Story
キャラクター詳細
スネージナヤでは、「アリョーシャ」はとりわけ人気が高い名前だ。
それは、とある若い狩人が驚くべき偉業を成し遂げ、その名を世に轟かせたからではない。美しい意味を持つその名前が、多くの親たちを魅了してやまないためである。
勇敢、純粋、そして優しさ…
親たちは、自分の子供がそんな美しい品性を持ち、伝説の物語に登場する英雄のように運命のしがらみから逃れられることを願った。
しかし、彼らは失念していた——スネージナヤの氷雪は決して祈りに応えることはなく、厳しい寒さそのものが身を削る過酷なやすりだということを。
名前だけでは、真の勇敢さは手に入らない。優しさだけでは、運命の切っ先を避けられない。
英雄のように身を持って体験し、戦い、生き残った者だけが、現実の呪いを打ち破ることができる。自分の両足で冷たい雪原を何度も踏みしめてこそ、希望を手にする可能性を得るのだ。
当然、アリョーシャにそのような道理を説く者はおらず、彼自身もそれを思い悩み、考える暇などなかった。
彼はただ、心得ていた。皆が寒さと飢えをしのぐためには、さらに雪原の奥深くに踏み込んで、より多くの獲物を持ち帰らなければならないことを。そして、トゥガリンと共により深く、より広いルートを切り拓かなければならないことを。
複雑な考えを巡らせるのは、「現実主義者」にやらせておけばいい。
難解な論理や理念は「理想主義者」に探求させておけばいい。
「苦寒」を狩る狩人として、彼はただボルトを磨き、引き金を引くだけだ。
だが、彼をよく知る者たちは口を揃えてこう話す。
「あいつは大したやつだ。いくつもの民間伝承に語り継がれる『アリョーシャ』のように、勇敢で、純粋で、優しくて…」
そして、吹き荒れる暴風はこう祈るだろう。
「願わくば、クルースニクの炉が彼の魂のごとく燃え盛らんことを。」
キャラクターストーリー1
好感度Lv.2後に解放
幼い頃のアリョーシャが描いた理想は、いたってシンプルなものだった。
父親のもとで狩りの技術を学び、彼のような一人前の狩人になること。そして成人の日に、父親からの贈り物——世界最高のボルトアクション式の猟銃を受け取ることである。
しかし、理想はそう簡単に実現できるものではない。
誰もが知っての通り、スネージナヤの果てしない雪原は、容赦なく命を奪う極寒の地である。とりわけ今年の冬は、例年にも増して厳しい寒さだった。
辺境の地に住まう一般の家庭にとって、それは出費の増大、収入の減少、過酷な暮らしを意味していた。一歩間違えれば、生活が立ち行かなくなる。
もちろん、このような状況の中でも脆弱な日々が破綻しないよう、より懸命に働くことを選ぶ者もいた。アリョーシャの一家はその典型だった。
一方で、アラティル村に押し入った強盗の一団のように、人間性を完全に放棄して「現実」という名の深淵に堕ち、「弱者」に凶刃を振るうことを選ぶ者もいる。
強盗たちは錆びた刀や棍棒を振り回し、ただでさえ隙間風が入るような民家の木の扉を叩き割り、なけなしのモラや晶鉱を根こそぎ奪い尽くした。木屑に小麦粉が混ざったような黒パンでさえ見逃さなかった。
もちろん、彼らの悪行はそれだけにとどまらなかった。
恐怖に凍りついたまま立ち尽くす村人たちを目にした強盗たちはますます増長し、運び出せない家具や家屋を松明で焼き捨てようとした。
戸棚に身を潜めたアリョーシャを守るため、両親は命がけで強盗に抵抗した。我に返った他の村民たちも、包丁や農具を手に立ち向かう…
恐れをなしたのか、あるいは日が暮れたからか、強盗たちはついに逃げ去り、アリョーシャの両親はその場に残された。
苦笑いを浮かべた両親は「大丈夫だ」と平静を装っていたが、二人の傷が多少なりとも癒えるまでには半年はかかることを、アリョーシャは理解していた。それも、医療費を払い続けることができればの話だ。
労働力を失い、多額の医療費が必要になった。それが食糧の備蓄も財産もない家庭にとって何を意味するかは、もはや言うまでもない。
そしてあの眠れぬ夜、アリョーシャは理想の実現を諦めた。
彼は家の床板の隙間をこじ開け、幾重にも油紙で巻かれた包みを解き、父が丸一年分の貯金を費やして彼のために用意した猟銃を取り出した——それは本来、成人の日に父から直接手渡されるはずだった祝いの品だった。
吹き荒ぶ吹雪が足跡を消し去っても、折れた枝と踏み割られた凍土は、狩人に進むべき道を示し続ける。
半日も経てば、強盗たちに追手を振り切れたと思わせることができるかもしれない。だが、アリョーシャはすでに近道をして彼らの逃走経路を断っていた。
彼らは自分たちが動物より賢いと信じていたが、あらゆる生き物の動向を見極めるアリョーシャの両目の前では、今まさに狩られようとしている動物と何ら変わりなかった。
半日も経たぬ夜明け前、アリョーシャの銃口はすでに無防備な強盗たちに向けられていた。
しばらくして、アリョーシャは強盗を一人残らず始末した。
これは狩りよりずっと簡単だ——それがアリョーシャの最初の感想だった。
動物は銃声を聞けば逃げてしまうが、人間はただ縮み上がって命乞いをするだけだ。
それがアリョーシャの手間を大いに省いた。もちろん、どれだけ乞われようと決して許しはしなかったが…
安全を確認した後、アリョーシャは白い息が出るのを防ぐために口に含んでいた雪解け水を吐き捨て、身をかがめて倒れ伏した強盗たちのそばへとゆっくり近づいた。
あの鼻を突く濃厚な鉄錆のような臭いは、誰よりも嗅ぎ慣れているはず。あの混沌とした状況も、幾度となく経験してきたはず。そして、彼らの両眼と視線を交わすことにも抵抗はなかったはず…
しかしアリョーシャは、初めて父親とともに雪深い森の奥深くに入り、仕留めた獲物を確認したあの時に引き戻されたかのように、足取りさえおぼつかなくなっていた。
ただ今回は、温かく力強い大きな手で彼の肩を支えてくれる人は、いなかった。
彼はその場に呆然と立ち尽くし、太陽が頭上高く昇ってようやく、再び動き出した。
そうして、強盗たちの荷物の中から、一本のボロボロのつるはしを取り出した…
「恨むなよ。これは当然の報いなんだ…」
キャラクターストーリー2
好感度Lv.3後に解放
少年時代のアリョーシャが描いた理想は、いたってシンプルなものだった。
毎日少しでも多くの獲物を狩り、自分の身一つで家族の負担を減らし、両親と自分が厳しい冬を乗り越えられるようにすることである。
しかし、理想はそう簡単に実現できるものではない。
強盗との戦いで奪われた財産を取り戻せたものの、この家が被った損失を埋め合わせることはできなかった。
あの強盗たちはアラティル村から奪った盗品を除けば、ほとんど文無しだった。つまり、アリョーシャがあの夜の死闘で、自分たちの物を回収しただけに過ぎなかったのだ。
一方、高額な医療費と両親が働けなくなったことによる生活への打撃は、この一家を窮地へと追い詰めていた。
これほどの重荷は、いかに熟練の狩人であっても背負いきれるものではない。ましてや、猟銃と背丈がたいして変わらない少年であればなおさらだ。
さらに悪いことに、この災難によって村のほぼすべての家庭が被害を被ったため、支援の手を差し伸べる余裕がある隣人など存在しなかった。
そんな絶望的な状況の中で、アリョーシャはようやく理解した。父がなぜ銃の扱い方よりも、帳簿の付け方という「役に立たない」技術を教えることにこだわったのかを。
今のアリョーシャは一度の射撃、一度の行動、さらには一度の食事に至るまで綿密な計算をしなければならない。その計算に少しでも誤れば、辛うじて今日まで持ちこたえてきた一家が、完全に冬の雪に埋もれてしまうだろう。
当然、支出を抑えるだけでは到底足りない。新たな稼ぎ口も必要だ…
そんな時、アリョーシャはある噂を耳にした。仲間を連れて原野の奥深くへ進み、「活路」を見出そうとしている村人がいるという。
スネージナヤの凄まじい吹雪はあらゆるものを呑み込むこと、そして原野の深部には凶暴な猛獣や、それ以上に凶悪な流賊がいることは、誰もが知っていた。
こんな時であっても、そんな場所に「活路」を見出そうとする者など、正真正銘の愚か者か、底知れぬ欲望を抱く野心家のどちらかだ。
そして、この連中が自分を仲間に引き入れようと訪ねてきた時、アリョーシャは少なくとも彼らが野心家であることを即座に確信した——なぜなら彼らもまた、「同類」に目を向けていたからだ。
もっとも、彼らの言うことにも一理あることはアリョーシャも分かっていた。今の状況からして、ごくわずかな獲物だけを頼りにしているようでは、今にも崩れ落ちそうなこの家を到底支えきれない。
貧乏ゆえに家財道具もろくにない部屋を見つめ、アリョーシャは両親の反対を押し切り、再び理想の実現を諦めた。
父親にしつこくせがんで教わった「合言葉」を使いながら、アリョーシャは目の前の自分よりはるかに年上の一味からの誘いに返答した。
「わかった。ただし先に言っておくが、オレたちは『狩人』であって、狙うのは『爪』と『牙』を持つ『野獣』だけだ。丸腰の『チキン』に手は出さないし、誰も死なせない。」
アリョーシャの言葉を聞いた彼らは、ただただ呆気に取られたような様子を見せた。
目の前にいる者たちにあったのは野心だけで、心理的にも、物資的にも、そして技能的にも一切準備をしていなかった。
疑いようもなく、彼らも単なる愚か者だった。
アリョーシャはこれが良い選択ではないと感じたが、他に手もなかった。
心の中で軽く舌打ちし、アリョーシャは淡々と続けた。「『チキン』ってのは普通の商人や通行人のことだ。『野獣』は武装した追い剥ぎやギャングのことで、ヤツらのほうがモラを持ってる。それにヤツらに手を出しても、はたから見れば同業者同士の抗争でしかないから、冬契軍の注意を引くこともない。」
こうして、アラティル村初の野盗集団が誕生した。
キャラクターストーリー3
好感度Lv.4後に解放, シナリオ「死魂の夜想曲」をクリア
「狩人」になったアリョーシャが描いた理想は、とてもシンプルなものだった。
両親と約束した通り、現状を維持しつつこの厳しい冬を規律に従い平穏に過ごすこと。両親が完全に回復したら、この仕事から足を洗うこと。
しかし、理想はそう簡単に実現できるものではない。
アラティル村の「狩人」たちは「野獣」から多くの食糧を奪い取ることに成功した。その戦利品は村の老若男女の食いぶちを賄うには十分すぎるほどだった。
しかしアリョーシャの見立て通り、やはりこの連中は愚か者の集まりだった。野心に満ち私欲に目が眩んだこの連中は、ささいな口実さえあればためらうことなく最初に定めた掟を破り、人間性を捨て去って自分より弱い相手に平気で刃を振りかざす。
その口実というのが「厳冬計画」である——生活費の増大に伴い、人々は次々と知恵を絞り、別の活路を見出そうとしていた。
広大な雪原を越え、巡回する兵士たちの目を避けて、自由の地と噂されるナド・クライへと逃れようとする者たちが現れたのだ。
そしてアラティル村の「狩人」たちは、ちょうどその流浪の民たちが通るルート上にいた。
丸腰の「チキン」たちが次々と自分たちの縄張りを通り過ぎていくのを眺めるうちに、「狩人」たちは欲望を抑えきれなくなった。彼らは次々とカモフラージュを脱ぎ捨て、血に飢えた「野獣」へと成り下がった。
今やこの「野獣」たちを繋ぎ止められる唯一の「手綱」は、アリョーシャだけであった。
彼は仲間たちが悪の道に堕ちるのを阻止しようと手を尽くしたが、頼りにできるのは風前の灯火となった当初の掟と、改造を重ねた猟銃、そしてまだ牙が生え替わる途中の子犬一匹だけだった。
「あのガキと約束したのは、やつの狩りの腕を利用するためだ。そこら中にカモが転がってるってのに、今さら誰があいつを必要とするんだ?」
「あのボロっちい銃か?今じゃこっちにはいくらでも銃があるんだぞ。あいつの弾がもたないだろうよ。」
やがて「チキン」を狙う一頭目の野獣が現れた。それを皮切りに、一人、また一人と後に続いた…
ついには、ウサギのように臆病で銃すらまともに握れないタラスでさえ、機会をうかがい始めた。
アリョーシャは、彼らはもはや「狩人」ではないと悟った。今やこの集団は、かつてアラティル村に押し入ったあの強盗団と何も変わらない——いや、むしろヤツら以上に恐ろしい。何しろ、彼らは実戦経験を積み、装備も良質なものを揃えているのだ。
すべてが彼の本意だったわけではないにせよ、この集団に鋭い牙と爪を与えてしまったのは確かに自分だ。こうなった以上、事態が制御不能に陥る前に収拾することこそ、彼が負うべき責務だった。
それはまるで、真の狩人が、猛獣が村に迫った時に身を挺して立ち向かうように。
こうしてアリョーシャは再び理想の実現を諦めた。
その日、彼はトゥガリンを両親に預け、一丁の猟銃だけを携えた…
そしてその日を境に、スネージナヤ各地の雪原では頻繁に銃声が鳴り響くようになった。
それに伴い、人々の間で恐ろしい噂が瞬く間に広まった。雪原の奥深くでは残酷な戦いが繰り広げられており、その一方は完全な狂人で、近づく生物を無差別に狙撃しているというものだ。
アリョーシャは一般人を傷つけるつもりなど毛頭なかったが、狂人という肩書は時として英雄の名声よりも役に立った。
それが抑止力となり、その日から雪原の奥へ踏み込もうとする「チキン」は一人もいなくなった。その結果、一般人が略奪や暴力に遭うこともなくなった。
役人たちがようやく情報を掴み、兵士を派遣して混乱を収拾しようとしたのは、すでにその事態が発生してから何日も過ぎてからだった。雪原に響いていた銃声はとうに止み、近辺の住民たちも元の暮らしに戻っていた。
遅れてやってきたファデュイの兵士たちは雪の中で何の収穫も得られず、最終的にありふれた悪党同士の抗争だったとの結論を下し、早々に調査を打ち切った。
一方、生き残った「野獣」たちには、銃弾と鮮血で作られた新たな「手綱」がかけられた。
——絶対に、絶対に「チキン」には手を出すな。
キャラクターストーリー4
好感度Lv.5後に解放, シナリオ「死魂の夜想曲」をクリア
アリョーシャが再び人々の前に姿を現した時、彼はもはや理想を語ろうとは思わなくなっていた。
向き合わなければならない「現実」が、あまりにも多すぎたからだ。
一家の柱としての役割を果たし、トゥガリンの世話をする傍ら、「狩人」と「手綱」という二つの役割を担い続け、雪原の奥深くで密かに行動しなければならなかった。
当初、人々は『野盗の巣窟』とされるアラティル村出身の少年に対して警戒と疑念を抱いていたが、幸いにも次第に受け入れられ、信頼されるようになっていった。
彼を気にかける人々は、誠実で勇敢で熱心なアリョーシャなら、機会にさえ恵まれれば、誰もが理想とする安定した生活を送れるはずだと考えた。
そしてその「機会」は、周囲の人々の熱意に溢れた取り持ちによって、自ら扉を叩きにやってきた。
それは、ボディガードを従えた謎めいた人物だった。その身なりや立ち振る舞いからは、誰もが有無を言わせぬ威圧感を感じ取ることができた。
彼が人払いをしてアリョーシャと二人きりになると、その尊大な態度はアリョーシャにさらなる確信を抱かせた。この人物はただならぬ身分の持ち主であるだけでなく、その身分に相応しい、とんでもない厄介事をもたらしかねない、と。
これまで生き抜いてきた中で培った経験が、アリョーシャに警告していた。こういう相手には口を閉ざしておくのが一番だ。口が達者すぎると、かえって災いを招く。
「話は聞いている。激しい吹雪の中でも獲物を仕留められる、スネージナヤで一番の狩人だそうだな?」
「……」
「君の獲物を見せてもらったが、銃弾はほぼすべて脊柱か心肺に命中していた。間違いなく、多少の才能があり、良い師に恵まれたのだろう。まあ私に言わせれば、『そこそこ』といったところだが…」
その男はアリョーシャの返事を待つ気などないらしく、独り言のように評価を続けた。
「初心者はウサギや野鳥といった、何の脅威もないターゲットを選ぶ。一般的な狩人なら猛獣に銃口を向ける。そして『そこそこ』の狩人なら…野獣を飼い慣らし、自らの意のままに動かす術さえ心得ている。合っているか?」
「トゥガリンは野獣じゃない。」相棒をかばおうとする思いから、アリョーシャは低い声で抗議した。
「ああ、その子のことじゃない。私が言っているのは、『鋭い牙』や『鋭い爪』を持つ『野獣』——君の村に押し入って両親に怪我を負わせた強盗や、君と同じ村の出身でありながら約束を破った追い剥ぎの連中のことだ。」
男がその話題を持ち出した瞬間、アリョーシャは無意識にフードをかぶった。
「結果だけ見れば、君は確かに成長している。だが、優秀な狩人と呼ぶにはまだまだ遠く及ばない。一流の狩人の縄張りで、危険な野獣がこうも次々と現れることはないだろうからな。」
アリョーシャの瞳の奥に宿る警戒と困惑を見透かしたかのように、その男は軽くため息をついた。「帰ってよく考えることだ。答えが出たとき、自ずと私の依頼が何なのか理解できるだろう。」
その夜、アリョーシャはトゥガリンを抱きしめたまま、なかなか寝付けずにいた。
目を閉じると、交戦時の硝煙と炎が脳裏にちらつくのだ。
あの強盗たちは極悪人で、死んで当然だ。だが、ヤツらも困窮を極めていたのもまた事実…
同じ村の仲間が誓いを破って何の罪もない人々に手を出したなら、代償を払うのも当然だ。だが、なぜタラスのような臆病者まで道を踏み外しそうになった?
朝日がスネージナヤ・グラードを照らし始めた頃、アリョーシャはあの男の仮住まいに忍び込んだ。ただし今回は、あの猟銃がその手に持って。
「ようやく考えが定まったようだな?こんな暮らしを続けても何の意味もないことくらい、とっくに分かっていただろうに…」
その男は、アリョーシャが来ることを予期していたようだった。部屋の中はがらんとしており、男は二人分の簡単な朝食が並べられたテーブルの前に座っていた。
「それで、いったいオレに何をさせたいんだ?」
「そう焦らなくてもいい。今はまだその時じゃない、分かるな?」疲労の色を浮かべつつも強い意志を宿したアリョーシャの両目を見つめ、その男は向かいの席を指差し、落ち着いた様子で言葉を続けた。
「ひとまず座ってくれ。朝食を楽しみながら、吹き荒れる狂風が運んできたいくつかの物語を聞いてほしい。」
キャラクターストーリー5
好感度Lv.6後に解放, シナリオ「死魂の夜想曲」をクリア
それぞれの素性は徹底的に伏せられていたが、それでも「ロコット」が並外れた才能の持ち主が集まる勢力だということは、アリョーシャにも感じ取れた。
内部の匿名の人物からの推薦で、アリョーシャはついにスネージナヤ・グラード内の華麗な宮殿に出入りできるようになり、彼にとっては悪くない副業まで手に入れることになった…
精妙を極めたバレエの舞い、人を夢中にさせる歌唱、そびえ立つ豪華絢爛な建築、春のように温かい室内、そして今までに見たこともない壮大な機械…
まるで、冒険者や行商人が語る夢物語のような世界が、突如として現実になったかのようだった——飛び交う銃弾とほとばしる鮮血を見慣れた若者は、初めて「こんな世界もあるのか」と思った。
とりわけ感銘を受けたのが、様々なカードと金属の塊を使ったゲーム「七聖召喚」だ。その遊び方の重要な要素が、計算だとは——かつてあれほど苦しめられたものが、こんなにも人を夢中にさせるとは思いもしなかった。
「もったいない。もし小さい頃にこのゲームを知ってたら、帳簿の計算を教わるときに引っ叩かれる回数が少しは減ってただろうな…」
「…いや、こんなに下手くそじゃ余計親父に殴られてたかもな。ふっ…結局どっちも変わらないか。」
また対局に負けた後、アリョーシャは黙り込んでしまった。その様子を見て、今日知り合ったばかりのカード仲間が気を遣って声をかけてきた。
「よう!大丈夫か?」
「何でもない。ただちょっと考えてたんだ。あんたはこのゲームがうまいが、何かコツでもあるのかってな。」
「えっ、そうか?ははっ、それほどでもないさ!」このメジンツェフという名の若者は、他人からここまで真剣に褒められたことが滅多になかったのか、すっかりアリョーシャを親友と見なし、あれこれと語り始めた。「まあ、俺はモンドに行ったことがあるからな!あそこにはキャッツテールって酒場があって、テイワットで最強のプレイヤーが集まってるんだ…」
テイワットのプレイヤーの話から、酒場で飲んだ忘れられない特製カクテルの話…
そして風格漂う騎士団の話から、自由な歌や詩のことまで…
メジンツェフはずいぶん長く語り続け、アリョーシャもずっと彼の話に耳を傾けていた。
この若い行商人にとって、この会話は近くにいる人に自分の偉大なビジネスの計画を語り、商才と知恵を思う存分披露するだけの機会に過ぎなかった。
しかし、若き「反対者」のアリョーシャにとっては、それが新たな扉を開くきっかけとなった。
「いいか?よく聞いてくれよ。信じられないかもしれないが、俺はとある家業の跡継ぎの一人でね。今、すごいビジネスを計画してるんだ!」メジンツェフはますます興奮した様子で続けた。「この計画さえ実現すれば、家業の経営権は俺が握ることになる!そうなったら思う存分この手腕を振るって、理想を実現してやるんだ。ハハハッ!」
「それで…あんたが経営権を手にしたあとは、何をするつもりなんだ?」
「えっと、それは…」メジンツェフは言葉に詰まった。
もちろん、アリョーシャがこの問いを口にしたのは初めてではなかった。
もうずっと前から、自分自身に問いかけてきたのだ。「厳冬計画」が阻止され、空を覆う吹雪が消え去った後、スネージナヤはどこへ向かうのか、と。
だが、彼自身もまともな答えを出せずにいた。
さすが長年街角を渡り歩いてきた男だ。メジンツェフはすぐさま笑ってごまかし、二人の間の気まずい沈黙を破った。「…これはマジな話だぞ。機会があったら絶対にモンドへ行ってみてくれ!遠すぎるだなんて言うなよ。行けば分かる、俺の言ってたことは正しかったってな!あそこの酒をスネージナヤに持ち帰れば、絶対に大儲けできるぞ!」
「ああ。氷や雪が溶けたら、行ってみる…」
アリョーシャは心の中で、「理想の実現」と名付けた計画書に、新たなステップの候補を書き加えた。
もし国を出る機会があったら、最初の目的地はモンドにしよう。
テイワット最強のプレイヤーが集まると言われる「キャッツテール」があるからだけじゃない——何より、自由で温かい国だからだ。
そんな国の過去と現在を見ることができれば、スネージナヤの未来のために少しはいい答えが見つけ出せるかもしれない。
「トゥガリン」
好感度Lv.4後に解放
スネージナヤで暮らす多くの人々と同じく、子犬にはこれ以上ないほどシンプルな理想がある。
それは、たくさんの食べ物と温かい家だ。
だが、人間すら身を守ることが難しい時代に、そんな理想は贅沢すぎる。
子犬に突きつけられた現実は、雪原に捨てられ、身を丸めて静かに死を待つことだけだった。
そんな状況に遭遇したアリョーシャにも、大したことはできなかった。彼はポケットから最後に残った二本のソーセージを取り出すと、その場にしゃがみ込んで無造作にちぎり、子犬の足元に放ってやった。
その後、いくらか体力を回復した子犬は周りをうろつきながらついてこようとしたが、彼は無情にも立ち上がってその場を去った。
自分の家の備蓄ではそもそもペットが飼えないことは明白だ。ましてや今の彼は、とても危険な任務を背負っていた。
彼が行った観察によると、近頃の雪原では人を食らう巨大な熊が活動している。
毛皮をできる限りきれいな状態のまま持ち帰り、発砲回数を減らすため、アリョーシャは雪に掘った穴の中に身を潜め、自らを囮にして獲物がかかるのを静かに待ち構えていた。
ところが、そこにはアリョーシャが狩ろうとしていた巨大な熊以外にも、招かれざる「客」が現れた…
あの子犬がすっかり体力を取り戻し、なんとアリョーシャの匂いを辿ってここまでついてきたのだ。
「チッ、まずいな…」
熊がアリョーシャに迫るその瞬間、子犬は一切ためらうことなく、まだ幼い鳴き声で激しく吠え立てた。
熊はその鳴き声に気を取られ、振り返る。分厚い背中を狩人に向けた時、アリョーシャは一撃で仕留めるチャンスを失ってしまった。
だが、熊が子犬に飛びかかろうとした瞬間、アリョーシャは考えることをやめ、何かに取り憑かれたかのように引き金を引いた。
鋭い銃声と血肉を貫く鈍い音が響き渡る。激痛に唸り声を上げた熊は、本能に駆られるままに逃げ出した。
アリョーシャには、先ほどの一撃が熊の臓器に命中しており、追撃を続ければ確実に仕留められることが分かっていた。
だが彼はその場に留まったまま、追撃によって生じる損失と、潜在的なリスクを計算していた…
しかし、子犬に計算はいらない。その世界はシンプルなのだ。
——恩人の命を狙った巨獣は、自分に怯えて逃げたのだ。追いかけて、できる限り遠くへ追い払わないと。
「これは割に合わないな…」
口では文句を言いながらも、アリョーシャもその素早く動く白と黒の混じった影を追った。
お茶を数杯飲める程度の時間をかけ、アリョーシャはようやく子犬に追いついた。その時、子犬はすでにピクリとも動かなくなった巨大な熊の上に立っており、荒く息をつきながら胸を激しく上下させていた。
だが、アリョーシャの足音を察知した子犬はすぐさま頭を上げ、毛糸玉のような短い尻尾を振った。
その興奮に満ちた誇らしげな様子は、まるで本当に恩人を守ることに成功し、自分の力だけで十倍以上の体格差がある熊を噛み殺したかのようだった。
そしてその力強いまなざしは、自分はこれからもずっとこの狩人のことを守り続けると宣言しているかのようでもあった。
互いに譲らないまましばらく時間が経過し、ついにアリョーシャが根負けした。
「分かった、お前の言う通りだ。狩人に猟犬は欠かせない…名前をつけてやらないとな…」
「ワン?」
「…今日からおまえは『トゥガリン』だ。大きく育てよ。じゃないと、熊狩り犬の名にふさわしくないからな。」
「ワン!」
神の目
好感度Lv.6後に解放, シナリオ「死魂の夜想曲」をクリア
謎の人物が訪れてからの数日間、アリョーシャの日常にこれといった変化はなかった。彼は相変わらず大半の時間を原野で過ごし、自分が演じるべき役割を粛々と演じ続けていた。
だが、もしその気がある者が注意深く雪原の銃声を記録していれば、気づいたことだろう——あの「狩人」が引き金を引く頻度が、明らかに減っていることに。
たとえ決心を固めていようと、狩りの必要性を理解していようと、狙うことにも狙われることにも慣れきっていようと、アリョーシャは相変わらず血に対する嫌悪感を拭い去れずにいた。
特に、「ロコット」からもたらされた情報を得てからは。
「厳冬計画」に関する数々の機密情報は、彼の長年の推測を裏付けるものだった。この国が抱える最大の問題は、傍若無人に振る舞うギャングでも、絶えず湧き出る悪党でも、民を食い物にする腐敗した役人たちでもないのだ。
ヤツらは、この極寒の氷と雪に覆われた地が生み出した合併症にすぎない。
根源を絶たない限り、そのような些細な問題は次々と噴き出し続けるだろう。
猟犬の訓練ですら、満腹まで食わせた上に、褒美で干し肉までくれてやるのだ。底なしの欲望を持つ人の心なら、なおさらだ。
だとしたら、オレは銃口を向ける相手を間違えていたのか?これまで流してきた血に意味はあったのか?
そんな考えに陥るたび、吹雪の中でも獲物を正確に捉えられるほど鮮明だった彼の「視界」は、ぼんやりと曇ってしまうのだった。
かくして、アリョーシャは迷い始めた。盗品を返す気さえあれば、たとえ追い剥ぎが「チキン」に手を出してはならないという鉄の掟を破っていたとしても、命乞いをすれば手加減してやることを選んだ。
だが、野獣は彼の慈悲など理解しない。彼らにとって、引き金を引く手を止めることは軟弱さの証にすぎない。アリョーシャが幾度となく銃口を逸らし続けるうち、ついに彼の身に危機が降りかかった。
それは入念に仕組まれた罠だった。アリョーシャが遮蔽物の裏から姿を現し、ありふれた略奪を止めようとした時、ひざまずいて命乞いをしていた「野獣」と、恐怖に怯えきっていた「チキン」が同時に変装を解き、一斉に彼へと牙を剥いた。
幾重もの包囲と終わりの見えない消耗で、アリョーシャは次第に劣勢に追い込まれた…
体力は尽きる寸前、弾帯に残された弾も残りわずかとなっていた。
ハチの巣のように穴だらけになった遮蔽物の後ろに隠れた彼は、最後の干し肉をトゥガリンの口に押し込んだ。
「トゥガリン、逃げるぞ。」
その瞬間、突如として入り乱れた銃声が包囲網の一角を引き裂いた。
その一瞬の混乱に乗じて、アリョーシャはなんとか死地を脱した。
その時、目を閉じたまま闇雲に銃を乱射し、知らず知らずのうちに包囲網に突破口を開いた人物が彼の視界に入った。あの姿には見覚えがある——タラスだ。
銃すらまともに握れないその男が、すでに街に居を構え普通の暮らしを送っていることを、アリョーシャは知っていた。再び死地に足を踏み入れる理由など、彼にはないはずだった。
それでも彼はやってきた——震える両足を引きずりながら。
タラスは肩で息をしながら、自信なさげに言った。「みんなにはまだお前が必要なんだ…」
目の前で激しく震えながら必死に銃を握るその男を見て、アリョーシャの心に立ち込めていた濁った霧が、たちまち晴れていった。
この国が抱える病の根源を何とかしない限り、当てのない戦いで血を流したところで何の意味もない…
だが、滅ぼすべき悪を滅ぼし、堕落していない人々を守る。それが「誰もが食事に困らず、互いに銃を向けずに済む」という偉大な理想の前提ではないか。
そして、タラスが悪事から足を洗えたことが、一番の証拠ではないか。
アリョーシャの鮮明な「視界」が戻ってきた。
その願いのためなら、血に染まったって構わない。轟く暴風に身を委ね、巨獣と氷を引き裂くことも——もちろん、暴風が方向を見失ったときは、それ自体に銃口を向けることもためらわない。
薄っぺらい申請書を手にし、アリョーシャは再びあの素性の知れない男と面会した。
「あんたたちの仲間になってもいい。だが、命令に従うという保証はない。」
「それでいい。我々『ロコット』の理念は元よりそういうものだからな。君が何をしようと、君の自由だ。」アリョーシャの腰に下げられた、美しい光を放つ「小道具」が目に入ったのか、その男は珍しく笑みを浮かべた。「それに、私個人の立場から言えば、君自身の選択にこそ期待している。」
こうして、轟く暴風の中に、雷のごとく駆け抜ける狩人が加わった…
初めまして…
よう。オレはアリョーシャ、狩人だ。野盗の連中に聞いて回れば、オレのもう一つの顔を知れるかもしれないが——とりあえず、オレたちだけの秘密にしておいてくれ。
世間話・銃の技術
ただの訓練と実際の狩りじゃ、身につく銃の技術は比べ物にもならない。当然、戦場だけで身につく技術もあるが…まあ、それはどうでもいいか。
世間話・里親
子犬を飼ってみないか?いろんな犬種が揃ってるから、もしその気があれば言ってくれ。あんたなら、オレも安心して譲れる。
世間話・勘定
これは家に仕送りする分で、こっちは「組織」の仲間の薬代。猟銃の手入れに必要なモラは…ふん、次はどこの野盗を狩りに行くか。
雨の日…
これじゃフードがずぶ濡れに…おい、トゥガリン、水を飛ばすな!
雷の日…
待ち伏せでもするか?今なら雷鳴に紛れて不意打ちできる。
おはよう…
毎朝、森の鳥がチュンチュンと騒がしいな…何匹か撃ち落とせば、静かになるか?
こんにちは…
オレは昼食はたいてい野外で済ませるが、真似するのはおすすめしない。
こんばんは…
夜が来た。珍しい獲物は、この時間になってようやく活動を始めるんだ。
おやすみ…
先に休んでろ。オレは夜にしかできない用事を済ませてくる。
アリョーシャ自身について・トゥガリン
初めて会ったときのトゥガリンは、雪の中に捨てられてて、丸くなったまま立ち上がることすらできなかった。だが、なかなか根性があってな、ソーセージを二本食わせたらオレの足元を駆け回るようになったんだ。別にペットを飼えるほど食料が余ってるわけじゃないが、狩人に猟犬は欠かせないだろ?
アリョーシャ自身について・猟銃
この猟銃は元々親父から譲り受けたものに、オレが全体的に改造を施したんだ。オレに言わせれば、命に関わる武器ってのは拾おうが、奪おうが、買おうが、どれも信用できない。一緒に死線を越える相棒なら、すべてのパーツを把握しておくべきだろ?まあ、手入れや改造にはそれなりにモラが必要で、出費の穴埋めのためにメシを抜く羽目になることもあるんだが…
狩人と冒険者について…
以前にも言ったが…未開の荒野を前にしたとき、狩人は獲物を仕留めれば引き返すが、冒険者はさらに先へ進もうとする。つまり、狩人であるオレは、天地を揺るがすような大事件とあまり縁がない。とはいえ、たまにはあんたのような冒険者から、スリル満点な逸話を聞くのも悪くないな。
理想について…
スネージナヤは最終的にどんな国になると思う?ふっ…他人とこんな話をするのは初めてだ。次食うメシの心配をする村人も、人々を騙そうとたくらむ野盗も、こんな話題で話し合う余裕なんてなくてな。だが、あんたはちょうどいい話し相手になってくれるだろ。ああ、今すぐ議論したいわけじゃない、オレももう少し考えさせてくれ。なにせ、この問いの答えこそが、オレたちが普段「理想」と呼んでるものだからな。
「神の目」について…
なんでも、「神の目」は所持者の願いを象徴してるらしいが…オレは「願い」なんて漠然とした言葉より、実際にそれがどう役立つかのほうが気になるんだ。もし、オレの能力を強化できると気づいてなかったら、とっくにモラに換えてただろうな。
シェアしたいこと…
スネージナヤの雪原を歩く者にとって、合言葉の把握は重要なスキルだぞ。万が一、フェイのギャングや野盗に遭遇しても、口が達者なら余計なトラブルを避けられるからな。ああ、もし「チキン」を探して辺りを見回してる連中がいたら、身ぐるみを剥いでやれ。「チキン」ってのは暴力に抵抗する力がなく、多少の金品を持ち歩く通行人のことで、そんな「チキン」にしか手出しできないやつは、野盗の中でも三流だ。あんたとオレなら、一瞬で片付けられる。いわば、毒をもって毒を制すってやつか。ヤツらに冬契軍に報告する度胸なんてないから、泣き寝入りさせてやればいい。
興味のあること…
随分前から噂に聞いてるぞ。モンドには「キャッツテール」という酒場があって、そこではテイワット各地から集まった七聖召喚の達人たちが腕を競い合ってるそうだな。もし外国へ行く機会があれば、真っ先にそこに行ってみたいと思ってる。唯一の問題は、モンドがあまりにも遠すぎることだ…はぁ、なぜスネージナヤにはそんな酒場がないんだろうな?
「女皇」陛下について…
オレにとって、女皇陛下はこの大地に降り積もる雪のような存在だ。オレたちに骨の髄まで凍えるような寒さを与える一方で、煩わしい穢れを消し去ってくれる。いつの日かあの方も慈愛の心を示し、雪国の子であるオレも、雪解け後のスネージナヤを見ることができるんだろうか。
オデットについて…
オデットがロコットのメンバーだと知った時は驚いた。ファデュイの中に、オレたちの理念の賛同者がいるなんて思うはずないだろ?とはいえ、こうなってくると、あの理想を実現するのは想像してたほど難しくないはずだ。この国の未来には、まだ期待できる。
ヴォジャニーツァについて…
ヴォジャニーツァはロコットの重要な情報源で、オレもよく話を聞きに行く。ヤツの情報はとても役立つんだ。ただ、仕事以外の話になると、何を考えてるのか分からないことが多い。オデットはごく自然に会話できてるようだが…まさか、女同士にしか伝わらない合言葉があるのか?
バレリーについて…
初めてバレリーと会った時、ヤツはオレの前に立ちはだかって、なんとかの条令の第何条に基づきオルジェイナヤ・パラタに近づけさせはしないと、立ち去るよう命じてきた…普通に考えれば、猟銃を担いでオルジェイナヤ・パラタの近くで物陰に隠れてる人間を見かけたら、その場で取り押さえるべきじゃないのか?オレとしては、一悶着起こす覚悟はできてたんだが…まあ、何事もなかったおかげで、あそこに顔見知りが一人増えた。オレとヤツは、考え方がよく似てるように感じる。お互いの間に引いた明確な一本の線、それを越えない限りはうまくやっていけるはずだ。
ミティヤについて…
オレはまともに学校に通ったことがないから、ミティヤみたいなタイプの人間とはそりが合わないと思ってた。だが、ヤツが自ら進んでオレの銃を何度か改造してくれたことで、そんな心配は無用だったと気づいたんだ。ミティヤはとても気さくな近所の子供として接すればいい。唯一気を付けるべき点は、ヤツが「科学者の合言葉」をぶつぶつと呟いてる時に邪魔をしないことだな。
アリョーシャを知る・1
オレの秘密を知りたいだと?今のところ言えるのは、「狩人」って肩書きはとても使い勝手のいい隠れ蓑だってことくらいだな。
アリョーシャを知る・2
以前、動物に照準を合わせるのと、人間に照準を合わせるのとでは何が違うのかと聞かれたことがある。オレは答えなかった。その二つには確かな違いがあると信じてるが…銃を撃つ回数が増えるにつれ、獲物が動物だろうが人間だろうが、変わりなく引き金を引けてしまってることに気づいたんだ…だから、人に銃口を向けるのは好きじゃない。いつかその違いを忘れてしまうんじゃないかと恐れてるんだ。
アリョーシャを知る・3
幼い頃、オレの家は強盗団に押し入られて、家中の金品を奪われたことがある。両親は心配ないと言ってオレを慰めたが、財産を失うことがオレたちにとって何を意味するのかは分かってた。だからオレは自分の能力を利用して、その強盗団を追跡したんだ。それが動物以外の獲物を狩って、この手を血に染める初めての経験だった…後悔はしてないぞ、あんな凶悪な強盗は代償を払って然るべきだったからな。ただ、ヤツらも生活に困窮してたことに気づいた瞬間から、この国にとっての最大の問題はあんな強盗じゃないと理解し始めた。この国が抱える本当の問題を見出せなければ、この手を染めた血は何の意味も持たないんだ。
アリョーシャを知る・4
オレがロコットに参加すると決めたのは、その理念こそが今のスネージナヤになくてはならないものだと思ったからだ。だが、それもいつかは必要とされなくなる日が来ることも分かってる。オレたちの奮闘が実を結べば、多くの物事が変化するだろう…その時になって初めて、本当の試練が始まるんだ。
アリョーシャを知る・5
オレから見れば、「現実主義者」はこの世界で最も打算的な人間かもしれない。ヤツらは金と権力、そして人々の心の奥底にある薄汚い部分から目を離さない。一方で、「理想主義者」はこの世界で最も気高い人間かもしれない。盗みや欺瞞を軽蔑し、わずかな不正も見逃さない。実は、「現実的理想主義者」と呼ばれる人間も存在する。その両者の間で板挟みになって、毎日もがき苦しみながら生きてるんだ。
アリョーシャの趣味…
改造、手入れ、試し撃ち…オレの銃への関心は、戦闘のために必要だからだと思い込んでた。だが、あまりにも多くの時間とモラを費やしてることに気づいてからは、趣味だと認めざるを得なくなったな。
アリョーシャの悩み…
改造にかかるモラ、手入れにかかるモラ、試し撃ちにかかるモラ…しっかり計算してみれば、最大の趣味は最大の悩みのタネになり得ることに気がつくだろ。
好きな食べ物…
漬け込んだ肉、保存が利くパン、焼くととろけるチーズ…質のいい食材があれば、たとえ雪原でも火さえ起こせば美味いメシを用意できるぞ。
嫌いな食べ物…
殻付きの食材は好きじゃない。カニやロブスターの類だな。あれだけのモラを払って、あれだけの手間をかけて、ハサミや棘と格闘してまで、ほんの少しの身を食べたいのか?全く割に合わないし、嬉しいとも思わない。
贈り物を受け取る・1
ありがとう、美味いな…これは、保存して後で食べることができるのか?
贈り物を受け取る・2
ん…珍しいジビエを紹介してやろうか?もっといい食材を加えれば、この料理はさらに美味くなるはずだ。
贈り物を受け取る・3
…食べ物を粗末にするわけにはいかない。雪原の村には、きっとオレ以上にこの食べ物を必要としているやつがいるはずだ。
誕生日…
今日はあんたの誕生日だろ?オレからも祝わせてくれ。オレが物心ついた頃からずっと、大人たちにとって「誕生日を祝う」のは贅沢なことだったんだ。貴重な小麦粉やクリームを調達してケーキを作るだけじゃなく、とっくに市場から姿を消した精巧な小物を探し回って、プレゼントにしなきゃならないんだからな。だが、子供たちに非はない。誕生日とは本来、そうあるべきだろ?いつか、スネージナヤのすべての子供たちが、こんな風に誕生日を祝えるようになることを願ってる。だからこそ、あんたのために心を込めてプレゼントを用意し、祝いの言葉も書いてきた。大切な友人に幸せな誕生日を過ごしてもらうことは、オレが掲げる理想の実現へ向かう第一歩にふさわしいと思わないか?
突破した感想・起
いい感じだ。射撃の精度がより正確になった気がするぞ。
突破した感想・承
トゥガリンとの連携がさらに良くなった。こいつも成長してるな。
突破した感想・転
的に命中する回数が増えたが…これは本当に喜んでいいことなのか?
突破した感想・結
あの理想を実現するまで、あとどれほどの道のりを歩まなきゃならないんだ?
宝箱を開ける・1
取り忘れはないか?よく確認するんだ。
宝箱を開ける・2
換金できそうなものは入ってたか?
宝箱を開ける・3
しまったら、悪党に目をつけられる前に行くぞ。
仲間HP低下・2
無理するな、獲物はオレが見張ってる。