Story
キャラクター詳細
メロピデ要塞という巨大な海底施設の中で、常に開放されていて誰でも利用できる場所はそう多くない。シグウィンの医務室はそのうちの一つである。
深夜、急病に見舞われた当番の看守——同僚に担がれて医務室にたどり着くと、温かい飲み物と清潔なベッドが彼を迎えてくれた。昼食の時間、作業を終えたばかりの囚人が疲労のあまり食卓の前で倒れる——やがて医務室で目を覚ますと、保温容器に入った温かい食事がベッドの横に置かれていることに気がついた…
それと同時に、いつもシグウィンの微笑みが視界に入る。その微笑みが患者の中にある不安と疲労をたちまち癒し、治療と今後の療養に専念させてくれる。
誰もが彼女の献身的な振る舞いに感嘆するが、一方で彼女の熱量に疑問も抱く。
メロピデ要塞での生活そのものがすでにある種の罰のようなものであり、活力に溢れる若い看守でさえ、しばらく連勤すると休暇を取らないと身が持たなくなる。だが、リオセスリがメロピデ要塞の管理者として就任するまでシグウィンはめったに休暇を取らなかった。医務室の明かりはいついかなる時も点いていて、まるで永遠に消えることがないかのようだ…看守であれ囚人であれ、シグウィンがこれほど熱心に仕事をする理由は誰にも分からない。
「彼女は罪人たちを救うために神様から遣わされた使者なのではなかろうか」
シグウィンの翼を見つめながら、ある囚人がそう呟いた。この説はすぐさま広まった。そうしてシグウィンは陽の光を見ることのできない暗い海の底の「太陽」となり、この陰気でジメジメした監獄に光をもたらした。
「天使」の献身に報いるために、看守たちは既存のルールや制度以外に「暗黙のルール」を一つ作った——シグウィンに対して不敬を働いた囚人には、全員追加の処罰が下される。そういった暗黙の了解は囚人の間にもある——凶悪な犯罪者が初めてメロピデ要塞に投獄される日、ここには絶対に手を出してはいけない人物がいると「警告」を与えておくのだ。
シグウィンは彼女にまつわるルールや暗黙の了解について、一切知らず、ただいつも通りに職務をこなしている。だが、やはり好奇心から彼女にこう聞く者がいる。
「看護師長はどうしてここに残って、俺たちの面倒を見てくれるんすか?疲れたり飽きたりは?」
そう聞かれるたび、シグウィンは珍しく眉間にシワを寄せる。彼女には質問の意図があまり理解できないのだ。
「うーん…猫ちゃんを飼ったことある?お世話して、かわいい姿を見ていること自体、とても楽しいことでしょう?疲れたり飽きたりするはずがないのよ」
もちろん、それを聞いた人は思わず耳を疑ってしまう。そして、彼女のその返答を他の人に教えると、いつも鼻で笑われる。
「ふん、何をふざけたことを…『天使』説のほうがまだ信憑性があるぞ!」
キャラクターストーリー1
好感度Lv.2後に解放
シグウィンがまだ看護師長になって間もない頃、メロピデ要塞の囚人はよく過労を起こしていた。
特別な指示も何もないにも関わらず、休憩時間になっても休まず作業を続ける囚人が多くいたのだ。数日ばかりの遊興のためか、それとも次の格闘試合の賭け金のためか、特別許可券制度の存在が多くの囚人の欲をかき立て、健康を犠牲にしてまで働かせていた。
それを目の当たりにしたシグウィンは不可解で仕方がなかった。彼女からすれば、人間の「疲れ」もまた病気の一種であり、しかも自ら進んでかかる「病気」なのだ。
「でも病気なんだから、治すための薬も作らないとね」
こうしてシグウィンは素材を探し、最終的に満足のいく薬を完成させた。この薬は栄養豊富で味も良く、これならばきっと「疲れ」という病を治すことができると思った。
しかし初めてこの薬を投与しようとしたとき、患者がそれを見るや否や顔色を変えて服用を拒んだ。
困惑したシグウィンは様々な人に助けを求め、やっとシェフとして働く囚人からその答えをもらった。
「そんなの簡単さ。その植物は根っこと茎の部分がものすごく醜い。だから、見ただけで飲めたものじゃないって思ってしまうんだ。ただ、そんなものでも俺たちシェフの手にかかればいい料理にできる」
シェフの美的センスには共感できなかったが、シグウィンは助けてくれると言った彼にとても感謝し、自分で下処理を済ませた素材を渡した。
シェフはそれを見てしばらくの間沈黙した。
「最善を尽くそう。それと一つお願いがあるんだが、次から他のやつに見つからないように素材を渡してくれると助かる」
その時のシグウィンは、シェフが何を案じていたのか理解できなかったが、彼の目から切実さを読み取り、そのお願いに頷いた。その後、この薬はシグウィンによって「栄養食」と名付けられ、食堂の隠れメニューの一つとなった。働き過ぎた翌日には、必ずこのメニューがテーブルに並ぶようになっている。
キャラクターストーリー2
好感度Lv.3後に解放
看護師長になった後、シグウィンがメリュジーヌでありながら人間の姿をしていることは公然の秘密として広まり、メロピデ要塞の外にいる人たちの耳にまで届いた。
シグウィンは人間とメリュジーヌのハーフではないかと勘繰る人もいたが、それを口にした人は例外なくマレショーセ·ファントムから厳重な警告を受けた。最高審判官のヌヴィレットも「うつけ者たちが邪な企みを持たぬように」とこの憶測を公に否定した。
シグウィンはより人間社会に溶け込むために特製の仮面と手袋を身につけていると推測する者もいたが、その説もすぐに世論に否定された。なにしろ人間がメリュジーヌを排斥していたのはずっと昔のことで、今のシグウィンにはそうする必要が全くないからである。
新聞社は大衆の好奇心にビジネスチャンスを見出し、数名の記者をメロピデ要塞に派遣してシグウィンにインタビューすることにした。
「不躾な質問で恐縮ですが、なぜ今のような容姿をされているのか教えていただけますか?」
記者たちはいたって丁寧な言葉遣いだったが、答えを待ちきれずにいた。シグウィンはその質問に対して真剣に考えを巡らせた後、遠い過去の思い出から紡がれた物語を語り始めた——
人間とメリュジーヌがまだ互いを信頼していなかった時代、ある小さな女の子だけがシグウィンの友達になってくれた。しかし、ある日女の子が急病を患ってしまう。手遅れになる前に駆けつけることができた医療従事者はシグウィンだけ。にもかかわらず、女の子の両親はシグウィンがメリュジーヌだからという理由で彼女の診察を拒んだ。
友人を助けたい一心のシグウィンは恐ろしい魔女婆さんを訪ね、お願いした。シグウィンの決意を確かめた魔女は、罪から調合されたポーションを手渡す。そのポーションを使ったシグウィンは人間の顔と手足を手に入れ、そして友人を助けることができた。
シグウィンが語り終えると、記者たちは困惑しながら互いに顔を見合わせた。
「看護師長、今のお話はどこかの童話でしょうか?」
「ううん、本当のことよ」
シグウィンの目を見た記者たちは再び戸惑った。彼らは皆一流で、インタビューを受けている者のあらゆる嘘を見抜く自信があった。ただ、シグウィンの眼差しに嘘の色など微塵もない。
そうして記者たちは落胆した様子で引き上げていった。大衆の好奇心がこの物語を受け入れることはないと思ったからか、シグウィンのその答えは新聞に載らなかった。
それ以来、シグウィンの周りの人々は、彼女にとって容姿は触れられたくない秘密なのだと思うようになり、このことについてもう聞かないようにしようと密かに約束を交わした。しかし、シグウィンだけが知っている——彼女は故意に何かを隠したわけではないのだ。ただ、その時の彼女はまだ事の真相をすべて知らなかっただけなのである。
キャラクターストーリー3
好感度Lv.4後に解放
メロピデ要塞に入ってから、シグウィンはヌヴィレットと文通をしていた。
彼女はヌヴィレットからの手紙に対して一通一通、真剣に返事を書く。時々、パレ·メルモニアにずっといて退屈しないのかと心配し、メロピデ要塞での面白い出来事を書き添えるようにした。
「親愛なるヌヴィレットさんへ、こちらはすべて順調よ。この間お願いした医療用物資もすべて届いたし、手配してくれてありがとうね!」
「最近、また面白いことがあったのよ。新しい男の子が来たんだけど、入って早々ずっと威張ってた顔役を負かしたの!でも、その子もそれで怪我をしちゃったけど。その子はね、まだ若いんだけど、ウチが知ってるどの大人よりも強いの。医務室に傷を縫いに来たときなんか、意識をしっかり保っていたいから、麻酔は不要だって言うのよ…」
今回、ヌヴィレットの返信はいつもよりかなり早く届いた。彼は少年のことを知っており、シグウィンに気にかけるよう頼んだのである。手紙の口調はいつも通り硬いものだったが、それでもシグウィンはヌヴィレットが少年に向ける関心を感じ取った。
そうして、文通ではその少年の話題が定番となった。
「親愛なるヌヴィレットさんへ、今日彼がまたケンカをして怪我をしちゃったのよ。あいかわらず麻酔は不要だって言うけど、こっそり彼の紅茶に麻酔薬を入れたの。ぐっすり寝るのを待ってから傷口を縫ってあげるつもり。彼は毎回我慢して声を出さないけど、本当はとても痛いって分かってるからね」
「親愛なるヌヴィレットさんへ、彼は今日もウチ特製のミルクセーキを飲んでくれなかった。身体にすっごくいいのに…」
「親愛なるヌヴィレットさんへ、彼の身長がとても伸びたのよ。もしかしたらもうヌヴィレットさんよりも背が高くなってるかも…」
「親愛なるヌヴィレットさんへ、この前報告した薬品紛失の件だけど、彼のおかげでもう見つかったのよ。今じゃメロピデ要塞のことで彼が知らないことはないかもね…」
「親愛なるヌヴィレットさんへ、この間お知らせもあったし、ウチもこれからは彼のことを『公爵』って呼んだほうがいいかしら?」
……
それから何年も経ち、リオセスリという名の少年がメロピデ要塞の新しい管理者となった。彼はある偶然からシグウィンとヌヴィレットがずっと文通をしていたことに気づいた。
「どうやら、最高審判官さんは俺の近くにスパイを置いていたようだな」
「どうしてそんなふうに言うの?ウチはヌヴィレットさんが公爵のことを心配してたから、手紙に書いてあげてたのよ」
リオセスリはそんなシグウィンの言い分を認めなかったが、反対もせず、代わりに入獄前のことを話し始めた。以前、彼が非常に腹を空かせていたとき、どうにか金を稼ぐすべを見つけようと道端に捨てられた新聞を物色していた。その時の彼を助けてくれたのは「彼のことが心配なヌヴィレットさん」ではなく、親切なメリュジーヌの警察隊員だった。その警察隊員がくれた食べ物があったからこそ、彼は困難な時期を凌ぐことができたのだ。
「あの最高審判官さんが誰かに関心を示すことはない…いや、正確にはできないんだ。これは彼が最高審判官として受けなければならない制約の一つだ。誰かを心配することに関しては、彼の部下のほうがずっと多くの自由を持っているだろう」
「だがまあ、これからも手紙を続けてくれ。どんな話をしても構わない。これが俺の受けなければならない制約ってわけだ」
リオセスリがその場から離れても、シグウィンは何も言えずにいた。何でも知っているリオセスリでも間違えることがあるのだと驚いたからだ——昔、メリュジーヌが陸地にやってきたばかりの頃、好意を示そうと何かと人間に贈り物をする子が大勢いた。しかし、そこにつけ込む悪人がいたことで、多くのメリュジーヌが危険な目に合ってしまった。そのことに対処すべく、ヌヴィレットはすべてのメリュジーヌに自ら人間に物を贈る行為を禁ずると通達したのだ——つまり、ヌヴィレットの特別な指示がないかぎり、そのメリュジーヌの警察隊員が自らリオセスリに食べ物を贈るなどありえない話。
よく考えた末、シグウィンは新しい手紙を書き始めた。
「親愛なるヌヴィレットさんへ、ウチはついに彼も知らない秘密を見つけたのよ…」
キャラクターストーリー4
好感度Lv.5後に解放
メリュジーヌにとって、人間の生老病死は日が昇り沈むのと同じで、自然の法則に準じたものである。
生老病死はメリュジーヌと人間の最大の違いであるため、ほとんどのメリュジーヌが人間について知ろうとするとき、最初にこのことについて触れる。ただ、多くのメリュジーヌの人間に対する理解はそこで止まってしまう。彼女たちが陸地に上がってくると、まず人間の警戒と排斥に遭う。そのせいで再び水の中へ戻り、人間の短い一生を探求することを諦めてしまうのだ。
しかし、シグウィンは違った。人間に対する好奇心が彼女を陸に留まらせ、「医学」という名の魔法に目を向けさせた。この魔法は非常に不思議なものらしく、生老病死のような自然の法則にすら影響をもたらすことができるという。
シグウィンはその魔法を身につけたいと強く願った。そうすることで、メリュジーヌと人間の間の溝が埋まり、メリュジーヌが真に人間を理解し、人間社会に溶け込むことができるようになると考えたからだ。だが不幸なことに、メリュジーヌが人間社会に足を踏み入れたばかりのその時代に、医学を伝授してくれる人はおろか、その考えに理解を示してくれる人もいなかった。
ある時、彼女は子供たちが「魔女婆さん」と呼ぶ医者に出会った。「魔女婆さん」は彼女の思いを最初から最後まで聞くとこう言った。
「たわけ!医学を何だと思っとるんじゃ?」
その時のシグウィンは「魔女婆さん」の叱責を静かに聞きながら、今回も拒絶されるだろうと心の準備をしていた。しかし、「魔女婆さん」はシグウィンをからかおうとする子供たちをキッと睨みつけ、手でついてくるよう合図した。
「わしについて来なさい。お主に医学のなんたるかを教えてやろう」
そうしてシグウィンは自分の薬鞄をもらい、「魔女婆さん」の後ろについて医術を学ぶようになった。「魔女婆さん」は優れた腕を持つ医者で、また熱心で責任感のある先生でもあった。婆さんに治せない病気はほとんどなく、教えられない医術もほぼなかった。
二人の足跡がフォンテーヌ全域に広がった頃、シグウィンはさまざまな薬の調合方法を覚え、怖い話で子供たちに薬を飲ませる技術も身につけ、そして「魔女婆さん」のことを「先生」と呼ぶようになっていた。
ある日、「魔女婆さん」は旅の途中で立ち止まり、いつもと違う厳かな表情でシグウィンに手伝いを命じた。
「先生、今回の患者さんを治療するには、どんな薬を使えばいいの?」
「もう治せない、痛み止めだけでよい」
先生の口からこんな言葉を聞いたのは初めてだった。シグウィンは動揺しながらも言われた通りの薬を用意した。彼女の目の前で病に苦しんでいた患者が少しずつ平静を取り戻し、家族の一人一人に別れを告げ、そして安らかな最期を迎えた。
夜の暗闇の中、二人は再び旅に戻った。
「世の中には先生にも治せない病気があるの?」
「うむ、そりゃあ大いにある。医学がどんなに進歩したとて、治せん病気はあるんじゃ」
「じゃあ、医学はなんのためにあるの?」
「人間は皆いつか死ぬ。お主から見て、人間は何のために生きとる?」
シグウィンは先生の質問にどう答えればいいか分からなかった。彼女は先ほど目にした別れのことを思い出し、そこから答えを見つけようとした。
「人間の笑顔?それとも涙のために?」
彼女がそう言うと、いつも真剣な表情をしている先生の顔に珍しく優しい微笑みが浮かんだ。
「その問いの答えはまた今度聞こう。それが分かるようになれば、お主は医学のことも、人間のことも理解できるようになるじゃろう」
キャラクターストーリー5
好感度Lv.6後に解放, シナリオ「嘘のぬくもり」をクリア
「フォンテーヌ人はもともと純水精霊であり、その身体は原始胎海の水に溶ける」
かの大洪水はフォンテーヌ人が背負うすべての罪を洗い流すと同時に、この驚くべき事実を明らかにした。そして、シグウィンがその一件から解明した真実は、フォンテーヌの住民の多くを上回っている。洪水の中で負傷した囚人たちに応急手当を施したあと、彼女はひと足先にメロピデ要塞に戻り、封のされたガラスビンの中で数百年間眠っていた一通の手紙を取り出した。
「お主はしっかり約束を守って、あの時わしが不可解に思っておったことをすべて理解してから、この手紙を読んでおるか?」
「まあよい、そう心配することもなかろう。お主はいつだってわしの言うことを聞き、無条件にわしを信頼してくれたからな。じゃからこそ、わしはお主に一つ謝らんとならん。わしは最後にお主に一つ嘘をついたのじゃ」
「あの奇病は人体を溶解させるものだった。体の組織がすべて消えてしまい、限りなく純水に近い液体だけが残るんじゃ。わしは自分を実験台にして自らを死の淵へ追いやっても、その得体の知れない液体から奇病を治す方法は見つけられんかった。ただ一つ、役に立たぬ発見もあった——その液体をある特定の素材と合わせると、フォンテーヌ人にしか効かぬ変貌薬が出来るんじゃ。その薬を使えば、フォンテーヌ人はどんな姿にも変身することができる」
「お主がメリュジーヌであるが故に友を救うことができないと知るまで、何の意味も持たぬ発見だと思っていたのじゃが、お主の話を聞いて、メリュジーヌの体質ならある程度この薬の恩恵を受けることができるやもしれぬと思った。わしの悪あがきも最後には少し役に立つと思ったんじゃよ」
「じゃから、お主に嘘をついた。テーブルに残した薬は不思議な魔法の薬などではなく、わしが溶けた後に、お主に残せる唯一の土産だったというわけじゃ」
「それもまた一種の薬だと思っておくれ。教えたじゃろ?子供たちに薬を飲ませるために、少しばかりの細工を要するときもあると」
その手紙を読み終えると、シグウィンは補われた真相を胸に、先生を弔うための場所にやってきた。
ここは何の変哲もない水辺、墓碑のようなものも見当たらない。当時、先生の遺体は見つからなかった。そのため、失踪と判断した後、服や遺品だけを埋葬するしかなかった。あれから数百年…海水は上昇し続け、形ばかりのお墓もとっくに呑まれてしまった。
シグウィンは先生の嘘を責めなかった。今でも、頬に手を当てればその「嘘」の温かみを感じることができるからだ。
「ありがとう、先生」
シグウィンは手紙を水面にそっと置き、遠くへ流れていくのを眺めた。
「メリュジーヌ専用携帯型統合医療設備」
好感度Lv.4後に解放
フォンテーヌ科学院がまだ空に浮かんでいなかった時代の話——研究員たちは通常の研究業務とは別に、プロジェクトへの資金提供の見返りとして、時々フォンテーヌ廷からの研究開発依頼を受けていた。
依頼のほとんどは地味でつまらないものだが、資金提供者のご機嫌を取るために必要な作業と考えれば何とか耐えられた。しかし、とんでもなく馬鹿げた依頼も稀に届く。そういう困った依頼であった場合、研究員たちは資金を断たれるリスクを負ってでも断ることを選ぶ。
そんなある日、告知板の一番目立つところに何ともおかしな依頼が張り出された。
「緊急依頼:特殊医療設備開発」
「要件:1.小さくて軽量、携帯しやすい。子供の身体でも簡単に持ち運べること。2.救急時に必要とするすべての医療器具を収納できること(既存の医療器具で要件を満たせない場合、追加で器具の開発も必要)。3.通常の健診機能を搭載すること。4.デザインは可愛らしくすること」
告知板の前に集まった研究員たちは眉間にシワを寄せ、ぷるぷると怒りを抑えながら要件を読み終えると、ついには我慢できなくなり声を荒げる。
「なんだこの要件は!厳しい上に矛盾だらけじゃないか!」
「デザインは可愛らしくって…私たちはおもちゃ屋さんじゃないんですよ!」
しかし、依頼を貼った人は動じなかった。
「依頼人はメロピデ要塞にいるメリュジーヌの看護師長だ」
そう聞くと、先ほどまで憤慨していた研究員たちは一斉に黙り込んだ。そして、誰かがこの長い沈黙を破って声を上げる。
「当番のやつが自動的に担当になるのはなしだ。担当は投票で決めるぞ!さっき文句を言ったやつは失格な!」
それから僅か一ヶ月で、シグウィンの手元に要求通りの品が届いた——彼女はそのハート型の医療設備をいつも腰にぶら下げ、それはいつしか彼女のトレードマークとなった。
ただ、彼女はその長くて読みにくい名前——「メリュジーヌ専用携帯型統合医療設備」が今もお気に召さないようだ。
神の目
好感度Lv.6後に解放
シグウィンの医術は非常に優れたものである。メロピデ要塞に入った後、彼女に治せない病気はほとんどなかった。彼女の治療を受けた患者が増えるにつれ、要塞の人々はますますシグウィンを敬愛し、治療に関する言いつけをきちんと守るようになっていった。
しかし、中には例外もいた。
彼のあだ名は「ストーンじい」、本名は誰も知らない。分かっているのは、ずっと昔に投獄され、あまりに長い刑期のせいで水の下で晩年を迎えることになったということだけだ。身体の状態は日に日に悪くなっていくのに、彼はシグウィンの診療を拒み続けた。
「ほっとけ!わしはもう治らん」
シグウィンが検診の話を持ちかけるたびに、ストーンじいはそう言って断るのであった。シグウィンは仕方なく、管理職との繋がりを利用して看守を何人か借りると、力ずくで彼を医務室に連れて行った。ようやく実施できた検診だが、その結果は絶望的だった——ストーンじいはシグウィンの医術を総動員しても治せない、いわば不治の病を長く患っていたのだ。
「ほら見ろ、わしの言った通りじゃろ!」
シグウィンの目に浮かぶ絶望を見ると、ストーンじいは勝ち誇ったように大きな声で笑った。しかし、その笑い声はすぐに激しい咳となる。ストーンじいは大量の血を吐いて気を失ってしまった。
それからストーンじいは寝たきりとなった。シグウィンはこの慣れ親しんだ医務室で、初めて窮屈さを感じた。彼女は自分に何ができるのか分からなかった。ストーンじいに残された時間は多くて数日。ただ目の前で、彼が最後の日々を過ごしていくのを見ていることしかできないのだろうか?
そうしているうちに、シグウィンはストーンじいがよくカレンダーのある日付を見つめていることに気づいた。その昏い目の中には、まだ簡単には捨てられない何かが残っているようだ。
「医学がどんなに進歩したとて、治せん病気はあるんじゃ」
「じゃあ、医学はなんのためにあるの?」
シグウィンはかつて先生に投げかけた質問を思い出し、その答えに加えられる注釈を見つけた。彼女はストーンじいの前に立ち、こう提案した。
「先生から教わったことなんだけど、すべての病気を治すことが医者の責務じゃなくて、自分に治せる病気を治療するのが医者の仕事なの。だから、ウチに治療をさせて!」
「まだ治せる病気があるというのか?」
「ええ。『あの日まで持たない病気』がそうなのよ」
ストーンじいは驚き、シグウィンを見る。そして、彼女の目にある決意に心を動かされ、治療の提案を受け入れた。
それから十数日、ストーンじいは嫌がる気持ちを抑えながら、シグウィンの言いつけ通りに彼女が調合した薬を飲んだ。彼の病状が回復することはないし、吐血もひどくなる一方だったが、奇跡的に当初想定していた死期を乗り越え、カレンダーのとある日付まで生き延びた。
その日、二人の親子が医務室に駆けつけた。息子のほうは璃月で商売をしており、その日が最短で駆けつけられる日だった。息子はストーンじいを見るなり、父親失格だと咎めた——そしてストーンじいの心からの謝罪を聞いて、ベッドに顔を伏せて大泣きした。ストーンじいの最期を看取るとき、息子は微笑みながら彼を送った。
……
ストーンじいの葬儀の後、シグウィンは親子からお礼の品を受け取った。それを患者におすそ分けしていると、箱の中に何かキラキラとしたものを見つけた。
それは真新しい神の目だった。まるで神が彼女のやってきたことを認め、特別にお礼を贈ったかのようであった。
しかし、これといった喜びを示さないシグウィン。その神の目もまた、あの答えの数ある注釈の一つだと彼女は思った。
もし先生がまだここにいたら、お預けになっていたあの答えをこう返してあげたかった。
「人間の笑顔!そして涙のために!」
初めまして…
どこか具合が悪いのかしら?そう緊張しないで、ウチはメロピデ要塞の看護師長シグウィン。さ、診せてちょうだい…ここは痛い?こっちは?あら…患者さんじゃなかったのね?よかった。ふぅ…こんなに可愛い顔をしてるんだから、ちゃんと身体を大事にしないと。自分を壊さないようにね。
世間話·ステッカー
安心して、キミの背中にステッカーは貼ってないから。
世間話·心配
あら!どこか怪我でもしたの?もし具合が悪かったら、すぐウチに教えてちょうだいね。
世間話·ケア
身体のケアはもちろん大事だけど、心のケアも同じくらい重要なのよ。
雨の日…
あ…ヌヴィレットさんは今、何を考えてるんだろう…
雷の日…
とっても新鮮なのよ!だって、水の上でしか聞けない音だもの。
雪の日…
防寒用に新しい手袋を買ったの。ほら、メリュジーヌの丸いお手々に戻った~!
晴れの日…
ピンポンパンポーン!「ロマリタイムフラワー」からのアドバイス——陽に当たる前に日焼け止めを塗ると、お肌を守ってくれるのよ。
砂漠にいる時…
水分補給を忘れないでね。そういえば、ヌヴィレットさんはお水を飲むのが好きだから、心配しなくても良さそうね…
おはよう…
おはよう!昨日はよく眠れたかしら?顔を洗うときはぬるま湯がおすすめなのよ。お肌に一番優しいからね。
こんにちは…
あら、もうすぐお昼ご飯の時間?ちょっとここを離れるね。しーっ…みんなには内緒よ。
こんばんは…
あれ、今って何時かしら?「水の下」に長くいるとね、時計を見ないと昼と夜の区別がつかなくなるの…ううん、別にストレスは感じないのよ。慣れたっていうより…ウチ、元々暗いところが好きだから。
おやすみ…
寝つきが悪い?どうしてかしら…身体に異常はないみたいだけど。うーん…そうだ、カウンセリングをしましょう。キミの睡眠を邪魔する原因を一緒に突き止めてあげる。
シグウィン自身について·両手
ウチ、人間の手がすごく好きなの。とても器用に包帯をカットしたり、注射器を持ったりできるでしょ。それに麻酔銃だって扱いやすいからね。
シグウィン自身について·「ロマリタイムフラワー」
「ロマリタイムフラワー」は、ウチが『ボーテ·フルール』の記事を書くときに使ってるペンネームでね、みんなの投票で決まった名前なのよ。メリュジーヌのお友達と一緒に候補を三つ用意して、掲示板に貼って投票してもらったの。その結果から分かったことは、どうやら人間の美的感覚では「堅盾重甲ヤドカニ」や「アワアワタツノコ」よりも、「ロマリタイムフラワー」のほうが美容関連のテーマに合ってるってことね。
挨拶について…
ハ~イ。うん?見覚えのある動き?ふふっ、どうやらもう他のメリュジーヌのお友達と会ったみたいね。そう、身体を少し前に傾けてお手々を素早くふりふりする…これこそ友好を示す挨拶なの。やっほ~!
信頼について…
うん、知ってたよ。苦いのが苦手だから、ウチからもらった薬を飲まずに隠してたでしょ?でもね、その後にウチがあげたキャンディ箱の中に、実は丸薬を入れておいたの。調合し直したから、苦味も抑えられてたはずよ…えっ、口にした瞬間に気づいたって?あはは…ありがとう、ウチのことを信用してくれて。じゃあ、これからも引き続きキミの健康を管理していくから、ちゃんと協力してね!
「神の目」について…
神の目のおかげで、ウチは障害となるものをいつも簡単に片づけられてきた。それで多くの貴重な治療時間を確保してきたの。うん?障害となるものって何かって?ウチの経験上…良からぬことを企んで治療を邪魔しようとする人もいれば、治療に大人しく協力してくれない患者さんもいてね。あ、けど極端なケースじゃない限り、この力はふわふわでカラフルなバブルを作るために使いたいと思ってるの。だって心を落ち着かせるだけじゃなく、雰囲気を彩ることもできるでしょ?あとバブルに囲まれながら、メリュジーヌのお友達と一緒に綺麗な写真をたくさん撮ったりもするのよ。
シェアしたいこと…
人間はね、病気になるとすごく弱くなるの。普段は鉄拳闘技場で戦いたいって叫ぶ屈強な人でも、注射されるときはプクプク獣みたいな顔をするのよ。ウチ、そういう怖がり屋の患者さんたちのために、キャンディとステッカーをたくさん用意してるの。効果はてきめんでね、あげたらいつもすぐに顔がぱぁっと晴れやかになるのよ。
興味のあること…
泳ぐのは好き?メロピデ要塞の外の水域は暗くてごちゃごちゃしてるから、キミも気に入ったんじゃない?あれ、眉間の筋肉が収縮してる…ってことは困ってるのかしら…そうだ、じゃあサラシア海原でダイビングしましょう!ノンビリラッコのお遊戯を久しく見てないし、あれは一日中眺めてても飽きないのよ。あっ、でもあの子たちを傷つけたり、貝殻を奪ったりしないように注意してね。
ヌヴィレットについて·敬愛
ヌヴィレットさんがメリュジーヌ一族をフォンテーヌ廷まで連れてきて、ピッタリな仕事をあてがってくれたの。ウチらはあの方と一緒にフォンテーヌに溶け込もうと頑張って、人間の美しさを感じようと努力してきた。ウチはあの方のことを敬愛してるし、人間のこともすごく好きなのよ。うん?ヌヴィレットさんと人間が同時に水に落ちたらどっちを先に助けるって?簡単よ、ヌヴィレットさんならきっと、ウチと一緒に人間を助けてくれるはずだもの。
ヌヴィレットについて·眷属
メリュジーヌ一族はヌヴィレットさんの眷属だけど、だからといって法律や公平を無視して贔屓してもらえるってことではないの。あの時のウチもヌヴィレットさんの審判をちゃんと受けて、判決を素直に認めた。メロピデ要塞に向かう日、土砂降りだったのを今でもはっきりと覚えてるのよ。でもウチは、ちっともあの雨を冷たいとは思わなかった。あれはすごく暖かくて、まるでヌヴィレットさんの眼差しのような雨だったから…
リオセスリについて…
公爵はウチが今まで見てきた人間の中でも、一番痛みに強い人よ。まだ公爵に今みたいな高さも強さもなかった頃、医務室に傷を縫いに来ることがあってね。でも毎回、意識をしっかり保つ必要があるって言って、麻酔を断ってたの。本当に偉い「小さな大人」だったのよ。今はもちろん、立派な「大きな大人」になってるけどね。
クロリンデについて…
クロリンデさんは話していてもあまり表情が動かないから、顔の筋肉から気持ちを読み取るのが難しいの…えっ、ウチが贈ったリップクリームを使ってくれてるの?本当に!ふふっ、気に入ってもらえてよかった。あの色、やっぱり彼女にピッタリよね!
ナヴィアについて…
フォンテーヌ美容協会は定期的に交流会を開催してて、みんなと一緒にお喋りする機会をとても大切にしてるの。ウチが褒めると、ほとんどの人は俯いて顔を赤くしながら「そんなことない」って言うんだけど、ナヴィアさんだけは違ってね。いつも満面の笑みを浮かべて褒め言葉を素直に受け止めると、ウチの手を握りながら「一緒に記念写真を撮ろう」って誘ってくれるのよ。彼女はまるで光り輝く黄薔薇みたい。昼も夜も、晴れの日も曇りの日も、いつも周りを照らし続けてるの。
シャルロットについて…
ウチね、シャルロットさんが撮った写真を見るのが好きなの——だって各シチュエーションごとに、人間たちの顔の筋肉を観察できるでしょ。強張ってるものもあれば、緩んだものもあるし、上がってるものもあれば、下がってるものもある…ふふっ、どれも味わい深いものなのよ。
リネについて…
リネさんに麻酔銃を撃ってしまったことは、本当に申し訳ないと思ってるの…でもあの差し迫った状況において、彼の怪我を最小限に抑える方法はあれしかなかった…幸い、ウチに悪意がなかったことを知った後、リネさんは安心してフレミネさんの治療を任せてくれたのよ。
リネットについて…
リネットさんって、人間と猫ちゃんの可愛さを兼ね備えてるのよね!ウチ、こっそり観察したことがあるんだけど、お茶を飲むときとケーキを食べるとき、彼女の耳ってちょっとだけ前に傾くの。ふふっ、頭をなでなでしてあげたい…キミもそうしたい?じゃあ、今度一緒に彼女の許可をもらいに行きましょう!
フレミネについて…
体調がよくなった後、フレミネさんはわざわざウチにお礼を言いに来てくれたの。とても礼儀正しい子よね。ぽつぽつと小声で話してたから…たぶん普段は自分から誰かに話しかける子じゃないんでしょ?でも、その心はきっと繊細でとても豊かなんだと思うの。だって、メリュジーヌのお友達が描いた絵を夢中になって見てたからね。
千織について…
メリュジーヌの身体は人間と違うから、ちょうどいい服を買うのが難しいの。ウチも人間の子供の服を着るときは、尻尾をどうするか悩んでたことがあってね…でも嬉しいことに、千織さんがメリュジーヌ向けのオーダーメイドサービスを始めてくれたの。おかげで、今ではどのメリュジーヌのお友達も綺麗な服を着る機会を持てるようになったのよ。
エミリエについて…
エミリエさんがデザインした香水って、よくいろんな美容雑誌のオススメランキングに載ってるの。…よし決めた。次の休暇はパレ·メルモニアでの挨拶を早めに切り上げることにする。そうしたらフォンテーヌの街をもっとゆっくり回れるでしょ?それでエミリエさんの香水をたくさん買って帰って、可愛い女の子たちにプレゼントするの。ふふっ。
シグウィンを知る·1
ウチの医務室では、「罪人がいるべき場所にいる」なんてことはないの。ここではただ、「ベッドで横になってる患者さん」がいるだけ。だって、身体がよくならないと罪を償うこともできないでしょ?
シグウィンを知る·2
多くの病気の原因は積み重ねによるものだから、普段から体調に気をつけることがすごく大事なの。でも残念なことに、そのことを理解してくれてる人は少なくって…目も開けられないほど疲れてるのに、歯を食いしばりながら生産エリアで働く人たちみたいにね…しょうがないから、こっそりその人たちのためにスペシャル定食を作ってるの。それでも休んでくれなかったら、麻酔銃みたいな手段を使って治療を強行するのも仕方ないと思ってる。はぁ、特別許可券はいくら稼いでも終わりがないんだから、無理しないほうがいいのに。
シグウィンを知る·3
仕事がそんなに忙しくないときはオティニエとメンタたちを医務室に誘って、一緒にお茶をしてるの。最近あった事件とか、美容雑誌がオススメするスキンケア用品のこととかを話すのよ。あと一緒にお絵描きもしててね、実はそっちに割く時間のほうが長かったりするの。ウチらが可愛いと思ったものを描いてステッカーにして、機会があれば可愛い人にプレゼントしてるのよ…あっ、ちょっと待って、このステッカーをキミにあげるね!
シグウィンを知る·4
ずっと昔、フォンテーヌの人間とメリュジーヌの関係は今みたいに良好じゃなかった。メリュジーヌがエリナスの血肉から誕生したものだと聞いて、一部の人間はウチらのことを憎み、恐れていたの…それから、ヌヴィレットさんへの不信感からメリュジーヌを信用しない人間もいたし…深く考えずに、自分たちと見た目が違うってだけで、無意識にウチらを遠ざけようとする人間もいた…。あの時、人間と友達になることはすごく大変なことだったのよ。だから、メリュジーヌだと知りながらも、ウチの丸い手を取ってくれた人間の女の子との思い出は、今も大事にしてるの。
シグウィンを知る·5
「医者の最大の責務は治せる病気を治すこと」だって、先生に教わった。ウチも分かってるのよ、医者は神なんかじゃない、どんなに技術が優れていようとも治せない病気は存在するって。でも大丈夫、メリュジーヌの命は長いから。ウチが医術を磨き続けていけば治せる病気もどんどん増えていって、苦しみも次第に減っていくはず。ウチは先生みたいに、身に付けた医術を最大限活かして、多くの人を救っていきたい…だから最後の結果さえよければ——誰かを傷つけない限り——どんな手段だって使うつもりよ。すべてのリスクを背負う覚悟がウチにはあるの。
シグウィンの趣味…
ウチがこれまでに読んだ本の中で一番気に入ってるのは『笑いの意味』よ。その本に書いてある知識は面白いだけじゃなくて、普段患者さんの症状を診断するときにも役立つの。例えば、鉄拳闘技場から出てきた人の顔を見ると、口は笑ってるのに顔の他の筋肉が歪んでるなんてことがあるでしょ?そういう笑いは基本、ボコボコにされた痛みを他人に隠そうとして見せてるものなの。もしそんな人を見かけたら、医務室で治療を受けるようこっそりと言ってあげてちょうだい。あっ、「こっそり」を絶対に忘れないでね。でないと、その見栄を張った笑顔も「笑いの意味」をなくしちゃうから、ふふっ。
シグウィンの悩み…
おかしい。物置の空きスペースがだんだんなくなってきてる。もうすぐマシナリーのパーツが置けなくなりそうなのよ。ウチって、割と片付けが上手なほうだと思うんだけど…うーん…時間を見つけて、公爵に倉庫の拡張を相談しないと。
好きな食べ物…
いい食材がたくさんあって、それぞれに違う栄養価がある。だからウチは、それらを全部混ぜ合わせるっていういい方法を思いついたの。さっ、ウチ特製の栄養ミルクセーキを飲んでみて?
嫌いな食べ物…
お茶を飲むのはいいことだけど、飲みすぎるとかえって健康を害するの。はぁ、このことは公爵に何回も言ってるんだけど…
贈り物を受け取る·1
新鮮な食材をたっぷり使ってるのね…うん、粉末にして栄養ミルクセーキに入れてもいいかも…
贈り物を受け取る·2
ウォルジーさんにキミみたいなアシスタントがいたら、美味しいお料理を作る割合がきっと格段に上がるはずね。
贈り物を受け取る·3
ウチのために作ってくれた「スペシャルメニュー」なのね?ありがとう!じゃあ、ウチと一緒に食べましょう?
誕生日…
お誕生日おめでとう!ウチの観察によると、キミは普段いろんな場所を出入りしてるのよね?そんなキミのために、利便性と実用性を兼ね備えたスキンケアセットを特別に作ったの。ささ、横になってちょうだい。そう、目を閉じて、ウチが使い方を教えてあげるね。まずはコットンで顔をパックする。あっ、急いでるときは水で顔をパッティングするだけで大丈夫よ…次は適量のクレンジングバームを手に取り、円を描きながら筋肉に沿ってマッサージし、洗い流す…そして最後は、タイダルガ成分の入ったモイスチャークリームを塗れば完了よ…よし、可愛い人、キミだけの特別な日を思いっきり楽しんできてちょうだいね!
突破した感想·起
今日も引き続き自分の可愛さに責任を持ってちょうだい。安心して、ウチも手伝うから。
突破した感想·承
キミの見間違いじゃないのよ。メリュジーヌは心が満たされると、しっぽをふりふりするの。ウチへのプレゼント、本当にありがとう!
突破した感想·転
あらら、麻酔銃を握る手がより安定するようになったみたい。片手撃ちでどれくらい精度があるか試したいから…一緒におでかけして、いい的を探しに行かない?
突破した感想·結
メリュジーヌと人間が目にする世界は違っても、感情に対する理解は共通していて、種族を越えられるとウチはずっと信じてる。さっ、ウチの手を握ってちょうだい。どう?感じた?ウチのこの心のぬくもりを。
宝箱を開ける·1
顔の筋肉を緩めすぎないようにね。
宝箱を開ける·2
マシナリーのパーツが入ってたら、ウチに譲ってくれる?
宝箱を開ける·3
可愛い人には、最高のお宝が相応しいのよ。
仲間HP低下·1
治療を強行する必要がありそうね…
エスコフィエについて…
エスコフィエさんはメロピデ要塞に長くいたわけじゃないけど、ウチ、彼女にすごく励まされたのよ!ウチが作った全てのドリンクを真剣に味わって、感想も丁寧に教えてくれて…専門用語はよく分からなかったけど、こわばったお顔がすごく可愛かった!機会があれば、また何箱か栄養たっぷりミルクセーキを送ってあげたいな!