ストーリー
キャラクター詳細
アランは当初、彼女を「マリアネッテ」と呼ぶつもりだった。それは彼女を創った時の初心であり、忘れられない家族への思いや、子供じみた願いそのものでもあった。しかし彼女が目を開き、「アラン?」と呼びかけた瞬間、アランは、彼女をそう呼ばないことに決めた。——自分は間違っていた。妹の人生を、自分の過ちを、この機械で作られた小さな体に背負わせようとするなんて。この子は、この世に生まれたすべての命と同じように、自分自身の人生を持つべきだ。
それでも彼は時々、心の中でこっそり彼女をそう呼んでしまうことがあった。「マリアネッテ」の名にふさわしい純真さと明るさ、そして優しさを彼女が持っていたからだ。
スネージナヤの人々は一般的に、彼女を「傀儡」様と呼ぶ。大多数の者は威厳ある「執行官」への畏れを滲ませて呼ぶが、彼女の仕事ぶりへの崇拝と尊敬を込めてそう呼ぶものもある——「傀儡」様は決断力がある、「傀儡」様は冷静沈着で頼りになる、と…
そして、同僚や友人は彼女を「サンドローネ」と呼ぶ。もともとはただのコードネームだったはずのその名は、親しい人々の口から語られるうちに、どこか心地よい響きを帯びるようになった。まるでその名にお菓子とアフタヌーンティーの香り、そして淑女が優雅にページをめくる音や、クロックワークが回るときの心地よいリズムが染み込んだかのように…もちろん、時には淑女の苛立ちに満ちた愚痴や、礼儀すら忘れた怒鳴り声が染み込むこともあるのだが。
どう呼んでほしいかと、彼女は友人に聞かれたことがある。
「気にしないから、好きに呼べばいいわ。」彼女は淡々と答えた。「呼び名なんて、相手が呼びやすいように存在しているだけだもの。どう呼ぶかは、その人がワタシのどの部分を受け入れるかによって決まるのよ。」
友人は「難しすぎる」という表情で彼女を見つめた。
「とにかく、ワタシが言いたいのは、他人にどう呼ばれようとも、ワタシはワタシってことよ。呼び方一つで変わったりしない。ワタシ本人が気にしていないんだから、呼びたい呼び方で呼べばいいんじゃないの。返事をするかどうかは…別の話だけど。」
キャラクターストーリー1
好感度Lv.2後に解放
彼女は自身の誕生をはっきりと覚えている。
暗闇の中で目を開けた時、彼女は周囲を認識しようと努め…自分が椅子に腰かけていることに気が付いた。目の前には年老いた男がいて、アラン・ギヨタンと名乗った。
その名前を繰り返し、自分の名前は何かと尋ねると、老人は黙り込んでしまった。まるで、そんなことを考えたことなど一度もなかったかのように。しかし、やがて老人は躊躇いながらも口を開き、彼女にはまだ読み取れない表情で——「マリアネッテ…」と呟いた。
マリアネッテ。彼女はその名前を繰り返した。
老人の表情がさらに複雑になった。妙だ、と彼女は思った。視界に入るものはほとんど認識できるのに、なぜこの表情の名前だけは出てこないのだろうか。ひとまず、解明すべきこととして保留しよう。
解明すべきことは他にもたくさんあった。なぜ自分はここにいるのか?どのようにして生まれたのか?自分の生まれた意味とは何か?それだけではない。夕食のジャガイモをどのように切れば美しいか?どうすれば窓辺の鉢植えを綺麗に咲かせられるか…
ほとんどの事柄は、いとも容易く解明できた。簡単な学習をした上に、十分時間をかけて実践すれば明らかになるものばかりだったのだ。しかし中にはあまりに奥深く、彼女を創った老人でさえ未だ解明できていないこともあった。
彼女は時間のほとんどを、アラン・ギヨタンという、その老人と共に過ごした。そのうちに彼女は、自分が老人のことをあまり好きではないことに気が付いた——老人の動作は鈍く、書付けや道具をあちこちに置きっぱなしにする。おまけに、役にも立たないノートを時々渡してくるのである。
「アナタの生活には、秩序というものがまるでないのね。」彼女はハッキリと言った。「使った物は元に戻さないわ、書いたものはあっちこっちに散乱しているわ。一つの公式の書き出しと結びが、まったく関係のない二枚の紙に分かれていることもあるし、そのそれぞれが部屋の両端にあるなんてこともザラよ——」
彼女の歯に衣着せぬ不満を聞きながら、老人はなんとも含みのある笑みを浮かべた。それはまるで、褒められたかのような表情だった。「はは…昔、マリアンにもよく言われたな。」
——理解できない。
しかし時が経つにつれ、彼女はこの老人にも好きだと思える部分があることに気が付いた。
執筆に没頭するときの真剣な表情や、硬いペン先が原稿用紙を擦る音が好きだ。機械の原理について語ってくれることや、作業台の前で数学の問題について話し合うのが好きだ。暖炉の前で昔の物語を聞かせてくれるのが好きだ。かつてのフォンテーヌのことや、水仙十字のこと…そんな話をするときに浮かべる優しい笑みも好きだ…
そして気づいた。この老人は少々だらしなくて細かいことにこだわらないが、とても善良で、正直で、知恵に満ちているのだと。
やがて、老人の愛せる部分が、嫌な部分をはるかに上回っていった。それにより、彼女は自身のこれまでの行動を振り返り、反省するようになった。
彼女がノートを使い始めたことに気が付いたとき、アランはとても驚いた様子だった。
どうして、と聞きたくて仕方なさそうにしていたが、気を変えてしまうのを恐れてか、好奇心をぐっと飲み込んだのだった。
「ワタシ、アナタのことが嫌いだと思うわ。」先に口を開いたのは、彼女のほうだった。
相手が少し傷ついたことは、見ればわかった。
「でも、間違っていたって気づいたの。それはワタシの感情論理と客観的理性が不完全な状態で下した判断だったのよ。」彼女はさらに続けた。「今は、アナタがとても良い『父親』だと思っているわ。」
相手はまず、少し呆気に取られた様子を見せた。それからどこかくすぐったいような、複雑な笑みを浮かべた。
どうして泣きそうな顔をするのだろうか?彼女は次第に、そういった表情を読み取れるようになっていた。しかし、まだ表情の理由まではわからないのだった。
とにかく、彼女はノートを手に取った。それが記録の始まりだった——
キャラクターストーリー2
好感度Lv.3後に解放
彼女はアランが死んだときのことを、はっきりと覚えている。
最期の時、アランはもう自分では起き上がることもできず、日常のすべてを彼女が世話するほかなかった。最初のうちは、呼びかけに応え、言葉を交わし、彼女が買い出しで見聞きした新しい出来事に耳を傾けていたアランは、いつしか一人静かにベッドの上で過ごしたがるようになった。
彼女はベッドの脇で本を読みながら、時折、枕元から聞こえてくる恐ろしいほど長い呼吸を聞いていた。それはまるでアランが自分の息に窒息しているかのような、空気がアランの喉を絞めているかのような音であった。
アランは彼女を創った時、彼女に触覚と味覚、そして呼吸さえも与えた。彼女は呼吸で体内の温度を調節する。それはある種の冷却システムのようでもある。しかし、アラン自身の最期の時、世界はそれらの物をアランから一つずつ奪っていった。まず味覚、次に触覚…そして今度は、呼吸までも奪おうとしている。
何度か、アランはもう持たないと思った。これが最後の呼吸かもしれない——彼女はそう思った。しかし、アランは持ちこたえた。幾度も、幾度も。
ある時、彼女がふとベッドの方に目を向けると、アランが目を開けてこちらを見ていることに気が付いた。
「今度こそうまくいったかと思ったんだが。」——アランは言った。
「何がうまくいったの?」
「あっちの国に行けたかと思った。」アランは笑みを浮かべながら言った。「死に方を練習しているんだ。」
夢の中で死にたいのだと、アランは彼女に言った。できれば美しい夢がいい。晴れ渡った空…フォンテーヌの空が広がる夢。友達や妹と一緒に、草の上に横たわって…
「夢の中にワタシはいる?」彼女は聞いた。
「ん?いいや、いないよ。」彼は答えた。「君は僕が向かう世界には属していない。君にはこっち側で、まだまだ長い人生が待っているんだからね。」
「あっちの世界に行きたいの?」
アランは長いため息をついた。
「僕にとって、これはもう行きたいか行きたくないかの問題じゃないんだ。」彼は顔を上げて天井を見つめた。まるでその先が別の世界にでも続いているかのように。「死とは、人が一生に一度しか味わえない果実だ。その味がどんなものか、誰にもわからない。」
「マズそうね。」
「ははっ…そうかもね。」アランは笑った。しかしそれの何が面白かったのか、彼女にはわからなかった。
「だが、苦しむのは死んでいく人じゃない。」アランは続けた。「苦しむのは残された人なんだ。」
その言葉は予言のようであり、ある種の悟りのようでもあった。いずれにしても、アランは正しかった。
アランが死んだ後も、彼女は変わらず買い出しに出かけた。持ち帰った物を使う人が、もう誰もいなくても。彼女は変わらず庭の手入れをし、プロンニアのメンテナンスを続けた——それが何のためなのか、自分でもわからないまま。
もしかすると、自分はまだその事実を受け入れられていないのかもしれない。あるいは、他に何ができるのか分からないだけなのかもしれない…彼女はそう考えた。そして、そのことに心をかき乱された。
「君には、やりたいことをやって生きていってほしいんだ。我が子よ——」
ふと、今際の時にアランが遺した言葉を思い出した。
——やりたいことも、願いもないわ。彼女は自分に向けて言った。
しかしそれでも、探しに行くべきだと思った。
「わかったわ、アラン。」彼女は誰もいないベッドに語りかけた。「今度はワタシの番みたいね…」
「——生き方を、練習してみるわ。」
キャラクターストーリー3
好感度Lv.4後に解放
頭を「解凍」しないことには、まともに思考もできないような寒い国が世の中に存在するなんて、彼女は考えたこともなかった。だからまさか、自分がスネージナヤにあれほど長く居ることになるとは、思ってもみなかった。
「ファデュイ」での生活は彼女にとってとても楽なもので、まったりしているとさえ言えるものだった。自分で買い出しに行く必要もなければ、誰かの身の回りの世話をする必要もないのだ。そればかりか、至るところで「執行官」としての特権を行使できる立場にあった。女皇から与えられる任務も、彼女のような天才にとっては至って容易いものであった。
ある日、日記に日付を書き記したとき、彼女はいつの間にかここでの生活の長さが、フォンテーヌでアランと過ごした時間をあっさりと超えてしまっていることに気が付き、驚いた。
まるで第二の故郷のよう——彼女は思った。
ならば、いったいどちらが自分の「家」なのだろう。彼女は自問した。家とは、何なのだろうか。
自分を必要としてくれる場所?——間違ってはいないだろう。ファデュイでの仕事は替えが効かない…少なくとも、容易く代替できる類のものではない。女皇が彼女を必要としているのは明白だ。
自分が居心地よく過ごせる場所?——スネージナヤも正直なところ、居心地は悪くない。研究設備が驚くほど揃っているし、時々は歌劇を聴きに行くこともできる。
それとも…「家族」のいる場所?「家族」…今の彼女には、プロンニアしかいない。だから、プロンニアがいる場所が家なのだろうか。それならば、プロンニアと一緒に他の国、例えばモンドに行ったら、今度はモンドが彼女の家になるのだろうか。
結局のところ、問題の根幹は、自分が何をしたいのか、自分の願いが何なのかわからないことにあるのだった。そして彼女はそれに気が付いていた。ただ流れに身を任せて、「必要とされてきた」それまでの習慣を引き継いで生きてきただけなのだ。
そんな自分が哀れだと思った。でも、どうすれば変われるのかもわからない——それが、煩わしかった。
強いてスネージナヤでの不満を挙げるとすれば、同僚の中に気に入らないやつや嫌いなやつが多すぎる、ということくらいだろうか。
最初、彼女は「保守的」な視点で自分の感情を見つめていた。アランの時と同じように、最初は嫌いでも、後になって同僚にもいいと思える部分があると気づかされるのではないかと思っていたのだ。
しかし、そんな瞬間は訪れなかった。どれだけ長い時が経っても、どれだけ客観的に記録しようとしても、どうしても嫌いになってしまうのだ。アランとは正反対に、そういう人たちのことは嫌いな部分が、好きな部分をはるかに上回っている。いや——好きな部分なんて、そもそも存在しないのかもしれない。
どうすれば状況を変えられるのか、彼女には分からなかった。しかし、他人を変えようとは思わなかったし、自分を変えようなどとはもっと思わなかった。——ああ、鬱陶しい!
自分がまだ、学びの途中にいるからかもしれない。生き方を練習している最中だからかもしれない。参考にできるものが足りないから、知識が足りないからかもしれない。知識は世界の礎だから——それはアランがよく口にしていた言葉であり、彼女が自分によく言い聞かせる言葉でもあった。
これから知識を積み重ねていく中で、いつかはそれらの問いへの答えを手に入れられるのだろうか——焦ることはない。時間はたっぷりあるのだから。
女皇が新しい執行官を招いたという。なんでも一日中、庭で歌っているのだとか…?——気になるから、見に行ってみようかしら…
キャラクターストーリー4
好感度Lv.5後に解放
——ありえない!!
——この世界にこんなヤツが存在するなんて!?どうして意味もなく一日中ワタシの後をついて回って、意味もなく真夜中にワタシの部屋の前で歌って、意味もなくワタシだけの午後のお茶の時間に乱入してくるわけ!
警告もしたし、報復に重たいクロックワークを背負わせてやったのに、全く懲りる気配もなく、それどころかもっと余計に纏わり付いて来るようになるなんて!人と人の間の距離感やプライバシーというものを、理解していないわけ?本当にあの重たいクロックワークを背負ったまま一週間も生活していたらしいけど、いったい何のつもり?宣戦布告?いじめられているんですって、周りに見せつけようとしてるわけ?くっ、次にアフタヌーンティーの時間を邪魔しに来たら、絶対にこの世で一番まずい飲み物を出してやる!
しかし、コロンビーナが何のためらいもなくその飲み物を飲み干し、苦しそうな声を漏らした瞬間、サンドローネの心は揺れてしまった。
——何よ!これじゃ本当にワタシがいじめてるみたいじゃない!コイツ、他人に害される可能性を一切考えていないの?一秒でもいいから疑いなさいよ?どこまで無邪気なの!?
複雑な感情の入り混じった後味の悪さと良心に責め立てられて、サンドローネは改めてとっておきのお茶菓子を彼女に出した。再び浮かんだ彼女の笑顔を見ても、気分は晴れなかった。ああ、鬱陶しい!
特に、しばらく経った頃、彼女が遠慮もなく自分の部屋で昼寝を始めた時には、苛立ちがさらに加速した。
「アナタ、自分の部屋がないわけ!?」サンドローネは責め立てた。
「あるよ。でも、ここ、落ち着くんだよね。」相手はさも当然のように答えた。まるでそんな質問をしたサンドローネのほうがおかしいかのように。
——覚えてなさい。次こそ、次こそ絶対に追い出してやるから!サンドローネは心の中で決心した。追い出せないなら、ベッドごと放り出す!ベッド一つで静かなプライベート空間が手に入るなら、安すぎるほどだ。
しかし次にコロンビーナが自分のベッドで横になっているのを見たとき、彼女の心はまた揺れてしまった。夢の中のコロンビーナが、泣いているように見えたからだ。
——何なのよ?どうしてこういう時に限って同情を引くの?普段は何にも気にしていないくせに。人をすぐ無邪気に信じて…まるで周りの人はみんないい人で、世界はすべて美しいとでも思っていそうなくせに…
なんだか…
“まるで、過去の自分を見ているようだわ。”心の中で、そんな声が鳴り響いた。
彼女は慌てて激しく首を振った。似てなんかいるものか。少なくとも、自分の方が頭はいいはずだ!
やがて、コロンビーナが目を覚ました。いつの間にか毛布がかけられていることに気づくと、彼女はサンドローネに微笑みかけた。
「ワタシじゃないわ。」彼女は小さな嘘をついた。「プロンニアよ。」
なぜそんな嘘をついたのだろうか。自分でも分からなかった。ただ、あの時は絶対に認めたくなかったのだ——絶対に。
「じゃあ、ありがとう、プロンニア。」コロンビーナは改まった様子でプロンニアに言った。
「何の夢を見ていたわけ?」好奇心に負けて、サンドローネは問いかけた。
少しの沈黙の後、コロンビーナは自分の過去について語り始めた——当たり前のように、無防備に。ただ聞かれたから、話したという様子だった。
話を聞き終えて、サンドローネは自分の考えをいっそう確かなものにした。やはり、二人はまったく似ていない。
世界はサンドローネからかつて持っていたものを奪っていった。でもコロンビーナは、一度も持ったことさえなかったのだ。同じであるはずがない。
「だから、夜によく庭で月を眺めているの?」
相手は頷いた。
「…もしアナタが望むなら、今日はプロンニアを庭に連れて行ってもいいわ。」
「本当に?」と相手は聞いた。
サンドローネは答えなかった。
「ありがとう、サンドローネ。」
「ふん。感謝ならプロンニアにすることね。」続けて、彼女はやや苛立たしげに言い放った。「さっさとプロンニアと一緒に、ワタシの部屋から出て行って。」
それはアランが死んでから、ひとりで過ごす初めての夜だった。それなのに、どういうわけか、かえって安心して眠ることができた。プロンニアが彼女を慰められたなら、自分の心のどこかも、慰められる——そんな気がした。うまく説明はできないが、そうすべきだと感じたのだ。
翌日、プロンニアが花冠をかぶり、全身に花が挿された姿でファデュイの会議に現れたとき、サンドローネは再び歯ぎしりしながら誓った。こんな礼儀知らずのやつに、二度と情けはかけまい、と。
「——コロンビイナァァ!!!」
その日、サンドローネがプロンニアのために花々を取り除いてやる間、コロンビーナは彼女の部屋の前でおとなしく立っているよう言い渡された。その首元に、「私は他人の物を勝手に触る悪い子です」という札を下げながら——
しかし、そんな札を下げながらも、彼女は嬉しそうなのであった。
キャラクターストーリー5
好感度Lv.6後に解放, シナリオ「帰夏!映影?千霊祭!」をクリア
アランの「遺産」の助けを借りて、彼女は二度目の生誕を迎えた。
彼女は自分のことを、ずっと聡明だと思っていた。少なくとも大多数の人よりは聡明だと。しかし、この時になって初めて気が付いた——自分は、自分が思っていたよりもずっと愚かだったことに。
もっと早く気付くべきだった——もっと早く自分の心と向き合い、失うことと残されることの意味を理解すべきだった。もっと友人に感謝の言葉を伝えて、もっとたくさんの友人を作るべきだった。もっと早くフォンテーヌに戻って、アランの墓参りをして、これまであったいろんなことを話してあげるべきだった…
コロンビーナは、いつ始めても遅くはないのだと彼女に言った。コロンビーナもまた、その言葉を他の人から学んだのだった…
——まさかあの子に生き方を教わる日が来るとは思わなかった。彼女は少し不満げに鼻を鳴らしたが、それでも受け入れた。コロンビーナの言葉は正しかったのだ。
スネージナヤ側は彼女の復活を知ると、彼女に見舞いの言葉を送るとともに、彼女自身にも弔慰休暇を取ることを「気前よく」許可した。さらに、サンドローネがファデュイに留まり続ける意向を示したことに対しても、女皇は多くを語らず、当然のごとく承認した。
一方で、彼女は一部の者が絶対に喜んでいないことを知っている。なにせ、彼女の死によって手に入れるはずだった権力や利益は、煙のように消えてしまったのだ。
しかし、他人がどう思おうと彼女は気にしない。二度目の人生は、好きなように生きると決めたのだ。前よりも自由気ままに過ごし、苛立った時にはもっと思いっきり毒を吐く。——何か問題でも?まさか誰かさんは本当に冒険者協会とキャサリンたちを自分の言いなりにできるでも思った?ありえないでしょ。
もちろん、いつもそう気ままに過ごせるわけではない。ファデュイの会議に召集されるたび、彼女は以前と変わらず怒りに満ちた目で罵る。
「チッ…なんでこんなに会議ばっかりあるのよ。鬱陶しい!」
プロンニア
好感度Lv.4後に解放, シナリオ「真実の月」をクリア
初めて会った時、その「デカブツ」は彼女に手を差し伸べた。
簡易的な擬人化行動だとアランは説明した。プロンニアの本質は算術マシナリーであり、「未来事象観測調査マシナリー」だ。しかしアランは、プロンニアに少しでも人間らしい外見を持たせたかった。彼女と同じ「唯一無二」の存在である彼が、冷たい機械として見られないように。
彼女は新しい家族ができたことが、とても嬉しかった。プロンニアを連れて散歩に出かけ、花や鳥の種類を教えてあげた。しかし、プロンニアの物覚えは彼女よりもずっとずっと遅かった。プロンニアのコアの演算能力は、すべて未来の演算に使われているのだとアランは言った。
「どうして未来を演算するの?」彼女は聞いた。
彼女は、ずっと後にその時アランが話してくれたことをようやく理解した。その時の彼女は、プロンニアがすごいとしか思わなかった。少し、羨ましいとさえ思った。どうして自分には、そんなにすごいことを演算できないのだろうかと。
しかし、プロンニアもアランと同じように、彼女の世話が必要だった。散歩の途中でよく動けなくなったし、花に水をやる時には自分に水をかけてしまった。だから彼女は、まるで弟の面倒を見るように、時間を見つけては自らプロンニアを研究し、調整し続けた。アランが死んだ後も、それは変わらなかった。
アランの葬儀から帰ってきた日、彼女は部屋の中で身動き一つ取れなかった。レインコートも脱がず、ドアすら閉めないまま、クロックワークが壊れた人形のように、ぼんやりと立ち尽くした。
しかし、しばらくして、彼女はプロンニアがたどたどしい足取りで近づいてくることに気が付いた。初めて出会ったときと同じように、プロンニアは彼女に手を差し伸べた。
彼女はその手を見つめた。——なんと大きな手だろう。この手が、世界の未来を丸ごと支えている。そしてこれからは、彼女の過去までも支えようとしてくれている。「喪失」に、彼女は耐えきれなかった。残されてしまった空白が、今にも彼女を押し潰してしまいそうだった。その重さのすべてを、プロンニアが受け止めなければならなくなったというのに、プロンニアは不満を一切口にしなかった。
その後、プロンニアは確かに世界の未来を支えることになった。プロンニア自身を引き換えにして。
彼女がプロンニアの修復を諦めたことは一度もない。しかし、今の知識と技術では、プロンニアのコアを完全に修復することはできず、彼女自身も、彼女を認識すらできないプロンニアを蘇らせるつもりはない。それは、あの偉大なプロンニアへの、そして自身の家族への冒涜だ。
だから、彼女はプロンニアをかつての隠れ家——かつて二人がともに住んでいた家へと送り返した。
彼女は時々、プロンニアの様子を見にかつての家へと帰る。いつかきっと、プロンニアはあのぎこちない起動音とともに、あの大きな手を差し伸べてくれるはずだ——彼女自身の努力によって。
星の楔
好感度Lv.6後に解放, シナリオ「帰夏!映影?千霊祭!」をクリア
星の楔を手に入れてからも、彼女はこの光る宝石に強く頼ることはない。もちろん、この石がアランの「遺産」を活性化させたおかげで、自分が第二の人生を得られたのだということは分かっている。その点については、感謝するばかりだ。しかしこれは残念ながら、日常生活にはさほど役に立たない代物なのである。
研究を助けてもらおうと思っても、結局頼りになるのは自身の頭だ。星の楔が、代わりに公式を書いてくれることはない。
元素力を扱う力があるといっても、星の楔を持つ前から、元素力に頼らずに戦えていた。
エネルギーをサポートしてもらおうと思っても、偉大なる「奇械公」アランが作った彼女の身体には、すでに完璧なコアエネルギー供給システムがあるのだ…
結局のところ、彼女が星の楔を最もよく使う場面と言えば、氷元素で自身とファジオの機体を冷却する時だった。高度に複雑な演算を行う際に、とても有効的なのだ。そして、戦闘効率とエネルギーの働きを考慮して、ファジオの攻撃ロジックを星の楔と適合させた。
「願い」について聞かれても、彼女はただこう答える。「願い」などというものはあまりにも曖昧で、複雑だ。彼女はこの世の万理を解析し、知識の礎を積み上げ続けたい、それは「願い」と言えるのか?もちろん言える。でも、それがすべてかと聞かれれば、そんなことはないのだ。
彼女は自分がしたいことを、自分が正しいと思うことをやっている。そして、それこそが彼女の喜びだ。それだけで十分なのかもしれない。その願いがちっぽけだなんて、誰が言えるだろうか。自分の好きな生き方をしたいという想いが間違っているなどと、誰が責められるだろうか。ある願いが別の願いより尊いなんてことはないはずだと、彼女は思っている。誰にだって、自分だけの人生がある。もしそれについて文句を言うやつがいるなら、サンドローネにこっぴどく罵倒されても自業自得というものだ。それでもまだ納得できないと言われれば、サンドローネは鼻で笑いながら空を指差すだろう。
「これをワタシに送りつけてきたやつに文句を言いに行けば?」
初めまして…
自己紹介は嫌いよ。ワタシのことを知るべき人は自然と知っていくでしょう。知る必要のない人のために、どうしてそんな労力を割かなければならないの?でも、いいわ。淑女として一度だけ自己紹介してあげるから、しっかり頭に焼き付けなさい。ファデュイ執行官第七位——「傀儡」よ。
世間話・お茶会
そろそろお茶会でも開こうかしら。みんな、空いているといいのだけれど。
世間話・ピアノ
音楽は好きよ。色々な楽器を独学で学んできたの…なあにその顔、信じてないわね?ふふっ、どこかにピアノがあれば、すぐにでも披露してあげるわ。
世間話・会議
またスネージナヤパレスに戻れってお達し?はぁ…どうしてこう、しょっちゅう集まりがあるのかしら。
雨上がり…
ワタシの育てている花々は、こういう天気が好きなの。
雷の日…
防護システムは…よし、正常に稼働しているわね。
雪の日…
またアイツが雪の中に飛び込む季節になってしまったわ…
晴れの日…
こんな日は、濃いコーヒーを淹れて、お菓子を食べながらベランダでゆっくり本を読みたいわね。
暴風の日…
スカートの裾って本当に邪魔ね…ロザリンは昔どうしていたのかしら…
おはよう…
おはよう、熱いコーヒーはいかが?目が覚めるわよ。…ん?ワタシがコーヒーを飲んでも意味ないって?ふん、別にいいでしょ。単にこの味が好きなのよ。
こんにちは…
もうこんな時間?お茶菓子を準備してこなくちゃ。
こんばんは…
夕食まで食べていくつもりなの?ここは食堂じゃないんだけど…まあいいわ、せっかく来たんだし、ファジオに適当に作らせるわ。
おやすみ…
アナタは寝なさい。ワタシは静かで誰にも邪魔されない夜のうちに、ちょっと研究するから——別に生活リズムは乱れてないわよ!
サンドローネ自身について・名前
サンドローネと呼んでくれていいわ。えっ…?元の名前?はぁ…そんなに知りたいの?分かったわよ…初めて目を開けた時、つまりアランがワタシを創り出した時…アイツはワタシを「マリアネッテ」と呼んだ。発音を確かめるために、名前を口に出してみたら、なぜかアランの顔がくもった。後になってから、それが「後悔」と「罪悪感」の表情なのだと知ったわ。それから二度と、アイツはワタシを「マリアネッテ」とは呼ばなかった。アランはワタシに水仙十字結社と妹の物語について語り——ワタシは自由なのだから、自分自身の人生と名前を持つべきだって…自分で名前を選んでいいって言ってくれたの。でも、ワタシはお人形(マリオネット)の「マリアネッテ」でも気にしないと答えたわ。マリアネッテ・ギヨタン…それが生まれた時に与えてもらった、唯一無二のワタシの名前なんですもの。その後偶然にも、女皇陛下からは「傀儡」という名前を賜ったわ——傀儡とはまさに、お人形(マリオネット)のこと…ふふ…これも一種の「運命」なのかしらね?
サンドローネ自身について・睡眠
生まれたばかりの頃は、わざわざ横になる場所を探して寝るのが面倒で、毎日椅子の上で「休眠」を済ませていたわ。ベッドで寝てみることが増えたのは、スネージナヤに行ってからなんだけど…一日中動き回って、うっとうしい同僚たちに散々付き合わされた後、楽な服に着替えて柔らかい布団に潜り込むのは本当に心地よかったわ。この触覚機能と感情回路によって生まれた安心感のおかげで、多くの人がベッドから出たがらない理由は理解できたけど…ワタシ、ちょっと悩みがあるのよね。背中のゼンマイのせいで仰向けでは寝られないし、横向きで寝るにもバランスが保ちづらくて…うつ伏せで寝るしかないのよ。
日記について…
アナタの秘密も少しは教えてくれなくちゃ、不公平だわ。ワタシは日記までぜんぶ読まれたんだから——え?冒険手帳?あのねぇ…そんなもの見たいと思う?あなたが毎日何をしているかなんて、キャサリンに聞けば分かるじゃない。
立場について…
それなりに親しくなったとはいえ、スネージナヤに戻った後は、ルール通りに対応させていただくわよ。なにせ、アナタはずっと「ファデュイ」と敵対してきたのだもの。向こうでまたどんな厄介事を引き起こされることやら…もちろんワタシも、できるだけアナタを困らせないようにしたいとは思ってるわ。だからアナタもできるだけワタシを困らせないでちょうだい。仲間なんだから、お互いの事情を理解した上で、助け合いましょう。
「星の楔」について…
なかなか気に入ってるわよ、氷元素って便利だもの。大量計算による機体のオーバーヒート問題に頭を悩ませる必要がなくなったわ。
シェアしたいこと…
プロンニアがいなくなって、生活に色々と不便が生じるようになったわ。だから多機能汎用支援型自動マシナリー、「ファジオ」を造ったの。ワタシが面倒だと思う多くの雑務や、日常的な戦闘処理を手伝ってくれるわ。ん?名前が複雑すぎる、ですって?機能型マシナリーにはこういう名前をつけるものでしょう?アランがつけた「プロンニア」だって、本来は未来事象観測調査マシナリーなのよ。他の人はそんな名前つけてないですって?えっと…遺伝、かしらね…?
興味のあること…
研究の傍ら、形而上学的な問題に思いを馳せることがあるの。どんな国の人々も、死に対して独自の信仰を持っているでしょう?そうしてそれぞれが「死後の世界」や「霊魂の帰る場所」などについて語るわけだけど…ワタシ、ドットーレとの戦いでコアが破損した時から、「星の楔」のおかげでアランの遺産がアクティベートされて再起動した時までの記憶が一切ないのよね。まさに、完全なる虚無よ。機械、あるいは「人形」は…死後どこへ行くのかしら?ワタシたちの「霊魂」はどう定義されるのかしら?ワタシたちには本当に「魂」があるのかしら?…考えても答えなんて出ないから、結局また自分の研究に戻るんだけど。それでも、知識は世界の礎よ。こういった石を積み重ねていけば、いつか高みに届いて、これらの問題の答えに触れられると信じているわ。
シトラリについて…
あの大シャーマン、いい人よね。結構な歳だって聞いたけど…すごく元気というか…時々急に感情を露わにするのよね…え?そうね、例えば…前にアナタと一緒に水の中で探し物をしたって話をした時とか、アナタがナド・クライでコロンビーナの名前を取り戻した話をした時とか…顔を真っ赤にして興奮してたけど…年のせいなのかしらね。
リネットについて…
ほんっとうに勘弁してほしいわ!あの猫女、どうしてああもピンポイントに機械の弱点を突けるのかしら…!?リネも兄として止めなさいよ!…とはいえ、あれも一種の才能なんでしょうね。今度、機械の脆弱性テストを手伝ってもらおうかしら。アイツがちょっと弄ったくらいで壊れるようなら、実戦投入なんて到底無理だわ。
アラン・ギヨタンについて…
アランが死んだ後、彼のためにお墓を作ったわ。彼は生前、墓碑に刻む言葉はワタシに決めてほしいと言っていた。だから刻んだ。別に難しいことじゃなかったわ…彼の功績を列挙して、彼を代表するような言葉を一つ選んだだけ。「残念だが、これが結末だ」——アランの口癖だったの。少し悲観的に聞こえるかしら?ふふっ、彼を知らない人は、そう感じるかもしれないわね。でも、アランはいつも微笑みを浮かべながら、この言葉を口にしていた…運命に屈服するんじゃなく、諦めているのでもない…もっと、満足感に近いものだったと思うわ。数学の問題を一つ解き明かせた時のような、ね。死は静かな等号(イコール)に過ぎない…彼は、公式の右側に行っただけ。
「氷の女皇」について…
ワタシでさえ、内なる感情の「誤謬(エラー)」に煩わされるのに…女皇陛下は一体どうやって、感情をあれほど徹底的に凍結できたのかしら?
「道化」について…
トップに立って、いつも命令を下しているのが彼よ。あの目はみんなよりも、ずっと遠くの景色を映しているような気がする…初めて会った時、一目で察したわ。世界は彼から、あまりに多くのものを奪い去ってきたのだと…
「隊長」について…
カピターノが仮面を外すのが好きでないことは、みんなわかっているわ。あれでは飲みにくいでしょうに、お茶会で出したお茶をきちんと飲んでくれるのよ。
「博士」について…
耳を塞いでおいたほうがいいわよ。自分でも、これからどんな酷い言葉を言うかわからないから。
コロンビーナについて・鬱陶しい
コロンビーナは今も昔も鬱陶しいわ。だから、いなければ清々すると思っていたのに…いざ顔を見なくなったらもっとイライラするんですもの!本当にやってられないわ。
コロンビーナについて・生活
あの子は今、すごく幸せそうね。家族のような存在や友達がそばにいて、暇があれば旅行にも行ける…ワタシはそんな機会には恵まれなかった。別に羨んでいるわけじゃないわよ。あの子は幸せになって当然だと、みんなわかっているもの。
アルレッキーノについて…
アルレッキーノは決断が早くて、約束も必ず守ってくれる——信頼して任せられる人よ。プライベートはともかく、仕事上でワタシと関わるすべてのひとに、アルレッキーノの爪の垢を煎じて飲ませたいわ。
「雄鶏」について…
アイツは皇都評議会の議長よ。時折…支配者のように感じることがあるわ。評議会での一票一票は、無数の人々の利益を左右する。これほど多くの利権を操るには、相応の手腕が不可欠よ。この点だけでも、他の人よりもはるかに恐ろしい存在だと言えるわね。
「富者」について…
アイツとドットーレの利権関係を厳しく調査するべきよ。どうしてワタシの研究費の申請に、あそこまで時間がかかるわけ?あのイカれ野郎より十倍も遅かったのよ!裏がないなんて絶対に信じられないわ。実際、問い詰めたことがあるの。そしたら、アイツはあの薄ら笑いを浮かべながら、ワタシを見つめてこう言ったわ——「おや、ついに経済の世界に興味を持たれたようですね。何冊か本をオススメしましょう…まずは『礼儀正しい言葉遣い百選』から始めてみてはいかがですか?」
ロザリンについて…
常に、自分のために生きてきた人だったわ。自分のやり方で愛し、憎んだ…その生き方は最終的に命まで燃やし尽くしてしまったけど、最後まで、その炎は彼女だけの、唯一無二の色だった。
「公子」について…
アイツといるとちっとも心が休まらないのよね…兄弟姉妹と楽しく暮らしていればいいものを、なんでわざわざ「執行官」なんかになったのかしら?誰もが自分のように喧嘩好きなわけじゃないってことを、早く理解してもらいたいわ。
サンドローネを知る・1
はあ?プライベートな生活についてなんて、ぺらぺら喋りたくないわよ。天気のいい日に、美味しいお茶とお菓子を用意してくれるなら、考えてあげないこともないわ。
サンドローネを知る・2
ファデュイって面倒なヤツだらけだけど、研究するにはいい組織なのよ。女皇陛下のために動きさえすれば、豊富な研究資源とプロジェクト資金が手に入る…悪くない計算でしょう?
サンドローネを知る・3
アランが妹のマリアンの容姿をベースにワタシを創ったことも、ワタシが「マリアネッテ」という名前なのも、別に気にしたことなんてないわ。ワタシにとっては、両方とも誕生と共に世界から与えられたものだもの。自分が両親に似ていることや、自分の名前に親の名字がついていることを気にする人なんていないでしょう?
サンドローネを知る・4
ワタシは数学理論の世界が好きよ。公式と論理で構成された世界には、確実性に基づく優雅さがあるの。音楽も好き…数学と通ずるところがあるわ。でも、昔のワタシは、音楽の演奏は数学の計算と同じで、楽譜上の音符とリズムを再現するのに、寸分の狂いもあってはならないと思い込んでいた…ようやく、演奏中のわずかな綻びや小さなミスが、かえって音楽をより美しく響かせることに気づいたの。少し間を置いてみたり、即興の装飾音を入れてみたり…そうした些細な「誤謬(エラー)」にこそ感情が宿り、演奏者の心の動きが伝わるものなのよ。
サンドローネを知る・5
世界は、一度与えたものを、また奪い去っていく。生きることは、得ることと失うことの繰り返しであり、喪失や別れの中で、世界が奪えない物を拾い集め、進み続けることなの。ただ「生きたい」と思うのは、ちっぽけすぎる願いだと思う?「自分を救うために世界を救った」なんて、理由として単純すぎるかしら?でも——「生きて」さえいれば、感じて、見届けることができれば、やがて世界が奪えなかったものが世界を動かすことになるかもしれないわ。
サンドローネの趣味…
音楽や機械、数学も好きだけど、草花を育てて、成長過程を記録するのも好きよ。ほとんどはそこまで手をかけなくても、元気に育ってくれるわ。昔から、そういうところがワタシと似ていると思っていたの。
サンドローネの悩み…
もふもふの動物を抱きしめて、思いっきり撫でまわしたいわ…でも、あの子たちって機械が苦手だから、いつも逃げて行ってしまうの。…ちょっと!哀れむような目で見ないでよ!抱きしめられなくてもかまわないわ!べ…別に、そこまで残念に思ってるわけじゃないんだから…
好きな食べ物…
この体はアレルギーとも消化不良とも無縁よ。美味しいものを味わうことは、ワタシにとっては何のデメリットもない楽しみなの。ただ、あえて言うなら…丁寧に作られた、上品なお菓子が一番ね。繊細な見た目だけでも十分に楽しめるもの。舌と目の保養だわ。
嫌いな食べ物…
脂っこいものや辛いものは嫌いよ。味が嫌いというよりは、匂いが服に染み付くのが厭。全然優雅じゃないわ。
贈り物を受け取る・1
ふ…ふん。アナタの向上のために、どうやって作ったのか聞いてあげる。それから、その…淑女としてお残しをするわけにはいかないから、ぜんぶ食べてあげるわ!
贈り物を受け取る・2
あら?悪くないじゃない。次のお茶会でお返しするわね。
誕生日…
ふん。ほら、あげる。いつもならこんなものあげたりしないけど、今日はアナタがこの世界と初めて出会った、喜ぶべき日だから。アルレッキーノやコロンビーナ…ほかにも共通の友人を呼んだわ。お茶菓子はワタシが手作りしたケーキだから、せいぜい期待しておきなさい。
突破した感想・結
万物の理を解析完了——ふっ、さすがワタシね!うふふふふ!
宝箱を開ける・1
何?コレのためにあちこち連れまわされたわけ?
宝箱を開ける・2
中身は?べ…別に気になるわけじゃないわよ!
宝箱を開ける・3
持って行けば。コレが欲しくて駆けずりまわってたんでしょう。
仲間HP低下・2
気をつけなさい!ワタシが直せるのは機械だけよ!