ストーリー
キャラクター詳細
璃月の伝説では、かつて謎めいた白馬の仙人が存在したとされている。
その痕跡は様々な書籍や民話に残されているが、彼女がどのような人物であったかは、言い伝えごとにまったく異なっている。
彼女が白馬の姿を取って、魔神戦争で岩王がこの世の大権を握る手助けをしたという説…
琥珀色の瞳を持ち、果てしない時の流れを見通す力があったという説…
また、実は月に住んでおり、人々の願いに耳を傾けながら、世の繁栄を見守っているという説など。
この仙人については多くのことが語られているが、彼女の姿を明確に描写できる者は誰一人としていない。
お茶の間の世間話も、長々と書き記された考証も、全貌を把握する手がかりには成り得なかった。
しかし、「神獣の残せし一本の羽、鳥の残せし雪上の足跡の如く」という言葉があるように、
彼女の過去は、この世に確かな足跡を残した。そして彼女の物語もいつか、誰かによって掘り起こされる日が来るだろう。
キャラクターストーリー1
好感度Lv.2後に解放, シナリオ「天を翔ける玉輪の軌跡」をクリア
ほとんど知られていないことだが、璃月に伝わる白馬の仙人の逸話は、この仙人の終焉から始まっている。
元々、彼女は高天の使者であり、数千年前に人々を導くため現世に降り立った。
彼女は水晶と宝玉の産地として栄えた古国「琅玕」を守護し、人々に農耕と機織りを教えた。その導きにより、国民は五穀豊穣に恵まれ、倉には余るほどの蓄えができた。
そのため、彼女は古国の人々から、社稷神として崇められていた。
彼女の導きのもと、琅玕は統一文明の中でも一際輝く宝玉となった。
しかし、世は移ろうもの——世界の外から予想だにしなかった大災厄が襲来し、空の上では凄惨な大戦が勃発したのだ。
その余波は漆黒の悪意を纏って琅玕へと墜ちた。それを受け、高天はこの国の一掃を決意したのである。
神聖なる意志が天罰のごとく輝かしい古国を襲い、汚染された大地を滅ぼさんとした。
自身が庇護する人々を救うため、兹白は一縷の望みをかけて、高天の意志に背いた。
その結果、彼女は神魂が三つに砕け散るという重傷を負い、それが人の世の願いに応える最後の機会となった。
しかし、それは慈悲なのか、背信者への厳罰なのか——高天から兹白を見つめる影が、彼女に手を差し伸べたのである。
それ以降、兹白の砕け散った三魂は、消散する寸前、千万分の一秒という刹那に留め置かれることとなった。
そして彼女の本質は、真の死にも生にも辿り着けない夢の中を、永遠に彷徨い続けることとなった。
キャラクターストーリー2
好感度Lv.3後に解放, シナリオ「天を翔ける玉輪の軌跡」をクリア
かつて月の使いとして人間界に降り立った時、兹白はある神秘的な人物と出会った。
その者は人の姿こそしていたが、風貌からして只者ではなく、雲に乗って空を駆け、山を動かして海を埋め、岩を震わせ不壊の宝玉すら砕くことができた。
それほどの神通力を持ちながら、天の使いの一族ではないことに、兹白はひどく驚いた。
ある日、二人は山で仙法を磨き合う約束をしたが、時間になってもかの人物は現れず、ただ天の果てから轟音が響いていた。
兹白が音を頼りに進んでいくと、雲の間に似た姿をした三つの人影が見えた。その者たちは、どうやら戦いの最中らしい。
刃と刃がぶつかり合う中、彼女は雲の間から「岩主天星」という声が聞こえた気がした。
しばらくして戦いは終わりを迎え、三つに分かれていた姿が一つに戻り、兹白の前に降り立った。それは紛れもなくあの友人だった。
兹白が今目にした光景に強い興味を抱いていることを知ると、その人物は惜しげもなく教えを授けてくれた。それは「三尸斬り」と呼ばれる古の技なのだという。
「三尸」とは、修行者の心に潜む邪念や悪しき欲望のことであり、三尸を断ち切ることで、澄み切った自我を見出すことができるとされている。
しかし、高天と三つの月の使者である兹白は、心に妄念を抱いたことなど一度もなく、どうやっても三尸神を切り離すことができなかった。
友人はただ平然とその様子を見つめ、「天心は定まらず、白雲は移ろう」とだけ言い残して静かに去っていった。
その時の彼女はまだ知らなかった——人類を導く長い旅路の中で、自分がどれほど人間の感情に染まっていくことになるのかを。
そしてさらに遠い未来、自分の大切な国に天罰が下る様を目の当たりにし、憤懣、恐怖、憂鬱が、骨にまとわりつく蛆虫のように、彼女の神魂を蝕んでいくことを。
そうなった時、彼女は自らの三尸神を断ち切るだろう——自我を捨てて人世に潜み、高天に復讐を果たす切り札とするために。
しかし、「天心は定まらず、白雲は移ろう」という言葉の通り、その時こそ、兹白をずっと見守ってきた影が、慈しみと断罪を兼ねた檻に彼女を捕らえる瞬間なのだ。
キャラクターストーリー3
好感度Lv.4後に解放, シナリオ「天を翔ける玉輪の軌跡」をクリア
…3…5…7…
時が固まった虚無の月の中で、万物は流れを失ったかのようだった。
…53…59…
けれど、時が本当に止まっているわけではない。あまりにも流れが緩やかで、ただ知覚できないだけ。ここでは俗世の一日が、百年に相当するらしい。
…151…157…167…
そう、ゆっくりとだが時間は流れている。そうでなければ、脳裏に刻まれた思い出が、何によって摩耗したのか説明がつかない。
557…
兹踞。
563…
琅玕。
569…
人々の面影。
これはどういう意味?どうしても、忘れたくない気がする。
けれど、どういう意味なの?どういう意味があったというの?
…1553…
あそこの光は灯火?何度も見たことがある気がする。
誰かが何度も言っていた。あれが家への道だと。
いつか必ず故郷に帰れる…それだけは絶対に忘れてはいけない。
…1567…
家とは何?
…3557…
この数字たちは、なんて孤独なのかしら。一を除けば、そこにあるのは自分だけ。
…3559…
ああ、私は自分を数えていたのね。
名前を忘れようと、自分が存在していることは忘れないでいられる。
忘れないわ。
16127…
私は何を数えているの?
…3…5…7…
キャラクターストーリー4
好感度Lv.5後に解放, シナリオ「天を翔ける玉輪の軌跡」をクリア
璃月の仙話に登場する白馬の仙人は、実はほとんどが兹白の切り離した下尸神「兹蹻」である。
軽策荘の老人たちが語る「岩王帝君と共に戦った白馬」とは彼女のことだ。
沈玉の谷の民が語る「時の娘」も…
「八奇煉桃都」にある「金目乗黄月駒」も…
盧氏の族譜に記された「五百年もの時の隙間を飛び越えた」白馬の仙人も、彼女のことである。
魔神戦争の時代、彼女はすでに岩神によって「詹諸呑月」の絹絵の真跡から解放され、共に戦うという契約を交わしていた。
ただ、彼女の身に刻まれた時間の痕跡は、古き岩神に不思議な影響を及ぼし続けた。
そのため魔神戦争の後、自身が脅威となることを知った兹蹻は山林に身を隠し、それ以来、人前に姿を現すことはなかった。
だが、彼女は自由気ままな性格で、人前で神通力を披露するのが好きだった。人の寿命は百年にも満たないため、時間の痕跡による摩耗を受けることはほとんどない。
そのため彼女は時折、助けを必要とする人の前に姿を現した。彼らを救いながら、天地が崩れ去る前の物語をそっと伝えていきたいという密かな思いを抱いて。
だが、たとえ後世の人々が書き記した物語が彼女の意に沿うものでなかったとしても、彼女はちらりと目を通すだけで気に留めはしないだろう。
彼女はいわば人気のない荒野を自由奔放に駆ける野馬のような存在。誰も彼女の自由な足取りを縛ることなどできないのだ。
彼女は兹白の消滅から生まれたが、兹白や誰かの手綱に繋がれるべきだとは一度も思わなかった。
いつでも時の果てへと颯爽と飛び込み、「ポン」と音を立てて金色に輝く塵となって消える覚悟はできていた。
キャラクターストーリー5
好感度Lv.6後に解放, シナリオ「天を翔ける玉輪の軌跡」をクリア
最初の予期せぬ大災禍と同じように、兹白の運命が再び変わるきっかけもまた、天より降りてきた。
金髪の旅人とその仲間たちの協力により、真実の月がテイワットに再び降り立ち、兹白の本質を閉じ込めていた偽りの月も崩壊を始めたのだ。
そして旧友の助けを借り、兹白の摩耗し、眠り、そして自由気ままに過ごした三つの魂の根源は、再びこの世に姿を現す時を迎えた。
これらはすべて、兹白を見守る影によって予見されていたのだろうか?そしてこれらはすべて、最初の天の使いが見届けた現実となったのだろうか?
いずれにせよ、古国の導き手は無数の願いの呼び声の中、ついに故郷へと帰ってきたのだ。
たとえ、その土地がかつての面影を失っていたとしても…人々が新たな神を祀り、灯火の儀式は様変わりし、彼女にまつわる物語さえ別物になっていたとしても。
だが、彼女は知っていた——かつて彼女が庇護した人々は、輝かしい文明と共に途絶えたわけではない。むしろ、故郷の地で根を下ろし、枝葉を広げ、日々姿を変えながら今日まで受け継がれてきたのだ。
かの旧友も言っていた。かつて存在した琅玕の宝玉の一つが、今日ある璃月港の礎でないというのなら、どうしてこの地は「岩間の琉璃」や「雲間の月」と呼ばれているのか。
今、彼女に不満なことなど何もない。かつての抑えきれぬ怒りさえも、姿を潜めている。
彼女の努力はすべて報われ、故郷にも帰ってこられた。それだけで十分だ。
それだけで、彼女の経験してきた苦難がすべて報われるように思えた。
千里山河図
好感度Lv.4後に解放, シナリオ「天を翔ける玉輪の軌跡」をクリア
今の兹白には、璃月のすべてが懐かしくも新鮮に思えた。
そこで、神魂が安定しているうちに、彼女は璃月の美しい山河を隅々まで巡った。
軽策山では、山間の滝が飛沫を上げながら流れ落ち、再び清らかな泉となって流れる様を…
孤雲閣では、高い空、吹きすさぶ風、そびえ立つ岩の槍が描く雄大で揺るぎない景色を目にした。
宝玦の口では、今なお残る玉玦の下に点々と浮かぶ漁船と、山間で歌う人々を…
絶雲の間では、神秘的な霧が立ち込めた、まるで雲上の水郷のような、まるで天に広がる海のような景色を目にした。
……
古国琅玕に絹絵の技を伝えた天の使いとして、彼女は数千年も使っていなかった技を再び振るうことにした。
壮麗な景色に出会うたび、彼女は目の前に広がる山河の美景を仙力で絹布に縫い付けていく。
時が経ち、その絹絵に描かれた山河は千里にも及ぶ、壮大で絢爛なものとなった…
暇な時、兹白は絹絵を取り出して眺めることを楽しみとしており、見れば見るほど顔をほころばせ、得意げな笑みを浮かべている。
その様子を見た岩王帝君はその絵に興味を持ち、何度も見せてほしいと頼んだようだが、未完成だという理由で断られ続けたらしい。
彼女が絹絵を完成させた時、この山河が縫い込まれた図巻はどれほど壮大で趣深いものになるのだろうか。
月の輪
好感度Lv.6後に解放, シナリオ「天を翔ける玉輪の軌跡」をクリア
同族の者たちと同じように、兹白もまた本来は神聖なる計画のもとに生まれた存在である。
そうして彼女は天命を帯びた姿で、テイワットの空の下に現れたのだ。
空に輝く星はこの世界を愛し、幸福な花園に作り変えようとした。そして使命を悟った使者は土を耕し始めた。
土が肥沃なら、草花は生い茂る。土が腐れば、花園は悪臭を放つ。
幸せな花は、力強く差し込む朝日の中で咲き誇るもの。
偉大なる愛を冒涜せぬよう、悪臭を帯びた花は土と共に取り除かねばならない。
兹白の運命は、そうした神聖な計画の中で巡り続けていた。あの日までは…
理由は不明だが、王の影、時の者は月の印が刻まれた徽章を兹白の前に置いた。
これは、彼女がもはや暁の星の代行者だけでなく、月の使者にもなったことを意味していた。
これも神聖なる計画の一部なのだろうか…そうだ、きっとこれも世界を形作る一部のはずだ——彼女はそう考えた。
こうして彼女は暁の星、月、そして花園の間を往復するようになったが、徽章を受け取ることはなかった。
計画をより完璧なものにするうえで、新たな徽章をどう扱ったらよいか分からないし、それがなくとも自分の使命は果たせると考えたからだ。
しかし時が経つにつれ、暁の星と月が抱く花園への意志と愛は、必ずしも同じではないことに気付いていった。
暁の星の光は燦燦と花園全体に降り注ぐが、一輪の小さな花に長く留まることはない。
それに、神聖さに欠いた草花と土ならば、焼き尽くして純粋な虚無へと追いやることさえ厭わない。
だが、月の銀光は違う。土よりも、焼かれ傷ついた草花の一本一本の根茎に染み渡り、酷暑の後に慰めを与えることを望んでいるのだ。
一体どちらの意志と愛がより神聖なのか?兹白の心には時折、そのような疑問が浮かんでいた。
だが、答えはいつも明確だった。謎の答えはその命題の中にしかなく、神聖なる計画を揺るがすことなどないのだ。
だが、なぜだろう…兹白の視線は月光に誘われるように、自らが手入れしている小さな草花の茂みに留まるようになっていった。
花が咲くのは笑顔のよう、花が散るのは涙を流すよう。だが土は笑わない。土から生まれたものが、どうして悲しむというのか?
兹白はそう思いを巡らせながら、見つめ続けた…
花が咲き、散り、実を結び、落ち、新芽が吹き、また花が咲き、散り…
それから時が経ち、彼女はあることを耳にした。同僚が管理していた花畑が神聖さを冒涜したとして、すべて除去されたのだ。彼女は悲しみを覚えたが、すぐに不安が押し寄せた。
そう、天命には悲しみなど含まれていない。天命によって生まれた自分が、どうして悲しむことがあるのか?
まさか自分は、人に導かれるべき草花に成り下がったのか?自分が授かった意志と愛は、もはや神聖なものではなくなってしまったのか?
まるで、運命からの逸脱が始まったかのようだった。そして、それはあの瞬間が訪れたことで——空が崩れ去り、偽りが降り注いだことで、終わりを迎えた。
花園は焦土と化し、草花は今にも崩れ落ちそうだった。酷暑が彼女の意志を焼き、思考を整える力さえ奪っていった。
その時、月の徽章が涙のように彼女の背中へと滴り落ちる。
それは、彼女が目にしながらも拒んできた冷たい輝きであった。その輝きは花園の花々に注いできた静寂と慰めを彼女にも与えた。
一瞬の冷涼さの中で、彼女は思った——暁の星の灼熱に焼き尽くされるまで、愛する花々を億万年にわたって愛し続けることができるのだと。
世間話・月
世はいつも雨雲とともに在る。月があれば故郷にいるも同じこと…
世間話・数理
数理は世の理の基本よ。興味があるなら、演算を教えてあげる。そうね…まずは指を十本出してみて。基礎から教えてあげましょう。
世間話・仙法
仙法は確かに不思議。けれど、法を修める前に心を修めなければ、すべては水面に映る月の如く、触れた瞬間に砕け散ってしまう…
初めまして…
私は兹白——かつても凡人たちには白馬の仙人と呼ばれていたけれど、今や地上に降りて仙人となった身よ。ただ、兹白と呼んでくれていいわ。
砂漠にいる時…
…砂漠の中を歩くのは、確かに大変ね。
こんにちは…
日差しが強いわね…疲れてない?少し休みなさい。
おやすみ…
ふふ、月より遅くまで夜更かしできるかなんて、考えるものではないわ。おやすみ。
兹白自身について・巡り歩き
三尸神を斬り落としてから、下尸は人間界を巡り歩き、実に様々な出来事を経験してきたそうよ。最も広く知られてるのは、『竹林月夜』に記された一夜の出来事でしょうね。暇を見つけたら、私もあの竹林を訪ねてみないと。
兹白自身について・一人暮らし
独りで暮らしていた時は、数式を書いたり演算をしたり、数理で暇をつぶしていたわ…興味があるなら、面白い問題を出してあげましょうか?
月見について…
璃月の人々は、故郷を思う詩や文を書く時、月に重ねて己の心情を詠むことが多いけれど、それも道理ね。どれほど遠く離れていても、世の人々は同じ月光の下を過ごしているのだから。けれど、本当に月見をするのなら、故郷を離れた旅の者たちはきっと家に帰って、親しい人と共に月を楽しみたいと思うはず…「月は故郷にて明るし」とはよく言ったものね。
異郷について…
君はこの世界の出身ではなく、血縁者と離ればなれになってしまったと言っていたわね…異郷でこれほどの苦労を味わい、数々の困難を乗り越えながら、今日まで戦い続けてこられたその強い意志は、稀有なものよ。天は努力する者を見放したりしない。きっとその願いは叶うはずよ…慰めの言葉などではないわ。璃月の人々は、家族との再会を月に願う——そして私はその月に住まう者…団らんの祝福は、きっと成就する。
「月の輪」について…
神の力をどう使うかは、得た者の心にかかっている——私?璃月にいる以上、璃月を護るために使うに決まっているわ。
シェアしたいこと…
私の下尸は「八奇」の「金目乗黄月駒」と呼ばれていたけれど、桃都での出来事を除いて、私…いいえ、彼女はその他の「八奇」と共に行動することはなかった。後で思い出したけど、「八奇」の中には行方を追おうとした者もいくらかいたのよ。二本足の者が、四本足の馬に勝てる訳もなかったけれどね。
興味のあること…
琉璃百合が、今も咲いているなんて…たしか、「雲来釣爺」と「無妄童子」は、この花の花びらを肴に酒を楽しむのが好きだった。酔いが回ると、剣舞でさらに場を盛り上げて——え?そこで生まれた面白い剣術はなかったのかって?さあ、あったかもしれないけれど…二人はいつも飲み過ぎて、どんな風に舞ったかなんて、忘れていたから。
鍾離について…
凡人たちは私のことを「白馬の仙人」と呼ぶけれど、私は仙人たちの祖モラクスから力を授かったわけではないわ。遥か昔から、私は天界に身を置き、「月の使い」としての職を全うしてきた。けれど、過去のことを今更語っても仕方ない…人々が「白馬の仙人」と呼びたいのなら、それも悪くないわ。え?鍾離を見かけたこと?ええ、時々胡堂主と共に街を歩いていたり、一人でお茶を楽しんだり、散歩したりしている姿を見かけるけれど…岩王帝君としてよりも、客卿として過ごす方が気楽そうね。
凝光について…
璃月は商いで栄えているけれど、商売の道というのは常に煩雑なものよ。そんな璃月で重責を担う「天権」は、並外れた才を持っているのでしょうね。たしか、璃月総務司には「璃月七星」と呼ばれる者たちもいるそうね。何人かとは会ったけれど、残りの者たちはどこにいるの?七星などという名を受けるからには、きっと忙しく責務を果たしているのでしょうね…
刻晴について…
玉衡とは、璃月の郊外で出会ったわ。総務司の職員を率いて土地の測量を行っていて…断崖や悪路にも臆さず、先頭に立っていたわ。以前、彼女のために生い茂ったいばらを払おうとしたのだけれど、なんと彼女は剣を振るって、無理やり道を切り開いたの。勇猛果敢、勇往邁進の猛将だという噂は本当なのね。
七七について…
おかしい…七七という少女は仙人の肉体を持っているのに、仙人の魂を持っていない…しかも、時折ぼうっとしているような…ふむ…どこかで見た気がする症状ね。機会があれば、診てあげたいけれど…
閑雲について…
「閑雲」を名乗る留雲借風真君と会ったわ。仙人なのに、仙力をあまり使わず、代わりに仕掛けをいじくり回し、凡人でも自在に扱える仕掛けを作りたいとまで言っていた…ちょうど私も琅玕国の機械の設計図をいくつか覚えていたから描いて渡したけれど、あまりにも古い仕掛けだから、果たして役に立つかどうか…
煙緋について…
仙人の混血だなんて、不思議な娘…歌塵浪市真君の話によると、戦乱を経験していない、璃月の若い世代の「仙人」だそうね。律法を研究する彼女の聡明な様子を見るに、仙人の血脈による啓示など要らないと思うわ。私も古い律法の例をいくつか覚えているから、今後書き記して、歌塵浪市真君から渡してもらいましょう。気に入ってくれるといいのだけれど。
魈について…
仙衆夜叉はモラクスと共に四方を平定し、輝かしい戦功を立てたけれど、業障に苦しめられたと聞くわ。生き残りが金鵬大将ただ一人だなんて…彼は、まだ業障に悩まされているのかしら。何かできることがあれば…え?既に誰かが癒したの?そう…平和に過ごしているようでよかったわ。
ヨォーヨについて…
歌塵浪市真君の弟子ね。凡人の身でありながら、意志の強さと霊性を持っている…留雲借風真君も数人弟子を取ったと聞いたけれど…ふむ…理水畳山真君と削月築陽真君からそういう話は聞かないわ。伝える先があるのはいいことなのだけれどね。まだ適任者が見つかっていないのかしら…それとも遊び歩くのに忙しくて、そんなことを考える暇もない?とにかく、璃月の仙人たちは、様々な事情を抱えているわね…
藍硯について…
藍硯?「万象風角霊官」の末裔ね。「万象風角霊官」は「銀翎翦玉玄鳥」と共に旅をし、美しい物語を残したそうね。このように聡明な後継者が現れたことを知れば、きっと喜ぶと思うわ。
胡桃について…
胡堂主の評判なら聞いたわ。生きとし生けるものを守るため、独り死地に赴いたその勇気と志の強さ、まさに「無妄童子」の後継者に相応しい。「朱赤引火冥蝶」のようにならずに済んだのは。君のお陰だそうね…いいえ、昔話はやめにしましょう。
「月の三女神」について…
月の三女神?…とても仲のいい姉妹だったわ。誰かが当番を休みたい時は、他の誰かに代わってもらって、後で埋め合わせに小物入れやアクセサリーを贈っていた。けれど、そんな気まぐれな当番は、問題を起こすものよ。例えば、ある年に三つの月が一列になったことがあったでしょう?あれは彼女たちが時間を間違えてしまって、本来一人だけが当番のはずなのに、三人とも一緒に空に現れてしまったの。三人は慌てて一列に並び、当番の月の後ろに隠れようとしたのだけれど…はぁ、結局地上は大騒ぎになってしまって、何日も線香をあげ続けた。その後情けないことに、彼女たちは私に三つの月が並ぶことは大災害の前触れでも、王権交代の予兆でもないと人々に伝えてほしいと頼んできたわ。私が「じゃあ何を表すことにするの?」と聞くと、三姉妹はしばらく口ごもった末に、「お月見の季節が近づいているから、みんなで団月餅を食べる時期だってことを表すことにする…とか?」だなんて言ってきたのよ。
兹白を知る・1
今の璃月は、私が住んでいた頃のこの地とは大きく異なっているわ。というより、私の時代には「璃月」という名すら存在しなかったから。時が移り変わり、幾多の変遷を経て、私の記憶にあった物事は全て消え去ってしまった。詩人は、時間を「白駒の隙を過ぐるが如し」と言うけれど、私の「下尸」もまた「白馬の仙人」と呼ばれていたようだから…きっと全ては運命の導きなのね。私の過去が知りたいの?そうね、知る人が一人増えるのも、悪くないわ。
兹白を知る・2
遥か昔、私は天宮からの使者として琅玕国に降り立ち、万民を導いて安寧をもたらした。琅玕国の人々は私を「社稷神」と呼び、琅玕国の恵まれた気候と社稷の繁栄は私の加護によるものだと信じていた…確かに天気には私が深く関わっていたけれど、土地の繁栄は、琅玕の民たちによる努力の賜物よ。どのように琅玕国を導いたか…?別に特段、難しいことをやったわけではないわ。ただ、占いや厄除けの儀式以外にも、多くの時間を教師として過ごし、子供たちに読み書きや算数、琴を教えていた…暇な時には、こまごまと書物を編纂し、礼儀作法や音楽、舞踊についての些細なことを記録したりもしていたわ。
兹白を知る・3
国の未来を導くには、民の心を教え導くことが最も重要だと思っているわ。人々の心が善良なものでなければ、どれほど物質的に豊かでも、国が長く続くことはない。そう…かつて私利私欲のために、山奥まで仙人を探し求めた璃月の人々のように。たとえ運良く仙人の宝物を手に入れたとしても、心が正しくなければ、最後には必ず報いを受ける。もちろん、心を正すと同時に、手元の剣も磨いておくべきよ。まさに「備えあれば憂いなし」ね。
兹白を知る・4
今も、本は読み続けているわ。私の知る故郷や昔の人々は、もはや本の中にしか存在しないから…本に間違いを見つけた時は、私なりに注釈を加えたりもするの。この前、私の注釈本を見て、どうしても学び舎で歴史を教えてほしいと、私を何日もかけて探し出した者がいて…その誠意に打たれて、生徒たちに一ヶ月ほど経典について講義をしたのだけれど…知識に飢えた生徒たちの姿を見ていると、かつての琅玕の学校を思い出したわ。まさか今になって再び教師として教壇に立てるなんて…これもまた縁なのでしょうね。
兹白を知る・5
普段は外出しがちなのだけれど、たまに璃月に戻って幾つかの学び舎で教壇に立ち、ついでに琅玕国の史書を校正するの。私の時代は、未来への教訓となる過去の歴史の編纂は最も重要な事業だった…今も琅玕国の歴史を編纂できる者がいると賢人たちが知れば、きっと喜ぶでしょうね。
仙人らしくない?いいの。今の璃月港には、一人や二人の仙人が持つ凡人を超越した力よりも、凡人たちの心を一つにした大きな力が必要なのだから。璃月の仙人たちも、きっとそれをわかっている。この地で引き続き教えを広められるならば、私も「導き手」の務めを全うできていると言えるはずよ。
兹白の趣味…
趣味…月見、かしら。璃月で月を愛でるなんて…考えただけでも愉快だと思わない?
兹白の悩み…
最近の璃月の書籍に出てくる噺は、何というか…斬新すぎて、ほとんど理解できないわ。源を調べるには、相当な時間がかかりそう。ゆっくり進めていくしか…
好きな食べ物…
「団月餅」を食べたことはある?昔は友人と月見をしながら、共に味わったものよ。けれど、今や…もう手に入らなくなってしまった。残念ね。
嫌いな食べ物…
肉を生でいただくのは、少し…えっと、肉は焼いてから食べる方が無難だと思うの。
贈り物を受け取る・1
独り、月に居た頃にこのようなご馳走に出会えていたら、もう少し長居したくなっていたかもしれないわ…ふふ、冗談よ。
贈り物を受け取る・2
悪くないわ。ゆっくり味わいたいわね。
誕生日…
今日が誕生日なの?それなら、祝わなければね。確か年配の者は誕生日に長寿麺を食べる習わしがあった…ふふ、君は若々しい見た目をしているけれど、生きた年月を数えると、璃月港の大半の人よりも年上なのでしょう?そう考えると、やはり長寿麺を食べておくのがいいわ…なぜ私が長寿麺を作れるかって?天人であったとはいえ、身の回りのこともできずに世話を焼かれて生きるような者ではなかったからよ。そういえば、今の私に食欲がないのは、天宮で長い間料理を作れなかったせいかしら…とにかく、食事は世の中で二番目に大切なことなのだから、あとで、長寿麺をきちんと食べるのよ。
突破した感想・結
仙人となった以上、仙人としての務めを果たすまでよ。
宝箱を開ける・1
天からの贈り物ね。ありがたくいただきましょう。
宝箱を開ける・2
誰のものでも無いなら、貰ってもかまわないはずよ。
宝箱を開ける・3
とっておきなさい。いつかは役に立つはずよ。