーナの侵蝕を受けていないみたい、本当によかった。ナラ旅人、パイモン、これがアシュヴァッタの樹だよ。
パイモン:
うわ——なんかヘンな木だな…
アランマ:
パイモン、失礼だぞ!アシュヴァッタの樹が怒る。これはとてもとてもすごい木で、ヴァサラの樹の最長老なんだ。すべてのアランナラ、すべてのアランナラの物語よりも古くて…
アランマ:
数千、あるいはもっとたくさんの月の前、千樹の王がここで歌を歌った。そのときカノジョはワルカを離れたばかりで、ジャングルは今みたいに茂っていなくて、地面にはたくさん砂があった。
アランマ:
カノジョのアランラカラリはすべてのアランナラより強かった。なぜなら、カノジョの歌は「起源の歌」に近かったから。そしてカノジョの呼びかけに応えたアシュヴァッタの樹は、サルバの中からすくすくと生えてきた。
アランマ:
千樹の王はアシュヴァッタの樹に言った。森にはナラがたくさんいる。カレらは頭が良く美しいが、孤独だ。だから森の民たちを増やして、カレらと友達にならなければならない。
アランマ:
そこで、アシュヴァッタの樹はきれいでふっくらしたザクロを生み出した。ザクロの中にはたくさんの種があって、その中のひとつが育ったのがアランムフクンダだったんだよ。
アランマ:
だから、アランムフクンダは一番最初のアランナラなんだ。その後、種たちはどれも大きく育ち、アランナラは大樹の葉のように増えた。ボクらとナラは、同じ森の民だ。
アランマ:
だからアシュヴァッタの樹はすごくて、とても大切なんだ!ナラがナラの子供を産むように、すべてのアランナラはアシュヴァッタの樹の子供であり、千樹の王の子供だ。
パイモン:
そうだったんだな…悪かったよ、アランマ。アシュヴァッタの樹はすごいぜ!
パイモン:
そんなつもりじゃなかったんだよ!コホン、とにかく、ビージャの実はどうすれば手に入るんだ…?
アランマ:
うん。土と雨が大樹の葉を茂らせ、花を咲かせ、実をつけさせるように、夢と記憶をヴァサラの樹に捧げなければならない。いま言った通り、アシュヴァッタの樹は一番古いヴァサラの樹なんだ。
アランマ:
だからボクらはアランジ、アランヤマ、アランマハのヴァソマの実を取ってきて、アシュヴァッタの樹に捧げる。そうすれば、アシュヴァッタの樹は力を蓄え、偉大な実をつけられる。
パイモン:
アランジ、アランヤマ、アランマハのヴァソマの実?ヴァサラの樹のじゃないのか?
アランマ:
うん、ヴァサラの樹のだ。
アランマ:
ナラ旅人、ちょっとアシュヴァッタの樹に近づいてみて。
パイモン:
わあ…
旅人:
不思議だ。
アランマ:
うん。すべてのアランナラはこの樹の子供。アナタは今、すべてのアランナラとつながって、すべてのアランナラの祝福を受けている。だから、アシュヴァッタの樹もアナタを祝福している。
アランマ:
アナタが花冠を被っている限り、アシュヴァッタの樹はアナタを森の子供と認める。
アランマ:
ん…?
アランマ:
アシュヴァッタの樹の調子がちょっとおかしい…少し弱ってる。最近、ここまで広がってきたマラーナと関係してるかも!
アランマ:
よし。とにかくアシュヴァッタの樹の夢に入って、夢の樹にヴァソマの実を捧げよう。そうすれば調子も戻るはずだ!
パイモン:
この前、アシュヴァッタ堂でやったのと同じ感じか?旅人が手を伸ばしたら、オイラごと「ヒュヒューン」って不思議な夢の中に着くやつ!
アランマ:
そう!パイモンはかしこいね。ナラ旅人、準備ができたら、前みたいに手を伸ばしてアシュヴァッタの樹の夢に入って。
旅人:
任せて。
パイモン:
さっきアランマもマラーナのことを言ってたけど、夢の中ではなにが起こるか分からない!でも、旅人がいればきっと問題ないはずだ!
パイモン:
やっと解決か…そういえば、前にヴァサラの樹の夢の中でも、この不思議な樹を見たよな!
アランマ:
ごめん、ナラ旅人。ごめん、パイモン。まったく気づかなかった。アシュヴァッタの樹の夢がすでにマラーナに侵蝕されていたなんて…
アランマ:
無数の黒い虫が、サルバ中の夢の樹の根を侵蝕している。たとえ夢の中でも、マラーナの手がこの夢を揺らしているのを感じる。
アランマ:
ごめんね…前にアシュヴァッタ堂でマラーナを見た時から、ボクは知っていたはずなのに。
パイモン:
大丈夫!それにほら、旅人があっという間に解決してくれただろ。
アランマ:
ヴァソマの実があれば、多少はカレの力を回復できると思う。ナラ旅人、頼んだよ…
アランマ:
……
アランマ:
うん、分かった。こんなに早くなるとは思わなかったけど、何が正しいか、何をすべきかは分かってる。
アランマ:
雲が雨を降らせ、雨が大地に染み込むのが分かるように。種が芽を出し、大樹になり、たわわに実をつけるのが分かるように。
パイモン:
アランマの様子がおかしいぞ…
アランマ:
うん、夢の樹と話してた。アナタたちには聞こえなかったの?
パイモン:
前にアランナキンがキノコと話してるのは見たけど…普通、人間は植物と話せないからな。
アランマ:
そうだったの!また新しい知識を学んだ。ありがとうパイモン。
アランマ:
ビージャの実のことなら安心して、ナラ旅人、パイモン。まずはこの夢から出よう。
パイモン:
アシュヴァッタの樹の真ん中が光ってる…あれがビージャの実か?
パイモン:
やれやれ、大変だった。これでやっとラナを元に戻せるぞ…
アランマ:
……
パイモン:
あれ!?
アランマ:
……
アランマ:
アシュヴァッタの樹はもうマラーナに侵蝕されて、ビージャの実をつけることはできない。だから、ボクが新しいアシュヴァッタの樹を植えてアナタたちを助ける。
パイモン:
でも…植えてから長い長い時間がかかるんだろう?種から大樹になるまでなんて…
アランマ:
安心して。ヴァサラの樹の成長速度は種によるんだ。アシュヴァッタの樹はすべての力をボクに委ねてくれた。それにヴァソマの実とボクらみんなの記憶を加えれば問題ない。
アランマ:
ありがとう、最初のアシュヴァッタの樹。ありがとう、アランジ、アランヤマ、アランマハ、ボクはアナタたちの残した記憶を使って、新しいアシュヴァッタの樹を夢の道に再接続させる。
パイモン:
なんだか、アランマの感じが変わったぞ…
アランマ:
そうかな?ボクは多くの物事を知り、多くの言葉を学び、多くの記憶を得た。
アランマ:
でも、心配しないで。ボクはボク、アナタたちはボクの親友だ。ボクはきっとアナタたちを助ける。
旅人:
じゃあ、ビージャの実は…
アランマ:
アシュヴァッタ神殿の奥深くに封印されているかつてのヴァナラーナ、マラーナの化身はその中にいる。
アランマ:
それは絶えず大地に、サルバに向けて蛇の毒を注ぎ続けている。すべての緑が枯れ、すべての花が散り、川の水が腐った匂いに染まるまで。すべての命が死に至るまで。
アランマ:
ボクたちはそれを破壊しなければならない。そうしなければ、強い木を育て、ビージャの実を実らせることはできないから。
アランマ:
ナラ旅人、アシュヴァッタの樹の夢に入る準備はできたかい?
パイモン:
ああ、旅人がそう言うなら大丈夫だ!
アランマ:
ここはアランヤマたちのように、マラーナの侵蝕を受けていないみたい。本当によかった。ナラ旅人、パイモン、これがアシュヴァッタの樹だよ。
パイモン:
うわぁ——なんかヘンな木だな…
アランマ:
パイモン、失礼だぞ!アシュヴァッタの樹が怒る。これはとてもとてもすごい木で、ヴァサラの樹の最長老なんだ。すべてのアランナラ、すべてのアランナラの物語よりも古くて…
アランマ:
数千か、もっとたくさんの月の前、すべての草木を支配する神がここで歌を口にした。そのときカノジョはワルカを離れたばかりで、森林は今みたいに茂ってなくて、地面にはたくさんの砂があった。
アランマ:
カノジョのアランラカラリはすべてのアランナラより強かった。なぜなら、カノジョの歌は「起源の歌」に近かったから。そしてカノジョの呼びかけに応えたアシュヴァッタの樹は、サルバの中からすくすくと生えてきた。
アランマ:
カノジョはアシュヴァッタの樹に言った。森にはナラがたくさんいる。カレらは頭が良く美しいが、孤独だ。だから森の民たちを増やして、カレらと友達にならなければならない。
アランマ:
そこで、アシュヴァッタの樹はきれいでふっくらしたザクロを生み出した。ザクロの中にはたくさんの種があって、その中のひとつが育ったのがアランムフクンダだったんだよ。
アランマ:
だから、アランムフクンダは一番最初のアランナラなんだ。その後、種たちはどれも大きく育ち、アランナラは大樹の葉のように増えた。ボクらとナラは、同じ森の民なんだ。
アランマ:
だからアシュヴァッタの樹はすごくて、とても大切なもの!ナラがナラの子供を産むように、すべてのアランナラはアシュヴァッタの樹の子供であり、草神の子供だ。
パイモン:
そうだったんだな…ごめんな、アランマ。アシュヴァッタの樹はすごいぜ!
パイモン:
そんなつもりじゃなかったんだよ!コホン、とにかく、ビージャの実はどうすれば手に入るんだ…?
アランマ:
うん。土と雨が大樹の葉を茂らせ、花を咲かせて、実をつけさせるには、夢と記憶をヴァサラの樹に捧げなければならない。さっき言った通り、アシュヴァッタの樹は一番古いヴァサラの樹。
アランマ:
だからボクらはアランジ、アランヤマ、アランマハのヴァソマの実を取ってきて、アシュヴァッタの樹に捧げる。そうすれば、アシュヴァッタの樹は力を蓄え、偉大な実をつけられる。
パイモン:
アランジ、アランヤマ、アランマハのヴァソマの実?ヴァサラの樹のじゃないのか?
アランマ:
うん、ヴァサラの樹のだ。
アランマ:
ナラ旅人、ちょっとアシュヴァッタの樹に近づいてみて。
パイモン:
わぁ…
旅人:
不思議だ。
アランマ:
うん。すべてのアランナラはこの樹の子供。アナタは今、すべてのアランナラとつながって、すべてのアランナラの祝福を受けている。だから、アシュヴァッタの樹もアナタを祝福している。
アランマ:
アナタが花冠を被っている限り、アシュヴァッタの樹はアナタを森の子供と認める。
アランマ:
えっと…
アランマ:
アシュヴァッタの樹の調子がちょっとおかしい…少し弱ってる。最近、ここまで広がってきたマラーナと関係してるのかも!
アランマ:
うん、とにかくアシュヴァッタの樹の夢に入って、夢の樹にヴァソマの実を捧げよう。そうすれば調子も戻るはずだ!
パイモン:
この前、アシュヴァッタ堂でやったのと同じ感じか?旅人が手を伸ばしたら、「ヒュヒューン」ってオイラたち不思議な夢の中に入ったよな!
アランマ:
そう!パイモンはかしこいね。ナラ旅人、準備ができたら、前みたいに手を伸ばしてアシュヴァッタの樹の夢に入って。
旅人:
分かった。
パイモン:
さっきアランマもマラーナのことを言ってたけど、夢の中ではなにが起こるか分からない!でも、旅人がいればきっと問題ないはずだ!
アランマ:
そ、そんなことって…
パイモン:
え?なんでアシュヴァッタの樹の夢の中に…死域があるんだ?
パイモン:
とにかく、急いで死域を消さないと!
「アシュヴァッタの樹」が侵蝕された。でも、アランマは実った果実を通して、新たな知識、記憶…それと話し方を獲得した。彼によると、これからは「マラーナの化身」を退治し、新たな「アシュヴァッタの樹」を成長させる。そうすれば、ビージャの実が実る。
パイモン:
はぁ…はぁっ…アランマ、飛ぶのが速すぎるぞ!
アランマ:
そっか、ごめん。パイモンはふわふわ浮いてるから、体力を消耗しないのかと思った。
パイモン:
オイラは常にフルパワーで飛んでるから、めちゃくちゃ疲れるんだ!アランマ、お願いだから「仙霊くらいの速さ」で飛んでくれよ!
アランマ:
仙霊…昔話に出てくる「仙霊」は偉大な種族で、地上には存在しない知恵と美貌を兼ね備えてる。カレらはナラと一緒に行動して、ナラに言葉や自然哲学を教えてくれる。
パイモン:
へぇ?オイラは、ぶんぶん飛び回ってる騒がしい超特大のホタルみたいに思ってたぞ…
アランマ:
仙霊はその種族が最後に残した抜け殻にすぎない。カレらは生まれながらにして呪いを背負ってる。ナラと愛し合えば知恵や力を失い、体も退化する。
アランマ:
昔、その種族のある遺民が、金色の砂漠の果てで千樹の王やワルカの王と交流した。永遠のオアシスには、他にもいろんな物語が残されてるはずだ。
パイモン:
へぇ、そうなのか…
アランマ:
えっと、つまり全盛期の仙霊は嵐より高速だったかもってこと。あとパイモンは疲れてるんだよね?サルバの話をすれば、その間休める。
パイモン:
そんな遠回しな気遣いができるなんて、アランマも変わったな…
アランマ:
とにかく、ここが最初の家なんだ。災いが起きるまで、アランナラはずっとここで暮らしてたし、ナラもたくさん遊びに来た。
パイモン:
災いが起きるまで…それってつまり…
アランマ:
うん。アナタたちが前に見たのは、二つ目のヴァナラーナだ。マラーナの化身は、ここの一番奥で三重に封印されてる。
アランマ:
第一の封印を解くには、記憶の銘文が三つ必要。「このヴァナラーナ」の地形はボクが得た記憶とはちょっと違うけど、大体の場所は見当がついてる。
アランマ:
とにかくマラーナは危険だ。ナラ旅人、パイモン、歩調を合わせて一緒に行動しよう。出発の準備ができたら声をかけて。
パイモン:
三重の封印、第一の封印には銘文が三つ必要…って面倒くさいな。なんでどれも三回やんなきゃいけないんだ?
旅人:
「三の法則」ってやつかな…
パイモン:
へぇ…もしルーがいたら、絶対アランマと友達になれたな…
アランマ:
「ルー」?
パイモン:
ああ、オイラと旅人の友達なんだ。
アランマ:
そっか。ボクもナラ旅人とパイモンの友達に会ってみたい。アナタたちと友達になれるんだから、きっと優れたいいナラなんだろうね。
アランマ:
でも、大丈夫。過去と未来はすべてサルバで出会うから。いつかボクにも幸運が訪れて、「ルー」と知り合い、友達になれる日が来ると思う。
アランマ:
ついでに言うと、実際にマラーナを閉じ込めてる封印の数は「四」つ。第一の封印はボクらの後ろにあるヴァーナの扉だ。
旅人:
じゃあ、行こうか。
パイモン:
おう!やることがいっぱいありそうだ。気合い入れて行くぞ~!
パイモン:
はぁ…はぁっ…アランマ、飛ぶのが速いぞ!
アランマ:
そっか、ごめん。パイモンはふわふわ浮いてるから、体力を使わないのかと思った。
パイモン:
オイラは常にフルパワーで飛んでるから、めちゃくちゃ疲れるんだ!アランマ、お願いだから「仙霊くらいの速さ」で飛んでくれよ!
アランマ:
仙霊…昔話に出てくる「仙霊」は偉大な種族で、地上には存在しない知恵と美しさを兼ね備えていた。カレらはナラと一緒に行動して、ナラに言葉や自然哲学を教えてくれる。
パイモン:
そうなのか?オイラはぶんぶん飛び回ってる、鬱陶しいすごく大きなホタルみたいに思ってたぞ…
アランマ:
仙霊はその種族が最後に残した抜け殻にすぎない。カレらは生まれながらにして呪いを背負ってる。ナラと愛し合えば知恵や力を失い、身体も退化する。
アランマ:
昔、その種族のとある遺民が、金色の砂漠の果てで草木の主やワルカの王と交流した。永遠のオアシスには、他にもいろんな物語が残されてるかもしれない。
パイモン:
へぇ、そうなんだな…
アランマ:
えっと、つまり全盛期の仙霊は嵐よりも速かっかもってこと。あとパイモンは疲れてるんだよね?サルバの話をすれば、話している間休むことができるでしょ。
パイモン:
そんな遠回しな気遣いができるようになるなんて、アランマ変わったな…
アランマ:
とにかく、ここが最初の家なんだ。災いが起きるまで、アランナラはずっとここで暮らしてたし、ナラもたくさん遊びに来た。
パイモン:
災いが起きるまで…それってつまり…
アランマ:
うん。アナタたちが前に見たのは、二つ目のヴァナラーナだ。マラーナの化身は、ここの一番奥で三重に封印されてる。
アランマ:
第一の封印を解くには、記憶の銘文が三つ必要。「このヴァナラーナ」の地形はボクが得た記憶とはちょっと違うけど、大体の場所は見当がついてる。
アランマ:
とにかくマラーナは危険だ。ナラ旅人、パイモン、歩調を合わせて一緒に行動しよう。準備ができたら声をかけて。
パイモン:
三重の封印、第一の封印には銘文が三つ必要…って面倒くさいな。なんでどれも三回やんなきゃいけないんだ?
旅人:
「三の法則」ってやつかな…
パイモン:
へぇ…もしルーがいたら、絶対アランマと友達になれただろうな…
アランマ:
「ルー」?
パイモン:
ああ、オイラと旅人の友達なんだ。
アランマ:
そっか。ボクもナラ旅人とパイモンの友達に会ってみたい。アナタたちと友達になれるんだから、きっと優れたいいナラなんだろうね。
アランマ:
でも、大丈夫。過去と未来のすべてはサルバの中で出会うから。いつかボクにも幸せが訪れて「ルー」と知り合い、友達になれる日が来ると思う。
アランマ:
ついでに言うと、実際にマラーナを閉じ込めてる封印の数は「四」つ。第一の封印はボクらの後ろにあるヴァーナの扉だ。
旅人:
じゃあ、行こうか。
パイモン:
おう!やることがいっぱいありそうだな。気合い入れて行くぞ~!
壁画:
(たくさんのアランナラを描いた少しいびつな壁画。その中に金色のアランナラが一体いる。何かお祝いをしているのか、とても嬉しそうだ。)
パイモン:
さ、さっきのあれって…アランラカラリか?一瞬だったな…
アランマ:
アランラカラリじゃない。ただパイモンを助けたくて、えいえいって必死でマラーナをやっつけたんだ。悪いコブを倒せて、ほんとによかったよ。
アランマ:
悪いコブ、もう二度と来るなよ。
パイモン:
「えいえいって必死で」やって死域の腫瘍を消せるなら…死域だって根絶やしにできちゃうよな。
アランマ:
ううん、えいえいって必死にならないとダメ。普通のアランナラは、そんなに力がないんだ。
アランマ:
たくさんの太陽とたくさんの月が現れては過ぎ、種が大樹になって、小川が河に変わって、ようやくアランナラはそれだけの力を持てる。
パイモン:
そっか。けどアランマの話し方がまた元に戻ったみたいだな…
アランマ:
さっきいっぱい力を使っただろ。だからいろんな言葉や記憶が、葉っぱが風に吹き飛ばされるみたいに消えた。
パイモン:
そういえば…記憶がアランナラの力の源だって、誰かが言ってたな…
パイモン:
オイラだって死域を消そうとしたのに…
アランマ:
うん!気にしないで。使い果たした力は少しずつ回復する。それにボクはアシュヴァッタの樹の記憶を吸収したから、回復が早いんだ。マラーナの悪いコブを消せて大満足だ。
アランマ:
封印はこのすぐ近くにある。この辺りにはいろんなアランラカラリがあって、マラーナの化身が出て行く道を一緒に塞いでる。だからアイツは悪いコブを出現させた。きっと封印を壊す気だ。
アランマ:
アランダーシャの石の錠みたい…
パイモン:
それにこれって、この前アシュヴァッタ会堂を封印した花だ…
アランマ:
うん、アランヤマの花。前に大勢のアランナラがマラーナと戦って、みんなでこの地を封印した。
アランマ:
マラーナの化身は深い深い地の底にいる。この封印を解いて、また次の封印を解けば、アイツを見つけて倒せる。
旅人:
封印は俺たちに任せて。
パイモン:
アランマ、ただいま!調子はどうだ?
アランマ:
また力が溜まってきたから、大丈夫!封印が解けた気配は感じたよ。あとはボクに任せて。
アランマ:
ここは砂だらけだ。前は石と泥土だったはずだけど、マラーナのせいで泥土の中の命と水が消えて、砂になったんだ。
アランマ:
砂が嫌いなアランナキンにも見せてあげたいよ!
パイモン:
砂…?なにを見せてあげたいんだ?
アランマ:
砂が消えるとこを見せてあげたい!
パイモン:
手がかりがないみたいだ…
アランマ:
うん。でもここは静かだね。とてもいい。
パイモン:
ああ。でもアランマはずっとあれで死域を防いでるから、疲れたんじゃないか…
アランマ:
ううん!ナラ旅人やパイモンと一緒だから、幸せだ。ボク、絶対に忘れない!
アランマ:
さっき休憩して力が戻ってきた。それで思い出したんだけど…昔、ここはアランムフクンダの家だった!
???:
やあ、アランマ、ナラ旅人、そしてパイモン。
パイモン:
うわっ!またか!急にどこから出てきたんだ…
アランマ:
アランムフクンダだ…
パイモン:
…おまえ、たしか前にウツァヴ祭で会った、話し方が独特な謎のアランナラだよな?
アランムフクンダ:
覚えていてくれたのかね、嬉しいよ。しかもナラ旅人は、ワタシの花と数多のアランナラの花を編み込んだ花冠をつけてくれているではないか。これほど光栄なことはない。
アランマ:
アランムフクンダ!アナタの物語はたくさん聞いたよ。アランヤマたちの記憶では、アナタと遊んだこともあった。
アランムフクンダ:
ならば、カレらの記憶はキミが引き継いだのだね。カレらのかつての友人として、誇らしく思うよ。
アランマ:
うん…でも、ここで戦いがあった時、またたくさんの記憶が地に落ちた果物のように、そして風に吹かれた雲のように消えてしまった…
アランムフクンダ:
ふむ。だがカレらはそれを悲しんではいないし、キミも気に病むことはない。友と一緒にいれば、貴重な思い出がいくらでも増えて、力が手に入る。
アランマ:
うん。分かった…
パイモン:
アランマは死域の腫瘍を一瞬でスパッと退治したんだぞ。遺跡重機だってあっという間に吹き飛ばして、オイラたちを助けてくれたんだ!
アランムフクンダ:
それはよかった。アランマ、キミはワタシがサルバで聞いた通り、勇敢なアランナラなようだ。
アランムフクンダ:
ナラ旅人、パイモン、意思の有無に関わらず、今日来てくれたことを光栄に思う。ここでナラの友達と一緒に遊ぶのが長年の夢だったのだ。
アランムフクンダ:
気にするな。キミたちの来訪の理由は分かった。アシュヴァッタの樹は最後の力を振り絞って、夢の果実をアランマに託す前に色々と話してくれた。
アランムフクンダ:
あの洞窟を抜ければ、数百年前に我々がマラーナを倒し、閉じ込めた場所に着く。ヤツはまだ完全な復活を遂げてはおらん。だが、急いだほうがいい。
アランマ:
うん。急いで最後の封印を解除して、アイツを倒そう!そうすれば新しいアシュヴァッタの樹が育って、ビージャの実をつけてくれる。
アランムフクンダ:
最後の封印はワタシだ。ワタシがマラーナの化身の番人。だがヤツの力は水が砂に染み込むように、サルバから密かに流れ出ておる。
アランムフクンダ:
ワタシがキミたちのために封印を解いて道を開く。キミたちはヤツを倒し、最後の敵を消し去ってくれ。
パイモン:
やったぁ!旅人、アランマ、封印が解けたぞ!アランムフクンダ、ありがとう!
アランムフクンダ:
いやいや、お礼を言うのはこちらのほうだ。ここを離れる前に、ナラ旅人とパイモンに一つ聞いておきたいことがある…
アランムフクンダ:
ワタシはここを訪れるキミたちのために、ナラが快適だと思える環境を作りたいと願ってきた。だがナラに会うのが久しぶりすぎて、自分の判断に自信が持てない。
アランムフクンダ:
ナラ旅人、パイモン、ここは気に入ったかね?
パイモン:
えーっと…快適だし落ち着けるところだと思うぞ。食べ物はないけど、いいところだ!旅人はどう思う?
旅人:
気に入った。
アランムフクンダ:
…キミはナラヴァルナと違って物静かだ。カノジョはいつも「お兄ちゃん」の話をして、アランパカティたちに悪い影響を与えていた。
アランムフクンダ:
時間とキミの協力があれば、ワタシはもっとうまくやれるはずだ。だが現状を見る限り、時間はキミやキミが助けたいナラの友達にとって、とても大切なもののようだ。
アランムフクンダ:
キミと知り合ったのがこんな時代であったことを、残念に思うよ。
アランムフクンダ:
別の時代に出会っていたら、キミにナラヴァルナを紹介できたのに。そんな光景が実現できていたら、どれほど素晴らしかっただろう。
アランマ:
でもナラ旅人とパイモンが別の時代にいたら、ボクは知り合えなかった!
アランムフクンダ:
そうだな。ではこれでよしとしよう。短い時間だったが、キミたちとここで話せて嬉しかった。ありがとう。
アランムフクンダ:
ナラ旅人、パイモン、先に行っていてくれ。ワタシはまだアランマに渡すものがある。
アランマ:
うん、分かった。ナラ旅人、パイモン、先に行ってて!すぐに追いつくから!
パイモン:
おう。でも早く来ないと、オイラたちが自分でマラーナの化身をやっつけちゃうからな!
パイモン:
はぁ…はぁっ…アランマ、飛ぶのが速いぞ!
アランマ:
そっか、ごめん。パイモンはふわふわ浮いてるから、体力を使わないのかと思った。
パイモン:
オイラは常にフルパワーで飛んでるから、めちゃくちゃ疲れるんだ!アランマ、お願いだから「仙霊くらいの速さ」で飛んでくれよ!
アランマ:
仙霊…昔話に出てくる「仙霊」は偉大な種族で、地上には存在しない知恵と美しさを兼ね備えていた。カレらはナラと一緒に行動して、ナラに言葉や自然哲学を教えてくれる。
パイモン:
そうなのか?オイラはぶんぶん飛び回ってる、鬱陶しいすごく大きなホタルみたいに思ってたぞ…
アランマ:
仙霊はその種族が最後に残した抜け殻にすぎない。カレらは生まれながらにして呪いを背負ってる。ナラと愛し合えば知恵や力を失い、身体も退化する。
アランマ:
昔、その種族のとある遺民が、金色の砂漠の果てで草木の主やワルカの王と交流した。永遠のオアシスには、他にもいろんな物語が残されてるかもしれない。
パイモン:
へぇ…
アランマ:
えっと、つまり全盛期の仙霊は嵐よりも速かっかもってこと。あとパイモンは疲れてるんだよね?サルバの話をすれば、話している間休むことができるでしょ。
パイモン:
そんな遠回しな気遣いができるようになるなんて、アランマ変わったな…
アランマ:
とにかく、ここはかつてのヴァナラーナだ。数百年前に災いが起きるまでは、ずっとアランナラの家だった。ボクらはここでナラと遊んだ。
パイモン:
災いが起きるまで…それってつまり…
アランマ:
うん。アナタたちが前に見たのは新しいヴァナラーナだ。マラーナの化身は、ここの一番奥で三重に封印されてる。
アランマ:
第一の封印を解くには、記憶の銘文が三つ必要。この「ヴァナラーナ」の地形はボクが獲得した記憶とはちょっと違うけど、大体の場所は見当がついてる。
アランマ:
とにかくマラーナは危険だ。ナラ旅人、パイモン、歩調を合わせて一緒に行動しよう。準備ができたら声をかけて。
旅人:
じゃあ、行こうか。
パイモン:
おう!三重の封印とか、これからやることはたくさんある!気合いを入れてかないとな!
パイモン:
はぁ…はぁっ…アランマ、飛ぶのが速すぎるぞ!
アランマ:
そっか、ごめん。パイモンはふわふわ浮いてるから、体力を消耗しないのかと思った。
パイモン:
オイラは常にフルパワーで飛んでるから、めちゃくちゃ疲れるんだ!アランマ、お願いだから「仙霊くらいの速さ」で飛んでくれよ!
アランマ:
仙霊…昔話に出てくる「仙霊」は偉大な種族で、地上には存在しない知恵と美貌を兼ね備えてる。カレらはナラと一緒に行動して、ナラに言葉や自然哲学を教えてくれる。
パイモン:
へぇ?オイラは、ぶんぶん飛び回ってる騒がしい超特大のホタルみたいに思ってたぞ…
アランマ:
仙霊はその種族が最後に残した抜け殻にすぎない。カレらは生まれながらにして呪いを背負ってる。ナラと愛し合えば知恵や力を失い、体も退化する。
アランマ:
昔、その種族のある遺民が、金色の砂漠の果てで千樹の王やワルカの王と交流した。永遠のオアシスには、他にもいろんな物語が残されてるはずだ。
パイモン:
へぇ…
アランマ:
えっと、つまり全盛期の仙霊は嵐より高速だったかもってこと。あとパイモンは疲れてるんだよね?サルバの話をすれば、その間休める。
パイモン:
そんな遠回しな気遣いができるなんて、アランマも変わったな…
アランマ:
とにかく、ここはかつてのヴァナラーナだ。数百年前に災いが起きるまでは、ずっとアランナラの家だった。ボクらはここでナラと遊んだ。
パイモン:
災いが起きるまで…それってつまり…
アランマ:
うん。アナタたちが前に見たのは新しいヴァナラーナだ。マラーナの化身は、ここの一番奥で三重に封印されてる。
アランマ:
第一の封印を解くには、記憶の銘文が三つ必要。この「ヴァナラーナ」の地形はボクが獲得した記憶とはちょっと違うけど、大体の場所は見当がついてる。
アランマ:
とにかくマラーナは危険だ。ナラ旅人、パイモン、歩調を合わせて一緒に行動しよう。出発の準備ができたら声をかけて。
旅人:
じゃあ、行こうか。
パイモン:
おう!三重の封印とか、これからやることはたくさんある!気合いを入れてかないとな!
「記憶の銘文」:
……
旅人:
(銘文に残された記憶の存在を感じる…)
「記憶の銘文」:
…おや、キミも森の子か。ワタシの「記憶の銘文」を読んだということは、あのマラーナを消し去ったのか?それとも、これからマラーナを討とうというのか?
「記憶の銘文」:
聞きたい話は色々とある。アランラジャの夢は美しいか?アランラナ、アランマニたちは元気か?それから、この時代に生まれた新たな曲は、きっと綺麗なのだろう!
「記憶の銘文」:
ああ、でも急いで知らせてくれる必要はない。今のワタシは目も見えず耳も聞こえない。でも大丈夫。ワタシたちはサルバで会える。
「記憶の銘文」:
その時、ゆっくり地上の物語を話してくれ。この銘文はワタシとアランジ、アランヤマが一緒に考えた自信作だ。それをキミに授けよう——
「記憶の銘文」:
「新しい夢が未来永劫マラーナに侵蝕されませんように。」
「古い物語がマラーナと共に忘れ去られますように。」
「記憶の銘文」:
……
旅人:
(銘文に残された記憶の存在を感じる…)
「記憶の銘文」:
アランジは、またヴァナラーナでたくさんの花が咲く光景が見たい。緑茂る木に鳥が止まり、ワタシたちとナラが木陰で歌う景色が見たい。
「記憶の銘文」:
マラーナは本当に恐ろしい。でもそれを思うと恐怖が和らぐ。アランヤマが、アランジは勇敢だと言っていた。怖い時は、好きなものを思い浮かべるのだ。
「記憶の銘文」:
そこでアランジは銘文の内容を決めた。美しさを失ったヴァナラーナへと来たキミが、もっと勇敢になれるようにと願って——
「記憶の銘文」:
「緑の原野や丘が永遠に枯れませんように。」
「小川がいつまでも澄み、花がいつまでも美しく咲き誇りますように。」
パイモン:
ここが封印?おっきな木のうろだな…
アランマ:
うん。アナタたちのおかげでボクもやっとかつてのヴァナラーナ——物語に出てくるアランナラが住んでいた場所を見られた。ナラ旅人、パイモン、ありがとう。
アランマ:
…アランマハ、アランジ、アランヤマ、ずっと封印を守ってくれてありがとう。マラーナは外に逃げていったけど、それはアナタたちのせいじゃない。
アランマ:
じゃあ数百、数千という月を持ちこたえた封印を解こう…
アランマ:
新しい夢が未来永劫マラーナに侵蝕されませんように。古い物{RUBY#[D]ヴァナラーナ}語がマラーナと共に忘れ去られますように。
「新しい夢が未来永劫マラーナに侵蝕されませんように。古い物語がマラーナと共に忘れ去られますように。」
「緑の原野や丘が永遠に枯れませんように。小川がいつまでも澄み、花がいつまでも美しく咲き誇りますように。」
「親友はまた生い茂る森を共に歩く。あらゆる美が舞い戻り、辛い記憶はすべて遠ざかる。小川が自身を浄化するように、枯れ木に新芽が宿るように。」
パイモン:
封印が解けた!このまま前に進もう…って、下に向かうのか?
アランマ:
うん。次は第二の封印だ。行こう。
アランマ:
ナラ旅人、休みたい?
アランマ:
アランダーシャはとても強い。遠い昔の物語で、山のように大きくて光のような炎を噴き出す鉄の怪物が出てくる。
アランマ:
でもアランダーシャは鉄の怪物を倒して、石の錠でソイツをぐるぐる巻きにした!それで大勢のアランナラを救った!
アランマ:
カレの伝説は太陽みたいにきらきら光ってる。だから、自分のアランラカラリがカレと同じくらいすごかったらいいなって憧れてるアランナラも多い!
パイモン:
砂の下って、こんなに深かったんだな…
アランマ:
大地は泥土、石、砂、木の根が作ったものだ。だから砂をよけると空間がいっぱいできて、アランナラやナラ、獣がそこを通れる。
アランマ:
でも砂がもっと消えて、もっと空間ができたら、ボクらはもっと奥まで行ける。砂は良くないってこと。
パイモン:
下に降りる時、遺跡機械の残骸がいっぱいあったな…ここで激しい戦闘があったのは、本当みたいだ…
アランマ:
うん。ボクらはここと、アシュヴァッタの樹の夢の中で怪物を見た。ボクは記憶の中でも見た。真っ黒な犬と、大きな鉄の怪物だ。
パイモン:
このまま下に進む方法を探してみよう!
アランマ:
おう!
アランマ:
砂は悪い。ざらざらで粗くて嫌いだ。緑の草も生えない。
アランマ:
森の外にはでっかいワルカがある。その中にはまだナラがいる…ナラはとても苦しんでる。
アランマ:
ナラ旅人、パイモン!無事でよかった!
パイモン:
おう、オイラなら平気だ!でも旅人は大変だったよな。大丈夫か?
パイモン:
でもまさか、ここにこんな空間があるなんてな…それに死域の気配も感じない…
アランマ:
ここが最後の封印のはず。ナラ旅人、パイモン、ここまで一緒に来てくれてありがとう。マラーナの化身は、すぐ近くにいると思う。
アランマ:
ソイツを倒したら、新しいアシュヴァッタの樹を植える。そしたらビージャの実ができる。
パイモン:
ゴールはもうすぐ目の前だ!ラナを助けて、アランラナからの依頼を全うしよう!
アランマ:
おう!
アランマ:
でも記憶が欠けてて、この封印の解き方が分からない…
パイモン:
大丈夫。ここはそんなに広くないし、うろうろしてたらそのうち分かるはずだ!
パイモン:
アランマ、ちゃんと休んで力を蓄えておけよ!マラーナの化身と戦闘になったら、体力が必要になるからな!
アランマ:
うん、ちゃんと休むよ!
壁画:
(大勢のアランナラが奇妙なものと向かい合って——もしくは背を向けて——いる光景が描かれている。その中に金色のアランナラが一体いる。)
壁画:
(大勢のアランナラが奇妙なものと向かい合って——もしくは背を向けて——いる光景が描かれている。その中に金色のアランナラが一体いる…)
壁画:
(いや、壁画の内容が変化したようだ。金色のアランナラが二体に変わった。)
壁画:
(アランナラたちが輪になっている。)
壁画:
(四体のアランナラと金色のアランナラが一体、それに柱…または木の幹のようなものが一本。完全に描かれていないため、それが何かは特定できない。)
壁画:
(…どこか見覚えのある光景だ。)
壁画:
(壁画には三体のアランナラと金色のアランナラが一体いて、巨大な渦に入ろうとしている場面が描かれている。)
アランナラの家:
(ヴァナラーナで見たのと同じ類いのものだ。アランナラの家かもしれない。ただ「屋主」の姿がない。)
アランナラの家:
(アランナラには休息が必要ないのに、なぜ家が要るのだろう?)
びっしりとしたツル草:
(出入りする通路はツル草でびっしり覆われている。入る方法はなさそうだ。)
池:
(ヒンヤリしたきれいな水。水源がどこかは分からない。)
アランマ:
大昔にナラ旅人がいれば、アランムフクンダやアランダーシャと一緒に大きな鉄の怪物を倒せたのに!
アランマ:
さっきナラ旅人が戦ってる時、大きな鉄の怪物は悪いヤツだって感じた。マラーナの力を吸い続けて、強くなってる。
アランマ:
ナラ旅人も、ずっと戦い続けるのは疲れるだろ。それで思いついたんだ!記憶の中で、アランダーシャがこういうアランラカラリを使って、大きな鉄の怪物を動けなくしてやっつけてたって。
アランマ:
だから、ボクもそのアランラカラリを試してみた。それでえいえいって必死でやっつけたんだ。
アランムフクンダ:
…分かればよいのだ。アランマ、しっかり友を助けよ。それから新たなアシュヴァッタの樹を、またアランナラの夢の錨とするのだ。
アランマ:
アナタの物語を汚すような真似はしない。アランムフクンダの名は、遥か昔の月の頃からみんなにたくさんの勇気を与えてきた。それはどれだけの月が過ぎても、変わらない。
アランマ:
マラーナの化身は絶対倒してみせる。アナタの記憶、みんながアナタの名を呼ぶ声…それがボクに勇気と誇りを与えてくれる。
アランムフクンダ:
信じておるぞ。雲が雨を降らせ、雨が大地に染み込むのが分かるように、キミたちに出会って遂に時が満ちたと分かった。ワタシは嬉しいよ。
アランムフクンダ:
これでようやくワタシもサルバに戻って、ナラヴァルナと再会できる。
イス:
(見た目は普通の椅子だ。)
イス:
(…とは言うものの、作りもサイズもどう見ても人間用の椅子。アランナラには合わない。)
荷物と書籍:
(冒険者のキャンプにありそうなもの。ただ本を開くと、中の絵が全部歪んでいる。ほとんどがアランナラが何かしているところを描いた絵のようだ。)
荷物と書籍:
(そういえば、冒険者はなぜキャンプに大量の本を持ち込みたがるのだろう…?テントの四方から吹き付ける風が防ぎきれないのは仕方がないにせよ、なぜ本を持ち込む必要が?)
アランマ:
ナラ旅人、パイモン、歩調を合わせて一緒に行動しよう。出発の準備ができたら声をかけて。
パイモン:
おう!三重の封印とか、これからやることはたくさんある!気合いを入れてかないとな!
「記憶の銘文」:
……
旅人:
(銘文に残された記憶の存在を感じる…)
「記憶の銘文」:
ワタシたちは絶対に勝てる。生は必ず死に勝てる。ワタシたちがいつかサルバで再会できるのと同じように。
「記憶の銘文」:
「親友はまた生い茂る森を共に歩く。あらゆる美が舞い戻り、辛い記憶はすべて遠ざかる。小川が自身を浄化するように、枯れ木に新芽が宿るように。」
「記憶の銘文」:
…これがワタシの銘文だ、では。
次は、倒すべき最後の敵しかいないだろう。引き続き進もう。止まることなく、進む。
アランマ:
ボクらはマラーナの化身を倒した。森もこれで少し平和になるだろう。「ボクら」と言っても、ほとんどアナタの努力や勇気のおかげだ。ありがとう、ナラ旅人。
アランマ:
花のひとつひとつにアランナラの小さな心がこもってるからね。全部の花を繋げた花冠は、「マハヴァナラーナパナ」の扉と言っても過言じゃない。
アランマ:
だからボクらはアナタと心が通じる。アナタの苦しみを感じて応援したり、力を貸したり、悪夢を防いだり、暗い日々に打ち勝つのを助けたり、心の穴を埋めたりできる。
アランマ:
ボクらを夢見たり、ボクらの姿が見えない人は、運命を受け入れ、前進を諦めた人。恐れや苦しみに浸る人は、心が硬くなって花の助けを得られない。
アランマ:
ナラ旅人が正直で善良な人だから、ナラ旅人がナラ旅人だから、花冠はその力を発揮できるんだ。
アランマ:
ナラ旅人はアランナラの友達。だからボクらはアナタ一人にマラーナや悪と戦ったり、世界を明るくてきれいなものに変えたりする責任を負わせはしない。
パイモン:
旅人はオイラの最高の仲間だ。最高にいいヤツに決まってるだろ!これで死域の問題にケリがついたよな!
アランマ:
マラーナの化身を消せば、マラーナ自身も再び眠りに落ちる。でもいつかはまた目覚める。それは数十年、いや数百年後かもしれない。
アランマ:
だって、サルバの中にはもうマラーナの記憶があるから。それを完全に取り除かない限り、万物の中に残る「死」の記憶がいつかまたアイツを蘇らせる。
アランマ:
…でも、それはまだずっと先の話。将来またナラ旅人やナラヴァルナに似た太陽のようにキラキラ輝く人が現れる。だからボクは心配してない。
アランマ:
森の前途は明るい。森の子供たちは、太陽の光や雨露を思う存分浴びられる。残りのマラーナを消せば、それが叶う。
パイモン:
うーん…まぁとにかくマラーナの化身は倒したんだし、次にやることはアシュヴァッタの樹とビージャの実のことだよな?
アランマ:
うん、少し待ってて。アランラナを呼んでくる。
パイモン:
アランラナ…そっか、アランラナの記憶がないと、「ビージャの実」は実らないもんな…
パイモン:
でも、アランラナはヴィマラ村の近くにいるんだろ?どうやって…
パイモン:
消えた…
パイモン:
うわっ!
アランラナ:
ナラ旅人、パイモン。アランラナは感じる。キミたちはマラーナの化身と戦った。キミたちとアランマは、勇気に溢れた者だ。
アランマ:
ボクはアランムフクンダの記憶をもらった。だから、サルバを使って森を高速移動する方法を理解したんだ。そのアランラカラリを「転送」と呼ぶ。
アランラナ:
アランマはすごい。アランムフクンダの記憶もキミのものになれて、きっと喜んでる。アランラナはもう長い間「転送」をしたことがなかった。
パイモン:
次は新しいアシュヴァッタの樹を植えるんだろ?確かアランマが前に「種」の話をしてたよな…
アランラナ:
種は芽を出し、大樹になり、たわわに実をつけることを知っている…ありがとう、アランマ。
アランマ:
うん。ボクは新しいアシュヴァッタの樹になって、アナタの思い出と夢をビージャの実にする。ボクの木の根を使って、マラーナに侵蝕された夢の間に新しい橋をかける。
パイモン:
なんの話をしてるんだ?
旅人:
アランマが種なんだよ。
アランマ:
ボクはヴァソマの実、アシュヴァッタの樹、アランムフクンダの記憶と力を吸収した。今この森でボクより強い「種」はいない。
パイモン:
え?どういうことだよ…
アランマ:
元々は自分の目や体を通して自分だけの記憶を蓄積して、数十年、数百年後に土地に戻り、美しいヴァサラの樹になるつもりだった。
アランマ:
アナタたちがいなかったら、ボクはマラーナの化身を共に倒し森を癒すという栄誉には恵まれなかった。こんなにたくさんの記憶を蓄積して、ヴァサラの樹の王者になることもなかった。
パイモン:
え、まさか…アシュヴァッタ堂のヴァサラの樹も、元はアランナラだったの?
アランマ:
カレらはアランジ、アランヤマ、アランマハ。そして、ヴァソマの実はカレらの記憶。
パイモン:
アランマが木に変わったら、もう動いたり、話したり、歌ったりできなくなるのか…
アランマ:
種として地上で生きた時間は短かったけど、アナタたちと一緒に過ごした時間は今までの何十倍、いや何百倍も充実してた。
パイモン:
なんだよそれ…オイラ、もっとアランマと遊びたかったぞ…
アランマ:
そっか。その気持ちは分かる。パイモンとナラ旅人はボクの友達。それは永遠に変わらない…
アランマ:
記憶と力を手に入れてから、ボクはサルバの中でたくさんの景色を見たり、いろんな物語を聞いたりできるようになった。だからボクにひとつお話をさせて。
パイモン:
うん…
アランマ:
金色の砂嵐に覆われた永遠のオアシス、そこには生命の痕跡もなく、アランナラに出会うという幸運に恵まれることもない。草木を仕切る最古の支配者は、黄砂に埋もれたままだ。
アランマ:
かつてオアシスを覆っていた緑は枯れ果て、手からこぼれ落ちる砂に変わった。まるでマラーナがこうささやくように。「あらゆる幸福は、いつの日か死に絶える」。
アランマ:
でも夜がどんなに暗くても、そこに星は瞬き、太陽はまた昇る。死がすべてを支配したいとどれだけ望んでも、生命が消えることはない。
アランマ:
大地に落ちた枯葉が萃華の木の養分になり、その実が駄獣やキツネ、イノシシの餌になり、その動物たちがまたリシュボラン虎の餌になり、森に命が満ちるように。
アランマ:
かつて毒血が大地を黒く染めた。アランナラはナラと同じように、終わりの日は近いと思った。でも今その記憶はすべて消え失せ、森はマハールッカデヴァータの時代よりさらに生い茂ってる。
アランマ:
最後に残ったのは幸福だった。たとえ別れの日が来ても、またサルバで会える。
アランマ:
いつかボクの夢とアナタの夢、ボクの記憶とアナタの記憶、ボクらはまた交錯し、サルバの無数の小枝で花を咲かせる。それは素敵なことだと思わないかい。
パイモン:
うん…でも…
旅人:
パイモン。
パイモン:
う、うん…分かってるってば!アランマ、おまえは最高の「種」だ。だからきっと大きくてきれいな木になれる!
パイモン:
だから、だからさ、たとえ木になってもオイラや旅人のこと、一緒に冒険したこと忘れるなよ!
旅人:
ありがとう、アランマ。
アランマ:
うん。ありがとう、パイモン、ナラ旅人。知り合えて嬉しかった。
アランマ:
アランラナ、アナタの記憶を一番きれいで大きなビージャの実にするから。
アランラナ:
うん、アランマ、キミを信じてる。
パイモン:
アランマ…
アランラナ:
アランマはもう新しいアシュヴァッタの樹になった。まだ小さいけど、どっしりと根を張っていて、とても強い。何度も月が過ぎたら、きっと大きくてきれいになる。
パイモン:
アランラナは言ってたよな。思い出と夢がアランナラの力になる、それはとても貴重なものだって。記憶を捨てたら、ラナのことも忘れるんだろ?それにヴィマラ村の子供たちのことも…
アランラナ:
うん。でも友達は思い出より大事。記憶はどれだけ失っても、また蓄積できる。でも友達は失くしたら、もう戻らない。
アランラナ:
アランラナはナララナを助けたい。カノジョの名前はアランラナと同じ。アランラナの友達。
アランラナ:
それにアランラナが忘れても、キミは覚えてる。キミが覚えてれば、キミの記憶はいつか大きな実になる…
パイモン:
…分かった。
旅人:
俺たちはどうすれば?
アランラナ:
アランラナが教えた「大夢のメロディー」、ナラ旅人は覚えてるよね。
アランラナ:
アランラナとアランマに向かって、その歌を奏でればそれでいい。
「ビージャの実」を手に入れた。
パイモン:
とうとう手に入れたぞ。貴重なビージャの実…
パイモン:
ああ、これをラナに届ければいいんだよな。
アランラナ:
…キミたちは?
アランマ:
ボクらはマラーナの化身を倒した。森もこれで少し平和になるだろう。「ボクら」と言っても、そのほとんどがアナタの努力や勇気のおかげだ。ありがとう、ナラ旅人。
アランマ:
花のひとつひとつにアランナラの小さな心がこもってるからね。全部の花を繋げた花冠は、「マハヴァナラーナパナ」の扉と言っても過言じゃない。
アランマ:
だから、ボクらはアナタと心が通じる。アナタの苦しみを感じて応援したり、力を貸したり、悪夢を防いだり、暗い日々に打ち勝つのを助けたり、心の穴を埋めたりできる。
アランマ:
ボクらを夢見たり、ボクらの姿が見えない人は、運命を受け入れ、前進を諦めた人。恐れや苦しみに浸る人は、心が硬くなって花の助けを得られない。
アランマ:
ナラ旅人が正直で善良な人だから、ナラ旅人がナラ旅人だから、花冠はその力を発揮できるんだ。
アランマ:
ナラ旅人はアランナラの友達。だからボクらはアナタ一人にマラーナや悪と戦ったり、世界を明るくてきれいなものに変えたりする責任を負わせはしない。
パイモン:
旅人はオイラの最高の仲間だ。最高にいいヤツに決まってるだろ!そういえば、ティナリもこの前、死域がもう出現してないって言ってたよな!これで死域の問題がやっと解決したな…
アランマ:
うん。もうマラーナは現れない。まだ森の中には微弱なマラーナがあるけど、ボクらは最大の敵を倒した。
アランマ:
ボクには分かる。サルバにあるマラーナの記憶は完全に取り除かれた。たとえ「死」に対する記憶と恐怖が万物にあろうとも、これでアイツは蘇らない。
アランマ:
世界には、まだ命を狙う存在がたくさんいる。でもいつだろうと、ナラ旅人やナラヴァルナのように、太陽みたくキラキラと輝く人が現れる。だから、ボクは心配してない。
アランマ:
森の前途は明るい。森の子供たちは、太陽の光や雨露を思う存分に浴びられる。残りのマラーナを消せば、それが叶う。
パイモン:
えっと…とにかく、マラーナの化身は倒したんだし、次はアシュヴァッタの樹とビージャの実を植えるんだよな?
アランマ:
うん、少し待ってて。アランラナを呼んでくる。
パイモン:
アランラナ…そっか、アランラナの記憶がないと、「ビージャの実」は実らないもんな…
パイモン:
でも、アランラナはヴィマラ村の近くにいるんだろ?どうやって…
パイモン:
って、消えた…!?
パイモン:
うわぁ!
アランラナ:
ナラ旅人、パイモン。アランラナは感じる。キミたちはマラーナの化身と戦った。キミたちとアランマは、勇気に満ち溢れた者だ。
アランマ:
ボクはアランムフクンダの記憶をもらった。だから、サルバを使って森を高速で移動する方法を理解したんだ。これは「転送」っていうアランラカラリ。
アランラナ:
アランマはすごい。アランムフクンダの記憶もキミのものになれて、きっと喜んでる。アランラナは久しぶりに「転送」をした。
パイモン:
次は新しいアシュヴァッタの樹を植えるんだろ?確かアランマが前に「種」の話をしてたよな…
アランラナ:
種は芽を出し、大樹となって、たわわな実をつける…ありがとう、アランマ。
アランマ:
うん。ボクは新たなアシュヴァッタの樹になって、アナタの思い出と夢をビージャの実にする。それからボクの木の根を使って、マラーナに侵蝕された夢の間に新しい橋をかける。
パイモン:
なんの話をしてるんだ?
旅人:
アランマが種だったんだね。
アランマ:
ボクはヴァソマの実とアシュヴァッタの樹、それからアランムフクンダの記憶と力を吸収した。今この森で、ボクより強靭な「種」はいない。
パイモン:
え?どういうことだよ…
アランマ:
元々は自分の目と体を通じて自分だけの記憶を積み、数十年、数百年後に土に還って、美しいヴァサラの樹になるつもりだった。
アランマ:
アナタたちがいなかったら、ボクはマラーナの化身を共に倒し、森を癒すという栄誉には恵まれなかった。こんなにたくさんの記憶を積んで、ヴァサラの樹の王者になることもなかった。
パイモン:
えっ、まさか…アシュヴァッタ堂のヴァサラの樹も、もしかして元はアランナラだったのか?
アランマ:
カレらはアランジ、アランヤマ、アランマハ。そして、ヴァソマの実はカレらの記憶なんだ。
パイモン:
アランマが木に変わったら、もう動いたり、話したり、歌ったりできなくなるんだよな…
アランマ:
種として地上にいた時間は短かったけど、アナタたちと一緒に過ごした時間は今までの何十倍、いや何百倍も充実してた。
パイモン:
なんだよそれ…オイラ、もっとアランマと遊びたかったぞ…
アランマ:
そっか。その気持ちは分かる。パイモンとナラ旅人はボクの友達。それは永遠に変わらない…
アランマ:
記憶と力を手に入れてから、ボクはサルバの中でたくさんの景色を見たり、いろんな物語を聞いたりできるようになった。だから、ボクにひとつお話をさせて。
パイモン:
うん…
アランマ:
金色の砂嵐に覆われた永遠のオアシス、そこには生命の痕跡もなく、アランナラに出会うという幸運に恵まれることもない。草木を仕切る最古の支配者は、黄砂に埋もれたままだ。
アランマ:
かつてオアシスを覆っていた緑は枯れ果て、手からこぼれ落ちる砂に変わった。まるでマラーナがこうささやくように。「あらゆる幸福は、いつの日か死に絶える」。
アランマ:
でも夜がどんなに暗くても、そこに星は瞬き、太陽はまた昇る。死がすべてを支配したいとどれだけ望んでも、生命が消えることはない。
アランマ:
大地に落ちた枯葉が萃華の木の養分になり、その実が駄獣やキツネ、イノシシの餌になり、その動物たちがまたリシュボラン虎の餌になり、森に命が満ちるように。
アランマ:
かつて毒血が大地を黒く染めた。アランナラはナラと同じように、終わりの日は近いと思った。でも今、その記憶はすべて消え失せた。今日の森は、昨日よりもさらに生い茂ってる。
アランマ:
最後に残ったのは幸福だった。たとえ別れの日が来ても、またサルバで会える。
アランマ:
いつかボクの夢とアナタの夢、ボクの記憶とアナタの記憶、ボクらはまた交差し、サルバの無数の小枝で花を咲かせる。それは素敵なことだよね。
パイモン:
うん…でも…
旅人:
パイモン。
パイモン:
う、うん…分かってるってば!アランマ、おまえは最高の「種」だ。だから、きっと大きくてきれいな木になれる!
パイモン:
だから、だからさ、たとえ木になってもオイラや旅人のこと、一緒に冒険したこと忘れないでくれよ!
旅人:
ありがとう、アランマ。
アランマ:
うん。ありがとう、パイモン、ナラ旅人。知り合えて嬉しかった。
アランマ:
アランラナ、アナタの記憶を一番きれいで、大きなビージャの実にするから。
アランラナ:
うん、アランマ、キミを信じてる。
アランラナ:
ナラ旅人、急いで。アランラナがナララナのところに施したアランラカラリは、そう長くは持たない。
旅人:
準備はいい?
アランラナ:
うん、心配は不要。
パイモン:
これは一体…
アランマ:
あれは前の戦争が終わった場所なんだ。ボクら…いや、カレらはマラーナの化身を抑え、四重の封印を使ってここに閉じ込めた。
パイモン:
こわっ…じゃあ、マラーナの化身はこの中にいるのか?
アランマ:
マラーナは自分の上に生えていたヴァサラの樹を侵蝕し、そこから血肉を吸い肉体を得た。このまま放っておけば、それが地上の命すべてを侵蝕することになる。
アランマ:
アイツの力はまだ不完全だ。マラーナの化身を倒すなら、今が絶好のチャンスのはず。そしてアイツに勝てば、ビージャの実が手に入る。
アランマ:
ナラ旅人、パイモン、行こう。
パイモン:
アランマの話し方がまた元に戻った気がする…