arrow_back 原神 クエスト
特別なおみくじ
パイモン:
なんなんだよ、さっきのやつ。こんな広い道なのに、真正面からぶつかってくるなんて。
パイモン:
しかも謝りもしないで、すぐどっかに行っちゃったぞ。
パイモン:
ん?これは…なにかのメモか?まさかさっきのやつが…
パイモン:
どんな内容か見てみようぜ。
紙切れには手裏剣が描かれている
パイモン:
風車と窓以外は、なにも書かれてないな。
旅人:
他のものの可能性もある。
パイモン:
な、なるほど!手裏剣か…まさか忍者…「終末番」か!
パイモン:
あっ、オイラ分かったぞ。これ、玄冬さんからの暗号じゃないか?きっとこの「鉄の門」の絵は、隠れ家の入り口に違いないぞ!
旅人:
そうかもしれない。
パイモン:
旅人、「隠れ家」に行ってみようぜ。きっと玄冬さんが待ってるはずだ。
旅人:
もう大丈夫。
ブソリカ:
またな。リュドヒカについて知りたければ、他の人に聞いてみるといい。
玄冬林檎:
やっと来たか。何だ、さっきから私のことをじろじろと。
パイモン:
本当に玄冬さんなのか?なんだか前とだいぶ違うような…
パイモン:
最近連絡が無かったのも、きっとなにか異変が起きたからだよな!心配するな、オイラたちが助けてやる!
玄冬林檎:
異変?何をバカなことを。ふん、私を心配するより、大通りで無防備にしてる自分を心配したらどうだ?
パイモン:
やっぱりオイラたちが知ってる玄冬さんに間違いないな。
玄冬林檎:
コソコソ何を言ってるんだ!
パイモン:
えっ、な、なんでもないぞ!おまえが無事だったから、安心しただけだ…
玄冬林檎:
ふん、忍者にとって、外見など全て変装にすぎない。新たな任務を受けたから、あの動きづらい巫女服を着る必要はなくなった。
玄冬林檎:
それに「玄冬林檎」って言う名前は、神社にいる偽物がまだ使ってやがる。今後お前らは私のことを「百代」って呼ぶんだ。分かったか?
パイモン:
わかったぞ、百代さん!
旅人:
了解、百代さん!
百代:
本題に戻ろう。ここ数日、お前らに連絡を取らなかったのには理由がある。
パイモン:
一体なにが起きたんだ?
百代:
私は、偽玄冬が神社に潜入したのは、お前らを終末番の一員と勘違いしたからだと推測していた。だから、偽玄冬は終末番自体にも潜入するつもりではないかと疑っていた。
百代:
あいつはお前たちと頻繁に接触していたから、じきに行動するかと思ったんだ。しかし、最近神社の方はやけに静かだ。
パイモン:
そうだな。彼女からはもう長いこと任務を受けてないぞ。
百代:
これまでの経験からすると、ファデュイは自分たちで「何かを変えよう」としている。もしかしたら、本当に大規模な作戦を始めるつもりかもしれない…
パイモン:
それはまずいぞ!
百代:
だから、今日お前らを探してたんだ。玄冬とファデュイが何を企んでいるのか、調べてくれ。
旅人:
玄冬と接触して欲しいってこと?
百代:
いや、彼女の注意は引かない方がいい。
百代:
最近、他にもファデュイが三人潜んでいることが分かった。お前らは仲間のフリをして、情報を聞き出してこい。
パイモン:
えええ、それって結構難しい任務じゃないか?そんな気楽に言われても…
百代:
おっと、文句は受け付けないぞ。もうすでに手は打ってある。ほら、この「暗号集」を持って行きな!
旅人:
暗号集?
百代:
ああ。異なる執行官の下で動くファデュイは、その手口も全く違う。最近探し出してきたやつらは、「暗号集」で仲間の身分を確認するんだ。
百代:
やつらがよく使う暗号を書いておいた。ほら、持って行きな。
パイモン:
なんだかすごそうだな、オイラに見せてくれ!
パイモン:
うわぁ…字はくねくねだし、水に濡れてるせいでなにが書いてあるのかさっぱり分からないぞ!
百代:
ああ、それは恐らく唾液だな。
パイモン:
なにっ、唾液って、つ、つばなのか!?
百代:
ふん、忍び上手のチビを苦労して捕まえた甲斐があった。これほどの情報を持ち帰ってくるとはな。
旅人:
…誰のことかなんとなく分かった。
百代:
とにかく、その暗号集を丸暗記するんだ。それ以外の問題については、臨機応変になんとかしな。
百代:
お前らの目標はこの三人だ。一人はスメール人の格好で、いつも離島の海辺をうろうろしているから、すぐ見つかるはずだ。
百代:
もう二人は男と女で、稲妻城にいる。男は商人を装っていて、女は最近、偽の身分で「御温泉」で働いているらしい。
百代:
私は任務のために偽の死体を作る必要があるから、隠れ家にもう何日か残る。
百代:
ファデュイが出没する場所を地図に書いておいてやったぞ。早めに任務をこなして来てくれ。
旅人:
もう大丈夫。
多恵:
じゃあね、私は戻る前に一休みするわ。温泉の仕事をしていると、頭がフラフラするのよね。この前も間違って氷の術を出しちゃったわ。
多恵:
天領奉行は、今でも私を疑ってるみたいよ。
旅人:
彼と接触してみる。
ブソリカ:
ん、どうした?何か言いたげだな。
パイモン:
あの、実はオイラたち…
ブソリカ:
ほう?つまり、お前たちも離島で生活している外国人なんだな?
パイモン:
(旅人、こいつは友好的に見えるけど、さっきの言葉ってちょっと間違ってないか?)
ブソリカ:
ん?何か用か?
旅人:
あの、実は{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYFIRST|INFO_FEMALE_PRONOUN_GIRLFIRST]}たち…
多恵:
まさか、二人はリュドヒカとグルだったの!?
パイモン:
その通りだ!!
旅人:
待て、そうじゃ…
パイモン:
でもあいつ、さっきから人の悪口ばかり言ってたから、オイラすっごくムカついたぞ!リュドヒカのことでもこんなに怒らなかったのに!
旅人:
彼との接触を試みる。
パイモン:
うわぁ、簡単に見つかったぞ。
藤田:
…何だ、喧嘩か?
パイモン:
いや、そうじゃないんだ。オイラたちはおまえに会いに来た。
藤田:
…俺に?何者だ、名乗れ。
パイモン:
実はオイラたち…
藤田:
…「故事」?
藤田:
男に故事などない…あるのは旧友、または敵のみ。
パイモン:
(さっきの暗号、間違えてたぞ。でもこのファデュイ、なんかカッコいい感じだな。)
藤田:
…ふん。
パイモン:
(オイラたちを無視したぞ。やっぱり暗号集をちゃんと研究してからまた出直そう。)
藤田:
……ふん。何の用だ?
百代:
何だ、もっと詳しい情報か?三人のファデュイの内、一人はスメール人の格好で、いつも離島の海辺でうろうろしているから、すぐ見つかるはずだ。
百代:
あとは稲妻城にいる男女二人で、男は商人を装っていて、女は最近、偽の身分で「御温泉」で働いているらしい、覚えたか?
百代:
ボーっとしてるんじゃない!偽の死体を作ることにそんなに興味があるのか?それとも、材料として使われたいか?
旅人:
彼女と接触してみる。
パイモン:
実は聞きたいことがあるんだ…
多恵:
ん?あなたたち誰?三河茜が雇った人間かしら?チッ、少しサボっただけで、わざわざ捕まえに来るなんて。
パイモン:
違う、そうじゃないんだ…
多恵:
あら、なら天領奉行が送ってきた人?もう言ったはずよ。あの日は当番だったけど、凍傷の件は私とは関係ないわ!
パイモン:
いやいや、天領奉行でもないんだ。オイラたちは…
多恵:
あら、「同郷」だったのね。それを早く言ってちょうだい。
パイモン:
割り込む隙なんてなかったぞ…
多恵:
どういう意味?喧嘩を売りに来たわけ?
パイモン:
えぇ、そんな気は全くないぞ!
パイモン:
(困ったな、このファデュイの女の人、百代さんよりも性格が悪いぞ…)
多恵:
「同郷」だとしても、用がないならどっか行ってくれる?私は今機嫌が悪いの。
多恵:
毎日死ぬほど働いてるのに、一人静かに休むことすらできない。このままなら、「皿洗い」した方がいいかもしれない。
多恵:
はぁ?何言ってるの?まともに話す気がないなら消えてくれない!?
パイモン:
(おまえが暗号の意味を間違えるから、めちゃくちゃ怒らせたじゃないか!)
多恵:
ん?どうしたの?
百代:
おう、やっと戻ってきた。どうだ?情報は聞き出せたか?
ファデュイから得た情報を百代に教えた。
百代:
何だ、お前説明が下手くそだな。でも大体は理解した。
百代:
神社にいる偽物の名前は「リュドヒカ」。実は彼女の上司も、お前らと接触することを促しているが、なぜかまだ行動に移していない。
百代:
だから、あの「先生」と呼ばれている上司は今晩、彼女に任務を与えて海祇島に行かせるつもりということだな。
パイモン:
そう、その通りだ。
百代:
ファデュイの海祇島での行動は重要な情報だ。絶対に手に入れないと。
パイモン:
でも、まだ待ち合わせ場所を知らないんだよな…
旅人:
神社から後をつけていけば大丈夫。
百代:
確かに、それも一つの方法だろう。だが鳴神大社付近は山道だから、見失いやすいぞ。
百代:
少し待ってろ。
百代:
ほら、これをやる。
パイモン:
えっ、これってみくじ箱のみくじ竹じゃないか?
百代:
ただのみくじ竹じゃない。終末番特製の元素粉末をかけてある。元素視角を使えば、粉末が残した痕跡を辿ることが出来るぞ。
パイモン:
オイラ、理解したぞ!つまり、おみくじを引きに行くふりをして、みくじ竹の粉末をくっつけて来るんだな!
百代:
無意味に筒を振るんじゃないぞ!万が一自分の身に付いてしまったら、目標を判別できなくなるだろう!
パイモン:
うう…オイラが悪かったぞ…
百代:
ふんっ。それに…この粉には毒がある。不器用な人間には扱いにくいだろう。
パイモン:
(旅人、百代さんって怖そうに見えるけど、実はすごくいい人なんじゃないか?)
百代:
コソコソ何を話してる!早く任務にあたれ!もたもたしてると日が暮れるぞ!
パイモン:
すぐ行く、すぐ行くから!
旅人:
実は{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYFIRST|INFO_FEMALE_PRONOUN_GIRLFIRST]}、「鉄ネズミ」の人間なんだ。
ブソリカ:
なに——お、お前、終末番だったのか!?
パイモン:
その通りだ、おまえらファデュイに罰を与えてやる!
旅人:
もう大丈夫。
藤田:
リュドヒカは、今晩必ず決断を出す。
藤田:
さらばだ。
旅人:
実は{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYFIRST|INFO_FEMALE_PRONOUN_GIRLFIRST]}たち、終末番の人間なんだ。
藤田:
……
藤田:
お前ら、敵だったのか。敵、必ず、始末する!必ず、「左手を握りしめる」!
三河茜:
まったく、ちょっと気を抜くとすぐ逃げられる…
三河茜:
あら、私に何か用?
パイモン:
最近、新しく従業員が入ってないか?彼女に聞きたいことがあるんだ。
三河茜:
あら。多分、多恵のことね。実は、私もちょうど彼女を探しているの。
三河茜:
彼女は真面目に仕事しないし、よくサボるの。今頃もどこかで休んでるんじゃないかしら。
三河茜:
しかも、彼女の勤務中に、お客さんが凍傷になるって事件が起きたのよ。はぁ、困ったわ。やっぱり、出勤させない方がいいのかも?
パイモン:
うーん…
三河茜:
そう遠くには行ってないはずよ。崖のそばの庭園でサボっている可能性が高いかも。
旅人:
{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYSECOND|INFO_FEMALE_PRONOUN_GIRLSECOND]}は?
ブソリカ:
俺はブソリカ。見ての通り、スメールから来た商人だ。離島で商売をしている。
ブソリカ:
でも最近は休暇中なんだ。仕事の件なら、俺の休暇が終わってからまた来てくれ。
旅人:
何でもない。
ブソリカ:
またな。
旅人:
{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYSECOND|INFO_FEMALE_PRONOUN_GIRLSECOND]}は?
藤田:
……
旅人:
どうしてここに立ってるの。
藤田:
……
旅人:
景色を眺めているの?
藤田:
…ん?…それがどうした?
藤田:
とにかく、お前には関係ない。
旅人:
何でもない。
藤田:
ふん。
旅人:
{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYSECOND|INFO_FEMALE_PRONOUN_GIRLSECOND]}は?
多恵:
ふん、そんなことを聞いてどうする?
旅人:
何でもない。
多恵:
ふん。
パイモン:
旅人、見ろよ、人が神社から出てきたぞ!
パイモン:
絶対に偽玄冬だ!山を下ってるぞ、早く追いかけよう!
「玄冬林檎」:
先生との面会の日はまだ先のはず、きっとあのことが…
エフィ·スネージヴィッチ:
リュドヒカ。
リュドヒカ·スネージヴナ:
先生、いらっしゃったのですね!
リュドヒカ·スネージヴナ:
お疲れ様です。近況をご報告させてください。終末番への潜入についてですが…
エフィ·スネージヴィッチ:
もういい、リュドヒカ。お前の言い訳は嫌ほど聞いた。
エフィ·スネージヴィッチ:
「頻繁に接触すると疑われるかもしれない」だの、「目狩り令廃止後、終末番の行動方針が変わるかもしれないから、さらなる情報が必要」だの…
エフィ·スネージヴィッチ:
毎回そのようなことばかり!お前は結局、終末番の二人からの信頼を勝ち取ることができなかったのだろう。だからデタラメで俺をごまかした!
リュドヒカ·スネージヴナ:
そんな、違います!彼らの信頼は獲得しましたが、ただ、もう少し時間が必要で…
エフィ·スネージヴィッチ:
時間だと?もう十分与えたはずだ!
エフィ·スネージヴィッチ:
もう待っていられない。「召使」様にも我慢の限界があるんだぞ!
リュドヒカ·スネージヴナ:
大変申し訳ございません…
エフィ·スネージヴィッチ:
苦労してお前の面倒を見てやったのは、そのような謝罪を聞くためではない!俺が求めてるのは「結果」だ、「結果」!
エフィ·スネージヴィッチ:
…もういい、これ以上追求してもしょうがない。お前が敵の信頼を得られなかったのか、今の生活がお前をダメにしたのかなんて、どうでもいいことだ。
エフィ·スネージヴィッチ:
この紙にお前への「最終指令」が書いてある。しっかり読んでおけ。
リュドヒカ·スネージヴナ:
はい、先生!必ず任務を成し遂げて、信頼に応えてみせます!
リュドヒカ·スネージヴナ:
…こ、これは!?
エフィ·スネージヴィッチ:
どうした?
リュドヒカ·スネージヴナ:
あっ、何でもありません…
エフィ·スネージヴィッチ:
リュドヒカ、さっき言った言葉、本当に信じていいんだろうな?
リュドヒカ·スネージヴナ:
……
エフィ·スネージヴィッチ:
「はい」か「いいえ」で答えろ!
リュドヒカ·スネージヴナ:
先生!もちろん、あなたの判断に異論はありません。しかし…「召使」様がいつ我々を稲妻から撤退させてもおかしくないと、先生は仰いましたよね。
リュドヒカ·スネージヴナ:
幕府と海祇島の戦争は、すでに終わっています。これ以上する必要って、本当にあるのでしょうか…
エフィ·スネージヴィッチ:
はっ、だからこそ、この任務に意味があるのだ!
エフィ·スネージヴィッチ:
「淑女」様が稲妻で帰らぬ人となった。今こそ「召使」様のご恩にお答えし、その威信を高めて差し上げるいいチャンスだ。
エフィ·スネージヴィッチ:
それに俺は常に教えてきたはずだ。「混乱」こそ、我々ファデュイを強くする最高の土壌なのだということを!
リュドヒカ·スネージヴナ:
……
エフィ·スネージヴィッチ:
リュドヒカ、お前は何を迷っている?
リュドヒカ·スネージヴナ:
そんなことをしたら、また孤児が増えてしまいます…
エフィ·スネージヴィッチ:
願ったりじゃないか!孤児を受け入れれば、新たな戦力にできる。もちろん、お前がこの任務を成功させることが前提だがな。
エフィ·スネージヴィッチ:
リュドヒカ、今回だけは失望させてくれるなよ。俺たちも長い付き合いだ。お前相手に、心を鬼にしたくはない。
リュドヒカ·スネージヴナ:
うぅ…
パイモン:
まずい、海祇島に大変なことが起きるぞ!
パイモン:
旅人、リュドヒカが一人になったぞ、早く最終指令を奪おうぜ!
リュドヒカ·スネージヴナ:
……
旅人:
リュドヒカ。
リュドヒカ·スネージヴナ:
誰!?
リュドヒカ·スネージヴナ:
旅人、な…なぜあなたがここに!?
リュドヒカ·スネージヴナ:
その…いや、これは誤解です。私がこ…ここにいるのは、じ…実は…
旅人:
誤解はないと思う。なぜなら…
リュドヒカ·スネージヴナ:
…あらあら、もう何を言っても無駄みたいですね。
リュドヒカ·スネージヴナ:
私の正体を知った以上は、生きて帰れると思わないでください!
リュドヒカ·スネージヴナ:
コッ…コホッコホッ!フー…フー…
パイモン:
お、おい、大丈夫か?
旅人:
ごめん、手加減を忘れてた。
リュドヒカ·スネージヴナ:
フー…どうして、私を始末しないのです?
リュドヒカ·スネージヴナ:
私が受けた「最終指令」の内容はもう知っているんでしょう。私さえ始末すれば、全てが解決するはずです。
旅人:
確かに、そのほうが楽。
旅人:
それに{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYSECOND|INFO_FEMALE_PRONOUN_GIRLSECOND]}にとっても、一種の解放でしょ?
リュドヒカ·スネージヴナ:
……
パイモン:
玄冬…いや、リュドヒカさん。実はオイラたちもう気づいてたんだ。さっき旅人と戦った時、本気を出してなかっただろ?
リュドヒカ·スネージヴナ:
えっ!そ…そんなにはっきり見抜かれるなんて…
旅人:
でもケジメをつけたい気持ちは本物だった。
パイモン:
リュドヒカさんと「先生」って人の会話を聞いてたんだけど、きっとなにか事情があるんだと思うんだ。オイラたちに話してみないか?助けてやれるかもしれないぞ!
リュドヒカ·スネージヴナ:
でも…私はファデュイですよ。
旅人:
パイモンが助けるって言うなら。
パイモン:
おう、ありがとな、旅人。
パイモン:
ああ、安心していいぞ。いい人を傷つけたりしないからな。
リュドヒカ·スネージヴナ:
でも、私は本当にいい人なんかではありません…
リュドヒカ·スネージヴナ:
当初、私が鳴神大社に潜入したのは、終末番の成員と接触し、内部に潜り込むためでした。
リュドヒカ·スネージヴナ:
けれど、先生が仰っていた二人の終末番が、まさかモンドと璃月で名を轟かせた旅人とその手下だったなんて…
パイモン:
オイラは手下じゃないぞ!
旅人:
だから{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYFIRST|INFO_FEMALE_PRONOUN_GIRLFIRST]}の名前を知ってるんだ。
リュドヒカ·スネージヴナ:
はい。ですから、終末番に潜り込む任務は、初めから不可能だったのです。
リュドヒカ·スネージヴナ:
ですが、先生はこの作戦に大きな期待を寄せていたので、どう報告していいか、分かりませんでした。もし先生が真実を知ったら、きっと激怒して、私に罰を与えるでしょう。
リュドヒカ·スネージヴナ:
とは言え、稲妻で巫女の仕事ができるなんて、本当に夢のようでした。これだけで、私は満足です!
リュドヒカ·スネージヴナ:
だから、色んな言い訳で先生を誤魔化して、この生活を出来る限り引き伸ばそうとしていたのです。
リュドヒカ·スネージヴナ:
嘘はいつかバレると分かっていました。けれど、意外なことに先生はそのことを深く調べず、新たな任務を与えてくれました。
パイモン:
それってどんな任務だったんだ?さっき、おまえは紙を見たとたん、顔色が急に変わったよな。
リュドヒカ·スネージヴナ:
はい…私の任務は、「投毒」です。
パイモン:
えっ、毒!?
リュドヒカ·スネージヴナ:
先生は、私を含めた数人を海祇島に侵入させ、毒で土地を汚染させようとしています。そして鳴神神社の巫女と天領奉行の兵士であることを暴露する気です。
リュドヒカ·スネージヴナ:
そうすれば、幕府と海祇島の対立を煽り、我々ファデュイもその隙に乗じて入りこむことができますから。
パイモン:
そんな、「先生」ってなんてひどいやつなんだ!そんなことされたら、稲妻のための多くの人の努力が無駄になっちゃうじゃないか!
旅人:
リュドヒカはどうするつもり?
リュドヒカ·スネージヴナ:
わ…分かりません。先生の命令に抗う資格などありませんが、そのような事態になることも望んでいません!
旅人:
{PLAYERAVATAR#SEXPRO[INFO_MALE_PRONOUN_BOYSECOND|INFO_FEMALE_PRONOUN_GIRLSECOND]}も「スネージヴナ」だから。
パイモン:
そういえばそれ、よく聞くけど、いったいどういう意味なんだ?旅人はもう知ってるみたいだよな。
旅人:
孤児って意味だと思う。
リュドヒカ·スネージヴナ:
その通りです。「スネージヴィッチ」と「スネージヴナ」はファデュイが私たちのような孤児に与えた苗字です。
リュドヒカ·スネージヴナ:
私たちは「召使」様が設立した孤児院で育ちました。自分たちが何者なのかも分からず、せいぜい自分のルーツを把握している程度です。
リュドヒカ·スネージヴナ:
私は稲妻人の血が流れているので、幼い頃から稲妻について学んできました。
リュドヒカ·スネージヴナ:
実は私の先生、彼も「スネージヴィッチ」です。だから、私はどうしても彼を理解できない…いいえ、何より許せないのは彼の言った言葉です。
リュドヒカ·スネージヴナ:
私は常に自分自身に問いかけてきました。私は誰で、いったいなぜひとりぼっちになったのか?両親が不幸に遭った?それとも、私は捨てられたのでしょうか?
リュドヒカ·スネージヴナ:
けれど、先生の言葉は、孤児たちの苦しみを無視したものです…私の運命は、ファデュイの手によって創られたのでしょうか…例えば、先生のような人に?
旅人:
確かに許せない。
パイモン:
旅人、リュドヒカさんを助けてあげようぜ。ファデュイだけど、悪い人じゃないからな。
リュドヒカ·スネージヴナ:
お気持ちはありがたいのですが、私の運命はもう決まっています。「先生」は裏切り者に容赦はしません。私が生きている限り、彼はきっと私を見つけ出すでしょう。
リュドヒカ·スネージヴナ:
あなたたちに始末されることが、私にとっての一番いい結果なのかもしれません。
パイモン:
それしかあいつから逃げ切る方法はないのか?そんな!
パイモン:
ん?待てよ、今なにかひらめいたような…
旅人:
百代さんでしょ。
パイモン:
百代さん?…あっ、そうだ!彼女は最近、偽の死体を作って——
旅人:
しーっ。
パイモン:
あっ、コホン。その、とにかくリュドヒカさんを助ける方法はあるぞ!「先生」の企みを打ち砕こうぜ!
リュドヒカ·スネージヴナ:
えっ、本当ですか?
パイモン:
安心していいぞ!でも、終わるまではどこかに隠れていたほうがいいな。全てが片付くのを待っていてくれ。
パイモン:
どこか隠れる場所はあるか?誰にも疑われなくて、オイラたちが行きやすい場所がいいぞ。
リュドヒカ·スネージヴナ:
そうですね…
リュドヒカ·スネージヴナ:
あ、あります。以前偽名で八重堂で新作小説の校正をしていたことがあるんです。私は八重堂の小説が大好きですので。
リュドヒカ·スネージヴナ:
八重堂の本屋の裏には小屋があります。たまに校正者や作者が利用したりするための。
パイモン:
おお、悪くないんじゃないか!
旅人:
うん、いい隠れ家だね。
パイモン:
リュドヒカさんはとりあえずそこに隠れてるんだぞ。なにかあったら会いに行くから。
リュドヒカ·スネージヴナ:
分かりました。私はあなたたちを騙していたのに、どうお礼を言えばいいか…
リュドヒカ·スネージヴナ:
先生に渡された紙に、計画の詳細が描かれています。海祇島の人々の命と安全を、どうかお願い致します。
リュドヒカは離れた
パイモン:
行っちゃったな。オイラたちも百代さんのところへ戻ろう。やる事がまだいっぱいあるからな。
百代:
遅かったな。情報は手に入れたか?
百代:
よくやった。これがあれば、ファデュイの企みを阻止できるはずだ。すぐに人を集めて行動に取り掛かる、お前たちはもう心配しなくていい。
パイモン:
その、百代さん、実は頼みたいことが…
事情を詳しく百代に話した。
百代:
……
パイモン:
百代さん、オイラのことじっと見ないでくれるか?は…早く返事してくれよ
百代:
ファデュイを助けたいだと?私には関係ない!
百代:
あの女は私の代わりになった。お前らの運が少しでも悪ければ、今ごろ終末番は大きな危機に陥っていたかもしれない。
パイモン:
旅人、おまえも百代さんを説得してくれよ。でないとリュドヒカさんの命が危ないぞ!
百代:
ふん、無駄だ。言ったはずだ、ファデュイなど、私と関係ないと。
百代:
それに、お前らは死体を作るのが簡単な作業だと思っているのか?お前たちが情報収集に出かけている間、昼夜問わず働いて、やっと必要な死体を完成させたんだ。
百代:
人間一人を作るには、これほどの獣肉がないと十分な重さにならない!それに白鉄の塊をたくさんの材料と一緒に焼いて、偽の骨にしないといけない!
百代:
その上、ウミレイシを入れて脂肪に見せ、本物っぽさを増す必要がある。
百代:
ああ、それと服を着せて焼く作業が一番面倒だ。やりすぎると、服が燃え尽きてしまうからな。
パイモン:
……
旅人:
……
百代:
聞こえないのか?突っ立ってないで早く行動しろ!獣肉8つ、白鉄の塊4個、ウミレイシ3つ。それと身分が分かりやすい服!
パイモン:
ううぅ!百代さんが一番優しいって、オイラ分かってたんだぞ!
百代:
やかましい、早く行け!
リュドヒカ·スネージヴナ:
私はここで校正をしながらお待ちしています。お二人とも、ご武運を。
パイモン:
そういえば校正の仕事は順調か?
リュドヒカ·スネージヴナ:
そこそこ順調です。しかし今回は量が非常に多く、八重堂もこの二日間は人手不足なので、徹夜になるかもしれません。
パイモン:
大変だな!
リュドヒカ·スネージヴナ:
ふふっ、忙しいですが、とても楽しいですよ!好きな小説を事前に読めたり、たまに作家たちの原稿も見ることが出来たりするので、最高です!
百代:
早く行きな。みくじ竹の粉をあの偽物に付けることができれば、元素視角を使って追跡できる。
百代:
ファデュイは海祇島できっと悪さをする。だが、天領奉行が肩を持たなくなった今、もう稲妻で大した波乱は起こせないだろう。
パイモン:
リュドヒカさん、中にいるか?
リュドヒカ·スネージヴナ:
旅人とパイモンですか?どうしました、計画がうまく行っていないのですか?私なら心配いりません、すぐにここから出ますので…
パイモン:
違うんだ。おまえに会いに来たのは、計画にはおまえの服が必要だからなんだ。おまえだってことがすぐに分かる服がいい。
リュドヒカ·スネージヴナ:
私だと分かる服ですか?分かりました。
リュドヒカ·スネージヴナ:
これは私がファデュイにいた頃の衣装です。これを見れば、すぐに私だと分かるでしょう。
パイモン:
まだ少し温かい。
リュドヒカ·スネージヴナ:
恥ずかしながら、念のために他の服の下にずっと着ていたからです。
パイモン:
よし、この服があればきっとうまくいくぞ!
リュドヒカ·スネージヴナ:
感謝します、そして幸運を祈ります。
陸:
あっ、外国の人だ!こんにちは!
旅人:
さっき何か見た?
陸:
うん、見たよ!
陸:
通りかかった巫女のお姉さんが急に紫色になったんだ。そんで、一瞬でどこかに飛んでっちゃった!すごかったんだよ!
百代:
戻ってきたか。
百代:
材料は獣肉8つ、白鉄の塊4個、ウミレイシ3つ。それとリュドヒカの身分が分かる服だ!
百代:
分かったらさっさと行きな!私はこれから海祇島のファデュイ捕獲作戦を手配する必要がある。
百代:
リュドヒカの身分が分かる服も手に入れてきたか?
百代:
よし、材料は揃ったようだな。もうお前らは用済みだ。
パイモン:
海祇島は今どういう状況なんだ?
百代:
お前たちが材料を探しに出かけている間に、すでに手配しておいた。
百代:
お前らが求めている物に関しては、あと丸一日かかる。また明日出直してこい。
百代:
その時が来たら、また死体の扱い方について話そう。
百代:
製作には丸一日かかるから、また明日出直してこい。私の前でウロウロするなよ、気が散る。
百代:
ふん、材料のことなんて私は一言も言ってないぞ。
百代:
材料を目の前に出された以上、断るわけにもいかないだろう。お前らの情報が多くの命を救うんだからな。
百代:
獣肉、白鉄の塊、ウミレイシ…ああ、これで十分だ。
パイモン:
百代さん!百代さん!どこにいるんだ?
パイモン:
ここはもうファデュイにめちゃくちゃにされたな。百代さんのもの…それに材料とかも無くなってる!
旅人:
この場所はもうバレてる。
パイモン:
じゃあ百代さんはどうなるんだ?まさかファデュイに捕まったりしないよな!?…ハ、ハクション!
パイモン:
そういえば、隠れ家に入ってきてから、鼻の調子がおかしいんだ…ハクション!ここの空気、なんだか変だぞ!
旅人:
地面に粉末の跡が見える。
パイモン:
粉末?この前使った元素の粉か?旅人、早く元素視角で確認してみろよ。きっと、百代さんが危険を冒しながらもオイラたちに残したメッセージだ!
百代:
何だ?
百代:
大丈夫だ、行動するには支障ない。今後はこの姿で海賊団に潜入できたりするかもな。ははっ、面白そうじゃないか。
百代:
コホッ…もういい。お前たちみたいなゴミクズに言うことなんかもうない…さっさとやれ!
パイモン:
百代さん!
旅人:
助けに来た。
百代:
この声…パイモンと旅人か?ふん、こんなところまで来るとはな。
パイモン:
おい、強がりはやめろよな。元素の粉を残したんだから、オイラたちが助けに来るって信じてたんだろ?
百代:
チッ…ならどうしろって言うんだ。この私に褒められたいのか?
パイモン:
えへへっ、誉め言葉はここから脱出してからにしようぜ。先に扉を開けないとな!
百代:
扉は施錠されてる。鍵はやつらのボスが持ってるはずだ。
百代:
やつら、尋問の途中で何か情報が入ったようで、慌てて離れて行った。
百代:
恐らく今は最上層の部屋で作戦を立ててやがる。
百代:
恐らく中から鍵をかけているだろう。侵入するには、特別な勾玉が必要だ。
旅人:
分かった。
百代:
ああ、頼んだぞ。
リュドヒカ·スネージヴナ:
これは…鳴神大社のおみくじ?
パイモン:
そうだぞ。偽のみくじ竹を使って尾行した時に手に入れたんだ。
パイモン:
みくじ竹は偽物だったけど、おかげでリュドヒカさんの思いが理解できただろ。
パイモン:
その時、オイラたちに言ったよな。「あなたたちは良い人だから、おみくじの内容は的中する」って。
パイモン:
リュドヒカさんも良い人だから、このおみくじもきっと的中するぞ!
旅人:
これで稲妻での楽しい時間を思い出して。
パイモン:
ご神託のままに進みなさい、「飛翔し、漂って、海を渡り、はるか遠くへ…」
旅人:
「でもいつの日か、あなたの漂泊は終わる。」
旅人:
「そしていつの日かきっと、あなたは自分の望む姿になれる。」
リュドヒカ·スネージヴナ:
「いつの日かきっと、あなたは自分の望む姿になれる。」…
リュドヒカ·スネージヴナ:
私の…望む姿…
パイモン:
リュドヒカさんは自分の人生に向かう場所がないって言ってたけど、そんなことないぞ。ただ、過去の自分に縛られているだけだ。
パイモン:
本当は、どんな人になりたいか、はっきり分かってるんだろ!
リュドヒカ·スネージヴナ:
私が…すでに分かっている?
パイモン:
そうだ!
旅人:
その身にまとった巫女服が——
旅人:
答えだと思う!
リュドヒカ·スネージヴナ:
…!
リュドヒカ·スネージヴナ:
う…うぅ…
リュドヒカ·スネージヴナ:
…そ、そうです。あなたたちの、言う通りです…!私は…いつも、本物の巫女になりたいと思っていました。
リュドヒカ·スネージヴナ:
みくじ箱からおみくじを引く人達が、真剣に悩みを打ち明けてくれるたび、私は自分が詐欺師であることへの罪悪感に苛まれていました。
リュドヒカ·スネージヴナ:
私はずっと、彼らに幸運をもたらしたかった…!
リュドヒカ·スネージヴナ:
うう…旅人、パイモン、私の願いは叶えられるものでしょうか?
リュドヒカ·スネージヴナ:
私は、本当にここに残っていいのでしょうか…私が憧れているような人間に、なれるでしょうか?
パイモン:
百代さんも言ってたぞ。必要なら、引き続き「玄冬林檎」って言う名前を使っていいって。
パイモン:
もうリュドヒカという名前にだって、縛られる必要はないんだ!
リュドヒカ·スネージヴナ:
うぅ…本当に…ありがとうございます…
リュドヒカ·スネージヴナ:
私は必ず、本物の「玄冬林檎」になってみせます!
しばらくして、リュドヒカはやっと落着きを取り戻した。
そこで、もらったお金を彼女に返した。
リュドヒカ·スネージヴナ:
ふぅ…お二人には、迷惑をかけてしまいましたね。
パイモン:
へへっ、結果オーライだったんだから、苦労した甲斐があったぞ。もう大丈夫だよな?
リュドヒカ·スネージヴナ:
はい、この気持ちは確かなものです。私は稲妻に、鳴神大社に残りたいと思います。
リュドヒカ·スネージヴナ:
モラを返していただいたので、お二人もこのおみくじを受け取ってください。この祝福が、ずっとあなたたちを守ってくれますように。
リュドヒカ·スネージヴナ:
これから神社に戻ります。叶うなら、百代さんに直接お礼を言いたいです。それから、私を受け入れてくれた八重様にも感謝しなくては…
リュドヒカ·スネージヴナ:
旅人、パイモン、さようなら。また鳴神大社でお会いしましょう。
旅人:
さようなら、リュドヒカ。
リュドヒカ·スネージヴナ:
ふふっ、次にお会いする時は、「玄冬林檎」と呼んでくださいね。
百代:
旅人、パイモン、来たか。
パイモン:
百代さん、大丈夫か?わっ、大変だ…!怪我してるじゃないか!
百代:
騒ぐな。これしきの傷、どうってことない。旅人、少し肩を借りるぞ。
パイモン:
おい、一人で歩けないなんて全然大丈夫じゃないじゃないか!?ちょっと待っててく…百代さん?どうしてこっちを見ないんだ…その目、どうしたんだ?
百代:
ああ、元素の粉が入った箱を取りに行った時、ファデュイに箱を撃ち壊されたんだが、粉が目に入ってしまってな。
パイモン:
確か、元素の粉は毒があるんだったよな!
百代:
うるさいやつだな。片方は無事だから心配ない。ただ、ここは暗すぎて何も見えないからとりあえず外に出よう。
百代:
くっ…牢屋のカビ臭さには参ったぜ。ようやくちゃんと息ができる。
パイモン:
百代さん、その目はどうしたんだ?
百代:
安心しろ、こっちの目はもう治ってる。
旅人:
でも、もう片方は…
百代:
何だその冴えない表情は!
百代:
もっと喜べ!目玉一つ犠牲にしただけで、あいつら全員を騙せたんだ。ついでにファデュイのアジトも暴けた。大成功じゃないか。
百代:
ははっ、「先生」は私の術中にすっかりはまっていた。お前らが救おうとしているあのファデュイの女も、もう恐れて生きる必要はない。
パイモン:
百代さん、もしかしてリュドヒカが死んだと思わせるために、わざと隠れ家から逃げなかったのか?
百代:
約束したことだからな。しかも最後に尻尾を出してしまえば、これまでの努力が水の泡になってしまうだろう。
百代:
それに、助けに来てくれると、信じていた。
百代:
捕まえられたのは突然のことだった。すぐに海祇島での任務があるから、書面報告はもう間に合わない。
百代:
今から鳴神大社に行って、終末番の誰かにこのことを伝えてもらう。
百代:
お前たちもリュドヒカにもう安全だと伝えてやれ。
パイモン:
分かった、すぐ行く!
パイモン:
帰ってきたぞ!全部解決したから、リュドヒカさんはもう安全だ!
屋内:
……
パイモン:
リュドヒカさん?
旅人:
中にはいない。
パイモン:
おかしいな、いったいどこに行ったんだ?八重堂の人に聞いてみよう。リュドヒカさんの行方を知ってるかもしれない。
荒谷:
何か用?
パイモン:
なあ、オイラたち人探ししてるんだけど、最近ここで校正をしていた女の人がどこに行ったか知らないか?友達なんだ。
荒谷:
あら、君たちが旅人とパイモンね。来ることは遠山さんから聞いてたわ。
パイモン:
(遠山さん?)
旅人:
(たぶんリュドヒカさんの偽名。)
荒谷:
彼女が昨日、家の事情で校正の仕事を続けることができなくなったって言ってきたの。
荒谷:
本当に残念!彼女みたいな器用で真面目な人は滅多にいないから。非常勤じゃなくて、専任で働いてもらいたいと思ってた所だったんだけどな。
荒谷:
そうだ、これは彼女が君に渡したいと言っていたものよ。
パイモン:
オイラたちに手紙を残してくれたんだ!
パイモン:
リュドヒカさん…行っちゃったんだな。そして、オイラたちと百代さんのために、お金を残してくれた。
パイモン:
本当にこれでいいのか…?百代さんに聞いてみようぜ。
百代:
来たか。どうだった?これであのファデュイの小娘も安心しただろう。
リュドヒカが残した手紙とお金を百代に渡した。
百代:
は?あいつ、これを残して行ったのか?
パイモン:
そうなんだ…
百代:
チッ、全く。何が「百代さんが目を失ったのは全部私のせいです」だ。別にあいつがやったわけではあるまいし。
百代:
強いて言えば、これは任務のための負傷…労災ってやつだな。埋め合わせなら、終末番がするべきだ。
百代:
とにかく、あいつの金なんか要らない。お前らが好きに使え。
パイモン:
そう言われても、オイラたちがもらうわけには…
旅人:
パイモンがお金を拒むなんて。
パイモン:
おい、オイラを守銭奴みたいに言うな!
パイモン:
それに、稲妻を離れてリュドヒカさんはどこに行くつもりなんだ?ちゃんと新しい生活と幸せを手に入れられるのかな?
百代:
そうだ、私はもう神社に戻ることはできない。
百代:
宮司様は、この前の偽物がいいそうだ。
百代:
彼女を行方不明にしたのはお前らだ。それが宮司様に知れたらどうなるか、覚悟するんだな。
パイモン:
えっ、なぜかオイラたちの責任になってるぞ!
百代:
そうじゃないとでも言うのか?お前らが止めなかったせいで、彼女は稲妻から去ったんだぞ。
パイモン:
あ、分かった!
旅人:
ありがとな、百代さん!
百代:
彼女はおそらく、離島を通って外に出るはずだ。そこで彼女を探せ。
百代:
連れて帰って来たら、今後も「玄冬林檎」の名前を使わせろ。
百代:
私が適当につけた偽名だが、彼女の身分には案外よく似合ってるんじゃないか?
百代:
早く行け、彼女のことは任せたぞ。
パイモン:
旅人、早く離島の港へ行って、リュドヒカさんを連れて帰ろうぜ!
パイモン:
リュドヒカさん!やっと見つけたぞ!
リュドヒカ·スネージヴナ:
旅人にパイモン…どうしてここへ?
旅人:
一緒に帰ろう。
パイモン:
そうだ、百代さんもオイラたちもおまえのお金なんかいらない!そのお金はリュドヒカ自身が使って、稲妻で新しい生活を始めるんだ。
リュドヒカ·スネージヴナ:
あなたたち…何を言ってるんですか…
リュドヒカ·スネージヴナ:
私は稲妻を危険に晒した、ファデュイだったのですよ。皆さんに大きな迷惑をかけたのです…いくら何でも、ここに残る資格はありません。
リュドヒカ·スネージヴナ:
それに、あなたたちが残って欲しいと思ってくれていたとしても、他の人たちは…
リュドヒカ·スネージヴナ:
この土地に、私を必要としている人なんていません。
パイモン:
そんなことないぞ!オイラたち以外にも、リュドヒカさんに残って欲しい人がいるんだ!例えば…
旅人:
百代さん。
パイモン:
そうだぞ!百代さんのヒントがあったからこそ、リュドヒカさんを見つけられたんだ。
パイモン:
百代さんは、目を失ったのはリュドヒカさんのせいじゃないって言ってた。ええと、労災だから終末番に埋め合わせしてもらうんだって!
旅人:
労災とかは、言う必要ないと思うけど…
パイモン:
えっ、どうしてだ?百代さんが言ってたから、説得力があると思ったんだけど。
リュドヒカ·スネージヴナ:
し…しかし…
パイモン:
やっぱり百代さんとオイラたちの気持ちだけじゃ、残る気にはなれないのか?他にもいるんだぞ、例えば…
旅人:
荒谷さん。
パイモン:
そうそう!荒谷さんはリュドヒカさんのことを「器用で真面目」だって言ってたし、八重堂で正式に働いてほしいらしいぞ。
パイモン:
でもオイラは、八重堂で働くのはやめた方がいいと思う。だってあそこで働いてる人たち、目の下のくまがひどいんだ。
旅人:
パイモン、そんなこと言っていいの?
パイモン:
いいじゃないか!リュドヒカさんが残るんだったら、仕事もちゃんと選ばないとダメだろ。オイラの意見は超重要だぞ!
パイモン:
リュドヒカさんには、やっぱり巫女が一番似合うと思うぜ。
リュドヒカ·スネージヴナ:
そう言われても、鳴神大社は私のような人間が気軽に行ける場所では…
パイモン:
そのことは心配しなくてもいいぞ。超大物が認めてくれてるからな!
旅人:
八重宮司。
パイモン:
神子はリュドヒカさんが偽者だってずっと知ってたんだ。それでも巫女に向いてるって思ってるらしいぞ!
パイモン:
それに百代さんはもう神社で働けないから、リュドヒカさんも戻らないとなると、神子は怒ってオイラたちがひどい目に遭うぞ!
旅人:
脅しに聞こえるけど…
パイモン:
そんなことない!理性的に、情に訴えかけただけだぞ。
パイモン:
しかも、本当に神子にこってり絞られるかもしれないんだぞ。おまえは全く心配してないのか?
リュドヒカ·スネージヴナ:
ふふっ…
パイモン:
へへっ、やっと笑ってくれたな!じゃあ、残ってくれるよな?
リュドヒカ·スネージヴナ:
パイモン、旅人、それに私を受け入れて下さった皆さんも…本当にありがとうございます。
リュドヒカ·スネージヴナ:
ただ…私は幼い頃からスパイとしての訓練を受けてきました。稲妻に来るまでは、普通の生活を一度も経験したことが無いのです。
リュドヒカ·スネージヴナ:
「スネージヴナ」としての、自分の本当の居場所がどこにあるか、私にはまだ分かりません。
リュドヒカ·スネージヴナ:
それに、闇に染まった私のような者に、光の世界に戻る権利があるかどうか…
パイモン:
リュドヒカさん…
リュドヒカ·スネージヴナ:
ですから、稲妻を離れてテイワットを探索することは、私にとってもいいことかもしれないと思うのです。
リュドヒカ·スネージヴナ:
少なくとも、自分がどんな人間になりたいか、じっくり考えることができます。
パイモン:
でも、リュドヒカさんは稲妻が大好きなんだろ?離れちゃったら、きっと後悔するぞ。
リュドヒカ·スネージヴナ:
確かに、そうかもしれません…けれど仕方のないことです。
パイモン:
ううう、そんな!リュドヒカさんも、本当は残りたいと思ってるのに…
パイモン:
これ以上言っても、説得は難しそうだ。
旅人:
その逆を利用してみよう。
パイモン:
え、どういう意味だ?
旅人:
先ずは彼女の警戒心を解く。
旅人:
そして、自分の心に正面から向き合わせる。
パイモン:
なるほど。リュドヒカさんは夢がない訳じゃないもんな。自分は幸せになる資格がないって思い込んでるから、素直になれないんだ。
パイモン:
あ、だったら!オイラたちが持ってるものが役に立つかもしれないぞ!
パイモン:
今度こそ成功させようぜ!
百代:
どうだ、鍵は見つかったか?
リュドヒカ·スネージヴナ:
ご親切に、心から感謝いたします。でも…私はもう決めたんです。
旅人:
誤解だよ。
パイモン:
そうだぞ。実はオイラたち、説得しに来たわけじゃないんだ。稲妻を離れるんだから、なにかプレゼントがしたくて。
リュドヒカ·スネージヴナ:
えっ、何かくれるのですか?