ストーリー
キャラクター詳細
ヌヴィレットは孤独だ。
彼に近づこうとするフォンテーヌ人は、例外なくその礼儀正しい振る舞いにより遠ざけられてきた。今日に至るまで、最高審判官の姓は知られていても、その名を知る者は誰一人としていない。なぜなら、彼自身が姓で呼ぶことを皆に勧めているからだ。
他者と親しい間柄になる、あるいは情を交わすことは、判決の公正性に疑いを持たせる要因となると彼は考えていた——自分は公正を象徴する絶対的な存在でなくてはならないのだ、と。
世の中には執拗な者がいる。彼らは「ヌヴィレット様、誰もが出廷の機会を得られるわけではありません。あなたにも、審判官席にいない時間というものがおありでしょう」と言う。
だが、果たして本当にそうだろうか?ヌヴィレットは本心を口に出さない。
想像を絶するほどの巨大な時間尺の下では、川もいずれ氾濫する時が訪れる。比喩でもレトリックでもなく、フォンテーヌの人々は皆、罪人なのだ。そして、終末と審判はすべてのフォンテーヌ人に降りかかるだろう。
——しかし、ヌヴィレットはそれを人に説明できない。
ヌヴィレットは実に孤独な存在だ。
キャラクターストーリー1
好感度Lv.2後に解放
ヌヴィレットは私欲を持たない。
物好きが新聞記者と手を組み、法廷の外にいるヌヴィレットをフォンテーヌ各地で追いかける——ショーの来賓席や今にも夕立が降りそうな曇り空の渚で、あるいは午後の日差しが落とす日陰の下で。
一時期、ヌヴィレットは何もかもを審判に奉げた「超人」だと思われていた。これについて誤解を解かざるを得なくなった当人は、おおよそ次のように釈明した。「見届け、審判を下すことは自分にとって誇らしい責務ではあるが、私は審判の愛好家ではない。最高審判官というのは一側面でしかなく、人生の一つの段階にすぎない。」
こうして噂を否定するも、次はもっと厄介な噂が流れ始めた。「驚いた!ヌヴィレットは最高審判官の職を単なるキャリアの踏み台だと豪語したぞ。出世が目的なのか…いや、もしかしたら他言できないような、もっと大きな野望を抱えているんじゃ!?」
今度の噂は相手にする気にすらならなかった。あるいは、その噂が事実であり、自身の主義ゆえに否定できなかったのかもしれない。それが果たしてどちらなのかは、誰にも分からずじまいだ。
ヌヴィレットは酒をほとんど飲まず、フォンタも好まない。腕のいいシェフが振る舞う馳走でさえ、心から褒めたことは一度もない。すると今度は、食へのこだわりがないのは味が分からないからではないか…と疑う者が現れ始めた。
この疑いに対して、ヌヴィレットは飲料水を飲み比べするサロンを開いた。土地が違えば水の味もこんなにも違うのかと人々は驚き、最高審判官の洗練された味覚に脱帽した。しかし、ヌヴィレットと一般人の者たちが、どれほどの本心をそこに込めていたかは分からない。
ともあれ、ヌヴィレットは実に私欲を持たない存在だ。
キャラクターストーリー2
好感度Lv.3後に解放
ヌヴィレットは公平無私だ。
——もし彼にそのような資質がなければ、最高審判官の職は務まらなかったかもしれない。
子供の目には、審判官席のおじさんの仕事と言えばただカツラを被り、秩序を維持し諭示機の言葉を伝えることだと映る。しかし実際には、司法システムを運営し続けるべく、様々な管理業務を人知れず行わなければならない。
フォンテーヌの歴史的要因、伝統の名残りゆえに、最高審判官自身も法の執行権と公訴権を持つ。世が混乱に陥っても効率よく法を執行できるように、そう取り決められているのだ。今のように制度が整備されても、開拓精神にあふれながら法の精神にそぐわないその決まりは、象徴のように残されている。それゆえ最高審判官が調査と公訴を行う際、不信感を抱かれないよう審判官席に座る者を入れ替えなければならない。ヌヴィレットもわずか数回だが自ら事件を処理したことがあり、この決まりに従った。
注目すべきは、フォンテーヌで長期間に渡って最高裁判官を務められたのはヌヴィレットぐらいだということだ。本人も想像だにしなかったほど息の長い審判官となったのは、神様が彼を認めたからかもしれない、と人々は憶測した。ゆえに、上述したような素質が彼になければ、長い在職期間中に何かしら問題が生じるはずなのだ。
彼が眷属なのか、それとも不思議な水生生物なのか、その実態について人々の間で様々な意見が飛び交った。だが、彼自身はいかなる反応も示していない。
ヌヴィレットは実に公平無私な存在だ。
キャラクターストーリー3
好感度Lv.4後に解放, シナリオ「罪人の円舞曲」をクリア
フォンテーヌでは、様々な理由から法律に奇怪な条文が多く残されてきた。ヌヴィレットもその中の一条に貢献している。「メリュジーヌに対しては物を指す『代名詞』ではなく、人を指す『彼女』を使う」。
一見すると確かに奇怪な条文だが、よく考えてみれば道理にかなったものである。メリュジーヌたちは近現代のフォンテーヌの様々な方面に彩りを添えている。その呼称を発端に彼女たちの平等な権利を主張することは、非常に強いメッセージとなって伝わった。
フォンテーヌの人々は皆、ヌヴィレットの態度がメリュジーヌと人間とで温度差があることに気づいていた。それについて人々は、彼の抑圧された優しさが父の愛情へ変わり、心の拠り所を見つけたのだとしか考えなかった。
これは確かに的を射ているのかもしれない。だが、ヌヴィレットの素性をよく知る人物からすれば少し奇妙に感じるだろう。
——ヌヴィレットは水の龍である。彼は確かにメリュジーヌを自身の眷属であり後継者、すなわち最も優れた新世代の水のヴィシャップだと見なしている。しかし、それと同時に彼はこの世界の秩序を壊す者であり、神々の審判者、人類の敵でもある。彼はなぜメリュジーヌのために人間の権利を勝ち取ろうとするのだろうか?
旅人を除いて、そのことを彼に質問できる者はいない。そうして彼はこう答えた——「メリュジーヌたちは人間と一緒にいることのほうが好きなのだ。どうしようもできない。」
キャラクターストーリー4
好感度Lv.5後に解放, シナリオ「罪人の円舞曲」をクリア
ヌヴィレットは日頃から晴天よりも雨天を好む。湿った空気が彼を穏やかな気持ちにさせるのだ。しかし、彼はもう久しく思い切り雨に濡れていない。
フォンテーヌと共にすることを選んで以来、まるで規律を重んじる正しい人を演じているかのようだ。「正しい人」は傘も差さずに雨の中へ飛び込んだりしないし、雨で髪が濡れるのを放っておいたりはしない。
特筆すべきは、最高審判官が彼の素顔であり、水の龍が彼の本質であり、この「正しい人」という部分だけが演技ということだ。
人は孤独と罪悪感から神を創造して自らを裁き、また貪欲と罪悪感から神を創造して自らに救いをもたらした。神が不在となった今、ヌヴィレットはその期待に応えた。
彼は今、人間の罪を許して、本来の姿を取り戻したのだ。
こうして彼はようやく雨の中に飛び込み、思う存分濡れることができるようになった。
そして、ヌヴィレットは本当にそれを実行した。雨の中立ち尽くし静かに遠くを眺めながら、ずっと昔に手紙を受け取った日のことを思い出した。
一通の手紙。当時のヌヴィレットのもとにこれを送った方法は不明で、宛名は空欄となっており、文中でははっきりと彼のことを「キミ」と呼んでいる。
特別なキミ、特殊なキミ。ヌヴィレットはその呼び方を否定することも受け入れることもしなかった。今の世で既得権益を手にする者たちが、自分をそう評する立場にないことを彼は漠然と感じていた。
そして、その手紙が魔神フォカロルスの手によって送られたものであることを知っていた。フォカロルスは「最大の劇場で、最高に見晴らしの良い席をキミのために用意しておこう」と書いて、彼をフォンテーヌ廷に招待したのだ。
ヌヴィレットは後に本当にその席に座った。エリニュス島、エピクレシス歌劇場の最前列中央。彼はそこで様々な公演を鑑賞した。その見晴らしの良さは、フォカロルスの手紙にあったとおりだった。
その後のことについては広く明らかにされていない——おそらく人々は、王座の崩壊とは何か、水の力が完全に戻ることが何を意味するのかを理解するすべがない。恩赦とその必要性に至っては、さらに広大ゆえに要約の難しい複雑な物語である。
こうして幕は閉じた。有史以来、最も盛大な演劇がフォンテーヌで円満に終了した。
円満?その瞬間、ヌヴィレットはふいに理解した。あの手紙に書かれていた席とは、歌劇場内の一つの椅子だけではなかったのだ。
フォカロルス、もしくはフリーナは自分のいた座席を他の者に譲り、一人で舞台に上がって劇中のヒロインとなった。
座席の総数は最初から決まっている。一人が座ればもう一人は席を立たなければならない。以前彼に届いた手紙は、数百年に渡って続く招待状である。
水の龍よ、人類の観衆の一部となった気分はどうかな?
人間の演じる劇は気に入っただろうか?
キャラクターストーリー5
好感度Lv.6後に解放, シナリオ「罪人の円舞曲」をクリア
彼ほど偉大であっても、照らしてくれる星屑はもう存在しない。結局「運命」とは、この世界の現在の主が生命を弄んだに過ぎなかったのだ。
今の彼はこの世の七分の一の権力を取り戻し、「完全なる龍」の王座と肩書きを再び作り上げた。「人の世界」を外れて対等に歩むことから離れた彼は、世の理から言って「運命」という名の体系に加わる必要などもうない。
彼には、運命という星空のもとに多くの星が互いに紡がれ、目の前に複雑で脆い世界を形成しているのが見えた。彼はもともと、この「神聖なルール」で取り繕った操り人形の糸が、いずれ裁きの烈火によって焼き尽くされるであろうことを気にも留めていなかったが、様々な甘言で説得されもした。
「それなら、キミはフォンテーヌの人々を見ていればいい。彼らが胎海の水から生まれた以上、この星由来の生命であることを意味していて、キミが見るべき種に属すのだから。」
彼は、自分が人間の悲喜に魅了されていることを決して認めなかった。彼は「人も雨の日の水たまりに起こる波紋を見て魅了されることがある」と弁解し、「王たるニーベルンゲンの考え方は間違っており、すべての生命が一致団結した時だけ、漆黒の無に対抗することができる」と説いた。
彼は最終的に「運命」の中に加わった。天が彼に残した特殊で高貴な地位——それは執政者と世界に匹敵する者だけが持てる、自らの影である。
——もちろん、彼は生まれつき人の姿をしている。では、なぜ彼の星座の名前はリヴァイアサンなのだろうか?これらはすべて、まったく別の世界のことであり、運命とはあまり関係のない版があるのかもしれない。
「ヌヴィレット」という名前の時の彼は、たまにメリュジーヌたち(特にシグウィン)につきまとわれる。彼女たちはスチームバード新聞の星座コーナーやスメールの占星術冊子を持ってきて、占ってみたいと言うのだ。だがヌヴィレットは、自分には命ノ星座がない、もしくは自分の命ノ星座は「ヌヴィレット」座であるなどとは到底口にできないだろう。
フォンテーヌの童謡
好感度Lv.4後に解放, シナリオ「罪人の円舞曲」をクリア
「水龍——水龍——泣かないで——」
原作者も書かれた年も不明なこの童謡は、自然とフォンテーヌで広まった。ヌヴィレットもこのことに関して少し疑問を抱いている。彼はすでにフォンテーヌの人々と長い歳月を共に過ごし、多くの出来事を経験してきたが、彼はいまだに人々が真の彼の姿——「水の龍」に対してどう考えているのか、はっきりと分からなかった。
水元素を支配する力を持つだけでなく、かつての水の龍は原初の海の支配者でもあった。外来の生命が創造されるよりも前、この星で生まれたすべての生命はみな原初の海より誕生した。後世の人々がこの深く静かな水域に贈った「胎海」の名は、相応なものと言える。そして「水の龍」もまた、この星本来の「生命の神」であると言える。
ヌヴィレットも、すべての川が必ず海に流れ込むのと同じように、自然とこのことを理解していた。胎海の水は人類にとっては特に意味のないものだが、その中にある微細な記憶のすべてをヌヴィレットは区別できる。外来の僭主が自ら「生命の神」を任命して生態系を正したこと、僭主が「彼女」を作り出し、この星本来の生命力を抑制したこと、そして「彼女」がどのようにして原罪を犯したのかも…
そこまで考えると、ヌヴィレットはこの童謡の作者やフォンテーヌの人々は水龍のことを理解していないのでは?ということに気づいた。水龍が泣くものだと思っていたとは。彼らの頭の中にある水龍は、まさか善良で人々を憐れむやつだとでも言うのだろうか?
神の目
好感度Lv.6後に解放, シナリオ「罪人の円舞曲」をクリア
ヌヴィレットは本来、神の目を使って元素の力を発動させる必要がない。ただ、彼が最後に完全体になるまで知らなかったこともある。
復讐の大戦において重傷を負い、僭主は機能を損傷し自らの絶対的権威によって、この世界本来の秩序を抑圧する力を失った。憤りや憎しみを良しとしない世界を鎮圧し征服するため、僭主はもう一人の後継者と共に「神の心」を作り出した。この世にはそういった秩序を立てるべきであり、人々もこの七つの考えしか持つことができなかった。原初より生まれた欠片のすべては使役されて互いに併呑しあった。
その後、人間の欲望が天まで達したとき、物質世界の七人の執政者は人間のために贈り物を授けた。一体誰が、あるいはどのような願いが神の境地に達したのかは分からないが、それでも七神には自分の支配権の断片を他者に分け与える必要があった。そして贈り物を受け取った人は使命を果たしたあと…神々が受け取った返礼もまたさらに豊富となった。
ヌヴィレットは天の命令には応じなかったが、人類の意義を認めている。彼もまた、最も伝統的な龍の宝と同じように自分の一部を差し出し、勇敢な者が受け取りにくることを待っている。
初めまして…
ごきげんよう。私はフォンテーヌの最高審判官——私を呼ぶ際は、姓であるヌヴィレットを使ってくれ…これはわざと君を遠ざけているわけではない。あまり関係が近すぎてしまうと、司法制度の不正を疑われかねないのでね。何か要求があれば、翹英荘から運ばれた水を味わいながら、共に話し合おう——もちろん、法の範囲内に限るが。
世間話·審判
私は、自身の仕事の価値とフォンテーヌの人々が為すことの意義を認めている。自分の責任を、誇りに思っているのだ。
世間話·水の味
水の味は、実に幽遠な趣を持つ——モンドの水は清く澄んでいて、璃月の水は後味が長く続く。稲妻の水は深みがあり、スメールの水は複雑で、じっくりと舌で味わう必要があるのだ。
世間話·メリュジーヌ
メリュジーヌはフォンテーヌが誇る美しき生命体だ。彼女らとは良い関係を築くといい。決して、傷つけたりしないように。
雨の日…
おっと、すまない。これほどの大雨は、君からすると厄介なものだったな…
雷の日…
たしか君たちの間には、青天の霹靂という言葉があったか?私からすれば、今がそのような感覚だ。
雪の日…
雪とは、元より水の自浄手段だ。しかし人間の行いにより、雪はそう清潔なものではなくなった。口にするのはやめたほうがいい。
晴れの日…
このような天気の日は、室内の窓辺で過ごすのが最適だ。うむ、日差しを堪能しよう。
こんにちは…
ごきげんよう。紅茶やコーヒーの時間を楽しみにしていることだろう。かくいう私もだ。
こんばんは…
こんばんは。今日の君が、胸を痛める出来事に遭遇していないことを祈ろう。
おやすみ…
おやすみ。私にとって、静かな水面は美しさの表れだ。今宵、夢なき眠りに君が落ちることを祈ろう。如何なる夢のさざ波にも、気持ちを乱されず済むように。
ヌヴィレット自身について·審判
私は何も、熱狂的な審判愛好者ではない。「審判」は私の責務であり、委任された目的なのだ。
ヌヴィレット自身について·涙を流す水龍
君もフォンテーヌのあの民謡を聞いたことがあるのか?はぁ、一体誰から聞き、誰が広めている…いや、何でもない。水龍が泣くことはないと思うがな。彼はただ、大地の心に集う涙とすべての感情に触れ、心を動かされただけだ。
ヌヴィレット自身について·審判の意味
これはすでに議論され尽くしている話題だ。私は自分を人間と無関係な立場に置くつもりはないが…「正義」、「公平」、「平等」、「法律」、これらの概念は互いに等しくあることはできない。水は元より「清きこと水の如し」という本質を持つ。先代水神のエゲリアは、衆生を愛で繋ぎ、平等を実現しようとした。今の神は、平等な「法律」を選んだが、結局は様々な外的要因によって歪められ、すべては「審判」のために——という残念な結果を生んでしまっている。だが、これには他にも理由があるゆえ、非難すべきではないのだが…
見届ける者について…
君は天地の外の者だ。この倒錯した世界に対する私の審判は、君が見届けるといい。「天父が統べるべきだった国は、今や雉が王座に就いている。すでに錯乱と逸脱に蝕まれし時代——我は天地を正すために生まれた」。
人間界について…
フォンテーヌの民との長き付き合い、そして君との同行…これらにより、私の考えはとうに改まっている。それに、私はもう人の罪を赦した。今ここに君と約束しよう——今後の審判において、決して一般人には危害を加えない。ただ…私と僭主には、未だに清算されていない怨念と、償われていない血の仇がある。
「神の目」について·1
かつて、危急の事態に備えるためにも、偽のガラス玉を身に付けるようアドバイスされたことがある。正直、その提案は少々不愉快に感じた。自身の力を行使するのに、偽りの仮面で取り繕うなど…だが、神の目を持つ者との長い付き合いで、彼らの「渇望」と「意志」が貴重なものであると、私も理解した。
「神の目」について·2
何?最古の七神でさえ、偽のガラス玉を付けて俗世を歩んでいる者たちがいると…?くくっ…いや失礼、少々取り乱した。あまりにも滑稽だったものでな。
シェアしたいこと·法律
確かにフォンテーヌには、珍しい法律が数多くある。例えば「月始めの三日間は飛行物体を放ってはいけない」、「乾季に座礁した二枚貝はすべて水神のものであり、巻貝は民のものとする」、「ペットの名に『フリーナ』とつけてはいけない」、「食堂やレストランでケチャップのみを食べるのはいけない」、「メリュジーヌに対しては物を指す代名詞ではなく、人を指す『彼女』を使う」…最後の一条は私が推し進めたものだ。
シェアしたいこと·雨の日
いつになれば雨を浴びられるのだろうかと——常々そう考えている。おっと、誤解しないでくれ、別にストレスを溜めてはいない。
興味のあること·ヴィシャップ
あれらは原海と同じ直系であるゆえ、進化に長けている。かつて、龍の間にはこのような風習があった——我らは夭逝した族の血をすすった。月と星の運行が潮汐を乱す時、我ら水族の体内にある水は上へと昇り、逝去した族人の復活を知る。
興味のあること·人間
私の観察からして、人は己と自然を対立させたがる。人も自然の一部だと言う者もいるが、少しばかり真相を知る私からすれば、人間の文明世界とこの星の自然は、共存の道を探す必要があるように思う。
岩の神について…
私は神々を裁く、これは何者にも変えられない。岩の大権を勝ち取った貴金の神も、当然ながら裁かれる側だ。もし、我らの争いを見たくない者がいたとしても、心配する必要はない。私はまだ、フォンテーヌに居続ける必要がある。その訪れが四百年以上先になることだってあり得るだろう。それに最終的な裁決が、必ずしも武力戦争に繋がるとは限らない。
風の神について…
たとえ天地がひっくり返ろうとも、七神に対する私の裁きを止めることはできない。そよ風と希望の神は風の大権を得たが、彼もまた審判を受ける必要がある…ほとんどただの酔っぱらいで、もう危険性はない、と?ふむ、まずは会ってみなければな。
雷の神について…
龍の力をすべて取り戻した生き残りとして、たとえ一切の海水が天に逆行させられようとも、私は「誓い」と「責任」を果たさなければならない。鳴神は雷の大権を勝ち取ったゆえ、僭主の列に名を刻むことになる。ふむ…彼女は今、一心浄土に閉じこもっていて、滅多に姿を現さないと?では、数百年後に会いに行ってみるとしよう。
草の神について…
たとえ将来、彼女を審判する日が訪れようとも、草木の神が持つ責任感は認めよう。この世に完璧な人間や事柄はほぼ存在し得ない。だが、あの神の「傾倒」と「寵愛」は、責任を担う者が前へと進み続けてきたことを証明している。彼女は約五百年もの間、冷遇され続けたと聞いた。彼女が置かれてきた環境は実に遺憾に思う。
リオセスリについて…
リオセスリ殿は確かに信頼に足る男だ。そして彼の肩書きと名誉は、いずれも私が与えたものになる。彼の話術と出世への策に、私がまんまと嵌ったと思っているのではないか?だが稲妻には…「言わぬが花」ということわざがある。
クロリンデについて…
その卓越した実力によって、クロリンデは現在いる決闘代理人の中で頂点に立つ存在となった。彼女はファントムハンターの後継者であり、彼女がいることで法廷の正義はより確固たるものになる。そして、彼女は見た目よりも些か人情を重んじるタイプだ。
リネとリネットについて…
あの公演はとても愉しませてもらった、君もそうだろう?あれがリネ君とリネット君が魅せるマジックの世界だ——驚くほどすべてがまやかしではあるが、信じる心を持てば如何なることも叶ってしまう。
シグウィンについて…
シグウィンは息災だろうか。もし仮にあの子が虐げられるようなことがあれば、リオセスリ殿を必ず街まで呼び、事の真相を問い詰めよう。あの子はとてもナイーブで、とても優しい。この前帰ってきた時には、写真を手にしながら「ナタの水だけど、またレビューを聞かせて」と言ってくれた…あの子の次の休みまで、あと何日待てばいいのだろうか。
フリーナについて…
今こうして、彼女の「公演」はついに幕を閉じた。「パフォーマンス」とは想像から生み出されるものだが、フリーナはそれをもってして自らの責務を果たしたのだ…臆病な者が狂気を用いて自らを勇敢にする——今まで実にご苦労であった。
機会があれば、彼女の舞台に拍手を送りたい…うむ、機会が出来次第、そうするとしよう。
ナヴィアについて…
このようなことを言うのは忍びないが…あの時、意図せず彼女の怒りを買ってしまったことや、彼女の謝罪を受け入れたこと、それから私がいま抱いている罪悪感、それらすべてが遠くのものであるように感じるのだ——まるで湖の底に沈み、そこから星空を眺めているかのようにな…私はそのようなつもりは毛頭なかったし、埋め合わせの機会がそう滅多に巡ってこないことも重々承知している。感情は水とは異なり、すぐに修復し、落ち着きを取り戻せるものではないからな。
ヌヴィレットを知る·1
他人との個人的な付き合いや、必要なプロセスから外れた協力は極力避けるようにしている。だが、君の人柄は信頼に足るものであり、フォンテーヌの勢力と何の由縁もない。喜んで同行させてもらおう。
ヌヴィレットを知る·2
これは内々にしか話せず、公にはできない類の考えなのだが…フォンタがこれほどまでに人気を博しているのは、私からすると些か不可解なことなのだ。だが、好きな人がいるのを理解できないわけでもない——水分を補給しながら糖分を摂取できる上に、値段も手頃だからな。
ヌヴィレットを知る·3
最近、ある劇を観た——亡くなった婦人がそのカリスマ性と悪意ある采配を持ってして、まるで振り払うことができない亡霊のように、自分が去った後の豪邸を今なお覆っている——というものだ。役者は申し分なく、ストーリーも非の打ち所がない。そして、この世界の現状について、考えさせられるものであった。
ヌヴィレットを知る·4
諸事情により、フォンテーヌを離れた回数は指で数えられるほどしかない。それゆえ、私が味わった名水は世界各地のものでありながら、いずれも自ら現地に足を運んで飲んだものではないのだ。だが、それぞれの飲み水が持つ微妙な味の違いは、無論区別できる…ん?ここまで言っても、まだ私を信じないと?私は最高審判官だ、嘘はつかん。
ヌヴィレットを知る·5
座った時に裾を踏んだり、たまに髪が乱れたり、背もたれに寄りかかると椅子の装飾に頭が引っかかったりなど…しばし、困ったことに遭遇する。だが、最高審判官の威厳を保つために、このような身なりをしているのだ。ゆえに、それがもたらす煩わしさにも耐えなければならない。そして、この世の大半がその道理に通じている——身分を受け入れ、それに耐え、理解し、共存していく…私はまさにそうしてきた。
ヌヴィレットの趣味…
水を味わうことは、一種の学問と言える。炎元素で熱した水の味は自然界において最も標準となる味であり、木炭で煮沸した水は田畑の味がする。同様に、氷元素で処理した水は平淡な清冽さを持つ。これはスネージナヤの積氷が溶けた水とは、全く異なるものだ。
ヌヴィレットの悩み…
雨の日に傘を差さないのは、些かおかしく映るだろうか…
好きな食べ物…
動物は何も食わずに数日生きられるが、水となると話は違う。どんな美食であろうとも、清く澄んだ水に敵うことはない。ゆえに、二番目に好んでいるものは汁気の多い食べ物だ。
嫌いな食べ物…
揚げ物や、タレを付けずに焼いたものをなぜ口にできる?取り分けその中でも、スメールのデーツナンは名指しで批判したいくらいだ。胃に乾燥剤を詰め込むのと同じようなものではないか。
贈り物を受け取る·1
美味だ。料理において最も重要なのは溢れ出る汁気。それも、良く調理されているようだ。
贈り物を受け取る·2
悪くない試みだ。ただ、もう少し出汁を加え、脂を抜けばより良くなるだろう。
贈り物を受け取る·3
少しパサパサしすぎている。汁気に欠ける料理は、料理人の気持ちも味わうことができない。
誕生日…
ふむ、今日は君の誕生日か、おめでとう。雨が降るかどうか分からないが…何とかしよう。
突破した感想·起
少し慣れてきた。君の動きに合わせよう。
突破した感想·承
君がこうも簡単に危機に陥るとは…どうやら、真の力を発揮せねばならないようだ。
突破した感想·転
君の実力がこれほどのものだったとはな。私も本気を出さなければついて行けないようだ。
突破した感想·結
七つの大権の一角を、僭主から取り戻した姿が本来の私だ。この身は既に「完全なる龍」であり、他の神々に審判を下すのに十分な存在となった。私の運命は、高天に座す僭位の王を裁くことになる。だがそれまでは、この力を君に貸しておくとしよう。
宝箱を開ける·1
主なきそれを初めて見つけたのが君であれば、それは君のものだ。うむ…法律上、問題はない。
宝箱を開ける·2
悪くない代物か?少なくとも、開けた瞬間の期待感は、心地良いものだったのだろう。
宝箱を開ける·3
口約束ですまないが、これを君に譲渡しよう。
戦闘不能·2
見えた…私が誕生する前の、温かな海が…
炎の神について…
ルールと意志の伝承によりアビスを撃退したことは、称賛に値する快挙だ。しかし、その力が龍族から奪ったものであるという罪から逃れることはできない。だが、大戦を終えたばかりのナタに今すぐ赴く必要もなかろう。ん?文献によると、あの戦いは正式な決闘とみなされるべきだと?それに、シュバランケも被害者の血筋に優しく接したと?訳の分からない理屈だが、一理ありそうだな…