스토리
キャラクター詳細
遥か昔のスネージナヤでは、街のいたるところに水の精たちの姿があった。ある者は舞台の上で高らかに頌歌を歌い上げ、ある者は街頭で愉快な小唄を口ずさみ、またある者は歌声で人を水際へと誘い込んでは、勢いよく水面から飛び出し、好奇心に駆られた人に向けて、笑いながら水を浴びせた。水をかけられた人は一瞬むっとするものの、その犯人を見て思わず頬を緩ませる。そして当の水の精は、尾ひれを振って水の中へと去っていくのだ。
…だが、時の流れとともに舞台や街から静かに歌い手たちの姿が消え、水底の旋律もまた、暗流とともに静寂の彼方へと流れ去った。あの水底のかすかな歌声も、二度と聴けなくなるのではないか——人々は不安に駆られ憶測を巡らせた。
しかしある朝、人々はヴォジャニーツァが変わらずコロレフスキー劇場の舞台に立ち、歌っていることに気づいた。それはまるで、過ぎ去りし日々が色褪せることなく、かつての歓びが今も続いているかのようだ。
彼女が街に留まった理由を知る者は少ない。そして、彼女に直接それを尋ねようとする者もいなかった。誰もが、二度とヴォジャニーツァと話せなくなることを恐れていたからだ。
彼女は、自分の歌声を愛する観客たちを失望させたくなかったのか?あの輝かしい舞台を離れたくなかったのか?あるいは、流れに逆らい、たとえ同族と袂を分かつことになろうと惜しくないと思えるほどの、大きな理由があったのだろうか…?
観客たちにとって、この問いの答えを詮索することに意味はない。何よりも重要なのは、ヴォジャニーツァの歌声を聴け、その調べに陶酔できることなのだ。
もちろん、その水の精の歌声の虜になりたいのなら…
「立見席ですか?当劇場は設けておらず…あ、椅子の持ち込みもご遠慮ください。」
「扉を開けてほしい…?そんなことしたら、中のお客様が凍えてしまいますよ…」
「申し訳ありませんが、臨時の清掃員の募集はしておりません!」
…チケットを手に入れることが先決だ。
キャラクターストーリー1
好感度Lv.2後に解放
ヴォジャニーツァの歌声はかつて、彼女の同族たちがデール・グラードで過ごした何の憂いもない子供時代のように、愉快と喜びに満ち溢れていた。
その頃、水の精たちはただ心の赴くままにあちこちを巡っていた。あらゆるものに等しく、祝福の賛歌を贈っていた。
…「失地王」ヴォジャノーイ・ドンベルティルと「血に渇きし者」ミスティスラフ王が同盟を結ぶまでは。勇猛で俊敏な水の末裔は彼に栄誉と王冠をもたらしたが、彼の娘であるワセリーサ・ヴォジャノヴナは、水の精の冷たい血が湖面に凍りついて漂うのを見たくはなかった。彼女は淡い血の色をした氷の花を捧げ持ち、岸辺で沈黙に陥った水の精一人ひとりのために涙を流した。
そうして彼女は去り、武器を執ることを望まないすべての同族を連れて、モノマフ・スネージヌィ皇帝の宮廷を訪れた。
モノマフ皇帝は称号を授け、ワセリーサ・ヴォジャノヴナはそれを受け入れた。蒼星の恩寵を賜りたいのなら、その称号を帯びなければならないことを彼女は知っていたのだ。
しかし、それに伴う冠、財宝、領地をヴォジャノヴナはことごとく拒絶し、故郷を離れた水の精はただ皇帝にこう言った。
「わたくしはこの冠が要りません。心も同じように淀んでしまった者の頭にしか被せられないのですから。」
「わたくしはこの財宝が要りません。本来無意味な私利私欲に囚われた者たちをしか満たせませんから。」
「わたくしはこの領地が要りません。すべての水と大地は本来、いかなる君主にも属すべきではないのですから。」
「他に求めるものはございません。ただ、水の眷属が二度と哀しき歌で武器を研ぐことのないよう願うのみです。彼らは真実の愛を心に抱くすべての者のために歌うべきであり、すべての歌は彼ら自身の心にのみ捧げられるべきなのです。」
モノマフ皇帝はワセリーサ・ヴォジャノヴナの願いを聞き入れて、蒼星の水の精たちがもう他人の心に駆り立てられなくて済むようにした。同時に、皇帝はヴォジャノヴナと盟約を結んだ。たとえ自ら戦陣に参加したい水の精がいたとしても、武器を握る必要はないと定めた。軍陣において、水の精たちは盟約の定め通り、いかなる武器も持たず、人と殺し合うこともなかった。彼らはそれでも自分たちなりのやり方で、モノマフ皇帝の庇護に報いた——
水の精は各軍の兵士のために情報や伝言を届け(その中には恋人同士の私信も多く含まれており、水の精はそうした手紙を特に好んだ)、負傷者を連れて流れに乗って速やかに移動し(彼らがいかだを引く技術は目を見張るものだった)、歌声で恐怖に怯える戦士たちを安らかに眠らせた(多くのメロディーが後世に受け継がれ、名曲となっている)。
湖の波が澱んだ血に染まることがなくなり、蒼星の光が大地の四方八方で光輝を放つようになり、寒雪の下の哀しき歌もついに終章を迎えた。デール・グラードの氷の湖の岸辺にも、ようやく薄紅の血の色をした氷の花が浮かび上がることはなくなった。
そしてワセリーサ・ヴォジャノヴナは水の精たちを呼び集め、こう告げた。
「お行きなさい。自由に、この世の愛すべきすべてのものと、万物を愛する真心を持った人たちのために歌うのです。」
「春の雪と冬の花、秋の太陽と夏の果実に伝えるのです。もう誰も季節の移り変わりを見誤ることはないのだと。」
「水と大地に伝えるのです。万物はとうに聴くべきだった賛歌に耳を傾けることができるのだと。」
「農夫、職人、兵士、君主、そして全ての民に伝えるのです。この世界は愛すべきもので、歌い称えられる価値があるのだと。」
こうして、スネージナヤ・グラードは水の精たちの自由な歌声を迎えた。
キャラクターストーリー2
好感度Lv.3後に解放
水の精一族の中でも極めて優れた歌唱力を持つ歌手として、ヴォジャニーツァの両親はすぐにスネージナヤ・グラードで名を馳せた。数え切れないほどの劇場から出演依頼が届き、彼らも喜んでそれに応じた。
でも彼らが最も好んだのは、自分たちの小さな荘園で小型のプライベート公演を開くことだった。この公演では誰もが身分や地位を忘れる必要があり、参加者はただ歌への愛のみを頼りに入場することができた。
当時のヴォジャニーツァはまだ幼かったが、すでに歌声を聴くコツを心得ていた。下の階でフェイと人々が共に楽しく歌う時、彼女はそっと窓を開け、微かな陽光の中で合唱する人々をじっと見つめた。彼女の両親の導きにより、無数の異なる声が互いに交錯し、抱擁し合う。旋律がそのように空中に漂っていく様は、まるで彼らの間にいかなる違いも最初から存在しなかったかのようであった。
——同じ世界の子なのだから、万物には本来何の違いもない。
小さなヴォジャニーツァは目を瞬かせながら、両親が自分に言ってくれた、そして「龍女」ワセリーサ・ヴォジャノヴナがかつて口にした言葉を思い返した。
「お行きなさい。自由に、この世の愛すべきすべてのものと、万物を愛する真心を持った人たちのために歌うのです。」
ヴォジャニーツァは思った。この世界にはこんなにたくさんの人がいて、きっとみんな、多くの心からの愛を抱いているのでしょう。水の精はちょっとしかいないのに、全部歌い切ることなんてできないじゃないか、と。
「そんなに先のことまで考える必要はないわ、愛しいヴォジャニーツァ。」母親は優しく言った。「歌の秘訣は、次の一曲をどう上手く歌うかだけを考えることよ。」
「その通りだ。次の歌、次の歌、そしてまた次の歌。」父親は微笑みながら言葉を継いだ。「水の中を泳ぐようなものさ。一度に尾をひと振りするだけでいい。そうしているうちに、遠くまで泳げるようになるんだ。」
「じゃあ、あたしはずっとずっと長く歌うんだね。」と、ヴォジャニーツァは言った。
「そうだよ。」母と父は答えた。「私たち水の精は、確かにこの世界のために、まだまだ長く歌い続けるんだ。」
「でも幸い、私たちが愛するには十分な時間がある。」
キャラクターストーリー3
好感度Lv.4後に解放
ヴォジャニーツァの歌声は、彼女がスネージナヤで幾度となく披露してきたように、いつも美しく響き渡っていた。
もちろん、この数え切れないほどの「歌唱」の大部分は、黄金に煌めく舞台の上で行われたわけではない。
舞台の外でも、ヴォジャニーツァは面白い公演の場を数多く見つけていた。時には人を驚かせることもあったが、それらの「歌唱」の中で、彼女は歌い手であると同時に聴き手でもあり、自ら舞台に上がって公演をしつつ、また他人のために拍手を送るのだった。
ヴォジャニーツァは、川辺に沿って売り声を上げながら進む行商人の後をついて行ったことがあった。その行商人は名もなき曲を口ずさみ、手にしたおもちゃはチリンチリンと音を立て、子供たちは笑い声を上げながら彼の周りを走り回っていた。彼が口ずさむ小唄は軽快で楽しく、子供たちもたどたどしく合唱した。時が流れ、行商人が永遠の眠りについた後、成長した子供たちがかつての場所を訪れて弔い、手にした花を水中に置いた時、突然見え隠れする鰭を目にした。さらには、水中から幼い頃に聞いた曲がかすかに響いてくるのだった。大人になった子供たちも思わず再び声を上げて合唱し、歌声は水の精と共に波に乗って流れ、子供たちはこの歌声がその昔の友達の夢まで届くようにと祈った。
ヴォジャニーツァは建設中の駅を訪れ、列車の修理をする労働者たちの掛け声に、じっと耳を傾けたこともあった。労働者たちは不思議に思った。なぜ小さな水の精は、火花が飛び散る工事現場にわざわざ居座ろうとするのか?しかも、耳当てすらつけずに。だが、心優しい労働者たちはそれ以上詮索しなかった。どうせこの小さな水の精がいる場所は安全だし、火の粉が彼女の美しいドレスを焦がすこともない。そうして労働者たちは再び工具を振るい、鋼鉄や炎、そして氷や雪を相手にひたすら格闘を続けた。吹雪になると、労働者たちは手にしていた工具を置き、強い酒で冷え切った胸を温めようとした。皆が杯を掲げた時、それまでずっと耳を傾けているだけだった水の精が突然歌い出し、先ほどの掛け声のリズムに合わせて、軽やかに口ずさみ始めた。労働者たちは茫然として目を瞬かせたが、すぐに大声で笑い出し、ささやかな合唱を始めた。小さな水の精の口ずさむ歌声は、労働者たちの荒々しく、またよく通る掛け声と一つになり、鋼鉄と吹雪の中で力強くこだました。
ヴォジャニーツァは自分の心の赴くままに、あちこちを巡り続けた。種まきの時期を迎えた広大な農地を訪れると、農家の人々が種を撒きながら節気を判断する数え歌を口ずさんでいた。学生であふれる学校を訪れると、子供たちがワイワイとふざけ合って笑い、即興で作った歌で友達をからかっていた。オープンしたばかりのレストランを訪れると、内気な店主が無理をして大声を張り上げ、でたらめな曲で呼び込みをしていた…
最後には、一人の小さな水の精が劇場で歌うのを面倒くさがり、むしろ街の外に留まって、自分の歌声を荒野に響かせることを好んでいると、多くの人に知れ渡った。
まるで流れる小川が自ら水路を切り開いたかのように、その思いがけない水流に潤された万物は、みな喜んで彼女と共に笑い合った。
キャラクターストーリー4
好感度Lv.5後に解放, シナリオ「死魂の夜想曲」をクリア
だが、蒼星の残光が消え去ると、スネージナヤ・グラードの街中からも歌声が失われた。
レストランの入り口に居座って離れようとせず、自分の歌声と昼食を交換しろと騒いでいた水の精は去った。彼は店主の元に自分の原稿をすべて残し、これでこれまでの食事代を相殺してほしいと言い残した。いつも屋根の上に座って足をぶらつかせ、わざとおかしな歌を歌っていた水の精は去った。彼女は自分の頭に飾っていた花を、いつも屋根の下で地団駄を踏み、近所迷惑だから早く降りてこいと彼女に怒鳴っていた小さき者に残した。街にはお湯に浸かれる場所が一つもないといつも不満をこぼしていた水の精は去った。彼女は元々、風の精と一緒に最高の氷の湖を探しに行き、自分が本当に寒さを恐れないかどうかを風の精に見せると約束していた。街の宝石店の宝石のセンスがひどすぎるといつも嫌がり、店長と永遠に反りが合わなかった水の精は去った。彼は自分が持っている最高の真珠と宝石を残し、実は店主がスネージナヤで一番美しいアクセサリーを作れるとずっと信じていたのだと伝えた。スネージナヤでどうやって花を育てられるか、いつも考えていた水の精は去った。元々彼女はぴったりの種を見つけていて、あと少し時間があれば、彼女の植木鉢の中で新芽が開花するはずだった。
人々はフェイたちが去ることを前から確かに予感していたが、いざ本当に静まり返り、歌声がすっかり途絶えたこの日を迎えると、やはり戸惑いを隠せなかった。生活には何の支障もなく、日常の営みは相変わらず順調に進んでいる。だが、唐突でささいな虚無がすでに生活の中へと侵入していた。すべてはいつも通りでありながら、完全に今まで通りというわけではなくなったのだ。
まるで、住み慣れた家の中からお気に入りの壁掛けの絵がなぜかなくなってしまったかのように。綺麗な帽子から特徴的な縁飾りが急に消えてしまったかのように。あるいは、完璧だったはずのご馳走の中で、突然ある一品の料理に調味料が入っていないかのように。こうした細部は、部外者から見れば本来気にする必要のないことだが、それらを深く愛する者にとっては、見て見ぬふりをすることなど到底できないのだ。
この奇妙な違和感の中、人々は茫然と窓を押し開け、静寂の空気から微かな振動を捉えようとした…
すると、本来全く希望を抱いていなかった人々は、なんと本当に微かな歌声を耳にしたのだ——その歌声は、あの最大のコロレフスキー劇場から響いてきていた。驚いた人々は思わず劇場の入り口へと集まった。そして人々の視線の先で、一人の水の精が全員に向けて高らかに宣言した。
「本日のコロレフスキー劇場の公演は、通常通り行うわ!」
帽子を被った男性が突然声を上げた。
「行かなかったのですか?」
「ええ、行かなかったわ。あたしの公演はまだ終わっていないもの。」水の精は平然と笑った。「この公演は七日間連続でやるの。今日はまだ二日目だわ。」
「じゃあ、七日後には行ってしまうのですか?」
目の下にクマを作り、一目で寝不足だとわかる少女が尋ねた。
ヴォジャニーツァは観客を見つめ、観客もまた、今や街中で唯一舞台に立って歌い続けているこの水の精を見つめていた。
「ううん。」ヴォジャニーツァは笑って答えた。「あたしが歌いたい歌は、七日じゃ歌いきれないわ。」
「さあ!みんなチケットを持って入場してね!体を温める甘いお酒は通路のそばに置いてあるわ。」
「ブランケットと火鉢、望遠鏡も用意してあるわ。必要な人は自分で持って行ってちょうだい。」
「急いで、もうすぐ公演が始まるわ!」
キャラクターストーリー5
好感度Lv.6後に解放, シナリオ「死魂の夜想曲」をクリア
「…愛おしいヴォジャニーツァ、あなたのことを恋しく想っている。前にも言ったように、あなたが望むなら、いつでも帰ってきていいのよ。」
これは遥か遠くの凍らない湖から送られてきた、故郷からの手紙である。帰郷した水の精たちは魚に手紙を託し、自分たちの妹を呼んだ。自分たちの妹が——そして大部分の水の精が——もともと今の街に長く住むのには適していないことを彼女たちは知っていた。あそこの人々の心は乱れ、混乱と喧騒に満ちており、誰もが舞台を独占しようとして、他の者と穏やかに合唱することなど決して望まない。無数の声が互いに争い合い、本来ならば調和のとれた優雅な楽曲になるはずのものを、耳障りで騒がしく粗野な雑音へと掻き乱してしまう。どう考えても、そこは歌を歌うにも聴くにも適した良い場所とは到底言えなかった。
ヴォジャニーツァはしばらく考えた後、返信の書き出しとしてこう綴った。
「戻ってもいいわ。でも、前に言った通り…」
「…あたしが戻りたいと思うたびに、まずはスネージナヤ・グラードで十人を探して、あたしの歌声を心から愛しているかどうか確かめるの。」
「たとえ一人でも、心を込めてあたしの歌を聴いてくれているなら…」
この街にはもちろん、ヴォジャニーツァの歌を愛する人がいる…何せ、コロレフスキー劇団のプリマドンナの公演には、ものすごく価値があるのだから。手に入りにくいチケットを一枚でも手に入れることができれば、間違いなくどんな人の機嫌でも取れるだろう。そのうえ、プリマドンナと言葉を交わせただなんてことになれば、絶好の話のネタになる。話を少し盛れば、上流階級の紳士淑女たちだって驚きの声を上げるかもしれない。ヴォジャニーツァの直筆の返信ともなれば、いくらお金を積んでも手に入らない代物になる。必要とあらば、きっと収集家にいい値段で売れるはずだ。もちろん、プリマドンナはたまに道端や野外で歌を口ずさんで練習しているらしいから、タイミングさえ合えば、偶然の出会いを偽装できなくもないだろう。
…あたしは、彼らのために残りたいのかしら?
でも、彼らはあたしの歌声にちっとも耳を傾けようとしないわ。ただ自分の思いのままに、あたしの歌声へ虚妄に満ちた重々しい冠をいくつも被せたいだけなのよ。彼らは全然見えていない——見ようともしていない——その冠があたしの喉を押し潰して、軽やかで心地よいはずの歌声を重苦しく間延びしたものに変えてしまっていることを。それに、その冠は彼らの真心をも、一番深いところへ埋もれさせてしまったわ…彼らはもう、心からあたしを愛そうとはしないのだわ。
結局、ヴォジャニーツァの筆先が紙に落ちることはなく、心の中の思いを書き綴って、静かな故郷へ連れ帰ってほしいと水の精たちに頼むこともなかった。
しかし、今でこそチケットで恩を売るあの人も、かつては本当に一枚の公演チケットのために歓声を上げて喜び、自分の一番お気に入りの帽子をかぶって、座席に座りながら瞬きすら惜しんでいた。今や至る所で自分とプリマドンナであるヴォジャニーツァとの親交を鼻にかけて大口を叩くあの人も、かつては友達とこっそり野の花を摘んで花冠を編み、それを小さな劇場の裏口に掛けていた。そしてヴォジャニーツァが外に出てくると、当時まだ幼かったその子供たちは大声で「とっても歌が良かったです!」と叫んでは、わっと散り散りに去っていった。今や歌唱力がある程度上達したあの女の子も、当初は本当に川辺でヴォジャニーツァと偶然出会っただけだった。彼女は自身の歌が未熟なせいでしどろもどろになっていたが、二人は川辺で歌の練習をする約束をした。ヴォジャニーツァの長話を聞く彼女の目は、太陽の光を浴びた露のように輝いていた。
たとえ当時の真心が水と共に流れ移ろい、あるものは高みへ這い上がろうとする野心に、あるものは私腹を肥やす物欲に、またあるものは肥大した虚栄心に変わってしまったとしても…
ヴォジャニーツァと彼女の歌声は今でも覚えている。彼らが当時の自分自身を心から愛していたのと同じように、かつて心からヴォジャニーツァの歌を愛していたことを。
絶え間なく続く時の洪水の中にも、愛するに足る一瞬は必ずある。
こうして、独り暮らす水の精はこの手紙を締めくくった。
「…あたしは、彼らのために残りたいと思う。」
尾の手入れに関する細則(抜粋)
好感度Lv.4後に解放
…一番重要なのは、必ず時間通りに清らかな水に浸かることよ。ミルクを入れるのはダメ。花びらやフルーツ、その他調味料みたいに見える物を入れる必要もないの!これは尾の手入れをしているの、魚の尾のスープを作っているわけじゃないのだわ!
追記:尾のお手入れに一番適しているのはフォンテーヌ廷の水なの。ああ、毎日フォンテーヌ廷の水に浸かることができたら、あたしの尾の状態がどれだけ良くなるか想像もつかないわ!もし機会があったら、絶対に長いお休みをとって、フォンテーヌの水中でしばらく過ごさなくちゃ。
神の目
好感度Lv.6後に解放, シナリオ「死魂の夜想曲」をクリア
「…ヴォジャニーツァさん、チケットは完売、客席も満員です。」
そっと幕の隙間から外を覗き見た後、劇場の進行係は深く息を吐いた。少なくとも、水の精たちが去ったことで劇場の客足が遠のくことはなくなった。だが同時に、彼は思わず少し緊張もしていた。ヴォジャニーツァは以前にもステージに立って歌ったことがあり、その実力は確かなものだったが…だが今の状況を考えると、ただ「確かな実力」というだけでは、おそらく観客を満足させるのは難しいだろう。
「ええ、元の予定通りにいくわ。進行はよろしく頼むわね。」と、ヴォジャニーツァは微笑みを浮かべて答えた。
進行係は頷いたが、心の中の不安を抑えきれなかったのか、恐る恐るヴォジャニーツァに尋ねた。
「どの曲を歌う予定ですか…?えっと、でも…まあ、水の精たちはみんな去ってしまったから、今はあなたしか歌えないんですけど。」
進行係は内心の本当の不安を口には出さなかった。本来の劇場の予定では、水の精たちがそれぞれ自分に最も適した歌を披露することになっていた。そうして複数人で歌えば、互いに休憩が取りやすくなるし、演目の内容も豊かなものにできるからだ。たとえ独唱を行う水の精がいたとしても、喉を少しでも休める間を作れるよう、演目は細かく組まれるはずだった。
しかし…外の様子からして、熱狂した観客たちがこの小さな水の精ヴォジャニーツァをそう簡単に帰らせるはずがない。彼らは拍手によって、彼女を絶えず舞台へと呼び戻すだろう…ああ、なんてことだ。彼にはそれがよくわかっていた。彼の脳裏にはヴォジャニーツァをその状況から助ける方法が無数によぎったが、どれも無駄だ。客席の観客たちはまるで干からびた広大な大地のようであり、たとえここに押し寄せる洪水がどれほど激しくとも、一滴残らず彼らに引き留められてしまうのだろう。
「何も考えていないわ、思いつくままに歌うだけよ。」
小さな水の精は笑いながら、驚愕している——いや、少し怯えてすらいる——進行役の方を見て、自分の口へのど飴を一つ放り込んだ。
「なっ…いや!いやいやいや、何か考えが必要です。頼みますよ、絶対に何かないとダメです。」
「まあまあ、観客たちを見てちょうだい。どんな『考え』を出したって、彼らが満足すると思う?」
ヴォジャニーツァは幕の隙間を見つめていた。外は人声で沸き返り、久しぶりの温かく、また喧騒に満ちた熱気が幕の隙間から入り込んできた。彼女の耳には人々が興奮し、焦燥し、疑念を抱き、憂鬱になり、悲しんでいる声が聞こえていたが、彼らの視線はどれも必ず開くであろうこの幕へと真っ直ぐに向けていた。
彼らは何で満たされるのかしら?その渇ききった心はまた、何で潤されるのかしら?
「歌声に決まっているわ。」ヴォジャニーツァは自身の心の声にそう答えた。「彼らがここに来て、他に何を期待するというの?何を望むというの?何を要求するというの?」
「当然、歌声に決まっているわ。休むことなく、尽きることもなく、過去から現在、そして未来へと続くすべての歌声。」
進行役は呆然として小さな水の精を見つめていたが、すぐに自身の専門知識でその言葉を理解した。
「一人でいつまで歌い続けるつもりですか?いくら水の精の喉をもってしても、不可能…」
ヴォジャニーツァは肩をすくめ、進行役の質問をあっさりと聞き流すと、唐突にこう尋ねた。「そういえば、今この劇場にいる水の精はあたし一人だけでしょう?だったら、あたしのことプリマドンナって名乗ってもいいのかしら?」
「えっ?り、理屈の上ではやはり選考が必要なのですが、でも…」
「それならいいわ。今夜の公演を、あたしの審査会場にしましょう。」
進行係が反応する間もなく、ヴォジャニーツァは幕を跳ねのけ、舞台の前に立った。騒がしかった観客たちは、突然の登場に最初は驚き、劇場が静寂に包まれたが、その後、滝が地面に打ち付けるかのような拍手が轟々と鳴りやまなかった。
「みんな、コロレフスキー劇場へようこそ。今夜の公演に演目リストはないわ。すべてあたし一人で歌い上げるのだわ。」
コロレフスキー劇場のプリマドンナは両手を挙げ、そう宣言した。
彼女、そしてその手に突如として現れた水色の「神の目」は、会場中の注目の的となった。
どうやら、これで喉を潤すことができそうね、とヴォジャニーツァは思った。
もしかしたら、みんなが拍手する力もなくなるまで歌えるかもしれないわね。
初めまして…
こんにちは。コロレフスキー劇団のプリマドンナ、ヴォジャニーツァよ。見ての通り…あっ、耳のことよ。普通とちょっと違うでしょう?あたしは「水の精」なのよ。でも、そんなことはどうでもいいの。コロレフスキー劇団の中で一番歌が上手いのはあたし——それだけ覚えておいてくれればいいわ。
世間話・聴こえる…
…あら?しーっ。誰かが内緒話をしているみたい。うふふ、じっくり聞いてみましょうっと…
世間話・練習
退屈だし、ここで練習でもしようかしら?…やっぱりやめ。近所迷惑になるかもしれないし、動物たちを困らせたくないものね…
世間話・休息の取り方
ふう…また陸でこんなに長く過ごしちゃった…もうお肌がカサカサよ。早く水中に戻って休まなくちゃ…
雨の日…
ええ、いいお天気ね。水底に寝そべって休むのにぴったりだわ。
砂漠にいる時…
暑ーい、カラッカラ…水の中に戻りたい…
おはよう…
おはよう。あたしもちょうど発声練習が終わったところよ。聞こえてた?無理もないわね。あたしの歌声はよく通るから。
こんにちは…
さあ、お昼にしましょう。午前中ずっと働きづめで、喉が裂けてしまいそう。オデットも呼んで軽く食べましょうか。
こんばんは…
んーっ、やっと一日が終わったのだわ。後でまた湖に浸かりに行こうかしら…あなたも来る?何を怖がっているのよ、あたしは人を引きずり込んで溺れさせるような水の精じゃないわよ。試したいなら、やってあげないこともないけど。
おやすみ…
おやすみなさい。早く寝てね、明日の朝もいつも通り発声練習よ。もちろん、リクエストがあれば別の曲に変えてあげてもいいわ。
ヴォジャニーツァ自身について・歌声の魅力
残念だけど、あたしの歌声には人を狂わせるような特別な魔力なんてないのだわ。みんながあたしの歌を聴いてくれるのは、ただ単純にあたしの歌がいいからよ。あ、でもそういえば…小さき者についてのジョークがあって…ぷっ…あー、やめやめ、やっぱりナシ。またオデットに睨まれちゃうものね。
ヴォジャニーツァ自身について・視線
役者もそれ以外も、世間に「見られたい」と望む以上は、世間の「視線」も受け入れなければいけないの。何の代償もなしに、いい思いだけできるなんてうまい話はこの世に存在しないのだから。たとえあったとしても…ふふっ、それは運命が値札を暗がりに隠しているだけよ。
尾びれについて…
陸を歩きやすくするために、尾びれを両脚に変えたのよ。代償?別に何もないわ。ふん、水の精のあたしが水から離れて暮らすんだから、それだけで十分すぎる代償でしょう?これ以上どうしろって言うのよ。これからは美味しいお水の代わりに、ジュースかフォンタしか飲めなくなるとか…?
お出かけについて…
ずっとスネージナヤにいるのもなんだから、たまに水源をたどってあちこち泳ぎ回って、他のところの歌手がどんな風に歌っているのか見に行くの。これまでに璃月とフォンテーヌと、稲妻、それからスメールへ行ったわ…えっ?誰かに見つからないのかって?そりゃ見つかることもあるわよ、ふふっ。だから世界各地に「人魚」や「鮫人」、それに「魚人」の伝説が伝わっているのね。でもナタだけはちょっと…うーん、とにかく暑いってイメージだから。
「神の目」について…
これ?すごく綺麗だし、装飾品にはぴったりよね。でも歌う時にはいらないし、「神に見つめられる」なんて…ふんっ。そんなものよりもあたしは、観客のみんなに見つめられたいわ。
シェアしたいこと…
フォンテーヌって本当に水質がいいのよ。この前、公演を見に行った時、思わず水底に潜って、ゴクゴク飲んじゃったわ。そしたら、あたしが騒がしすぎたのか、岸辺で訓練していた特巡隊隊員に見つかっちゃって。その子、大声で叫びながら飛び込んできたの…あたしが溺れてると思って、助けにきてくれたのね。でも、あたしは…尾びれをパッと振って、逃げちゃったわ。ふふふっ。それで遠巻きに、立ち泳ぎしながらキョトンと辺りを見回す彼女を眺めてたの。彼女が無事に岸へ戻るのを見届けた後は、また水底に戻ってたらふく飲んだわ。ねえ、今度一緒に飲みに行かない?本当に美味しいんだから。
興味のあること…
「フロストフィンイルカ」って知ってる?あの子たちは普通の人には理解できない…というか、聞こえさえしない「鯨の歌」でコミュニケーションをとるんだけど、あたしたち「水の精」はその歌声がわかるし、覚えられるの。すごく穏やかなフロストフィンイルカがいるのよ。シトワって子なんだけど、前に世界中を旅してた時は、いつもその子の背中に乗せてもらっていたわ。機会があったらあなたにも紹介させてちょうだい。きっと喜んであたしたちを乗せて、遊びに連れて行ってくれるから。
オデットについて…
オデットが舞台でリハーサルをする時、あたしはいつも舞台裏で彼女のステップの音に耳を傾けているのだわ。着地して、跳んで、回転して…また着地する音…動きに無駄がなくて、リズムも完璧で、見なくたって間違いなく素晴らしい踊りだって分かるわ。どうして表に回って見ないのかって?だって、舞台裏に隠れて彼女をびっくりさせたいんだもの。今まで一度も成功していないけど、それでもやめないわよ。そのためにずっと隠れてきたんだから。
ミティヤについて…
聡明なのは分かるけど、劇場の客席で研究するのは遠慮してほしいわ。うちの劇場は超特大の書斎でも、仕事から逃げるための避難所でもないのだから、きちんと公演を楽しんでほしいものね。さもないと…はぁ、こんなこと言ったって、あたしにはどうすることもできないのよね。だって、観劇マナーを破ってるわけじゃないんだもの。ふんっ、次はもっと派手な曲にしてやるわ。それでも平気な顔して研究を続けられるか…見ものだわ。
アリョーシャについて…
ずっと考えていたのだけど、アリョーシャの子犬たちってあたしの歌がわかるのかしら?きっとわからないはずよね?だってあたしたちも子犬の歌なんてわからないし、そもそも歌うかどうかさえ知らないんだから…でもね、あたしが歌う子守唄はあの子たちに効果てきめんで、いつも出だしを歌っただけで、みんな一斉に眠っちゃうの。はぁ、これってあたしの歌がいいからなのか、そういうわけでもないのか…どっちなんでしょうね。
ヴェスナについて…
あの人のおかげで、劇場のチケットを転売するダフ屋たちもあまり好き勝手できなくなったみたい。近いうちに、あたしを招いてチケット詐欺防止に関する小規模なシンポジウムを開いてくれるのよ。締めくくりとして、一曲歌うことになっているわ。でも、詐欺を風刺できるような曲なんて一曲も知らないのよね。あ、でも…戦いにおける欺瞞作戦も、一種の詐欺って言えるわよね?そ、それなら…戦いに関する歌でも歌おうかしら?
ダニカについて…
ダニカさんとはそこまで親しいわけじゃないけど、名声については聞いているわ。それにしても、大変そうよね。女皇陛下の傍に仕えながら、ヴェスナのお目付け役まで務めなきゃいけないなんて…コホン、何でもないわ。
女皇陛下について…
もし女皇陛下が劇場へいらっしゃったら、陛下のために水の精たちの「古い歌」を歌いたいわ。どれくらい古いかって?うーん…女皇陛下しか聞いたことがない…というほど古くはないけど、それでも小さな記憶の砂塵を舞い上がらせるには十分でしょうね。舞い上がった砂塵が目に入って、みんなの涙腺が崩壊してしまわないといいけど。
コロンビーナについて…
コロンビーナさんはもう執行官ではなくなってしまったの?残念だわ…あたしずっと彼女の歌声が好きだったのよ。彼女が口ずさむ歌はまるで月光みたいに柔らかくて、軽やかで、ひんやりとしていて——すぐ目の前にあるのに、手が届かない…そんな感じだったのだわ。ふふ、新たな地で、素敵な居場所と、あの歌声を分かってくれる友達を見つけられるといいわね。
タルタリヤについて…
タルタリヤさんはよくご家族を連れて劇場へ公演を見にいらっしゃるの。タダで入場できるのは執行官だけで、ご家族はチケットを手に入れないと観られないのだけれど、タルタリヤさんはいつもちゃんとご家族の分を手配できているみたい。トーニャのことはあなたも知っているでしょう?あの子、公演がすっごく好きみたいだし…大人になったら本当にうちの劇場の一員になってくれたりしてね。そうなったら、タルタリヤさんが劇場に来る回数もさらに増えそうだわ。
アルレッキーノについて…
アルレッキーノさんは時々、何人かの子供たちを連れて公演を見に来るの。その中に猫耳の子が一人いるんだけど…確か、リネットって子。その子とリネって子はマジックがとても得意で、うちの年末公演でマジックを披露してくれたこともあるのよ。でも、「山と雀」の演目の時は毎回、アルレッキーノさんはほとんどお一人でいらっしゃるの…もしかすると、あの公演はお一人で楽しみたいのかもしれないわ。
サンドローネについて…
サンドローネさんって、公演を見に来る時は、いつもそわそわしているのよ。歯を食いしばって宙をにらんでいたり、無表情のまま手に持っている原稿用紙をくしゃくしゃに丸めていたり…誰かに無理やり「招待」でもされているのかしらね?一体誰が彼女を連れてくるのか、推測する気はないけど…ふふっ、少なくとも毎回公演が終わる頃には、和やかな表情になっているから…どうやら来た甲斐はあったみたいだわ。
「隊長」について…
「隊長」様?彼とはそんなに話したことがないのよね。せいぜい公演が終わった後に偶然会って、少し言葉を交わす程度で…でも、とても厳しくて誠実な人だということは伝わってくるわ。観客席にいる時でさえ、背筋をピンと伸ばして座っていて、まるでフラッグポールか石柱みたい。どんなに恐ろしい嵐も、彼をへし折ったり吹き飛ばしたりすることはできないんじゃないかと思うわ。
ヴォジャニーツァを知る・1
気になることがあるなら、何でも聞いて。でも、あなたが一つ聞くたびに、あたしからも一つ聞かせてもらうわ。そのほうが公平でしょ?安心して、答えに詰まるようなことは聞かないから。ただ…あたしがまだ聞かせてもらっていないことを聞くだけよ。
ヴォジャニーツァを知る・2
幻想を壊してしまって悪いけれど、スネージナヤの「水の精」は伝説にあるような、歌声で船乗りを狂わせたり、大きな代償を払って陸に上がったり、誓いを破ると泡になっちゃったりするような不思議な生き物じゃないわ。あたしたちはただ普通にスネージナヤで暮らしているだけで、他のみんなと変わらないの。
ヴォジャニーツァを知る・3
あの出来事があってから、水の精たちはほとんど、スネージナヤ・グラードを去ってしまった…きょうだいのように仲のよかった仲間たちもここを離れようと誘ってくれたけど、断ったわ。もしスネージナヤの市民たちが急に水の精の歌声を聴けなくなったら、きっと悲しむでしょうし、水の精の歌声がスネージナヤに忘れ去られてしまったら、あたしや他の水の精たちだって悲しむもの。だから、どっちも悲しまずに済むように、あたしは残って歌い続けることにしたの。
ヴォジャニーツァを知る・4
…時とともに、スネージナヤは大きく変わった。あたしの歌声もより多くのものを背負わされて、複雑になって、それが重苦しくて…でも、自分でもどうにもならなくなってきて…そういうのって嫌だから、一つルールを決めたのだわ。家に帰りたくなった時は、スネージナヤで十人見つけて、その人たちが心からあたしの歌声を好きかどうかを確かめるのよ。もし十人の中に一人でも心からあたしの歌を好きでいてくれる人がいれば、あたしはここに残る。もしそんな人が十人の中に一人もいなければ、仲間たちの元へ帰るの。
ヴォジャニーツァを知る・5
ふっ、幸か不幸か、今まであたしはいつもその「十人」の中に、心からあたしの歌を聴きたいと思ってくれる人を見つけてこられたわ。彼らの中には、大人になったばかりの人もいれば、胸を張って懸命に頑張っていた人もいて…人生の最後の道を平然と歩み終えようとしている人もいたわ…そんな観客たちのためにも、あたしは劇場に魂を残した仲間たちと共に歌い続けていかないといけないの。どう?あなたはあたしの歌が好き?水の精の耳はとっても敏感だから、もし嘘をついたら、あなたの乱れた鼓動だって聞こえちゃうわよ。さあ、三つ数えるから、ちゃんと答えてね。三、二——
ヴォジャニーツァの趣味…
気分がいい時、それか、すごく悪い時…あたしはいつも水に飛び込んで、目を閉じて、水の流れに身をまかせるの。そうして漂いながら、波が運んでくるいろんな音に耳を傾けるのだわ。魚たちが集まってウロコがサラサラと擦れ合う音、鯨が遠くの仲間を呼ぶ低くて長い声、水底の泡が浮かび上がって弾ける音…たまに街の近くまで流れ着くと、漁師たちが網を使う掛け声や、水中に飛び込む子供たちの笑い声、これから出航する船や帰港した船がギシギシと軋む音が聞こえてくるの…こうやって世界の声を聴くのって、すごく不思議な感覚よ。あなたもどう?今度一緒に連れて行ってあげるわ。
ヴォジャニーツァの悩み…
あまりに多くの意味を与えられた声や音は好きじゃないわ。歌声はただの歌声で、波が運んでくるさざめきや、枯れた葉っぱが地面に落ちる乾いた音、誰かの走る足音と同じなの…背負うものが多くなるほど、わかりにくくなって、聞き苦しくなるのだわ。
好きな食べ物…
甘いものなら何でもいいわ。できれば冷たくて、少し甘くて瑞々しい…あ、考えてみると、これってアイスクリームのことかも。
嫌いな食べ物…
水分が全くない物は、どうしても飲み込めないの。無理に飲み込もうとすると、喉が裂けてしまうかもって錯覚に陥るのだわ。
贈り物を受け取る・1
すごく美味しいわ。もしかして、この前あたしが好みの味について話したから?よく覚えていたわね。今度はあたしがあなたの好みに合うものを作ってあげる。好きな味なんて言ったことないですって?大丈夫、もう知っているから。独自の調査法があるのよ。
贈り物を受け取る・2
ありがとう。この間、あたしの一番好きな味付けの話をしたこと、覚えているかしら?…ふーん、記憶力がいいのね。じゃあ次はもっと難しいこと言っちゃおうかしら、ふふふ。
贈り物を受け取る・3
…次は、好みの味をちゃんと教えてあげるのだわ。それか、美味しいものの作り方を教えてあげる。
誕生日…
お誕生日おめでとう!プレゼントはそこに置いておいたから、後で開けてみてちょうだい。まあ、ちょっとしたアクセサリーとか、おもちゃみたいなものだけど…いいえ、そんなことはどうでもいいの。今、暇よね?さあさあ、あたしの「反響室」へ行きましょう!この前、ツテでナタから「熱狂ターンテーブル」を一台仕入れたのよ。他にも奇抜だけどすごく面白い楽器がたくさんあってね。スネージナヤで最高の音楽パーティーを開こうと思って、準備しているところなの。誰が最初の招待客だと思う?——そう、あなたよ!今日は夜通し歌い明かしましょう!
突破した感想・起
こほんっ——いい声が出そうなのだわ。
突破した感想・結
さあ!夜通し歌い明かしましょう!
宝箱を開ける・1
あら!なんて素敵な宝物なの。早くしまっちゃいましょう。
宝箱を開ける・2
見た目はまあまあだし、遊び道具にはなりそうね。
重ダメージを受ける・1
水中でもそれ、できるかしら?
重ダメージを受ける・2
陸地って、ほんっとに不便…!
チーム加入・3
コホン…喉の調子は悪くないのだわ。